著者
石寺 永記 荒井 祐之 土屋 雅彦 宮内 裕子 高橋 信一 栗田 正一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J76-D2, no.4, pp.873-880, 1993-04-25

我々人間の視覚系は,点パターンのように離散的な対象でも仮想線を知覚でき,色や明るさの段差がなくてもそこに明りょうな主観的輪郭を知覚することがある.これは補間問題と考えることができる.そこで,本論文では生理学的データに基礎をおく階層的視覚情報処理モデルを提案し,仮想線と主観的輪郭の知覚といった補間問題に応用する.主観的輪郭を形成するためには,実際の輪郭,主観的輪郭の通る点,そしてその輪郭の伸びていく方向を決定することが重要であり,本モデルではこれらの処理を並列処理で実現する.このモデルは2種類のSimpleセル(StypeとLtype)の出力から,大域的処理により輪郭の検出と点パターンの補間を行うComplexセルと,主観的輪郭が通ると考えられるエッジの端点や曲率の高い点を検出するHypercomplexセルをモデル化する.この処理はすべて並列処理で行われる.またこれらの情報が伝達されるときに重み付けをすることによって主観的輪郭の伸びる方向を決定する.こうした階層的な処理によって得られた情報を統合することによって実際のエッジと主観的輪郭が同様に検出されるようなモデルを構成した.
著者
平野 弘道 利光 誠一 松本 崇 高橋 一晴
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.47-49, 1999-09-10 (Released:2017-10-03)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
高橋 保 尾崎 毅
出版者
創価大学法学会
雑誌
創価法学 (ISSN:03883019)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.37-106, 1999-08

1 0 0 0 OA 国民日本歴史

著者
高橋俊乗 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1919
著者
鈴木 仁 高橋 美佐子 瀬戸 隆子 長嶋 真知子 奥本 千代美 安田 一郎
出版者
特定非営利活動法人 化学生物総合管理学会
雑誌
化学生物総合管理 (ISSN:13499041)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.34-42, 2008 (Released:2008-09-12)
参考文献数
8

NMRを用いたラッシュ系薬物の確認方法を確立した。従来の方法では、確認できる薬物は標準品があるものに限定されること、また位置異性体を含む亜硝酸エステル各化合物マススペクトルに大差がないことから、より正確な確認方法が必要であった。そこで、ラッシュ系薬物を溶媒と混和してNMRを測定し、そのスペクトル値から亜硝酸エステルの同定及び確認する方法を開発した。また、標準品のない亜硝酸エステルは合成するとともに、NMR及びGC/MSより確認した。市販製品中から亜硝酸iso-プロピル、亜硝酸iso-ブチル、亜硝酸n-アミル、亜硝酸iso-アミル及び亜硝酸2-メチルブチルの存在を明らかにした。
著者
中井 隆司 高橋 健夫 岡沢 祥訓
出版者
日本スポーツ教育学会
雑誌
スポーツ教育学研究 (ISSN:09118845)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.125-135, 1996
被引用文献数
1

本研究では, 学習者の側から体育教師のイメージを教授学的に明らかにするとともに, 学習者の個人的特性がどのように関係するのかを明らかにしようとした。調査票は, 教授学的視点にたった体育教師像を探求する観点から65項目 (内3項目は学習者の個人的特性に関する項目) で作成し, 11大学の学生1058名を対象に回顧形式で中学・高校時代の体育教師について回答させた。<br>そこで得られた結果は次のようである。<br>(1) 62項目の調査項目に因子分析を施したところ, 学習者の側からみた体育教師のイメージとして, 「慕われる人」「専門的な能力」「熱心な指導」「無計画な授業」「恐い存在」「精神力の強さ」「社会的教養の欠如」「健康な人」「情意的な授業」「科学的な授業」「狭い専門性」の11因子が抽出された。これらは, 本研究が意図した教授学的視点が顕著に反映され, 従来の研究とは異なった教師像を示している。<br>(2) これら11因子の因子別項目平均得点から, 学生が体育教師に対して抱くイメージは「丈夫で, 精神力があり, スポーツに関わった能力のみならず, 幅広い教養を持ったすぐれたスペシャリストで, 授業では運動の楽しさなどの情意面に焦点をおいて計画的かつ熱心に指導する人であるが, 信頼感や思いやりに欠け, 生活指導面での厳しい恐い存在である」ということである。<br>(3) 学習者の個人的特性と各因子の関係を分析した結果, 男子学生や体育学部に進学した学生は, 体育教師に対して人間的なイメージを持っている一方, 教育学部に進学した学生は, より教師的なものになっており, 女子学生やその他の学部に進学した学生は, スポーツマン的にみていることが明らかになった。また, 「体育教師への好意度」, 「体育授業への好意度」, 「運動の得意度」と各因子の関係を分析した結果, 「慕われる人」因子が体育教師への愛好的態度育成に最も強い規定力をもっていることが認められた。このことは, 体育教師としての専門的な力量とともに, 教師としての資質や人間性, 特に生徒に対して信頼感や思いやりをもつことの重要性を示唆していると考えられる。<br>最後に, 本研究では, 中学・高校時代の記憶が比較的鮮明に残っている大学生を対象に回顧形式で調査を行ったため, その結果は, 直接授業で教わっている生徒のイメージを反映したものではない。しかし, その研究意図や導き出された結果から, 今後の教師教育にとって非常に有益な示唆が得られたと考える。今後は, この示唆を教師教育に具体的にどのように役立てていくのかについて研究を深めたい。
著者
湯谷 道雄 高橋 司
出版者
佛教大学教育学部学会
雑誌
佛教大学教育学部学会紀要 = Bulletin of the Faculty of Education of Bukkyo University (ISSN:13474782)
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-12, 2017

弓削保育所は、京都市の北の果て、過疎地域にある小さな保育所です。それだけに保育の活性化を図らなければなりません。そのために地域ぐるみで様々な取り組みを起こしました。保育を語り、想いを伝え、保護者や地域の方々に協力をいただくことにより、子どもの姿が変わり、周りの大人や地域がより子どもたちのことを知り、地域全体が元気になることで地域が持続していくことに繋がればと願って、保育環境の改造に取り組んだ実践記録です。保育環境地域保護者公助・共助文化の伝承
著者
高橋 由記
出版者
日本女子大学国語国文学会
雑誌
国文目白 (ISSN:03898644)
巻号頁・発行日
no.49, pp.102-112, 2010-02
著者
高橋 清 宗田 良 岸本 卓巳 松岡 孝 前田 昌則 荒木 雅史 谷本 安 河田 典子 木村 郁郎 駒越 春樹 谷崎 勝朗
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.686-692, 1992-06-30 (Released:2017-02-10)

自律神経系の機能異常に基づく各種アレルギー性肺疾患病態における肺肥満細胞の役割を解明する目的で, 酵素処理法, percoll遠心法, 付着細胞除去法によって得られた高純度ヒト肺肥満細胞のアセチルコリンに対する反応性を, ヒスタミン遊離率を指標として検討した. その結果, 肥満細胞からのヒスタミン遊離はアセチルコリンの濃度に依存し, 10^<-5>で有意に亢進していた (p<0.05). また, アセチルコリンは抗ヒトIgE家兎血清によるヒスタミン遊離を相対的に増加させた. なお, かかるヒスタミン遊離はアトロピンでは部分的にしか抑制されなかった. 一方, ヒト末梢血好塩基球はかかるアセチルコリンに対する反応性が認められなかった. 以上の結果より, ヒト肺肥満細胞はIgE受容体のみならず, アセチルコリン受容体を介する反応により自律神経系の標的細胞として各種アレルギー性肺疾患の発症機構の一端を担っていることが示唆された.
著者
平 俊介 高須 航 山田 智隆 武居 直樹 西倉 祐太 石川 貴之 細井 理央 安田 昂樹 高橋 和司 齋藤 孝道
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.601-602, 2016-03-10

JavaScriptを用いることで利用者のキー入力を秘密裏に採取する,所謂JavaScriptキーロガーがある.Webサイトの改ざんに伴うスクリプト挿入攻撃は数多く報告されており,攻撃者によりJavaScriptキーロガーが挿入された場合,利用者が認証に用いるIDやパスワードのパターンを採取されてしまうので,Webサイト運営者のみならず,利用者側でも対策を行うことが望ましい.本論文では,ブラウザ側での対策として,アクセスしたWebサイト上のHTMLやJavaScriptの解析,及び,疑わしいリクエストを特定し,JavaScriptキーロガーの検知を行うブラウザ拡張機能の提案及び実装を行う.
著者
水野 知美 中澤 操 佐藤 輝幸 高橋 辰 山田 武千代
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.52-58, 2019-02-28 (Released:2019-03-14)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

要旨: 秋田県で新生児聴覚スクリーニング (Newborn hearing screening: 以下 NHS と略) が開始されてから17年が経過し, 2012年からは受検率が94%を超えている。 NHS システムを構築する中で, NHS 後も聴こえに関心を持ち続けるための啓発や, 関係機関との連携ができ, NHS 後に難聴児が発見された場合の対応も確立されたと考えられる。 今回の調査で, 聴力型により NHS では発見できない難聴児がいること。 遅発性や進行性の難聴児がかなりの数存在することが示唆され, NHS パス後も引き続き聴覚に気を配り, 関係機関との連携を強化していく必要性が示唆された。 今回画像診断が不完全な症例が含まれたことや, 今後遺伝子診断をする例の増加が予測されること, 先天性サイトメガロウィルス感染症のフォローアップ例が増えている事などから, 今後は遅発性及び進行性難聴の原因について明確にしていく必要性があると考えた。
著者
高橋 和郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.219-221, 1992-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
4

ニューロパシー,特にビタミン欠乏性ニューロパシーのビタミン補給療法の問題について述べた.ビタミンA, Dなどの脂溶性ビタミンについては従来より,その副作用が問題となっているが,最近ではビタミンB6過剰でニューロパシーがみられるなど,過剰投与による副作用が問題となっている.従って,補給療法にはむやみに大量,長期に行わないことに注意すべきである.