著者
三好 徹 岡山 英樹 川田 好高 高橋 龍徳 重松 達哉 木下 将城 原 佳世 泉 直樹 日浅 豪 山田 忠克 風谷 幸男
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.172-178, 2015 (Released:2016-02-15)
参考文献数
15

症例は40代男性. 2月某日40°C台の発熱があり, その5日後に間欠性の痙攣を伴う意識消失発作を繰り返すため, 脳炎を疑われ当院救命救急センターに搬送された. モニター心電図上, 完全房室ブロックに伴う意識消失と痙攣発作が出現するため救急外来で経皮的ペーシングを開始し, その後経静脈的一時的ペーシングを施行した. 来院時, インフルエンザA抗原が陽性, 経胸壁心エコー図上, EFは40%でびまん性の壁運動低下を認めていた. 後日, 冠動脈造影を施行したが有意狭窄は認めなかった. 同時に心筋生検を行い, リンパ球を主体とした炎症細胞浸潤, 心筋細胞の断裂, 萎縮, 消失を認めており心筋炎に矛盾しない所見であった. 好酸球や巨細胞は認めなかった. インフルエンザA抗原 (H3N2) のペア血清が有意に上昇しており, A香港型インフルエンザ心筋炎に伴う完全房室ブロックと診断した. 完全房室ブロックは改善せず, 入院7日目に左胸部にMRI対応型恒久的ペースメーカー植込み術を行った. 完全房室ブロック原因精査目的にペースメーカー植込み3カ月後に心臓MRIを撮像したが, 良好な画像が得られ明らかな遅延造影所見は認めなかった.
著者
高橋 強
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.469-473, 1970-12-05 (Released:2010-02-22)
参考文献数
5

硫酸第一鉄にピロリン酸ナトリウムを反応させてコロイド状のピロリン酸第一鉄塩を生成させる際に, 硫酸第一鉄に添加するピロリン酸ナトリウム量を種々に変えたときの可溶性鉄量を調べた. ピロリン酸ナトリウム添加量が反応当量点付近のときに, 可溶性鉄量は最も少ない. 反応当量点付近で得られたピロリン酸第一鉄液は, コロイド状であり, 熱およびpHの変化に安定であり, かつまた可溶性鉄量が少ないからタンニンに対する反応性が少なく, 油脂に対する酸化触媒として作用することが少ないことを示唆するものと考えられる. しかしこのコロイド状ピロリン酸第一鉄液をろ過風乾すると, コロイド性がまったく失われ, しかも大部分の鉄が第二鉄に酸化されてしまう.このコロイド状ピロリン酸第一鉄液をそのコロイド性を失わせることのないように粉末化させるために, デンプンの酸分解または酵素分解によって調製した溶性多糖類溶液に添加して, 熱風噴霧乾燥を行なうことによって, 粉末状のピロリン酸第一鉄塩を得た. このものは水に溶かしたとき, コロイド状に復元し, かつ第一鉄の形を保持している. この粉末状ピロリン酸第一鉄塩がコロイド性を保持しているのは, 噴霧乾燥時にコロイド状鉄塩が一部含水の形で微粉化されると共に, デンプン分解物の粘度と還元力が一部関与しているものと考えられる.この粉末状ピロリン酸第一鉄塩を粉乳ならびにホットケーキに強化したときの影響について調べたが, これら食品に悪影響を与えなかった.
著者
嶋田 哲郎 植田 睦之 高橋 佑亮 内田 聖 時田 賢一 杉野目 斉 三上 かつら 矢澤 正人
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.A1-A12, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
9

GPS-TXは発信機内のGPSにより得た位置情報を無線で受信機に送信し,受信機で記録を残すシステムである.位置精度の誤差は6m,測定範囲は平地など開けた環境では受信機の位置を中心に半径10km以上の範囲をカバーするため,開けた環境で活動するガンカモ類を詳細に追跡するときに有効である.またGPS-TXではリアルタイムに位置情報を取得することができるため,位置情報を得られた時点の環境をすみやかに確認できる利点もある.こうした特性を生かし,2015/16年と2017/18年の越冬期における伊豆沼・内沼周辺のオオハクチョウ Cygnus cygnus,オナガガモ Anas acuta,マガモ A. platyrhynchosの環境選択をGPS-TXによって明らかにした.オオハクチョウは昼行性でハス群落の分布する岸よりの水面や給餌場所に滞在したほか,沼周辺の農地でも活動した.オナガガモは昼行性,夜行性いずれの特徴もみられ,2015/16年では,給餌場所を中心に分布しながらも,沼の北部から東部の農地へ夜間移動した例もあった.夜間に移動した農地までの距離は伊豆沼から平均2.5kmであった.2017/18年では,給餌場所を中心に分布し,昼間は餌付けがなされる駐車場付近に多く,夜間は給餌場所の奥まったヨシ群落周辺に分布した.マガモは夜行性で,雌雄とも伊豆沼西部に滞在し,夜間沼北部の農地へ移動した.夜間に移動した農地までの距離は伊豆沼から平均4.5kmであった.農地における土地利用をみると,オオハクチョウとオナガガモは乾田を,マガモは湛水田を選択した.GPS-TXはガンカモ類の環境選択を明らかにするときに有効な手法であり,さらに多くの種の追跡を行なうことでそれらの越冬生態を明らかにすることができると考えられる.
著者
松元 俊 久保 智英 井澤 修平 池田 大樹 高橋 正也 甲田 茂樹
出版者
独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
雑誌
労働安全衛生研究 (ISSN:18826822)
巻号頁・発行日
pp.JOSH-2019-0021-GE, (Released:2019-12-06)
参考文献数
23
被引用文献数
1

本研究は,脳・心臓疾患による過労死の多発職種であるトラックドライバーにおいて,労災認定要件であ る過重負荷と過労の関連について質問紙調査を行った.1911人の男性トラックドライバーから,属性,健康状態, 過重負荷(労働条件:運行形態,時間外労働時間,夜間・早朝勤務回数,休息条件:睡眠取得状況,休日数),疲労感に関する回答を得た.運行形態別には,地場夜間・早朝運行で他運行に比して一か月間の時間外労働が 101時間を超す割合が多く,深夜・早朝勤務回数が多く,勤務日の睡眠時間が短く,1日の疲労を持ち越す割合 が多かった.長距離運行では地場昼間運行に比して夜勤・早朝勤務回数が多く,休日数が少なかったものの, 睡眠時間は勤務日も休日も長く,過労トラックドライバーの割合は変わらなかった.過労状態は,1日の疲労の持ち越しに対して勤務日と休日の5時間未満の睡眠との間に関連が見られた.週の疲労の持ち越しに対しては,一か月間の101時間以上の時間外労働,休日の7時間未満の睡眠,4日未満の休日の影響が見られた。運行形態間で労働・休息条件が異なること,また1日と週の過労に関連する労働・休息条件が異なること,過労に影響 を与えたのは主に睡眠時間と休日数の休息条件であったことから,トラックドライバーの過労対策には運行形態にあわせた休日配置と睡眠管理の重要性が示唆された.
著者
小林 美沙樹 小田中 みのり 鈴木 真也 船崎 秀樹 高橋 秀明 大野 泉 清水 怜 光永 修一 池田 公史 市田 泰彦 高橋 邦雄 齊藤 真一郎
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.18-23, 2015-01-10 (Released:2016-01-15)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

Hand-foot skin reaction (HFSR) is one of the major adverse effects of sorafenib necessitating discontinuation of the drug, however, no standard interventions for HFSR have been established yet. At our hospital, we are using a urea-containing cream prophylactically for HFSR associated with sorafenib. We carried out this study in 74 hepatocellular carcinoma patients receiving treatment with sorafenib at our hospital between June 2009 and January 2011 to assess the benefit of prophylactic use of urea-containing cream against sorafenib-induced HFSR. Patients with a history of previous use of tyrosine kinase inhibitors or insufficient data in respect of the dose of urea-containing cream were excluded. The patients were divided into a high-dose group (38 patients) and a low-dose group (36 patients) according to the median dose (2.9 g per day) of urea-containing cream used within the first 2 weeks after the start of sorafenib treatment. The frequency of grade 2 or 3 HFSR was 42.1% in the high-dose group and 61.1% in the low-dose group(P = 0.105). The relative dose intensity of sorafenib was 71.1% in the high-dose group and 59.6% in the low-dose group (P = 0.043). No significant difference was observed in the response rate or time to progression between the two groups. In conclusion, prophylactic use of a urea-containing cream might enhance the relative dose intensity of sorafenib, but further prospective studies are warranted to elucidate its usefulness.
著者
大塚 斌 藤田 真弓 近藤 四郎 菊田 文夫 高橋 周一
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.377-385, 1993-05-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
18

The foot projected contours from the right and left feet were taken with 149 male and 177 female Japanese adults. The samples were classified using two methods, especially focussing on the shapes of the forepart in the feet. One method is a classification using the foot length I and the foot length II. Comparing the foot length between I and II, the feet were divided into three types. The other method is a classification using the angles of the toe 1 and the toe 5. The feet were divided into four types, depending on whether the toe 1 was outward to the toe 5 or not, and whether the toe 5 was inward to the toe 1 or not.The results disclosed that the occurrence in type of A. 15 denoting the longer foot length I, the outward toe 1 to the toe 5 and the inward toe 5 to the toe 1, was the most frequent, amounting to ca. 44% in males and ca. 45% in females. It was, therefore, concluded that the shoes last fitting this type of A · 15 should be industrially produced most frequently.
著者
山澤 恵理香 大野 誠 里見 介史 吉田 朗彦 宮北 康二 高橋 雅道 浅野目 卓 里見 奈都子 成田 善孝
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.27-32, 2019 (Released:2019-01-25)
参考文献数
12

Multinodular and vacuolating neuronal tumor of the cerebrum (MVNT) は比較的新しい疾患概念のため, 長期観察された報告は少ない. 今回われわれは再発なく5年経過した自験例と, これまでに報告された31例を対比しながら, MVNTの画像所見・治療経過をまとめた. これまでのところ年齢中央値は41歳であり, 男女差はない. 病理組織のみでなく画像上も結節を認めるものが約半数存在した. MVNTの症候性てんかんは手術により改善することが多い. これまでのところMVNTの悪性転化は報告されておらず, MVNTの予後は良好である.
著者
斉藤 浩一 高橋 郷史 サイトウ コウイチ タカハシ サトシ Koichi Saito Satoshi Takahashi
雑誌
東京情報大学研究論集
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-9, 2005-09-20

本研究は、最近言われる「理科嫌い」について、教育心理学的に原因を追求するものである。さらに、教育方法等に提言を行う。本稿では、実際の高校生に対してアンケート調査を行う。ここではまず「理科志向」という概念を設定し、それに満たない者を「理科離れ」の状態にあると定義する。さらに、これまでの理科教育やこれから志向する理科系への意識がどのように、因果関係を持っているか実態を捉え、モデルを構築する。以上によって、どのような教育施策が有効か、提言を行うものである。
著者
馬越 智浩 高橋 廣臣 八尾 和雄 稲木 勝英 中山 明仁 永井 浩巳 岡本 牧人
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.65-69, 2001-01-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
18

Between June 1988 and December 1996, 57 patients with non-Hodgkin's lymphomas of the head and neck were treated at our department. The primary lesion was located in Waldeyer's ring in 31 patients and cervical lymph nodes in 26 patients. These patients, who were diagnosed as Stage I or II, were treated with chemotherapy and radiation. The chemotherapy regimen consisted of pirarubicin (45mg/m2; day 1), cyclophosphamide (750mg/m2; dayl), vindesine (1.5mg/m2; day 1) and predonisolone (100mg/body; days 1-5). The complete and partial response rates were 79% and 82% respectively. The five-year estimated overall survival rate calculated by Kaplan-Meier method was 75%. We concluded that the combination of chemotherapy regimen (THP-CVP) and radiation were useful and safe for treating non-Hodgkin's lymphomas of the head and neck.
著者
菊池 麻紀 沖 理子 久保田 拓志 吉田 真由美 萩原 雄一朗 高橋 千賀子 大野 裕一 西澤 智明 中島 孝 鈴木 健太郎 佐藤 正樹 岡本 創 富田 英一
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.181-196, 2019-07-20 (Released:2020-01-20)
参考文献数
66

The Earth, Clouds, Aerosols and Radiation Explorer (EarthCARE) mission is a European-Japanese joint satellite mission that aims to provide the global observations necessary to advance our understanding of clouds and aerosols and their radiative effect on the Earth’s climate system. Toward this goal, the EarthCARE satellite loads two active instruments, Cloud Profiling Radar (CPR) and Atmospheric Lidar (ATLID), offering vertical profiles of clouds and aerosols, together with light drizzles, whose properties are extended horizontally using complementary measurement by Multispectral Imager (MSI). The properties thus obtained are then used to estimate outgoing shortwave and longwave radiation at the top of the atmosphere, which is evaluated against measurements taken by the fourth sensor, Broadband Radiometer (BBR). Such a “closure assessment” is used to give feedback to the microphysical property profiles and optimize them, if necessary, to offer consistent three-dimensional datasets of cloud-aerosol-precipitation-radiation fields. EarthCARE’s integrative global observation of clouds, aerosols and radiation with the new measurement capabilities, particularly with Doppler velocity, is expected to not only extend the A-Train measurement toward a longer-term climate record, but also to advance our perspective on the fundamental role that global clouds have within the climate system in the context of their relationships to dynamical processes and their interactions with aerosols and radiation. This review paper provides an overview of the mission, the satellite and its payloads, with a particular focus on the algorithm and products developed in Japan, and areas of scientific study expected to progress.
著者
川添 豊 紺野 邦夫 鈴木 日出夫 高橋 和彦
出版者
名古屋市立大学
雑誌
試験研究(B)
巻号頁・発行日
1992

「目的」リグニン類のエイズ治療薬としての可能性を確立する事を目的として、quasi-in-vivoとでも言うべきassay法を採用し検討した。即ち、動物モデルの確立していないエイズ薬選別には、一般に、細胞レベルの効力判定にたよっているのが現状である。多くの候補リグニン類の中から、今回は、p-coumaric acidの脱水素重合体(DHP-pCA)を選び検討を行った。「結果と考察」合成リグニンをマウスに静脈内投与し、経時的に血清を採取してその抗HIV活性を測定したところ、投与直後から5時間にわたって、血中に有効な抗HIV活性が持続し、その活性は時間依存的に減衰し24時間後には消失することが明かとなった。これによりリグニンが抗HIV薬として非常に有望であることが示された。また、その活性本体は血清の熱処理によって消失しないことも明かとなった。おそらく、投与されたリグニンは生体成分によって不活性化されることなく10時間程度は有効濃度が維持されるものと考えられる。経口投与では、静脈内投与に比べ有効性は低いが、効果を発現していることも示された。これらの検討の過程で、合成リグニンの静脈内投与後15分から30分の間、血清中に細胞毒性因子が誘導されることが明かとなった。しかし、この因子は抗HIV活性本体とは異なるものである。この毒性は一過性のものであり、治療上支障があるとは考えられない。事実、マウスに対して、100mg/kg以上の連続投与によっても何等の毒性も検出されない。合成リグニンとしてp-クマ-ル酸、フェルラ酸、カフェー酸の重合体を用いて検討を行ったところ、毒性に関しては、フェルラ酸を前駆体をする合成リグニンが最も優れていることが判明した。今後、本格的な毒性試験を行う予定である。
著者
高橋 学
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.150-164, 1979-04-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
60
被引用文献数
2 3
著者
野口敦弘 高橋雅隆 納富一宏 斎藤恵一
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.641-642, 2012-03-06

近年,暗証番号やパスワードの不正利用による犯罪が横行している.特に,普及が著しいスマートフォンやタブレットPCなどのロック解除を行う際に,覗き見によるパスワードの盗難に遭うことから,暗証番号での認証はセキュリティ上,問題があるといえる.そこで,本研究では,暗証番号をなくし,タッチスクリーンを用いたバイオメトリクス認証手法について提案する.利点として,タッチするだけで認証が行える点であり,ユーザの煩わしさを軽減できると考える.また,番号がないため,背後から覗き見されても入力情報が盗難されづらくなると推測する.本稿では,静電容量タッチスクリーンを用いたリズム認証手法の有用性について考察する.
著者
大場 恵史 栗田 典之 栢森 豊 田島 雄二 高橋 良彰 野田 一郎 石田 康行 大谷 肇 柘植 新
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.1335-1340, 2002-12-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
17

Structural information of the styrene-ethylene glycol dimethacrylate (St-EGDM) cross-linked copolymers obtained by Pyrolysis-gas chromatography (Py-GC) was compared with those obtained by conventional dynamic mechanical analysis and swelling measurement. The monomer ratios of St/EGDM in the highly cross-linked polymers determined by Py-GC were in fairly good agreement with the monomer feed ratios, while those estimated indirectly by the conventional methods were considerably higher than the feed ratios. Furthermore, the St contents estimated by Py-GC for the polymer samples obtained in low conversion were found to be extremely lower than the feed ratios suggesting that the cross-linking domains would be formed at the early stage of the polymerization. These observations suggest that the network structures of the cross-linked polymers in this work would be inhomogeneous to a great extent mainly due to the potential presence of the cross-linking domains in which EGDM monomer units are localized.