著者
高橋 潤二郎
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.168(44)-192(68), 1984-06

青沼吉松教授退任記念特集号
著者
高橋 正知 高木 香織 川端 淳 渡邊 千夏子 西田 宏 山下 紀生 森 賢 巣山 哲 中神 正康 上野 康弘 斉藤 真美
出版者
中央水産研究所
雑誌
黒潮の資源海洋研究 = Fisheries biology and oceanography in the Kuroshio (ISSN:13455389)
巻号頁・発行日
no.11, pp.49-54, 2010-03

マサバおよびゴマサバの資源研究において、加入量およびその加入機構を解明することは重要であるが、仔稚魚を含む加入以前の個体についての知見は乏しいのが現状である。マサバ、ゴマサバ太平洋系群の当歳魚は、本邦太平洋南岸で発生し、黒潮に移送されて黒潮親潮移行域に広く分散、北上し、その後、道東~千島列島沖合域で索餌、成長後、本邦近海に南下して資源に加入するものと考えられている。そこで本研究では、2007年5~7月の北上期および2007年9~10月の索餌期に行われた調査船調査からさば類当歳魚の分布を明らかにし、得られた標本を用いて、日齢解析により稚魚~幼魚期の成長様式および孵化時期の推定を行うことを目的とした。
著者
高橋 純一 竹内 実 松夲 耕三 野村 哲郎
雑誌
京都産業大学先端科学技術研究所所報 = The bulletin of the Research Institute of Advanced Technology Kyoto Sangyo University (ISSN:13473980)
巻号頁・発行日
no.13, pp.25-37, 2014-07

日本で飼養されているセイヨウミツバチApis melliferaの系統調査とアフリカ化ミツバチやアフリカ系統が侵入してきたときの識別法としてミトコンドリアDNA のPCR-RFLPおよび塩基配列の適用性の検討を行った。サンプルはヨーロッパおよびアフリカと日本各地の12地域のミツバチ群を使用した。ミトコンドリアDNAのCOI-COII間を特異的に増幅するPCRを行ったところPCR産物長の違いで亜種間を識別できることが示された。日本のセイヨウミツバチは、すべての個体がA. meliifera ligsticaのC系統と一致していたためPCRと電気泳動によりアフリカ系統のセイヨウミツバチA. mellifera scutellataと識別可能であることがわかった。M系統のセイヨウミツバチは輸入されている可能性もあるため、もしM系統のハプロタイプが見つかった場合には、PCR-RFLPと塩基配列の解析の方法を併用することにより迅速に日本におけるセイヨウミツバチの遺伝構造やアフリカ産のミツバチと識別が可能であることが明らかになった。
著者
高橋 栄造
出版者
岡山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

アエロモナスが産生する菌体外メタロプロテアーゼ、セリンプロテアーゼの性状解析を行った。メタロプロテアーゼは中間体として菌体外に放出されたのち、成熟体へと移行する。その中間体の性状解析のため、大腸菌でメタロプロテアーゼを発現させたが、中間体は検出されなかった。また、セリンプロテアーゼは37℃より25℃の方が産生量が多く、またその産生は培地中に添加したスキムミルクで増強されることがわかった。
著者
高橋 裕子
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.50-71, 1996-10
著者
藤田 和生 黒島 妃香 服部 裕子 高橋 真 森本 陽 瀧本 彩加 佐藤 義明
出版者
一般社団法人 日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.241-263, 2009-03-31 (Released:2010-06-17)
参考文献数
85
被引用文献数
2 1

Capuchin monkeys are one of the most important primate subjects in understanding the evolution of kokoro (mind and heart), because of their outstanding intelligence and gentleness despite their phylogenetic distance from humans and apes. Here we report a series of experimental studies on various aspects of the kokoro of tufted capuchin monkeys (Cebus apella) conducted at the comparative cognition laboratory, Graduate School of Letters, Kyoto University. Briefly, for the physical intelligence, the monkeys amodally completed partly occluded figures basically like humans do. They also perceived never-presented contours by spatially and temporally integrating a sequence of fragmentary information just like humans do. They understood physical causality in a type of tool-use task involving tool, goal, and environment. In the social intelligence domain, they spontaneously took actions interpretable as tactically deceiving the conspecific opponent in an experimental food-competition contest. They also cooperated by dividing a sequence of actions leading to rewards. This cooperation continued when only one of the participants obtained a reward at a time. They were sensitive to attentional states of humans shown by eyes, though they might not try to control human attentional focus. They inferred a conspecific's behavior that they never directly observed and adaptively modified their next behavior based on the predicted consequence. They were also able to correct their actions by observing unsuccessful actions of their conspecific partner. One monkey of this species showed evidence that she recognized the knowledge status of humans suggested by their preceding actions toward the items in question. In the affective domain, this species was shown to utilize affective reactions of a conspecific against a hidden object to regulate their own actions toward it. Finally, the monkeys were sensitive to the benefit of their conspecific partner. They sometimes took thoughtful actions toward a low-ranking individual and in other times spiteful actions against a high-ranking individual. All of these results show that this New World species shares many characteristics of kokoro observed in humans.
著者
野川 俊彦 ジャン ジュンピル 本郷 やよい 清水 猛 岡野 亜紀子 二村 友史 高橋 俊二 アン ジョンセオ 長田 裕之
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, 2014

<p>放線菌や糸状菌をはじめとする微生物は、多様な構造と活性を有する二次代謝産物を生産することで知られている。それら二次代謝産物は、医薬品や農薬またはそのリード化合物として利用されているものが多い。さらにケミカルバイオロジー研究における生命現象解明のための有用なツール、すなわちバイオプローブとして利用されているものもある。<sup>1</sup>これら代謝産物を効率よく探索・単離するために、我々の研究室ではフラクションライブラリーとスペクトルデータベースを用いる方法を構築し利用している。<sup>2</sup>フラクションライブラリーは、微生物培養液をHPLCや中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)により系統的に分画することで作製し、得られたフラクションをPDA-LC/MSにより分析することでデータベースを構築している。データベースは、代謝産物の物性を二次元上の分布として表現したNPPlot(Natural Products Plot)を作成し利用している。今までに、このNPPlotを活用することで特徴的な構造を有する新規化合物を発見・単離してきた。<sup>3</sup>さらに昨年度の本大会において、複数の菌株より作成したNPPlotの分布パターンの比較による新規化合物の探索と単離について報告した。<sup>4</sup>今回、放線菌Streptomyces sp. RK85-270のフラクションライブラリーより作成したNPPlotの分布パターンから菌株特有の化合物群の探索を行い、2種の新規環状デプシペプチド1および2(図1)を見出すことができたので、それらの単離・構造決定について報告する。</p><p>図1.新規環状デプシペプチド1および2の構造</p><p>【微生物代謝産物フラクションライブラリーの作製】</p><p>放線菌Streptomyces. sp. RK85-270の30 L培養液に等量のアセトンを加え撹拌抽出後、吸引ろ過により菌体を除去し含水アセトン抽出液を得た。減圧下でアセトンを留去し、残った水懸濁液を酢酸エチルにより分配することで有機溶媒可溶性画分と水溶性画分を調製した。有機溶媒画分を減圧濃縮することで抽出物37.2 gを得た。このうち28.7 gをシリカゲル順相MPLCにより、クロロホルム/メタノールのステップワイズ溶出を用いて8分画とした。それぞれを逆相HPLCにより移動相にアセトニトリル/0.05%ギ酸水のグラジエント溶出を用いて一定時間で分画することでフラクションを作製した。水溶性画分は、DIAION HP-20によりメタノールに可溶なものを抽出後、得られたメタノール可溶性画分を逆相MPLCによりメタノール/水を移動相として分画することでフラクションを作製した。以上の方法で約400フラクションを作製した。各フラクションをPDA-LC/MSにより分析し、含有成分のUV吸収およびマススペクトルの収集を行い、成分情報の付加したフラクションライブラリーとした。</p><p>図2.放線菌RK85-270のNPPlotと特徴的分布を示した領域の拡大および</p><p>それら化合物のUV吸収スペクトル</p><p>【スペクトルデータベースNPPlot(Natural Products Plot)の作成】</p><p>PDA-LC/MS分析より得られたUV吸収およびマススペクトルデータをもとに化合物探索に利用するためのスペクトルデータベースを作成した。一般的なスペクトルデータベースに加え、研究室オリジナルのデータベースNPPlot</p><p>(View PDFfor the rest of the abstract.)</p>
著者
下東 艶子 高橋 惇子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.670-680, 1982

各項目80問の回答結果の評価を, 度数分布表から考察したところ, 一般的主婦の家庭経営の盲点が浮かび上がり, 経営能力としては計画性の乏しさ等が如実に指摘された.一方, 家族の協力性は欠如しており, 主婦が, 今後発展するためにも, 明るく, 充実した家庭の経営のためにも, これらは十分改善されなければならない.<BR>また, 評価不可能と思われた「家庭生活の健全度測定」に, PR順位法を適用して個々の家庭の診断が可能になったことや, 基準尺度のPR換算表を作成することができたのは随時, 健全度を測定する場合に利用できるので便利であり, 閉鎖的・主観的評価を少しでも客観化へ導くことができたと考える.<BR>この調査票は筆者らとしては, 研究して作成したものであるが, 次のようなことでは, 表現が適切でなかったり, 一方的な解釈もあったように思う.家族の好きな食品を選ぶか…という表現, 漢方薬の利用をいけないとしたことや, 社会環境であまりに便利性を重視していることなどである.
著者
高橋 惇子 下東 艶子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.125-128, 1983

家庭生活の健全度を8項目, 80問から分析して診断したが, それぞれは密接不離の深い関係があり, お互いに影響し合い, 競合し合うのが, 実生活の現象である.<BR>筆者らは, その関係を, 上述のように平均値 (50PR) 以上の上位群と以下の下位群に区別して, ある項目にすぐれている家庭はその他の項目ではいずれがすぐれているかなどを調べた.さらに相関係数を算出して, 項目間の相関をみた。その結果, 両者から期せずして同一の傾向を把握したことは興味をさそった。すなわち, 家族と教育, 教育と食生活, 教育と衣生活, 衣生活と食生活の4組合わせは相関係数からも, また上下群の差からみても顕著で, 同じ関連性が発見できたのである。<BR>筆者らは, 経済・健康はいずれのアイテムとも強い相関があり, また, ダイア・グラムに隣接した各領域はそれぞれ関連の深いものとして設定したが, 今回の結果では健康と食生活, 環境と経済, 経済と教育はほとんど相関がない結果となった。しかし他は仮説どおりの結果を得たのである.<BR>本研究の結果から, 家庭経営に対して, 生活領域の関連に対する一側面を発見した.これは, 松島らによる家庭の生活系 (人間と環境の関係) の関係図, つまり, 家庭生活の主体となる家族と生活手段となる食物・被服・住居 (物的資源) が表出的な軸となり, 目標は家族の決めた目標に向かいながら, 家族・個人の成長・発達が家庭経営の終局の圏標を図示している.そのなかで経済はすべてにかかわり, 環境は家庭生活をより押し上げる外的作用としてかかわり, 健康は個人・家族そのものと直接不離にあると考察できる関係図を一部裏づけたように思われる.<BR>すなわち, 本研究によると, 家族の幸福な家庭生活を維持するためには, 主婦は日常の家庭経営において, 家族生活と衣・食・住生活の運営や子女の教育の面を強調すべきであろうと考えられる.これらの5領域は家庭生活の健全度を支える基盤的役割を示すものと考えられる.<BR>その他の項目の環境・経済・健康は他の項目との相関が低くでたが, このことは, 環境は家庭生活の快適性を周辺から押し上げるものである関係から, 直接に家庭内の事象との関連が乏しく現れたものと思われる。また, 経済と健康については, 他の生活アイテムのなかに密着して, 最も強い相関があるべきと考えるが, 本調査では意外な結果となった.とくに, 経済に関しての測定の質問内容の設定の仕方に欠点があったと考える.<BR>したがって, 今回の質問ではこのような結果を生じたけれど, 質問内容の設定によっては今回と異なる相関を得るものと考えられる。<BR>今後の課題としては, アンケートに使用した「家庭生活の診断テスト」のに設けられた80問の個々の内容を検討し, 広く一艘の実生活に適切な質問であるか否かの検討をすることである.これは基礎的な問題である.そして, この筆者らの試案的診断テストが標準テストに高められ, 家庭生活の健全度を左右する要素を的確に明示し, 役立つものにしたい.
著者
高橋 孝治
出版者
日中社会学会
雑誌
21世紀東アジア社会学 (ISSN:18830862)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.8, pp.182-194, 2016

<p> 在中国限制出版物的出版和输入等等。在台湾有"东立出版有限公司",这个公司翻译日本的漫画,在台湾出售。东立出版了解中国的出版物的输入限制,他们也说"向中国的漫画输出很难"。但是就笔者的调查来说,在北京其实也能买东立出版的漫画。为什么会发生这样的现象?本文拟探求这个现象背后的法律原由。结论是,对很大的公司的限制很大,但对个体经营的限制很少。总之只看结论的话,中国的创意产业上现在也有对大资本没有优待。这是和社会主义的构成相同的。本文的素材是东立出版出售的"进击的巨人"。</p>
著者
水草 貴久 細川 嘉彦 中川 宗大 大野 泰良 川崎 浩伸 高橋 日出美 右納 隆 塚本 達夫 日江井 邦彦
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.621-624, 2001

中国人労働者によるオオシロカラカサタケの集団毒キノコ中毒の症例をもとに, 猛毒といわれるアマニタトキシン群の毒キノコとの相違や, 今後いかにして毒キノコ中毒の発生を減少させるかなどについて検討した。本症例のオオシロカラカサタケは急性胃腸炎様の消化器症状を呈するのみで致死例は報告されていないが, 摂食したキノコを直ちに特定することは一般的に非常に困難である。従って致死率の高い, いわゆる猛毒キノコを摂取した可能性を考慮し, 医療機関は対応に難渋させられることが多い。オオシロカラカサタケは外見上, 最も毒性が高いといわれているアマニタトキシン群のキノコ (シロタマゴテングダケやドクツルタケ) と似ているが, 発症までの潜伏期間が根本的に異なる。また, 毒キノコ中毒による被害者の数が減少しない原因として, 一つには毒キノコの判別法として古くからの「言い伝え」的鑑別方法が未だに存在しており, 明確で判りやすい鑑別方法が社会的に確立されていないことがあげられる。
著者
黒川 行治 高橋 正子 渡瀬 一紀
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.87-107, 1998-06

企業の決算行動を説明する要因を明らかにする研究の一環として,アンケート調査を実施した。企業の決算行動は,(1)企業・経営者の状況・属性,(2)アカウンティング・ポリシー,(3)重要性,(4)財務政策・財務上の要請の四つの分類に属する各種の要因によって説明できるのではないかという仮説を立てている。今回,これらの要因から50の質問事項を選択し,各社の経理部長宛に質問用紙を郵送し,回答結果を返送してもらう方法で1997年8月に調査を実施した。アンケート配布対象企業は,わが国における1997年6月6日現在の株式公