著者
山崎 秀樹 鈴木 良徳 飯田 貴之
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.124-131, 2008-04-01 (Released:2014-06-30)
参考文献数
9

ミクロンオーダー以下の厚みで制御された積層材料中間層の組成分析を行うために,その前処理として,低角斜め切削法を検討した。その結果,厚み数10nm~10μm以下の中間層について,低角斜め切削法による前処理を行うことで,顕微FT-IRやTOF-SIMSなどの既存の分析機器を用いて,その組成を評価することが可能となった。さらに,斜め切削を行う前に対象試料に染色処理を施すことや,対象試料を冷却しながら切削を行うことが,中間層を適切に斜め切削するための条件として有効であることを見出した。
著者
乗藤 雄基 猪股 渉 末冨 岩雄 石田 栄介 山崎 文雄 鈴木 崇伸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.I_520-I_526, 2014 (Released:2014-07-15)
参考文献数
8
被引用文献数
1

東京ガスのリアルタイム地震防災システム「SUPREME」では,首都圏に約4,000点の超高密度地震観測網からSI値等を収集し,地震被害推定を行う.2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の際には,約5分間で観測SI値等を収集し,地震発生から10分後に50mメッシュのSI値分布を算出し,初動判断のための情報を提供している.観測開始から約10年経過し,これまでに多くの記録が蓄積されている.本論文では,地震観測記録から各観測点での平均SI値増幅度を,K-NETの地震観測記録を活用して算出した.これにより,東京東部低地,西部の丘陵地帯,地形が複雑な横浜市内の特性を把握した.そして,様々な地盤条件での観測記録が得られているので,得られたSI値増幅度と地形分類の関係,平均S波速度との関係を検討し,観測点により大きく値は異なるものの,平均的には低地でよく揺れる従来の関係と調和的であることが分かった.
著者
鈴木 武
出版者
姫路工業大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

1.ヘイケイヌワラビ産地の現状調査 兵庫の集団では植生を含む現状調査を行った。林相は常緑カシ類、ブナなどが混在するアスナロ林であり、植生学的には、照葉樹林とブナ林の境界にあたる。15m平方のコドラート(下辺が谷から13m)を設定した。ヘイケイヌワラビ(ヘイケ)23株・タニイヌワラビ(タニ)41株・アキイヌワラビ(ヘイケとタニの雑種、アキ)35株を多く含むコドラート外を含めると、ヘイケは計49株を確認できた。ヘイケイヌワラビの葉身長は最大で32cmで、10cm未満の株も1割程度含まれる。7月上旬では葉を展開しきっておらず、しっかりとした成葉となるのは7月下旬であった。現地での胞子嚢の成熟は悪く、今年度は現地個体から十分量の胞子を得られなかった。猛暑による現地の乾燥のためかもしれない。さらに全国のヘイケの産地(鳥取・広島・島根・山口)7ヶ所について、現地調査・聞き取り調査を行った。鳥取・広島の各1集団は現存が確認できない。鳥取・広島の各1集団は10株未満で、極めて危険な状態にある。島根の2集団はともに100株以上の個体があり、比較的良好な状態にある。山口の集団は40株程度である。2.酵素多型による調査 兵庫20個体、島根10個体について、電気泳動法により、AAT/HK/PGI/PGMで解析可能なザイモグラムが得られたが、まったく単型であった。3.胞子からの増殖 兵庫県産の栽培株から11月に得られた胞子を、1/2000ハイポネックスを含む寒天培地播種した。2024時間照明の状態で1週間程度で発芽して、2ヶ月で幅10mm程度の前葉体が形成された。現段階では造精器のみ観察されている。少なくとも前葉体は容易に成長する。今後の継続観察を要する。
著者
鈴木 静香 田中 暢一 村田 雄二 永井 智貴 高 重治 正木 信也
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48102087, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】 我々は、第47回日本理学療法学術大会において、結帯動作の制限と考えられる筋に対してストレッチを施行し、結帯動作の即時効果の変化を捉えた。そして、結帯動作の制限因子は、烏口腕筋、棘下筋であることを報告した。その後、「烏口腕筋・棘下筋は介入回数が増えることでより効果が増大し結帯動作は改善するのではないか?」また、「小円筋は介入回数が増えることで効果が出現し結帯動作は改善するのではないか?」という疑問が出てきた。そこで今回は、前回介入した筋に対して、介入する回数を増やし結帯動作の変化を捉えることを目的に研究を行なった。【方法】 対象は左上肢に整形外科疾患の既往のない健常者10名(男性7名、女性3名、年齢22~36歳)とした。結帯動作の制限因子と考えられる烏口腕筋、棘下筋、小円筋を対象とし、これらの筋に対してストレッチを週2回を2週間、計4回実施した。結帯動作の評価方法は、前回同様、立位にて左上肢を体幹背面へと回し、第7頸椎棘突起から中指MP関節間の距離(以下C7-MP)を介入前後で測定し比較を行った。各筋に2分間ストレッチを実施する群(烏口腕筋群、棘下筋群、小円筋群)とストレッチを加えず2分間安静臥位とする群(未実施群)の計4群に分類し、複数回の介入による結帯動作の経時的変化を検討した。よって、1回目介入前の値を基準値とし、C7-MPの変化は、基準値に対し各介入後にどれだけ変化したかを変化率として統計処理を行った。また、それぞれの筋に対する介入効果が影響しないよう対象者には1週間以上の間隔を設けた。統計処理では、各群について、複数回の介入による結帯動作の変化を検討するために対応のある一元配置分散分析を用い、多重比較にはTukey法を用いた。【倫理的配慮、説明と同意】 全ての被験者に対して事前に研究参加への趣旨を十分に説明し、同意を得た。【結果】 棘下筋群の変化率の平均は、1回目10.8%、2回目11.4%、3回目15.7%、4回目19.5%であった。一元配置分散分析の結果、棘下筋群のみに有意差を認めた(p=0.0003)。しかし、多重比較では各回数間の有意差は認めなかった。また、烏口腕筋群や小円筋群や未実施群は、有意差は認めなかった。【考察】 結果では棘下筋群のみに有意差を認め、前回の介入でも棘下筋に効果を認めた。高濱らは、結帯動作の制限因子は棘下筋であると述べている。以上より、棘下筋に介入することで結帯動作を改善することができるとわかった。しかし、多重比較において、有意差を認めなかったため、どの回数間で効果が得られているのかを追究することができず介入回数についての考察に至ることができなかった。その原因としては、症例数が少ないことが考えられる。今後は症例数を増やし、複数回の介入による結帯動作の変化について取り組み、介入回数についても考察したいと考える。烏口腕筋では、前回、介入において即時効果を認めていたが、複数回の介入による結帯動作の変化は認めなかった。烏口腕筋は肩の屈筋であり、上腕骨の内面に付いているために伸展および内旋で緊張するという報告もあり、結帯動作における制限因子の可能性は高いと考えられる。しかし、今回有意差を認めなかった原因は、症例数が少ないことや、他にストレッチの強さや場所など方法になんらかの問題があったとも考えられる。今後、方法を確立した上で、症例数を増やし、複数回の介入による結帯動作の変化について取り組んでいきたいと考える。小円筋では、小円筋は介入回数が増えることで効果は出現し結帯動作は改善するのではないかと考えていた。しかし、即時効果・複数回の介入による効果はともに結帯動作の変化に有意差を認めなかった。高濱らは、結帯動作は肩の外転・伸展・内旋の複合運動であり、小円筋は内転位であるために下垂位では緩んでいると述べている。以上より、即時効果・複数回の介入による効果はともに結帯動作の変化に有意差を認めず、結帯動作における改善には小円筋は関係がないと考える。【理学療法学研究としての意義】 今回の結果より棘下筋に複数回介入することで、結帯動作の変化率はより増大することがわかった。臨床において結帯動作が困難な症例に対しての介入の一つとして有効である可能性がある。具体的な介入回数について追究できなかったため、今後の課題として取り組んでいきたい。
著者
鈴木 慶孝
出版者
慶應義塾大学大学院社会学研究科
雑誌
慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要 : 社会学・心理学・教育学 : 人間と社会の探究 (ISSN:0912456X)
巻号頁・発行日
no.78, pp.63-84, 2014

論文The Gülen movement led by Fethullah Gülen involve the most influential Islamic community in contemporary Turkey. The Gülen movement provides a unique example of a faith-based civil society initiative. Islamic movements have often been perceived as being a reaction against democracy or modernity, and the Gülen Movement challenges such mainstream ideas about Islamic movements.The Turkish state has been controlling and nationalizing Islam under the rule of a Diyanet attempting to construct a state version of Islam to the extent ofcriminalizing popular Islamic actors and unofficial interpretations of Islam in the public sphere. Fethullah Gülen and the Gülen movement assert that the practice of tolerance and love is much needed in contemporary Turkey and promote respect for multi-ethnic and religious minorities. In this respect, the Gülen Movement seems to make a significant contribution to the democratization and modernization of Turkey, and because of the movement's influence and democratic activities, it has managed to escape the state's religious regulation.However, the Gülen movement's democratic activities have certain dubious characteristics that are not necessarily conducive to social inclusion. In particular, they presuppose the existing Turkish nation-state and Turkish Muslim historical legacy. In other words, they are in some ways complicit with the authoritative state ideology. However, in contemporary Turkey, various minority groups who have been denied a dignified existence and identity are now demanding equal rights and recognition. Therefore, a new framework of nation-state becomes a controversial matter. The main purpose of this paper is to explore the democratic function of the Gülen community in the socio-political realm, and the movement's activities, which seem to paradoxically promote both tolerance and an exclusive ideology.
著者
鈴木 圭 山下 真樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.1-13, 2006-06-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
35

From the latter half of the 19th century to the beginning of the20thin Europe, reinforced concrete, a new construction material was invented and prevailed rapidly in the society, where stone and steel was the dominant materials, through the intensive studies and the application to structures. This paper summarize the development of reinforced concrete bridges in Europe based on the design philosophy such as, Monier, Hennebique and Metal system. The first specification of reinforced concrete in Europe was established in Switzerland by 1903 was also investigated.
著者
鈴木 義伯
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.9, pp.16-19, 2006-10

東京証券取引所は今年2月、外部からCIO(最高情報責任者)として鈴木義伯よしのり氏(57歳)を招いた。昨年11月から今年1月にかけて、東証は情報システムを原因とした取引停止や誤発注問題に揺れた。鈴木氏は、システム運営体制を立て直しながら、世界の取引所と競争するために約300億円を投じて次世代システムを構築する重責を担う。鈴木氏に方針を聞いた。
著者
鈴木 謙一 河合 伸悟 岩月 勝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム
巻号頁・発行日
vol.96, no.264, pp.43-49, 1996-09-26

レシプロケーティング分散管理伝送路と光ソリトン断熱圧縮を用いた、断熱かつ位相安定な光ソリトン伝送法を新たに提案し、単一偏波40Gbit/sのビットレートにおいて4000kmストレートライン伝送実験に成功した。
著者
鈴木 雅之 市川 伸一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.191-197, 2016
被引用文献数
2

Calculation problems such as "12×7÷3" can be solved rapidly and easily by using certain techniques; we call these problems "efficient calculation problems." However, it has been pointed out that many students do not always solve them efficiently. In the present study, we examined the effects of an intervention on 35 seventh grade students (23 males, 12 females). The students were instructed to use an overview strategy that stated, "Think carefully about the whole expression", and were then taught three sub-strategies. The results showed that students solved similar problems efficiently after the intervention and the effects were preserved for five months.
著者
森 稔 倉掛 正治 杉村 利明 塩 昭夫 鈴木 章
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J83-D2, no.7, pp.1658-1666, 2000-07-25

映像から切り出されたテロップ文字の認識では,輪郭形状の鋸状劣化及び背景の残存ノイズが問題となる.本論文では,この問題に対処する(1)輪郭形状の劣化にロバストなWLDC特徴と(2)ノイズの影響を抑制する動的修正ユークリッド距離を用いたテロップ文字認識手法を提案する.(1)は,背景及び文字両領域の形状を記述・正規化することにより,輪郭形状の劣化に対するロバスト性を高めた特徴である.(2)は,局所領域ごとに画素の変動量を求め,画素の変動量に応じて距離値を修正することにより,ノイズの影響を動的に抑制する識別関数である.人工的に画質を劣化させた文字を用いた認識実験の結果,各提案手法は劣化文字に対して従来手法より大幅に認識率が向上することを確認した.また,実映像中のテロップ文字を用いた認識実験では,提案手法により識別率73%,第10位累積分類率90%の結果を得た.