著者
辻 大亮 陶山 健仁
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.129, no.1, pp.79-86, 2009-01-01 (Released:2009-01-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

This paper presents a novel method for moving sound source localization and its performance evaluation in actual room environments. The method is based on the MUSIC (MUltiple SIgnal Classification) which is one of the most high resolution localization methods. When using the MUSIC, a computation of eigenvectors of correlation matrix is required for the estimation. It needs often a high computational costs. Especially, in the situation of moving source, it becomes a crucial drawback because the estimation must be conducted at every the observation time. Moreover, since the correlation matrix varies its characteristics due to the spatial-temporal non-stationarity, the matrix have to be estimated using only a few observed samples. It makes the estimation accuracy degraded. In this paper, the PAST (Projection Approximation Subspace Tracking) is applied for sequentially estimating the eigenvectors spanning the subspace. In the PAST, the eigen-decomposition is not required, and therefore it is possible to reduce the computational costs. Several experimental results in the actual room environments are shown to present the superior performance of the proposed method.
著者
辻 澄子 小川 俊次郎 柴田 正 伊藤 誉志男
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.14-18_1, 1989-02-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

食品中のホウ酸を直接, 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール (EHD) でキレート抽出した後, 非水条件下でクルクミン発色によるホウ酸の簡易迅速定量法を確立した. 試料中のホウ酸は酸性下で5%EHD含有のヘキサン-酢酸ブチル (4:1) 溶液で抽出した. 抽出液の一定容量にクルクミン氷酢酸溶液及び濃硫酸を加えて発色させた後, 過剰のプロトン化クルクミンを水で分解し, アセトンで希釈して比色定量を行った. 殻付き冷凍えび, 塩蔵くらげ, 寒天, 牛乳, 豆乳及びワインにホウ酸を10,100及び500μg/g添加したときの回収率はいずれも97.0%以上であった. 検出限界は0.3μg/gであった.
著者
大槻 美佳 相馬 芳明 青木 賢樹 飯塚 統 吉村 菜穂子 佐原 正起 小山 晃 小島 直之 辻 省次
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.243-248, 1998-03-01

目的:左前頭葉内側而損傷群と背外側面損傷群の視覚性呼称能力と語列挙能力を比較検討した。対象・方法:11例の超皮質性運動失語を呈する右利き脳梗塞または出血患者。病巣はCTまたはMRIにて同定した。視覚性呼称能力としてWAB失語症検査V-Aの20物品の呼称課題を,語列挙能力として同V-Bの語想起課題を用いた。結果・考察:左前頭葉内側面損傷群は視覚性呼称が良好であるのに対し語列挙が不良であった。外側面損傷群では視覚性呼称,語列挙いずれも不良であった。この結果から左前頭葉内側面は語列挙に,背外側面は視覚性呼称に重要であることが推測される。サルの実験において,前頭葉背外側面にある前頭前野は視覚誘導性の動作に,内側面にある補足運動野は記憶依存性の動作に関与することが知られている。 言語においては視覚性呼称は視覚誘導性の動作に,語列挙は記憶依存性の動作に対応すると考えられる。したがって,本結果は行為における前頭葉背外側面と内側面の機能的相違が言語機能においても当てはまることを示唆する。

1 0 0 0 聖山アトス

著者
高橋榮一 辻成史著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1981
著者
内舘 光 猪田 良介 辻 俊明 阿部 茂
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.129, no.6, pp.578-584, 2009-06-01 (Released:2009-06-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2 5

This paper proposes a real-time image processing system for wheelchair recognition at elevator lobby. This system extracts objects with frame difference method. From the image of extracted objects, heads of people are detected by the Hough transform. Vertical shooting from ceiling improves the performance of people counting since the detected head has high roundness and occlusion of people is prevented. Two feature quantities are introduced to recognize wheelchairs. They are the area value and the ratio of traveling length to vertical length. Since these quantities require a method for drawing the contour line. This paper proposes a new simple method to draw a contour line. The effectiveness of this system is confirmed through experiments.
著者
中馬 啓介 山下 導人 牛ノ濱 政喜 中道 将治 大迫 信哉 尾辻 栄太 小城 琢朗
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.C0973, 2007

【目的】<BR> 腰部脊柱管狭窄症(以下LCS)で馬尾性間欠性跛行、下肢痛、腰痛、痺れ等の症状を呈し、筋力低下による下垂足を認めることもある。今回、LCSにおける下垂足の予後について検討したので報告する。<BR><BR>【対象】<BR> 下垂足を呈し当院でLCSと診断され手術を行った16例(男性6例、女性10例)を対象とした。手術時年齢66~78歳で平均70.8歳、下垂足発症から手術までの罹患期間1~36ヶ月、平均11.5ヶ月、術後観察期間は5~56ヶ月であった。狭窄部位が2椎間であった例は11例、3椎間であった例は5例であった。<BR><BR>【方法】<BR> 対象を下垂足改善例(以下、良好群)8例、下垂足不変例(以下、不良群)8例に分類した。X-P側面の造影像における狭窄部硬膜管と椎体高位硬膜管に対する比(profile of dural tube:以下D-T比)、MRI水平断像におけるlateral recessの前後径(以下A-P径)、罹患期間について両群を有意水準5%にて統計学的に比較検討した。なお良好群は抗重力位で足関節背屈10°以上可能な症例とした。<BR><BR>【結果】<BR> ・D-T比:(良好群・不良群)<BR> L3/4(0.45±0.1・0.34±0.1) L4/5(0.29±0.03・0.26±0.03)<BR> L5/S1(0.28±0.1・0.26±0.1) すべてにおいて有意差なし<BR> <BR> ・A-P径:[mm](良好群・不良群)<BR> L3/4(2.4±0.3・2.2±0.1) L4/5(2.2±0.1・2.0±0.02) <BR> L5/S1(2.0±0.2・1.8±0.1) すべてにおいて有意差なし<BR> <BR> ・罹患期間 [月]:良好群2.9±1.2 不良群18.9±9.6 有意差あり<BR><BR><BR>【考察】<BR> D-T比・A-P径では両群間に有意差は見られなかったが、不良群は良好郡に比べ狭小化している傾向が見られた。狭窄部位がL3/4~L5/S1の3椎間のものは全て不良群であった。腰椎疾患における下垂足発生に関して中村らはL4、L5神経根障害を、谷らはL5神経根障害と馬尾障害、あるいは複数根の障害の合併をあげている。腰神経叢の運動支配に関してMuCullochはL5神経根は前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋を支配するが、足関節の背屈はL4、母趾の背屈はS1神経根の支配も受けると報告している。以上より下垂足はL5神経根を中心にL4、またはS1神経根、馬尾障害が合併して発症すると考えられる。A-P径また、不良群4例、良好郡2例に膀胱直腸障害を呈しており、強度の馬尾の圧迫が予後に関与していると考えられる。罹患期間は、良好群平均2.9±1.2であり、下垂足を呈した場合は早期に手術療法を検討するべきである。<BR><BR>【まとめ】<BR> 1.下垂足を呈したLCS術後の予後について検討した。<BR> 2.下垂足の予後に関する因子として神経根、馬尾の圧迫の強度、罹患期<BR> 間、膀胱直腸障害の有無が考えられる。<BR> 3.下垂足を呈した場合は早期に手術療法を行うべきである。<BR>
著者
辻野 一三 別役 智子 稲葉 秀一 吉川 隆志 寺井 継男
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.30, no.10, pp.1864-1868, 1992-10-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
8

暴露試験により確定診断しえた加湿器による過敏性肺臓炎の1例を経験したので報告する. 症例は58歳女性, 主婦. 乾性咳嗽, 労作時呼吸困難を主訴に近医にて投薬を受けたが症状の改善を認めず当科を受診した. 胸部X線写真, 呼吸機能検査などから間質性肺炎が疑われ, 入院後施行したBAL, TBLBおよび自宅の加湿器を用いた暴露試験により加湿器による過敏性肺臓炎 (加湿器肺) と診断した. 加湿器の水と患者血清との補体結合反応, 沈降抗体反応が陽性であった. また既知の抗原としては, Hollister-Stier 社製 Pigeon droppings extract, thermoactinomyces vulgaris extract との間に沈降反応がみられたが, 加湿器の水から培養された Flavobacterium meningosepticum についても両反応共に陽性であり, 同グラム陰性桿菌と本症発症との関与も示唆させれた.
著者
佐藤 陽介 辻 英樹 松井 裕帝 佐藤 和生 小田 和孝 大野 健太郎
出版者
日本マイクロサージャリー学会
雑誌
日本マイクロサージャリー学会会誌 (ISSN:09164936)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.60-64, 2019 (Released:2019-06-25)
参考文献数
5

Purpose: This retrospective case series examined wound complications after Tamai zone V replantation, and describes a potential strategy to increase the finger survival rate and improve function.Methods: Nine patients (22 fingers) underwent Tamai zone V replantation at our institution between 2011/9 and 2017/5. We performed a detailed chart review to identify features of their postoperative soft tissue progress, finger loss rate and details of additional surgeries.Results: Four patients (10 fingers) lost all replanted fingers, whereas in five patients (12 fingers) , all fingers survived. In all four failure cases, tissue necrosis developed gradually in the replantation zone covering the vascular anastomoses, and vascular thrombosis and spasm were observed approximately 1 week after the first replantation. In contrast, 3 out of 5 patients did not develop tissue necrosis. The fingers of the remaining 2 patients were salvaged by performing timely flap coverage of the necrotic tissue overlaying the vascular anastomoses.Conclusion: Early flap coverage to the Tamai zone V replantation area may be effective in preventing vascular thrombosis and spasm leading to finger loss, and it made it easier to perform additional reconstructive surgeries.
著者
辻 義教
出版者
日本私法学会
雑誌
私法 (ISSN:03873315)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.57, pp.196-203, 1995-04-20 (Released:2012-02-07)
著者
渡邉 祐子 末藤 大明 小島 和行 辻 千代子 服部 睦行 江藤 英博 鈴木 弦 淡河 恵津世 早渕 尚文
出版者
一般社団法人 日本放射線腫瘍学会
雑誌
The Journal of JASTRO (ISSN:10409564)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.83-86, 2009-06-25 (Released:2009-09-12)
参考文献数
7

前立腺癌に対するI-125密封小線源治療を施行後,右室内に線源が迷入した症例を経験した.本症例は胸部写真,単純CTで冠動脈への迷入が否定できず,64列MDCTを用いた冠動脈CTを撮影することにより,部位診断に至った.今後,密封小線源療法を受ける患者が飛躍的に増加すると思われ,さまざまな部位への線源迷入が予想される.線源迷入の位置確認に際して,単純写真で左下肺野レベルに迷入線源を認め,単純CTで冠動脈への迷入が疑われるようであれば,心電図同期下で64列以上のMDCTを用い,冠動脈を評価することが重要と考えられる.
著者
高田 喜朗 辻野 嘉宏 都倉 信樹
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.290-298, 1997-02-15

ヘルプシステムやWWW(World Wide Web)など 計算機アプリケーションのいくつかの分野でハイパーテキストを利用したシステムがよく見られるようになってきている.ここでは 大量の情報(文書)が個別に提供され それらをユーザが効率良くアクセスできるように検索のためのメニューとその間のリンクを構築する問題を考える.ユーザが効率良くアクセスするためには 操作の手間が平均的に小さいことが必要になる.また キーワードとそれからアクセスできるページの集合(カテゴリ)は意味的に対応づけられ ユーザが目的のページを検索するのに途中のメニューで迷わないようにしなければならない.本論文では 与えられたキーワードとカテゴリの関係を保つリンク構造すべての中から平均アクセス時間が最小なリンク構造を求める効率の良いアルゴリズムを示す.
著者
伊藤 英之 角野 秀一 辻 盛生 市川 星磨 高崎 史彦 成田 晋也
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

近年,宇宙線ミュオンを用いた火山体内部の透視技術が確立され,浅間山,薩摩硫黄島などで成果を出している(Tanaka, et.al 2008).我々は,岩手山山頂から約6km東麓に位置している国立岩手山青少年交流の家にミュオン測定機を設置し,2016年10月14日より観測を実施している.合わせて,岩手山起源の湧水の化学組成について連続観測を行い,ミュオグラフィーから得られる山体内部構造のイメージングとあわせ,火山体内部の深部地下水流動系の解明を目指している.現在のデータの取得状況は安定しており,二次元の簡易イメージは得られている状況にある.しかしながら,測定から得られる山の密度長は実際の山の厚さとはかけ離れた値を示しており,電磁シャワーや周囲からの散乱によって入ってきたミュオンによる影響が大きい.一方,数値地図火山標高10mメッシュを用いて,実測密度長と地形データの距離との比を取り,密度分布にすると,北側と南側で濃淡が異なってくることから,今後はバックグラウンドを仮定して,山体の密度分布を把握していく予定である.一方,湧水の化学組成から,岩手山麓の湧水の多くはCa(HCO3)2型であるが,北麓の金沢湧水と北東麓の生出湧水では,Ca(HCO3)2に加えSO42-の濃度が高い.これらの湧水についてトリチウム年代を測定したところ,13.9~23.5年の値が得られた.特に生出,金沢湧水については,それぞれ19.4年,23.5年の測定値が得られ,1998~2003年岩手山噴火危機の頃に涵養された地下水が今後湧出してくる可能性が示唆された.

1 0 0 0 OA 粒子流

著者
辻 裕
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.269-273, 1996-08-31 (Released:2011-03-07)
参考文献数
9