著者
関口 俊一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.85-90, 2011-02-28

AVC/H.264に次ぐ新しい国際標準映像符号化方式を策定するプロジェクトHEVCの最新状況を報告する.HEVCはISOとITU-Tの共同作業として,2013年初頭の規格化完了を目指している.本稿ではHEVC標準の候補となっている技術の概要と活動状況について概説する.
著者
春日井 博志 大崎 往夫 岡 博子 工藤 正俊 関 寿人 大阪肝穿刺生検治療研究会
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.632-640, 2003-12-25
被引用文献数
15 22

肝細胞癌に対するラジオ波治療 (RFA) の現状と, RFAに伴う合併症および死亡例の内容と頻度を明らかにすることを目的として, 大阪肝穿刺生検治療研究会の会員を中心に38施設, 43診療科のアンケート結果について解析を行った. 1999年1月より2002年5月までにRFAは, 経皮的に2542例, 腹腔鏡的に23例, 開腹下に49例, 計2614例に対して3891回の治療が施行された. 合併症は, 2614例中207例 (7.9%) に見られ, 3カ月以内の死亡例は9例(0.3%) に見られた. 死亡例は, 肝不全3例, 急性増悪・肉腫化3例, 胆管損傷・消化管出血・急性心筋梗塞が各1例であった. 1カ月あたりの症例数が多い診療科での合併症・死亡が少なかった. RFAの合併症は, 経験を重ねることにより減らすことができる可能性がある.
著者
関口 章
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(S)2007-2011
著者
関口 真 右田 剛史 尺長健
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.18, pp.189-196, 2005-03-04
参考文献数
9

物体表面の反射特性の表現法として双方向テクスチャ関数(BTF)が提案されている.厳密なBTFの獲得はパラメータの自由度が高く,困難である.そこで本稿では,パラメータの自由度を減らすために,基底反射モデルの線形結合による表現方法について述べ,これを用いた反射特性と物体形状の同時復元について検討する.基底モデルにTorrance-Sparrowモデルを利用して,反射特性の表現に必要なパラメータ(基底モデル・結合重み・形状・光源位置)の推定を行う.推定するパラメータ数が十万を超える大規模非線形最適化問題であるが,共役勾配法を拡張したBDCG法によって解くことができる.陶器を対象物体とし実験を行い,手法の有効性を確認した.Synthesizing photo-realistic images requires realistic models for geometry and photometry. We address an acquisition and representation method for a Bidirectional Texture Function which is a 2D array of functions representing appearance changes of a texture with respect to changes in lighting condition. We discuss a method for simultaneous estimation of the model parameters and the object shape from real images of potteries
著者
関 一敏
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:2896400)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.71-73, 1984-02-21

【書評】
著者
関根 利守
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.139-146, 2011-06-25

衝突現象は,天体表面をはじめ至る所に衝突クレータとして,隕石中の組織や鉱物特性として,あるいは地球上の地層の中の衝突起源ガラス小球にもその痕跡を観察することが出来る.このような衝突によって生じる衝撃波の種々の効果を理解し,地球惑星物質に対して衝突現象として記録された痕跡から過去に遡ってその衝突プロセスを解明するには,衝突実験を通した再現実験が不可欠である.本稿では,これらの基礎的理解の為に,衝突実験を通して得られた結果や現状について述べ,問題点を指摘すると同時に衝撃変成度の定量化に向けた展望を試みる.特に衝撃プロセスでの温度履歴の重要性を指摘することに重点を置き,衝撃変成度の定量化に寄与することを目的にする.
著者
筒井 ひろ子 溝口 靖紘 宮島 慶治 阪上 吉秀 東森 俊博 関 守一 山本 祐夫 原 久子 巽 陽一 門奈 丈之 森沢 成司
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.603-609, 1985 (Released:2007-12-26)
参考文献数
13
被引用文献数
4

Propionibacterium acnes (P. acnes) をラットの静脈内に注入し, 一定の期間をおいて少量の lipopolysaccharide (LPS) を静注すると, 肝に広範な壊死巣が出現する. この急性肝不全実験モデルにおける肝障害誘導機構を解析するため, 肝内粘着性細胞の機能変化を検討した.P. acnes 加熱死菌静注7日後に, 肝臓から粘着性細胞を分離し, LPSを添加して48時間培養すると, 0.5μg/ml以上のLPSを添加した場合には粘着性細胞培養上清に著明な肝細胞障害活性が認められた. これに比較して, P. acnes 非投与ラットの肝臓から粘着性細胞を分離してLPSで同様に処理した場合, 細胞培養上清中に見られる肝細胞障害活性は低かつた.以上の結果から, 二段階の処理によつて活性化された肝内粘着性細胞は肝細胞障害因子を産生分泌し, この因子が本実験モデルにおける急性肝細胞障害の誘導に重要な役割を果すことが示唆された.
著者
村尾 奈美 関谷 仁美 石黒 久貴 足立 ヒトミ 野村 淑子 伊藤 栄子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.943-943, 1991-09-25

第22回消化器病センター例会 平成3年1月27日 東京女子医科大学弥生記念講堂
著者
渡邊 学 チェン アイリス 森 美香子 上野 絵美 中村 好孝 薮本 恵美子 阿部 佳澄 椿 真理 今村 清美 関森 悦子 西澤 理絵 若栗 浩幸 中川 貴之 望月 学 西村 亮平 佐々木 伸雄 鈴木 穣 菅野 純夫
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-6, 2012-04-10 (Released:2013-01-25)
参考文献数
15

イヌ舌組織における遺伝子発現、味覚受容体の構造の検討を行うため、遺伝子発現頻度解析および味覚受容体の構造解析を行った。正常イヌ舌組織よりRNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いてシークエンスを行った。シークエンスタグをイヌゲノムへのマッピングを行い各遺伝子の発現頻度を解析した。味覚受容体にマップされたシークエンスタグをもとに味覚受容体TAS2R40遺伝子およびアミノ酸配列を解析した。RNA-seq解析の結果、984,903シークエンスタグを得た。これらを用いてイヌゲノム上へのマッピングを行った。同定された遺伝子の中で、S100 calcium binding protein A8がもっとも高い発現を示した。また、骨格筋系遺伝子、心筋系遺伝子や解毒系遺伝子群の発現が認められた。味覚受容体をコードする遺伝子構造解析を行ったところ、TAS2R40、TRPV1、PKD1は既存の遺伝子構造よりも5' 端側にマップされるタグが認められ、これまでの遺伝子配列情報よりも完全長に近い遺伝子構造が推測された。また、TAS2R40遺伝子がコードするアミノ酸配列の相同性はヒトと76%マウスと62%であった。
著者
関 宏也 天野 壮一 江本 源一
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.374-379, 2011 (Released:2012-01-21)
参考文献数
8

An initial design of an advanced control system for an industrial crystallizer train is addressed. The target process is a part of para-xylene production process, and it consists of five scraped surface crystallizers, two centrifugal separators, and two hydrocyclones. An operation policy is derived by solving a constrained nonlinear optimization problem on the basis of a nonlinear process model. Multiloop and multivariable control systems are designed to realize the derived operation policy and their performances are compared through simulation studies. The process is found to be highly interacting and constraint switching is likely to occur under operation condition changes, so that application of constrained multivariable model predictive control may be well justified. The procedures demonstrated in this study will help perform a feasible study for unconventional applications of advanced control technology.
著者
伊藤 公一 呉 孟憲 関川 博志 蓮野 茂夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.78-83, 1994-01-20

短波放送用カーテンアンテナには広帯域な周波数特性が要求される.また, 設置状況により, 反射スクリーンの両側にアンテナを配置して使用する場合が多い.さらに, 同時に両方向にビームを放射することが検討されている.本論文は, 放射素子として従来用いられている反射スクリーン付折返しダイポールアンテナに関して, モーメント法を用いて周波数帯域およびダイポール間の相互結合に関する検討を行う.最初に, カーテンアンテナおよび折返しダイポールアンテナの基本構成を示す.次に, 広帯域化のため, 複数のワイヤからなる折返しダイポール素子の構造および計算結果を示し, そのアンテナ構造および反射スクリーン付加による周波数帯域の改善効果を示す.次に, スクリーン両側に配置したダイポール間の相互結合の計算結果を示し, ダイポール間の相互結合および反射スクリーンの構造が放射パターンに与える影響を明らかにする.これらの結果は, カーテンアンテナの設計に関する基礎資料となり得る.