著者
金生 翔太 橋本 雅文 余田 侑仁 高橋 和彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.854, pp.17-00138-17-00138, 2017 (Released:2017-10-25)
参考文献数
26

This paper presents a laser-based tracking (estimation of pose and size) of moving objects using multiple mobile robots in Global-navigation-satellite-system (GNSS)-denied environments. Each robot is equipped with a multilayer laser scanner and detects moving objects, such as people, cars, and bicycles, in its own laser-scanned images by applying an occupancy-grid-based method. It then sends measurement information related to the moving objects to a central server. The central server estimates the objects’ poses (positions and velocities) and sizes from the measurement information using Bayesian filter. In this cooperative-tracking method, the nearby robots always share their tracking information, allowing tracking of invisible or partially visible objects. To perform a reliable cooperative tracking, robots have to correctly identify their relative pose. To do so in GNSS-denied environments, the relative pose is estimated by scan matching using laser measurements captured by both sensor nodes. Such cooperative scan matching is performed by 4-points-congruent-sets (4PCS)-matching-based coarse registration and Iterative-closest-point (ICP)-based fine registration methods. The experimental results of tracking a car, a motorcycle, and a pedestrian with two robots in an outdoor GNSS-denied environment validate the proposed method.
著者
齋藤 高弘 釜田 朗 島村 和宏 清野 晃孝 中島 大誠 佐々木 重夫 竹内 操 高橋 和裕
出版者
奥羽大学
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.63-70, 2007-06

第1学年の早期体験学習でKJ法および二次元展開法の緊急度で抽出された22項目および対応策で抽出された17項目を,教員で同意の得られた19名に対してアンケートを行い,分析は因子分析およびLogistic回帰分析で行った結果,1)緊急度の因子分析では,第1因子から第11因子まで選択され,「移動しづらさと不自由性」,「専門知識がなく,マナーも悪い」,「教員の準備は良いが資料不足」など学生側および実施立案側に対する問題点が抽出された。2)対応策の因子分析では,第1因子から第7因子まで選択され,「質問しやすい実習内容と時間を」,「指導内容の再考」,「説明の統一と回数を少なく」など実務教員自らの事項および実施立案側に対する問題点が抽出された。3)目的変数を教員と学生としたLogistic回帰分析の緊急度では,「学生の専門知識」(P<0.05)が有意に高い影響力がみられた。4)Logistic回帰分析の対応策では,「教員の説明を統一しておく」(P<0.01),「学生の質問時間と場所をつくる」(P<0.05),「二年時以降も実施する」(P<0.05),「学外学習(介護施設等を入れる)」(P<0.05),「学生が興味のわくような説明をする」(P<0.05),「事前グループ検討をする」(P<0.05)および「見学以外の学習を取り入れる」(P<0.05)の順で有意に影響力を持っていた。以上より,教員へのアンケート結果は学生側に対する要望ではなく実施立案側への要求が大きいことが示唆された。
著者
高橋 和雄
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.219-234, 1995-12-31
参考文献数
7
被引用文献数
2

The heavy rain which swept over the Nagasaki districts on 23 July 1982,killed 299 persons and damaged so seriously to Nagasaki City and its vicinity. The local government created the committee to deliberate the reconstruction plan in Nagasaki districts. Voluntary organization for disaster prevention were formed to promote and make sure of evacuation of inhabitants by leadership of Nagasaki City. In the present work, present situations and problems of voluntary organizations for disaster prevention are investigated by questionnaire for the representative of the voluntary organizations. Information transmission, automatic warning equipment for debris flow, disaster prevention radio communication and disaster fighting drill are checked.
著者
上杉 謙介 橋本 雅文 高橋 和彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.851, pp.17-00129-17-00129, 2017 (Released:2017-07-25)
参考文献数
13

This paper presents a method for detecting and cancelling motion artifact related to standing and walking in a functional near-infrared spectroscopy (fNIRS) signal. Our fNIRS device has 22 channels. The motionless fNIRS signal from each channel is represented by a fourth-order autoregressive model (AR model), and the related parameters are estimated based on the motionless fNIRS signal using Yule Walker equation. The motion artifacts included in the fNIRS signal are cancelled using the Kalman filter constructed from the AR model. However, the cancellation may be insufficient when the motion artifacts are strong. To determine in which fNIRS channels the motion artifacts are cancelled insufficiently, we apply an observation prediction error related to the Kalman filter and a discrete Fourier transform. The brain activity of the user is then recognized from those fNIRS channels in which the motion artifacts are cancelled sufficiently. To evaluate the proposed method, a mobile robot is controlled using an fNIRS devise as worn by 10 subjects while standing, walking, or sitting. The success rate of brain-activity recognition by the proposed method was 64.2%, whereas that without the proposed method was 54.0%.
著者
田村 宏直 西田 幸一 高橋 和秀 神代 真琴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.407, pp.53-58, 2005-11-10
参考文献数
16
被引用文献数
6

筆者らは、多数のIAサーバを束ねて高処理能力を得る分散データ駆動型アーキテクチャ(D3A)を実用化し、OSS(Operations Support System)のTCO (Total Costs of Ownership)を大幅に削減すると共に、採用したサーバの販売停止や保守停止等のサーバベンダ戦略から脱却することを可能にした。本アーキテクチャにおいては、各IAサーバの名前解決処理にDNSを用いているが、その冗長構成方式については、IAサーバ数の増加に伴いプライマリサーバとセカンダリサーバのデータ同期時間が長くなる、プライマリサーバ故障時に処理能力が劣化する、などの課題が残されていた。本報告では、これらの課題について解決策を提案する。また、性能評価を実施し、その解決策の有効性を示す。
著者
南部 優 高橋 和子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

規則と達成すべき目標を内包する体系化された法規範を形式的に表現し, その法規範およびそれに変更が加えられたときの 変更の妥当性を検証する手法について述べる. 本研究では規範に則しかつ目標を達成できるモデルが存在することを妥当性と考え, 義務と許可の概念を陽に扱うことのできる義務論理を使って検証の枠組みを与える. この手法を授業カリキュラムに関する規程に応用した例を示す.
著者
戸田 善治 竹内 裕一 大久保 紗容 中村 友亮 松永 智貴 高橋 和雄 天野 孝太郎
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.203-213, 2012-03

本稿は,2010年度に社会科教育教室が開講した大学院授業「授業研究」における,大学教員と大学院生の共同研究の報告である。そこでは,中学生を対象とする授業《ベトナムと日本のODA》を開発した。日本政府は,政府開発援助の方針を決めてきたODA大綱を新たに発表した。この旧から新へのODA大綱の変化とその背景となった要因を捉えるため,ベトナム高速鉄道計画という一つの例について考えつつ,日本の政策決定の一過程について検討させる授業の開発を行った。
著者
戸田 善治 竹内 裕一 大久保 紗容 中村 友亮 松永 智貴 高橋 和雄 天野 孝太郎
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.203-213, 2012-03

本稿は,2010年度に社会科教育教室が開講した大学院授業「授業研究」における,大学教員と大学院生の共同研究の報告である。そこでは,中学生を対象とする授業《ベトナムと日本のODA》を開発した。日本政府は,政府開発援助の方針を決めてきたODA大綱を新たに発表した。この旧から新へのODA大綱の変化とその背景となった要因を捉えるため,ベトナム高速鉄道計画という一つの例について考えつつ,日本の政策決定の一過程について検討させる授業の開発を行った。
著者
永野 由祐 中田 真一 上田 浩三 松下 浩一 高橋 和昭
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.139-143, 2014

未利用海藻ノコギリモクの乾燥粉末給与が鶏卵品質に及ぼす影響を産卵ステージの異なるニワトリを用いて調査した.飼料としては,トウモロコシ─大豆粕を主体とした市販の採卵鶏用飼料とこの飼料の40%を籾米と置換した飼料を用いた.供試鶏として,産卵最盛期または廃棄直前の国産鶏と産卵後期の外国産鶏を用いた.卵黄中ヨウ素濃度は産卵時期や使用したニワトリの種類にかかわらず,ノコギリモク添加区で無添加区に比較して増加した.卵黄中<i>β</i>-カロチン濃度は国産鶏を用いた試験において,ノコギリモク添加区で無添加区に比較して増加した.また,ノコギリモク添加による卵黄中<i>β</i>-カロチン濃度の増加は,籾米混合飼料を使用した時に顕著であった.卵殻厚は,廃棄直前鶏に籾米混合飼料を給与した時に,ノコギリモク添加による増加が観察された.一方で,外国産鶏へのノコギリモク添加給与は,卵殻厚に影響を及ぼさなかったが,卵殻強度の有意な上昇が認められた.以上のことから,ノコギリモクは採卵鶏において卵黄中ヨウ素および<i>β</i>-カロチン濃度を増加させ,産卵後期におけるニワトリの卵殻質を改善させる有用な未利用資源となる可能性が示された.
著者
杉山 直儀 高橋 和彦 李 柄〓
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.186-194, 1967
被引用文献数
2

1. 塩化ビニル透明無滴, 厚さ0.1と0.05mm, 同有滴0.1mm, ポリエチレン0.1および0.05mmの5種類のフィルムを用いてトンネルを作り, その中の気温および地温を測定した結果, 次のような現象が認められた。<br>日中の気温や地温は無滴ビニルのほうが有滴ビニルやポリエチレンよりも高かつた。夜間の気温は曇天や雨天ではフィルム間に差はなく, 外気温よりも高かつたが, 晴天の夜はポリエチレンのほうがビニルより低くなり, しかもトンネル内がしばしば外気温よりも低くなつた。フィルムの厚さの影響はビニル無滴では認められたが, ポリエチレンの日中の気温地温にはほとんど認められなかつた。<br>2. 水滴のつかない条件で比較すると, 無滴ビニルと有滴ビニルの間の温度差はなくなる。フィルムの水滴の付着状態が日中のトンネル内の温度に影響を与えることが大きいと考えられる。<br>無滴ビニルとポリエチレンとの差は水滴がつかない状態でもなくならない。<br>3. フィルムの熱伝導度の差は無滴ビニルの日中の温度に対する影響を除いてはそれほど大きくはないようである。<br>4. 塩化ビニルとポリエチレンの光線の波長別透過率を比較すると, 可視部および赤外部の約6μまでの範囲ではほとんど差がないが, 6μ以上の長波長部に対してはビニルの透過率は低く, ポリエチレンは高かつた。この差がトンネル内の温度に影響し, ポリエチレンがビニルよりも夜間低温になる主な原因となつていると考えられる。<br>5. 晴れた夜にトンネル内の気温がしばしば外気温よりも低くなる現象について若干の考察を加えた。
著者
高橋 和久 阿部 公彦 富山 太佳夫 丹治 愛 丹治 陽子 原田 範行
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究をつうじてわれわれは、大学教育のなかで教育目標の明確化(とくに就業力との関連で)が求められてきている現状を踏まえ、(1)かつて教養主義という名のもとにほとんど自明とされていた英文学教育の理念・目的を、学生の就業力養成と関連させながら再構築し、(2)その理念・目的を実現するための英文学教育の具体的な方法論と教材を開発するとともに、(3)そのような英文学教育の理念・目的と連動する英語教育の方法論と教材を開発したうえで、研究の成果を日本英文学会の活動をとおして発信することをめざした。