著者
関口 靜雄 寺津 麻理絵
出版者
光葉会
雑誌
学苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
no.869, pp.45-114, 2013-03
著者
藤関 能婦子 小泉 屹
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1358-1361, 1981-08-15

21歳と32歳の男子,眼痛を訴えた2症例で,涙腺排出管切開にて,数個の結石様物質を認めた。結石は0.5×0.5×1.0mmから,1.5×1.5×3.5mmにわたり,円形からカシューナッツ形を示し,黄白色の,比較的柔かい白墨様外観を呈する物質であった。真菌や細菌の菌塊は認められず結晶成分も析出されず,H-E染色にて均一に染まる無構造物質であった。
著者
森 拓哉 渡邉 翔一郎 古関 隆章
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.135, no.12, pp.1153-1159, 2015
被引用文献数
2

Smart timetabling optimization is a cost-effective way to improve the quality of railway service. Partial introduction of rapid trains is one of the effective methods for improving passenger service quality. However, it is difficult to concretely perform smart train scheduling. In this paper, we apply mixed integer programming for minimizing the total travelling time of passengers to obtain optimal train scheduling for the combination of all-station and partially introduced rapid trains. This method requires higher computational time to obtain the optimal solution than other metaheuristic methods; however, the solution guarantees to be an optimal one. We also propose an appropriate method to digitize the OD (Origin Destination)-patterns, i.e., the traffic demand inputs between two stations, which are suitable for the framework of the proposed mixed integer programming method. We apply the method to a case study of a commercial subway and demonstrate the advantages of the proposed train service with the partial introduction of rapid trains.
著者
安井 万奈 森田 直樹 今関 沙和 伊野 航 吉村 風 萩谷 宏
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2020
巻号頁・発行日
2020-03-13

NPO法人Science and Artは、設立から4年が経過した今、法人の活動として毎週12クラス、幼稚園児・小学生を対象とした自然科学教室を運営している。これらの活動を通じて、地球惑星科学を小さい子どもたちに教えることは生物・化学・物理といった他の教科に比べ非常に難しいと実感している。カリキュラムのうち地球惑星科学に関するテーマは全体の1/4を占めており、教室としては安定した人気を保っている。教室に通う子ども達の中には3~4年と通う子どもも出てきており、子どもへの長期にわたる教育効果も徐々に明らかとなってきた。当初の教室の目標として「自然科学入門のために子どもに興味を持たせること」に重点を置いてきていたが、楽しく自然科学に親しむプログラムを提供する事によってこの目標は達成でき、理想通りの充実した教室運営ができていると自負している。しかし子ども達が年齢を重ねるほどに彼らを楽しませるだけの教室を超えて、今度は考えさせる教育を提供する必要に迫られていると感じている。地球惑星科学のテーマで幼児や小学校低学年生にどこまで疑問・質問・解決・工夫を考えさせることができるか、その試行錯誤とともに、これまでの教育効果、見えてきた課題を報告する。
著者
加古 嘉信 吉村 晶子 小山 真紀 宮里 直也 関 文夫 中島 康 佐藤 史明
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.2_58-2_78, 2020

<p>災害応急活動にあたる救援部隊の現場対処能力強化は急務であり,警察,消防等の救助実動機関において救助訓練などの取組が進められている.それら検討にあたっては,実際の救助活動事例についての詳細な実態データを得ることができれば極めて有用である.そこで本研究では,平成28年(2016年)熊本地震において救助活動に従事した警察部隊に対して実態調査を行い,建物倒壊・閉じ込め現場における救助活動,すなわちConfined Space Rescueの活動対象となった建物の破壊程度,要救助者の閉じ込め位置,閉じ込め空間の寸法・形状および閉じ込め空間内の要救助者の状況を定量的に把握した.また,同時に,模型による状況再現手法を用いたヒアリングやその結果を踏まえた閉じ込め空間パターンチャートの開発などにより,木造倒壊建物内における救助活動の実態調査手法を開発した.以上により,これまで「不安定」「狭隘」「倒壊建物の下敷き」などの定性的・抽象的表現により把握されてきた建物倒壊・閉じ込め現場の状況をはじめとする救助活動の実態について,具体的な定量データとして明らかにし,今後の取組の推進に有用な基礎データとして整理できた.また,開発した調査票は,継続的な情報収集を可能とするための基盤として機関横断的な調査にも活用しうると考えられ,今後の知見蓄積ならびにそれを通じた災害救助体制強化への寄与が期待される.</p>
著者
田中 英樹 鈴木 究真 小野関 由美 泉 庄太郎 青柳 久仁子 久下 敏宏
出版者
群馬県水産試験場
雑誌
群馬県水産試験場研究報告 (ISSN:13421085)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-12, 2014

内水面漁業と水圏生態系に重大な影響を及ぼすコクチバスMicropterus dolomieuは、群馬県内において1998年5月に榛名湖で初めて採捕され、翌1999年5月には奥利根湖で生息が確認された。2002年と2005年には神流湖で採補されたが、その後は奥利根湖以外における採捕事例は途絶えていた。本種は群馬県はもとより、全国的にも公式な放流事例はなく、他魚種の種苗放流に混入した生息域の拡大も著しく否定されている。2005年に施行された「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、いわゆる「外来生物法」に基づき、飼育を始め、他地域への放流や運搬が禁止されている「特定外来種」に指定されているにもかかわらず、近年では群馬県内の河川でも生息が確認され、2009年の烏川での採捕に端を発し、2011年に鏑川、渡良瀬川、碓氷川、2012年には鮎川で採捕され、その生息分布域が拡大しており、繁殖抑制および拡散防止、ならびに駆除を行うことが急務となっている。一方、コクチバスの日本での生態は未だに不明な点が多く、実態の解明が早急の課題となっている。そこで今回、コクチバスの生息河川を管轄する漁業協同組合と遊漁者、水産行政の協力のもと、群馬県内の河川に生息するコクチバスの胃内容物と河川の水温変化に伴う摂餌行動に着目した調査を行い、その食性等に関する知見を得たので報告する。
著者
王 岩 吉野 泰子 熊谷 一清 高橋 深雪 関口 克明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.73, no.634, pp.1451-1455, 2008-12-30 (Released:2009-10-28)
参考文献数
7

This paper describes the actual conditions of thermal environment when silkworm is breeding, and the air quality such as CO2, CO, VOC, carbonyl compound whose hearth is used. In addition to those factors ventilation rate in each part of the traditional house corresponding to sericulture are found out in Setagaya Ward Jidaiyubori Park. Moreover, the ventilation performance in back of the ceiling and the monitor roof is investigated. The mechanism of thermal conditions, IAQ and ventilation rate was clarified in this paper for the first time using the three-dimensional heat fluid simulation software.
著者
須永 薫子 坂上 寛一 関 俊明
出版者
日本ペドロジー学会
雑誌
ペドロジスト (ISSN:00314064)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.14-28, 2003-06-30 (Released:2018-06-30)
参考文献数
33

群馬県下の浅間山(1783年)噴火に伴う泥流により埋没した畑遺構土壌の理化学性を検討するため,泥流直下の江戸時代表層土から当時の畑跡と対照地の土壌を採取し,比較検討した結果,下記のことが明らかとなった。1)本報告で用いた久々戸,下原は文献史料や近傍の他の遺跡の研究から埋没の経緯が明らかな遺跡であった。泥流は短時間で大量に堆積し,泥流による江戸時代表層土へのかく乱は少なく,よく保存され,江戸時代表層土に畝の形状を明瞭に確認することができた。畝の有無を基準に畑跡と対照地を容易に区別することができた。2)泥流層の理化学性は,久々戸,下原のいずれでも類似しており,変動係数が小さく,ほぼ均質の性質を示し,一斉に江戸時代表層土を埋没させたことがわかった。3)江戸時代の畑跡土壌は対照土壌に比べ,久々戸,下原ともに固相率,全炭素量,全窒素量,易分解性有機物量は高く,可給態リン酸量は低かった。現代の表層土においても同様の結果が得られた。畑として利用することによって生じる共通した土壌の理化学性と考えられた。4)江戸時代の畑跡土壌の交換性カリウム量は畝の形状の変化に対応し変化した。これは,カリウムを多く含むなんらかの肥料が施用されたことを示唆している。5)江戸時代表層土の化学性は,全分析項目で現代の表層土と比べ,低い傾向を示した。また,江戸時代表層土の全炭素量,全窒素量,リン酸吸収係数およびCECは,母材の影響により変化した。6)易分解性有機物量/可給態リン酸量の比(E.D.O/A.P)は畑跡土壌で対照土壌に比べ1/2以下であった。この比は畑として利用することにより低下すると考えられ,埋没した江戸時代の畑跡にとどまらず過去に畑であったことを化学的に識別する有効な指標として利用することができる。
著者
許 俊鋭 朝野 晴彦 田邊 大明 上田 恵介 鈴木 義隆 宮本 直政 横手 祐二 関口 敦 見目 恭一 尾本 良三
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.354-358, 1997-04-15
参考文献数
7
被引用文献数
1

VAS治療例で透析施行ユ3例(透析群)と透析非施行6例(対照群)を比較した。1ヶ, 月生存は透析群5例(38%)・対照群3例(50%)、VAS離脱は透析群4例(31%)・対照群1例(17%)、生存退院は透析群2例(15%)・対照群1例(17%)で差はなかった。血液透析(HD)7例、腹膜透析(PD)3例、PDからHDへの移行(PD+HD)は3例で1ヶ月生存はHD例3例(43%)、PD例0例、PD+HD例2例(67%)でこの2例は長期生存した。Cr最高値はPD中7.8±2.3mg/dl、HD中4.9±1.6mg/dlで、透析関連合併症はHD中に3例(43%)に出血傾向、1例(14%)にポンプ感染、PD中に1例(17%)に出血傾向を見た。 (1) 透析群の成績は対照群に比較して遜色はなかった。 (2) PDの透析効率はHDに劣るが、透析関連合併症は少なかった。 (3) 初期にPD、安定期にHDに移行する透析法が望ましい。
著者
西山 要一 植田 直見 桐野 文良 野尻 忠 早川 泰弘 今津 節生 東野 治之 関根 俊一 望月 規史 成瀬 正和
出版者
奈良大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2018-04-01

携帯型蛍光X線分析装置、据付型蛍光X線分析装置、X線回折装置、X線透過撮影装置など多種の分析器機・調査機器を活用して真鍮製考古資料・美術工芸品の成分分析等を行った。三重・大宝院所蔵大般若経八巻(紺紙金字経)の詳細な科学分析、および平安~江戸時代の紺紙金字経・同断簡の分析などによって、経典写経における真鍮泥使用の広がりを把握し、その宗教的・技術的・経済的な意味を歴史上に位置付けることを試みた。また古代~中世の京都・平安京跡、岩手・平泉遺跡、近世の奈良・奈良町遺跡、和歌山城跡などの出土銅合金・真鍮資料・鋳造資料を悉皆的に科学分析し、各遺跡・各時代における真鍮製品の実態を把握した。美術工芸資料調査では、長谷寺・九鈷鈴(中国・元時代)、當麻寺・螺鈿玳瑁螺鈿唐草合子(朝鮮・高麗時代)の将来品の分析を行い真鍮が使われていることを確認した。この種の日本製真鍮製品が見当たらないことから、真鍮の利用に日本と両国の間では様相を異にすると考えられる。近世には日本絵画の彩色に真鍮泥が使われる諸例を明らかにしつつあり、江戸時代以降の広範な真鍮利用の実態が判明しつつある。史料学調査では、日本・韓国の真鍮関連の古記録の探索の中で、新たに朝鮮の「三国史記」に真鍮関連の記載を見いだし、その真鍮史上の位置付けを試みている。さらに、韓国の真鍮資料を同国の分析科学者の協力を得て科学分析データおよび記録データの収集を行った。紀元前より真鍮製品(ローマコインなど)が存在するヨーロッパの諸例のデータも研究協力者の助力を得て収集し、日本の真鍮製品との共通性と差異、西アジアに発するとされる真鍮の起源とその伝来の道(ブラスロード)と歴史の一端を垣間見ることができた。これらの研究成果は、昨年度報告と同様に2019年度研究成果(冊子)にまとめ、日本文化財科学会大会(2020年7月)などで公表の予定である。
著者
関根 一希 鶴田 大三郎 東城 幸治
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.253-260, 2007 (Released:2008-09-30)
参考文献数
24
被引用文献数
4 6

オオシロカゲロウは進化生態学的に興味深い昆虫であるが,比較的大・中規模とされる河川,かつ水深が深い中・下流域に棲息するため,生活史全般に渡る調査研究は困難とされてきた。本研究では,小規模な農業用水路・日野用水(東京都日野市)において本種が高密度で確認されたため,調査に適した棲息地として2005年の一年間,生活史を詳細に追究した。その結果,主たる孵化期間は2月下旬-3月下旬であり,羽化期間は8月30日-9月20日間(ピークは9月3日,4日)であることを確認した。また一方で,一年を通して孵化前卵が認められたが,これは休眠卵に適切な低温処理がなされず,春になっても休眠解除されなかったものであると考えられる。これらの卵は翌年(あるいは,それ以降の年)の春季に休眠が解除される可能性も考えられ,鰓脚類や一部の昆虫類などでみられるようなエッグバンク的機構が備わっている可能性も示唆された。
著者
加古 嘉信 吉村 晶子 小山 真紀 宮里 直也 関 文夫 中島 康 佐藤 史明
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.65-73, 2020

<p>In order to allocate a rescue team with suitable capability required for a site, it is important to relevantly assess the rescue difficulty of each site for efficient resource utilization in disaster response. In this study, we used the empirical data on rescue operations conducted at collapsed wooden building sites during the 2016 Kumamoto Earthquakes collected by<b> </b>National Police Agency, and analyzed on the relation between duration times of rescue operations and some factors such as building damage grades, scales of rescue sites, situations of victim entrapments, and so on. As a result, it was found that damage grades and space scales didn't affect much on duration times and the affecting factors of rescue difficulty were found to be the situations of entrapments; pressurization and configurations under the victims.</p>