著者
功刀 雅長 高橋 克明 沢井 郁太郎
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.69, no.788, pp.261-270, 1961-08-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
5

A model of a bridge-wall tank was made from plastics to the scale 1/50. Molten glass was replaced by 82% glycerin and its flow in the model under conditions satisfying as fare as possible the law of similitude was studied by the following method. Grains of plastics covered with aluminium powder, whose specific gravity was made as nearly as possible the same as that of glycerin, were introduced as tracer. Illumination with a thin sheet of light across the tank made the motion of the tracer particles visible, and the velocity distribution in the flowing glycerin was estimated from photographic records of the tracks. The temperature distribution in the fluid was measured by Cu-constantan thermocouples. The effect of changes of heat input from the top surface and the arrangement of heaters on the flow patterns and the temperature distribution was investigated.
著者
高橋 尚子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.387, 2020-03-15

情報処理学会が,初等中等教員向けの支援を強化し,プログラミング教育などの自信をつけるため,さまざまな施策を始めていることを紹介するコラム
著者
高橋 靖幸
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.102, pp.175-194, 2018-05-31 (Released:2020-03-13)
参考文献数
22

本稿は,昭和戦前期における社会問題としての児童虐待の構築過程で,貰い子殺しと児童労働がどのように問題化され,児童虐待防止法の制定へ結実したかを明らかにする。そのうえで虐待を防止する法律の制定が,日本の近代的な子ども期の語りのあり方にどのような変容をもたらしたかを社会構築主義の視点から考察を行う。 本稿はまず児童保護事業に関する内務省の審議から,児童虐待防止の議論の経過を整理し分析を行った。結果,それらの議論が児童への虐待を重大な問題とする訴えを展開しつつ,一方で虐待問題の範囲を必ずしも確定しないまま進行し,複数の子どもの問題を包含するように発展したことが明らかとなった。 また,児童虐待防止の法制化の議論を考察するにあたり,貰い子殺し事件を契機とする一連の新聞報道を分析した。結果,昭和戦前期における社会問題としての児童虐待の構築が,貰い子殺し事件をはじまりに,内務省社会局の公式統計が示す「実態」を資源としながら,児童労働を社会問題としていったことが明らかとなった。 本稿の分析の結果,児童虐待防止法の成立が,保護と教育の対象としての「子ども期の享受」の議論をうみだし,労働の世界にとどまる,近代的な子ども期を享受しない子どもを問題とする語り方を生成したこと,そしてこの語りが児童労働を児童虐待防止法の成立以前とは違った新たな問題として社会のなかに定着させたことが明らかとなった。
著者
高橋 駿仁
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.105-129, 2018

<p>本稿の目的は、フランスの思想家ベルナール・ル・ボヴィエ・ド・フォントネルの神話論を検討し、その特異な理論が可能となった文脈を明らかにすることである。彼が自らの思想を大きく展開した十七世紀末においては、神話はただの誤謬とみられることが多く、学問の対象となることはあまりなかった。そのような時代において、彼は神話を哲学の産物だとし、積極的解釈をした。フォントネルは常に進歩し続ける「人間精神」とそれが拠り所とする「人間本性」とを想定し、既知のものから未知のものを想像するという本性を人間に想定し、神話もその原理に従って作られたと考えた。フォントネルがこのように神話を研究対象としたのは、それが人間についての理解を深めてくれると考えたからであった。フォントネルの思想からは神が追い出されており、神がすでに創造した世界における人間精神の活動を、彼は生涯一貫して追求していた。フォントネルの思想は人間のための思想であり、それは十七世紀のリベルタン的な思想と十八世紀の啓蒙思想をつなぐ重要な役割を果たしていた。</p>
著者
高橋 康夫
出版者
Traverse編集委員会
雑誌
Traverse
巻号頁・発行日
vol.1, pp.19-24, 2000-06
著者
高橋 三知雄
出版者
関西大学法学会
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.1-44, 1970-11
著者
谷郷 力丸 高橋 卓見 廣田 敦士 早川 博章 岡 夏樹 西崎 友規子
雑誌
2016年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016-09-16

本研究の目的は、本来完璧であるはずのエージェントが簡単なミスを犯すことによる影響を検討することである。エージェントが店の広報説明を行う際、ミスを犯すか否かによる、人がエージェント、及び広報内容に対する印象の差異を検証した。
著者
塚原 隆裕 川口 靖夫 田邉 真明 高橋 通博 嶺岸 卓也 原 峻平 池上 明人 井上 俊
出版者
東京理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

二方程式モデル(非等方性/等方性k-εモデル,k-ωモデル)およびレイノルズ応力方程式モデルをフレームワークとして,粘弾性流体の抵抗低減流れを再現し得る乱流モデルの構築を目的とした.直接数値解析および界面活性剤水溶液の実験も行い,そのデータベースを元にa-prioriテストを通じて,粘弾性寄与項やGiesekus構成方程式に現れる非線形項について新たなモデルを提案した.粘弾性流体における複雑流路(有限平板周りやバックステップ流路)の乱流を調査し,Kelvin-Helmholtz渦の抑制効果,剥離点距離の延長,および主流揺動を見出し,それらの解明と(乱流モデルによる)予測を行った.
著者
塙坂 八重 高橋 幸博 川口 千晴 森川 肇 安原 肇 吉田 幸一 吉岡 章
出版者
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液学会雑誌 (ISSN:09138706)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.23-28, 2004-02-29 (Released:2011-03-09)
参考文献数
11

われわれは, 播種性血管内凝固 (disseminated intravascular coagulation : DIC) を合併した病的新生児に対する蛋白分解酵素阻害薬nafamostat mesilate (Futhan®) の臨床効果を, 同じく蛋白分解酵素阻害薬gabexate mesilate (FOY®) と比較し検討した.対象は1993年1月~2001年12月に当院新生児集中治療部門に入院した低出生体重児および外科症例を含むハイリスク新生児のDIC症24例であった.全例が生後28日未満にDICを発症し, 白幡のDICスコアー3点以上であった.Futhan®投与例とFOY®投与例が各12例であった.両蛋白分解酵素阻害薬ともDICスコアーを有意に低下させ, 血小板数とFDP値を有意に改善させた.Futhan®は新生児のDIC治療に有用であった.しかし, Futhan®投与群の1例に, 腎不全を伴わない高カリウム血症を認めた.Futhan®投与の期間中は血清カリウム値に注意を払う必要がある.
著者
高橋 信行 松田 美代子 井上 たかみ 井川 剛 井川 緑 和田 浩一 松友 博史 村上 博 大西 キミ 鎌村 千秋 小田 由美 佐々木 美津代 中田 ひとみ 黒田 かつ子
出版者
日本ロービジョン学会
雑誌
日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.60, 2005

視覚障害と知的障害を併せ持つ盲学校の生徒について、1 保護者、2 教師、3 寄宿舎指導員がインターネットの掲示板システムを利用し生徒に関する情報を共有しようという取り組みをおこなった。我々は、これを「電子連絡帳」と呼んでいる。電子連絡帳により保護者、教師、寄宿舎指導員の連携が強化され、保護者に対するアカウンタビリティーの向上や生徒に対する教育サービスの向上が期待できると考えている。電子連絡帳の仕組みや実施方法、利点、今後改善すべき点などについて報告する。
著者
櫻井 久惠 佐野 雅美 高橋 邦夫 真壁 竜介 小達 恒夫
出版者
日本プランクトン学会
雑誌
日本プランクトン学会報 (ISSN:03878961)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.19-23, 2020-02-25 (Released:2020-02-28)
参考文献数
9

Using plankton sampled from the Southern Ocean and archived at the National Institute of Polar Research (NIPR, Tokyo), we prepared resin-embedded plankton specimens as a marine education material. This form of preservation allows one to observe the specimens’ appearance in multiple aspects with the naked eye. In addition, resin-embedded specimens are solid, robust and lightweight, and so can be easily transported and handled. Moreover, such specimens can be used for observations of fine structure, which has various advantages as a learning material for graduate students and young scientists. As of October 2019, we produced 210 individual pieces, comprising 52 species of marine plankton in 12 major groups. The specimens have so far been used at various locations and events, such as the “Open House” and the “Polar Science Museum” of the NIPR, for display at the GRAntarctic booth of the JpGU, at junior high school classes, and in science cafes. Plankton are important organisms for understanding marine ecosystems, yet social awareness of this assemblage of organisms is often poor. Therefore, we intend to improve and increase our production of resin-embedded marine plankton specimens. Resin-embedded specimens are now registered in the ‘Database of Animal Specimens from Polar Regions’ of the NIPR. We expect that this type of preserved material will make a valuable contribution to marine education, at the primary- to graduate-school levels as well as for the general public.
著者
柳沢 幸夫 山口 龍彦 林 広樹 高橋 雅紀
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1-2, pp.29-47, 2003-02-28 (Released:2015-01-19)
参考文献数
26
被引用文献数
4 7

福島県南部の東棚倉地域に分布する海成の上部中新統の久保田層から,生痕化石Rosseliaの試料を採取して珪藻分析を行い,計数可能な数の珪藻化石を検出した.これにより 従来曖昧であった後期中新世における珪藻化石層序と放散虫・石灰質ナンノ化石・浮遊性有孔虫層序との直接的な対応関係を明らかにできた.久保田層中部の凝灰岩鍵層Kt-1の直上からKt-4BとKt-4Cの中間までの区間と,久保田層上部の基底部は,Yanagisawa and Akiba (1998)のThalassiosira yabei帯(NPD 5C)の上部に相当する. 久保田層における珪藻化石層序と放散虫・石灰質ナンノ化石・浮遊性有孔虫層序との対応関係は,斎藤 (1999) の標準微化石年代尺度とほぼ一致するが,一部問題も残されており今後の検討を必要とする.久保田層中部は,全体としては外部浅海帯の環境にあったものの,3回の相対的海水準の変動があり,3層準に海氾濫面が認められる.このうち凝灰岩鍵層Kt-3の直上にある最初の海氾濫面が最大のものであり,この層準で外洋性珪藻が多産して珪藻深度指標が最大値を示す.久保田層で認められた古水深(相対的海水準)の変化のイベントは,生層序によって栃木県烏山地域の荒川層群上部に対比できる.相対的海水準の変化は,両地域でほぼ同期している.このことは,この相対的海水準の変化がローカルなものではなく,より広域のイベントであり,グローバルな静海水準変動に支配されている可能性もあることを示唆する.