- 著者
 
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             宮崎 育子
             
             浅沼 幹人
             
             中村 一文
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 岡山大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 基盤研究(C)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - 2010 
 
          
          
          
        
        
        
        農薬でミトコンドリアComplex I阻害剤であるロテノンを慢性皮下投与したラットを用いた検討により,ロテノン神経毒性は中枢よりも末梢神経の方が脆弱であること,また中枢神経系と同様に,腸管神経叢周囲にもGFAP陽性アストログリアが存在し,ロテノン神経障害発現に伴って,GFAP陽性アストログリアの活性化が惹起されることを明らかにした.初代培養細胞を用いた検討により,ロテノン神経毒性発現にはアストログリアが関与しており,とくに中枢神経系においては,ロテノン曝露により中脳アストログリアから特異的に分泌される何らかの因子がドパミン神経障害を惹起すること,さらに抗酸化分子メタロチオネインがこのドパミン神経障害を阻止しうる分子であることを見出した.