著者
青木 由直
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.1192-1199, 1973-12-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
7

A technique to reconstruct images from acoustical holograms by computer is proposed and theoretical and experimental discussions on this technique are conducted. The criteria on the sampling number and the aperture applicable for the shifted image are analyzed. The periodic image due to the fast Fourier transform algorithm is also discussed. Acoustical holograms are constructed with 15 kHz sound-wave using electronic references. The holograms printed in photographs are sampled and quantized for computer reconstruction. Images are reconstructed by calculating the discrete Fresnel transform of the quantized holograms. Image shift and periodic images are discussed by experimental results. The reconstructed images are observed by changing the sampling number of the hologram.
著者
青木 由直
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.61-67, 1974-01-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
66
著者
根本 俊和 青木 秀夫 池 愛子 小林 節雄
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.22, no.10, pp.635-639,659, 1973
被引用文献数
5

本邦においてはゴキブリを起因抗原とする気管支喘息はまだ報告されていない.ゴキブリ(クロゴキブリ)の虫体成分から作製された抽出液を用い, 39例の喘息例に皮内反応を行ったところ, 4例(10%)のものが即時型陽性であった.皮内反応陽性のもの3例に吸入誘発試験を行ったところ, 1例のものにゴキブリ抽出液(16PNU 1ml)の吸入呼吸困難と乾性ラ音が出現した.症例:36才, 主婦症例は1961年以来呼吸困難発作を起こし, 最近ゴキブリの臭いをかぐと息苦しくなるのに気づいている.26種類の抗原抽出液で皮内反応を行ったところ, 室内塵, ゴキブリ, ブロンカスマベルナの3抽出液に陽性であった.Prausniz-Kustner反応を室内塵とゴキブリについて行い, 両者とも陽性であったが, 熱処理血清で陰性であった.中和試験を行い, ゴキブリと室内塵とは互いに交叉しないことが証明された.ゴキブリ抽出液の吸入により, FEV_<1.0>は1620mlから1160mlと28%の減少をきたした.
著者
青木 伊知男 城 潤一郎 Horacio Cabral Rumiana Bakalova Kevin M. Bennett
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.47-53, 2015-01-25 (Released:2015-04-25)
参考文献数
37
被引用文献数
1

臨床で幅広く利用される生体イメージングであるMRIに対して、ナノDDSはこれまで、標的化による感度の向上、マルチモダリティ化、環境や外部刺激に応答する反応性の造影剤、そして診断と治療の一体化(セラノスティクス)など多様な応用を前臨床研究にもたらした。また、高分子ポリマー、ナノミセル、炭素素材、PEG化リポソームなど各キャリアの優れた特徴や限界も明らかになりつつある。本稿では、MRIに応用するという視点から、急激な発展を遂げたナノDDSの進歩と問題点を議論し、新しい方向性として注目される反応性造影剤(activatable probe)とセラノスティクスへの応用を中心に最近の動向を俯瞰し、将来を展望したい。
著者
青木 賢人
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.189-198, 2000-06-01 (Released:2009-08-21)
参考文献数
31
被引用文献数
4 10

木曽山脈北部の千畳敷カールおよび濃ヶ池カールのカール底に分布するターミナルモレーン上に露出する複数の巨礫に対し,宇宙線生成核種の一つである10Beを用いた露出年代測定法を適用し,モレーン構成礫の生産年代を測定した.AMSによる10Be測定から得られた露出年代値の多くが17~19kaを示し,両モレーンは最終氷期極相期に形成されたことが示された.また,両モレーンは構成礫の風化皮膜の厚さが等しく,モレーン構成礫の風化皮膜の厚さを用いた相対年代法(WRT年代法)による年代推定結果と矛盾がないことが確認された.
著者
竹下 輝和 青木 正夫
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.358, pp.44-53, 1985-12-30
被引用文献数
1

In Japanese nursery school, there is no standard of group formation of one-year-old children's class which can be seen in many foreign countries. In the existing circumstances, many classes respectively have large group formation, that is, each class consists of children whose range of growth is wide. In this study, in relation to the group formation of classes which is most important when a nursery room is planned, they is divided into the three conditions, that is, the group formation of the minimum age of 1 year and 6 months - the maximum age of 2 years and 7 months, that of the min. 1 year and 2 months - the max. 2 years, and that of the min. 1 year and 1 month-the max. 2 years and 7 months, and in each condition the experimental care is taken. After this, the influence on the one-year-old children and the nurse staffs is investigated and the suitable group formation is considered. As the result, this point is confirmed. In group formation of one-year-old children, conversions of nursery activities and nurse staffs' fatigue are relatively lightened in the nursery room planned so that each class may consist of children whose range of growth is narrow.

1 0 0 0 OA X線顕微鏡

著者
青木 貞雄
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.1151-1154, 1991-07-05 (Released:2009-10-08)
参考文献数
9
著者
青木 正博 梶野 リエ 小島 康 藤下 晃章 佐久間 圭一朗 竹田 潤二
出版者
愛知県がんセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、マウス生体での機能に基づいた探索により大腸がんの転移制御因子の同定を試み、HNRNPLLというRNA結合タンパクを見出した。大腸がん細胞でHNRNPLLの発現を低下させると転移能や浸潤能が亢進した。さらにHNRNPLLは、(1) CD44というタンパクをコードするpre-mRNAの選択的スプライシングを調節して大腸がん細胞の浸潤を抑制すること、(2) 大腸がん細胞の上皮間葉転換の際に発現が低下すること、(3) DNA複製因子をコードするmRNAの安定性を高めて大腸がん細胞の増殖を促進することを明らかにした。
著者
青木 俊明 中居 良行
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.427-432, 2004

本稿は、合意形成の効率化という観点から、社会資本整備に関する市民講座の必要性を提案するものである。まず、合意形成の現状を把握する題材の一つとして、仙台市営地下鉄東西線の市民説明会における市民発言について内容分析を行った。分析の結果、市民発言には、1) 説明責任の果たし方、2) 事業コスト、3) 行政に対する不信感の表明、が多いことが分かった。同時に、市民発言の中には社会資本整備に関する初歩的知識を有していれば回避される質問が約2割含まれていることも分かった。これを踏まえ、効率的な合意形成を図るための方策を検討した。その結果、多くの市民が社会資本整備に関する基礎知識を得ることで合意形成に要する時間コストが節約されるとともに、建設的な市民発言が増加する可能性が挙げられた。これより、社会資本整備に関する市民講座を積極的に開設すべきであることが提案された。
著者
片田 直行 青木 清隆 三島 由里栄 新見 啄司 田村 寿
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.15, pp.43-48, 1997-02-27
被引用文献数
1

The Virtual Studio System is a joint development project by NHK and Matsushita Electric Indsustrial Co., Ltd. It is installed in Studio CT-415,which is an NHK studio for normal program production. The system produces 3D-CG images which are synchronized with the movements of three television cameras (panning, tilting, zooming and focusing), and composites CG images with studio blue screen images of the performer by using Chromakey with 3D-depth. From September 1996,NHK Production Operations Center has started wide use of this system to produce programs. This paper explains this system and its use in program production.
著者
深瀬 敦 藤田 忠寛 青木 英夫 玉置 勝司 山村 雅章 山田 重雄 渡辺 英男 盛重 正仁 兼松 恭規 遠藤 ゆかり
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.1092-1101, 1992-10-01
被引用文献数
3 1

近年,コンピュータ支援による補綴物製作の手法が広く検討されているが,当講座においても,1984年頃よりCAD/CAM補綴のシステム化に関する課題に着手した.歯冠補綴物の変遷を考えると,CAD/CAMによる加工は"第三の波"ともいえるが,現在ではすでに製作方法も実用化の段階に入っている.しかし,補綴物は一般工業製品とは異なる多くの条件をもつので,その特殊性を考慮した独自のソフトウェアの構築が必要である.本論文は,CADによる歯冠形態設計の手法として,マスターモデルの修正法,支台歯マージンの設定法,エルミート曲線による軸面形態付与法について検討したものである.
著者
青木正美著
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
2004
著者
落合 勇一 日野 照純 関根 智幸 石橋 幸治 青木 伸之 山本 和貫
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、多層カーボンナノチューブ(MWNT)における本質的な伝導様式の差異を詳細に調べ、その原因の解明と「朝永・ラッティンジャー液体(TLL)モデル」の適用の可否について検討を行うことを目的としている。本研究の最終的な結論としては、通電加工法を用いることにより、精密ではないが、多層CNTの層数制御が可能であることがわかった。そこで、これまで行ってきた、加工雰囲気・破壊の進行・電気伝導特性変化がどのように相関するのかを再検討した。常温・大気中では破壊がランダムに進行し、最外層から同心円状に破壊が進行するモデルが成り立ち難いということが明らかになった。さらに、高温領域での伝導度の温度変化に現れるベキ乗則と低温領域での微分コンダクタンスのバイアス依存性に現れるベキ乗則は、加工前は両方共にベキが0.4程度でほぼ一致しており、いわゆるTLL的な伝導が起こっているのに対し、通電加工後は伝導度の減少とともに両方のベキが増大し、値に差が出てくることがわかった。そしてさらに通電加工を進めると、バリアブルレンジホッピング(VRH)的な伝導へと変化することがわかった。これは大気中での通電により発熱した状態で酸素との反応による破壊が進行し、その際に生じた格子欠陥が電気伝導を支配していることを意味しており、層数の厳密な制御には適さない条件であると結論づけた。一方で雰囲気制御を確かめるため、高真空中(10^<-6>Torr程度)および液体窒素中にて通電破壊を行った場合は、層の破壊が一箇所で比較的秩序をもって進行し、最外層から同心円状に破壊が進行することがわかった。これは精密なMWNTの層数制御ができる事を意味しており、低層数MWNTを得るには有望な加工条件であることがわかった。しかしこの方法で通電加工を行った場合でも、加工を進めるとVRH的な伝導が観測され、厳密な意味では低層数部分だけでの伝導特性を分離して議論する必要があるという結論に至った。