著者
重森 晴樹 後藤啓太 倉本 到 渋谷 雄 辻野 嘉宏 水口充
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.79, pp.43-48, 2008-07-31
被引用文献数
2

これまで PC ユーザはファイルやメール,ブックマークなどの膨大な情報資源に短時間でアクセスするために,情報資源を手探りで分類したりキーワード検索を利用してきたが,これらの手法による支援は十分ではない.一般に PC ユーザは情報資源にアクセスするために,それらに対する経験 (ユーザエクスペリエンス) を分類や検索のキーとして利用できると考えられる.そこで本論文では,このユーザエクスペリエンスを 5W1H (What,Where,Who,When,Why,How) を用いて記述し,従来手法を含む様々な情報分類・検索手法を表現することができる情報資源管理スキームについて述べる.PC users have many information resources such as files, e-mails and bookmarks. They would be able to use their experiences related to the information resources as keywords of classification and search to access them quickly. We discuss an information resource management scheme in which the user experience is described based on 5W1H (What, Where, Who, When, Why and How). In the scheme, we can represent various methods of information classification and search, including traditional ones.
著者
清水 敬子 阿刀田央一 高橋 延匡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.281-292, 1983-05-15
被引用文献数
2

情報工学を専攻する学生に対する計算機初期教育として EDSACを用いた機械語によるプログラミング教育を行っている.この教育の目標としては (1)ストアード・プログラム方式の計算機で実現可能なことの限界を実感として理解させること (2)計算システムに関する知的好奇心をわかせること (3)技術の発展の方向を認識させること などを目指している.本報告では とくに上記の実現のため カリキュラム上の考慮からはじめて 実際の教育 とくに演習を通して いかに実施しているかについて述べている.そのために (1)ミニコン化EDSACの開発 (2)TSS によるEDSACの仮想計算磯の開発 (3)EDSACのCAIシステムの開発 などの教育用ツールの開発と充実を行った.これら3種のツールの特徴を生かして使い分け 過去4年間 実際に初期教育を行った結果 学習内容およびツールの組合せ方などについて効果的な方法が確立され 教育目標も達成できたと思われる.その経緯を報告する.
著者
戸川 聡 金西計英 矢野 米雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.42, pp.61-66, 2006-05-12
被引用文献数
4

Peer-to-Peer(P2P)型通信によるファイル共有が問題となっている.著作権法で保護された著作物をファイル化し共有することも当然ながら,ファイル共有コミュニティへの機密情報流出が社会問題化している.これらの状況から,大学や企業のキャンパスネットワークではP2Pファイル共有を禁止している.しかし現実にはP2Pファイル共有が行われている場合がある.これを制限する場合,既存のフィルタリング技術では実現が困難であり,結果として管理者はトラフィックを常時監視し,P2Pファイル共有通信の存在を認識しなければならない.本稿では,ネットワーク管理者が行うP2Pファイル共有通信の検出作業を支援するシステムを構築した.そして,実際にP2Pファイル共有プログラムが発するトラフィックを含む全体のトラフィックを可視化し,有効性を検証した.ln this research, we have proposed the assistance system for peer-to-peer traffic detection. Recently, an illegal file has been exchanged with peer-to-peer file exchange software. These files are extracted from music CD and DVD. Most files do not obtain the copyright person`s approval and are open to the public. Neither enterprise nor the Campus Network user of the university must acquire these files from the problem in morality. However, the illegal file is actually acquired via Campus Network. The network administrator should observe the users`peer-to-peer commumcation. In this paper, first of all,We explain a problem of peer-to-peer file sharing system. Next,we explain the assistance system for peer-to-peer file sharing traffic detection. Finally, we conclude it.
著者
張臨傑 渡邉 慶太郎 野寺 隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.80, pp.145-150, 2007-08-02

大規模で非対称な係数行列を持つ連立1次方程式の近似解法には、クリロフ部分空間に基づく様々な反復解法が存在する。通常、このような反復法の収束を向上させるためには、方程式の前処理を利用することになる。近年、大規模な係数行列の前処理として、近似逆行列を用いる場合が増えている。本稿では部分構造法の観点に立ち、グラフ分割を利用して係数行列を再構成し、部分行列の計算に AISM 法 [SIAM J. Sci. Comput. Vol. 25 No. 2 pp. 701-715 (2003)] による近似逆行列の応用を考える。さらに、シュールコンプリメント計算における速度向上を解析し、それを予測する手法を提案する。最後に、算法の実装を行い、数値実験により提案した手法の有効性を示す。There are lots of Krylov subspace iterative methods for the approximate solution of large sparse nonsymmetric linear systems of equations. To solve the large linear systems, we can usually apply an iterative method on the preconditioned equation to improve the convergence of iterative method. In recently, approximate inverse strategies are useful for the preconditioning of iterative method, for solving the large linear systems. In this paper, we make the computation strategy using Schur-complement from the view of substructure, using graph partitioning. We consider to apply AISM method [SIAM J. Sci. Comput., Vol. 25, No. 2, pp. 701-715 (2003)] on the derived sub-matrices. We also analyze its Speed-Up in detail and give a way for predicting the Speed-Up. At last, we implement the proposed algorithm and also show numerical experiments for sufficiently large problem.
著者
田中 慎吾 力宗 幸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.63, pp.119-126, 1999-07-22

SNMPを用いたネットワーク管理を研究する一環としてエージェントであるUPS(無停電電源装置)を題材としたマネージャシステムをWindowsNT/95上で開発し、その結果の評価と考察をおこなった。本システムはIETFのインターネット管理に準拠しており簡単なカスタマイズによりその他のエージェント用に転用可能である。あわせて、リモートシャットダウンプログラムも作成している。更に、セキュリティ向上のための方法について考察する。We have developed an SNMP manager system on WindowsNT/95 for an agent, a UPS (Uninterruptible Power System) and evaluated the behavior of the system. Since the system is based on the IETF's Internet management model, it can be applied to other agents with simple customization. Then we also have developed a remote shutdown program. Finally, we refer to a method for strengthening the system's security.
著者
長谷川 祐司 竹内 勇剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.3692-3702, 2007-12-15
被引用文献数
2

本研究では,ユビキタス・コンピューティング技術の発展にともなって増加することが予想される,物理的ないし時間的に制約のある公共空間での情報提供場面において,情報を個別化して提供することによってユーザの行動や態度を促進・抑制させるような情報提供手法を提案することを目的としている.本稿では,情報の効率的利用として従来から広く研究されてきた情報の個人化に対する概念として情報の個別化について述べ,情報が個別化されていることをユーザが認知するための要因について言及した.特に,提供されたコンテンツが個別化されているか否か,そのコンテンツを他者と共有できる状況にあるか否かの2 要因に着目し,ユーザの認知と行動にどのような影響を与えているかを観察するための実験室実験を行った.その結果,コンテンツを個別化することの有用性が示されたとともに,提供された情報を他者と共有することのできる環境で受け取ることによってさらにその効果が高まる可能性が示唆された.さらに実験室実験で得られた知見に基づいて実地実験を行い,その結果が現実社会においても十分な有効性を示すことを明らかにした.本研究において得られた知見から,情報の個人化という従来の視点に対し,人間の社会的認知傾向を考慮した情報の個別化という側面からの検討が,公共空間における個人間の差異を吸収した適切な情報伝達の実現に寄与することが期待される.In this psychological research we present an effective approach to convey individualized information in various real community spaces, which this research concerns ubiquitous information dissemination. We study the natural reception of information within the ubiquitous computing environment and consider the problem of conveying individualized information through psychological experiment. The experiments was conducted in the laboratory to observe the influence of information on experimental participants' acknowledgment and action. The result indicated the possibility that the contents were more effectively conveyed in populous circumstances. Moreover, we conducted the experiment on real location. The findings of this experiment indicated similar effectiveness to the result verified in laboratory, which suggests that the approach of this study to convey individualized information to each person is useful in public space.
著者
金 美和 廣安 知之 三木 光範
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.46, no.17, pp.102-113, 2005-12-15
被引用文献数
2

本論文では,多目的遺伝的アルゴリズムにおいて,目的関数空間と設計変数空間の両方に解の多様性を維持するメカニズムであるDual-Archive scheme(DA scheme)を提案している.意思決定者がパレート最適解集合の中から選考解を選択する際には,目的関数空間の情報だけでなく設計変数空間の情報も必要とする.そのため目的関数空間だけでなく設計変数空間にも多様性を維持することが重要である.DA scheme は一般的な多目的遺伝的アルゴリズムに適用可能であるため,容易に利用することができる.DA scheme は,目的関数空間に多様な解を維持するアーカイブと,設計変数空間に多様な解を維持するアーカイブという2 つのアーカイブを持っている.DA scheme をSPEA2 とNSGA-II に適用し,テスト関数により効果を確認した.その結果,DA scheme を組み込んだSPEA2 は通常のSPEA2 に劣らない解探索性能を示すと同時に,通常のSPEA2 と比べて設計変数空間に多様な解を得ることができることが分かった.これはNSGA-II に関しても同様の傾向が得られた.これらの結果からDA scheme は目的関数空間だけでなく設計変数空間にも多様な解を得ることのできる効果的な手法であるといえる.In this paper, Dual-Archive scheme (DA scheme) for Multi objective Genetic Algorithms is proposed. The DA scheme is the mechanism to maintain the diversity of the solutions of Multi objective Genetic Algorithms in both objective space and design variable space. When decision makers choose the solution from the Pareto solutions, they use not only the objective value information but also the design variable value information. Therefore, it is very important to maintain the diversity of solutions not only in the objective space but also in the design variable space. Since DA scheme can be applied to general Multi objective Genetic Algorithms, it is easy to use. DA scheme has two archives: one of them maintains the diversity of solutions in objective space and the other maintains the diversity in design variable space. The effectiveness of DA scheme is examined through the test functions where DA scheme is applied to SPEA2 and NSGA-II. The results showed that SPEA2 with DA scheme has the same searching ability as SPEA2 and SPEA2 with DA scheme found the solutions that have higher diversity in the design variable space compared with those of SPEA2. The tendency of the results of NSGA-II is almost the same. From these results, DA scheme is very effective scheme to derive the Pareto solutions that have the diversity not only in the objective space but also in the design variable space.
著者
松原 友夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.375-383, 2003-04-15
被引用文献数
3

日本のソフトウェア産業は国際競合力があるとは言えない.プロジェクト,およびプロダクトの輸出はきわめて少なく,極端な輸入超過で,産業構造は多重の下請けからなり,要員の多くは十分なソフトウェアエンジニアリング教育を受けていない.一方,インド,中国,アイルランド,韓国などの情報後発国は,始めから輸出を指向しているので,国際的な競合を強く意識している.
著者
ゴメス ランディ 河原 達也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.10, pp.19-24, 2009-01-30

残響下での音声認識は非常に困難なタスクである。従来の残響抑圧手法の大半が、音声認識器とは独立に音声波形を修復するものであった。これに対して本研究では、音声認識に用いる音響モデルの尤度が大きくなるように、残響抑圧のパラメータを最適化するアプローチを提案し 、これをスペクトルサブトラクションに基づく方法に適用する。本手法により、残響抑圧と音響モデルの学習を統合して行うことができる。さらに音声認識(デコーディング)時にも、テストデータに対して残響抑圧パラメータの最適化を行う。大語彙連続音声認識による評価実験の結果、提案手法が従来手法に比べて、認識性能を有意に改善することを確認した。Speech recognition under reverberant condition is a difficult task. Most dereverberation techniques used to address this problem enhance the reverberant waveform independent to that of the speech recognizer. In this paper, we expanded and improved the conventional Spectral Subtraction-based (SS) dereverberation technique. In our proposed approach, the multi-band SS parameters are optimized to improve the recognition performance. Moreover, the system is capable of adaptively fine-tuning these parameters in the acoustic modeling phase. Experimental results show that the proposed method significantly improves the recognition performance over the conventional approach.
著者
奥乃 博 中臺 一博 大塚琢馬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.729-734, 2009-08-15

音楽のリズムに合わせて振舞う音楽ロボットを目標に据えると, 音楽情報処理の課題が見えてくる.
著者
加藤 剛 井庭 崇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.85, pp.47-50, 2008-09-11
被引用文献数
1

本論文では,コンセプトメイキングを支援するための 「コンセプトメイキング・パターン」 を提案する. 「コンセプトメイキング・パターン」 とは,コンセプトメイキングにおいて繰り返しぶつかる壁と,その壁を乗り越えるためのヒントを, 「パターン・ランゲージ」 の手法を用いて記述したものである.本論文では,提案した 「コンセプトメイキング・パターン」 を大学初年次教育に導入し,その履修者からのフィードバックを分析することで,本提案の有効性についての評価を行う.In this paper, we propose a pattern language for concept making. Each pattern consists of a frequent problem and its solution in concept making. In this paper, we show two examples from 20 patterns and effectiveness by analyzing feedbacks from university students. Our aim is to support activities in making concept and also provide a tool for project members to communicate about their activities of concept making .
著者
茅野 剛史 多田 好克
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [プログラミング-言語基礎実践-]
巻号頁・発行日
vol.94, no.65, pp.145-152, 1994-07-21

協調言語であるLindaは,現在UNIXワークステーション上で実現されたものが多い.また,現行のLindaシステムではデータ通信の手段であるタプル空間がひとつのワークステーション上にしかないものが多く,そのためにさまざまな問題が発生している.本研究では,タプル空間がひとつしかないことによって起こる問題を解決するために,タプル空間が複数の計算機上に分散して存在するLindaシステムを提案する.また,効率をあげるためにアプリケーションのデータの扱いによって,分散のさせ方を変更するアプリケーション指向のアルゴリズムを考案する.今回の実現では,既存のシステムを改良し,Lindaのセマンティクスを用いて分散システムを記述した.
著者
嘉義 智紀 高橋 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.209-216, 2008-02-27
被引用文献数
1

近年,無線アドホックネットワークの研究が盛んに行われている.アドホックネットワークの問題点としてパケット到達率が悪く信頼性が低いことがあげられる.通常,信頼性を向上させるためにARQやFECという手法が用いられる.しかし,無線環境においてARQは受信確認であるACKが到達せず何度も再送してしまい遅延が大きくなってしまうという問題点があり,FECは符号化されて得た冗長なパケット送信しなければならず送信元ノードの送信回数が増えてしまう問題点がある.そこで本論文ではマルチパスルーティングによって複数経路を構築し,送信元ノードはパケットを符号化せずにそれぞれの経路に送信し,中継ノードが符号化を行うNetwork Codingを用いることでアドホックネットワークのような信頼性の低い環境下において効率的な信頼性向上手法を提案する.さらに本提案手法をシミュレータ上で実装し,評価を行った結果,既存の転送方式に比べパケット転送率が向上し,送信元で符号化を行った場合と比べ,パケットオーバーヘッドが減少することを示すRecently, the wireless mobile ad hoc network been studied. However, the ad hoc network is low reliability by low ratio of packet delivery. Usually, ARQ and FEC are two methods used to recover the lost packets for low reliability networks. However, ARQ may not be applicable in low reliability and high mobility network such as the ad hoc network because of increase delay caused by retransmissions of sender by unreachable ACK. The source node must send redundant encode packet by using FEC, and the source node increase frequency of transmission. In this paper, We propose an efficient reliability improvement method use multipath routing constructs multiple routes and apply network coding in low reliability network. In our proposal, the source node encodes no pakcets, and sends only data packets to each route. In addition, our proposal is mounted and evaluated on simulator. Results of simulation experiments show that the proposed method achieves higher ratio of delivery than DSR. In addition to, our proposed method achieves lower packet overhead than existing method that encoded by the source node.
著者
辻 敦司 石川 智治 宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89, pp.37-42, 2000-09-22

我々は,高度感性情報再現に重要な物理要因を探究し,それに基づいて高度感性情報を再現できるオーディオシステムの開発を行っている.これまでの我々の研究により,オーディオシステムの筐体の支持方法や材質,構造の違いにより高度感性情報再現が大きく異なることが分かってきている.本研究は,オーディオアンプの筐体振動に着目し,どのような振動(床,空気,電気信号)が生じており,また,それが高度感性情報再現にどのように関係しているかを考察した.これまで高度感性情報再現のために実験的に得られてきたアンプの支持方法により,どのような振動モードがアンプ筐体に生じているかを検討した.We have been discovering important physics factors to reproduce the high order sensations, and we are developing the audio system based on the obtained facts. It has been clarified that the reproduction high order sensations greatly depend on the material and the structure. Vibration mode on a chassis is measured and considered.
著者
角 浩二 田中 寿俊 榎原 博之 中野 秀男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.82, pp.57-64, 1994-09-21
被引用文献数
2

近年,コンピュータ技術の発展により,その用途は多様化している。その中の一つに、点と線であらわされる図形をグラフとしてモデル化し、描画させるという用途がある。一般のグラフの描画では、「見やすさ」の基準を考える必要があるが,各個人の主観による部分があり、簡単には「見やすさ」の評価をすることは出来ない。そこで本報告では、グラフの「見やすさ」に対する一般的な基準を考え、定量的に評価することを試みる。さらに、一般グラフを描画する、スプリングモデルに基づいた2つのアルゴリズムとそれらの改良版について、描画したグラフから各アルゴリズムを定量的に評価する。Recently, the applications of computer have increased because of the developing of computer technology. Graph drawing is in one such applications, where graphs are modeled as pictures represented by points and lines. General graph drawing problems involve aesthetics, that is difficult to evaluate because aesthetics depends on an individual view. In this paper, the general aethetics standards are represented quantitatively. Moreover, two general graph drawing algorithms based on spring model, and their revised algorithms are evaluated.
著者
齋藤 真里 大村 和典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.9-16, 1996-11-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

目標が不明確な情報探索行動をモデル化するために, 情報探索の課題を用いた心理実験を Thinking Aloud 法で行った. この実験の課題で得られた発話を分析し, 目標が不明確な情報探索行動には,「情報の取捨選択を行うプロセス」と「目標を明確化するプロセス」が存在することがわかった. また, 探索目標が構造化されていくパターンが見いだされた. ここでは, この二つのプロセスが探索行動でどのように機能しているかを表すモデルを提案する, また, この二つのプロセスと, 情報探索行動における動機付けの要因である「達成感」と「目標の明確化」との関連性が示唆された.
著者
山田拓人 鈴木一徳 和良品友大 林隆史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.635-637, 2011-03-02

近年、Hadoopなどの大規模のデータを分散処理するフレームワークが<br />普及したことにより、蓄積された大量のデータを分析する<br />データマイニングが盛んに行われている。<br /><br />しかしながら、複数の異なる種類のデータを組み合わせた分析では、<br />各々のデータフォーマットが異なるため、分析処理が複雑になってしまう。<br /><br />そこで我々は異なる種類のデータを組み合わせた分析を容易にするために、<br />様々なデータをある一定の形式に変換可能な情報基盤を構築した。<br />具体的には、すべてのデータを分析処理が容易なXML<br />または構造を持ったテキスト形式に変換する。<br /><br />構築した基盤を用いて、<br />各種センサー・医療用データ・天候データ<br />を組み合わせたデータマイニングの結果も含めて報告する。
著者
松岡 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.87, pp.37-42, 2006-07-31
被引用文献数
7

TSUBAME (Tokyo-tech Supercomputer and Ubiquitously Accessible Mass-storage Environment)は、アクセラレータ部分を含めると100TFlops近いピーク性能・20TByte以上のメモリ・Fat Nodeおよび高速な間接網を基本とした共有メモリスパコン形アーキテクチャ・並びに1PByte以上のオンラインストレッジを備え、2006年春の時点で、あらゆるパラメタで現在わが国最高性能・最大規模の新型スパコンとして東工大・学術国際情報センターに構築された。TSUBAMEは従来の専用スパコンとPCクラスタ両者の利点を兼ね備え、かつそれぞれの欠点を補うマシンとして設計されており、スパコンとしての柔軟かつ強力なハイエンドの大規模並列計算やデータ処理の能力と、エンドユーザのデスクトップ・ノートブックやPCクラスタ環境との高い親和性との両立を実現している。これらを同時に満たすことが、TSUBAMEが標榜する「みんなのスパコン」であり、現代のIT環境にシームレスに接合して様々なサービスを提供する源となって、大学における教育・研究アーカイブなどの教育研究業務・メイルや事務処理などの統合的なホスティングを行い、将来の計算科学の人材を多数育むものとなる。TSUBAME (Tokyo-tech Supercomputer and Ubiquitously Accessible Mass-storage Environment) is a new supercomputer being hosted at the Global Scientific Information and Computing Center (GSIC), Tokyo Institute of Technology, sporting nearly 100 TFlops of compute power, over 20 TBytes of memory, fat node / shared memory architecture and fast interconnect, and over 1 PBytes of online storage, making it the fastest and the largest supercomputer in Japan. At the same time TSUBAME embodies the benefit of PC-based x86 ecosystem, allowing coexistence of high-end capability computing and synergy to user's PC-based desktop environment. As such TSUBAME can be regarded as "Everybody's Supercomputer", allowing unified hosting of various services including educational, office, as well as high-end supercomputing, becoming the bases of incubating numerous computational scientists of the future.