著者
大村 祐司 川端 豪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.369, pp.47-51, 2012-12-13

目的達成および雑談的な対話制御機能を併せ持っ音声対話システムを構築した.目的達成のための対話制御はスロットフィリングに基づいて行われる.一方,雑談的な対話制御は刺激一応答型の事例ベースで行われる.刺激応答に基づく対話制御部は雑談のきっかけとなる単語を監視し,発見すればその単語に応じた雑談を開始する.数回のやり取りの後,制御は目的達成型対話制御部に戻る.11名の被験者にこのシステムと対話をして貰い,アンケート結果を集計したところ,雑談機能を持つ音声対話システムのほうが「面白い」「興味深い」「人間的」などの項目でよい評価を得た.
著者
瀧本 政雄 佐藤 真一 坂内 正夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.89, no.12, pp.2699-2709, 2006-12-01
被引用文献数
5

本研究は大容量のテレビ放送映像アーカイブからの,フラッシュのたかれる同一シーン映像の発見を目的とする.フラッシュは例えば記者会見や重大事件の一場面などの視聴者の興味を引くようなシーンにしばしば現れ,また,特に重要なシーンは様々な番組で繰り返し放送される.よって,放送映像の中から繰り返し利用される同一場面の映像を発見することで,アーカイブに保存される映像の内容的な解析につながると考えられる.また,本論文で述べる手法では同一場面であるかどうかの照合をフラッシュがたかれる時間的なパターン間の類似度によって行っており,撮影したカメラが違う,若しくはテレビ放送によくあるように付加されるキャプションが違う,などといった映像的な差異にかかわらず照合が行える.提案する手法はフラッシュの発生するフレームを検出する段階と,検出されたフラッシュの発生パターンを比較する段階に分けられ,前者はフラッシュという現象の特徴に基づいて検出を行い,後者は2値のパターン間での類似度を定義している.これらの手法は比較的少ない計算量で行えるように構成されているため大容量の映像に対しても適用可能である.
著者
浦島 智 鳥山 朋二 中村 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.31, pp.93-98, 2012-05-10

我々は,在宅患者が日常生活で利用する車椅子,ベッド,トイレ手すりに荷重センサなどを複数設置し,それらを用いてプライバシ侵害感の少ない見守りシステムを実現しようとしている.しかし,見守り実現のためには,取得した複数のセンサ情報を集約し,患者の行動と結びつける必要がある.本稿では,構築したセンサシステムと予備実験結果について述べる.
著者
井ノ上 直己 帆足 啓一郎 橋本 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1158-1166, 2001-06-01
被引用文献数
5

学校などの教育現場へインターネットが普及するにつれ, インターネット上の有害情報へのアクセスが問題となる.この問題に対処するため, 既にいくつかのフィルタリングソフトウェアが開発されているが, これらの多くのソフトはアクセスを制限すべきURLを登録したリストを用い, このリスト中のURLへのアクセスを制限する方式を採用している.しかし, URLは頻繁に変動するため, この方式ではリストの変更が間に合わないという問題がある.そこで, 筆者らは, コンテンツ内に出現する単語の分布を調査し, 自動的に有害か否かを判定してアクセスを制御するソフトウェアを開発した.本論文では, 開発したソフトウェアの概要を示すとともに, 当研究所の位置する上福岡市の小中学校10校に導入して実施したフィールド試験結果について述べる.
著者
鎌田 智恵 原田 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.197, pp.167-172, 2013-09-02

監視カメラの増加や警備ロボットの登場に伴い,異常検出技術の需要は高まっている.従来研究は画像から得られる単一のモダリティを用いるものがほとんどであったが,柔軟な異常検出を行うためには画像の他に場所や時間帯など,複数の情報を考慮する必要がある.本研究では,マルチモーダル情報を用いた異常検出手法を提案する.マルチモーダル情報を正準相関分析により相互情報量の大きな空間に射影し,射影後の空間で通常モデルを構成し,異常度を通常モデルからの逸脱度で定義する.提案手法はマルチモーダル情報が得られる媒体であれば適用可能であり,低い計算コストで学習と異常度の算出が可能である.動画像から得られる画像特徴,音声特徴,位置情報に提案手法を適用することで,本手法により異常検出が可能であることを示す.
著者
阿部 宜輝 木原 満 小林 勝 松井 伸介 浅川 修一郎 長瀬 亮 冨田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.32, pp.39-42, 2008-05-08
被引用文献数
4

現状の現場組立コネクタは、光ファイバ端面間のPhysical Contact (PC)接続を実現するために、端面を研磨した光ファイバと屈折率整合剤を用いた構造である。今回、光ファイバ端面の研磨と屈折率整合剤を使用せずにPC接続を実現する新しい構造の現場組立コネクタについて検討した。光ファイバ端面を研磨せずにPC接続を実現する光ファイバ端面形状と光コネクタの構造の設計と評価結果について報告する。
著者
新川 達矢 岩楯 麻由 松山 恵理 山田 光穗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IMQ, イメージ・メディア・クオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.40, pp.19-22, 2012-05-11
被引用文献数
1

書籍の電子化が急速に始まっている。それにも関わらず、今のところ、それほど普及しているとは言えない。電子書籍はスワイプ、フリック、スクロールなど多彩な指の動きを駆使して読書することができる。人が電子書籍に対して抱いている要望や課題をアンケートで調査するとともに、電子書籍を眼球運動や頭部運動、手、指の動きを巧みに使ってどのように読んでいるのかについて調査した.
著者
辻 裕介 平川 慎太郎 百冨 隆二 松尾 政晃 円福 敬二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.364, pp.27-32, 2010-01-13
参考文献数
10

冷却した銅線または高温超伝導テープで作製した検出コイルと高温超電導SQUIDを結合したマグネトメータの性能評価を行った。この検出コイル分離型の構成は大きなサイズの検出コイルが要求される時に有効である。例として、TEM法を用いた地質探査のためのマグネトメータを設計した。巻数50ターン、コイル直径100mmという比較的大きなサイズの検出コイルを用いたとき、マグネトメータの雑音磁界が周波数10Hzにおいて0.3pT/Hz^<1/2>、100Hz以上の高周波において40fT/Hz^<1/2>以下という結果が期待できることを示した。このシミュレーション結果の感度は実際の応用に対して十分実用的である。また、高温超伝導ビスマステープ線材で検出コイルを作製し、マグネトメータを作製した。予備実験の結果は解析結果とおおよそ良く一致した。
著者
塩島 謙次 牧村 隆司 小杉 敏彦 末光 哲也 重川 直輝 廣木 正伸 横山 春喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.521, pp.41-44, 2006-01-12

SiC基板上0.15μmデュアルゲートAlGaN/GaNHEMTミキサーを作製し、DC、及び変調特性を評価した。T字0.15×300μmゲートデバイスは最大相互コンダクタンス40mS, オン耐圧30V以上、オフ耐圧86Vを示した。電源電圧30V、ローカル周波数10GHzにおいて、最大RF出力17dBm, 変換利得7.5dBの特性を示した。ローカル周波数が2GHzから10GHzに増加しても、最大RF出力、及び変換利得の低下はそれぞれ2dB、2.6dBに抑えたれた。これらの結果はゲート長短縮による周波数特性の改善で、AlGaN/GaNデュアルゲートHEMTがX帯までの応用を実現できることを示唆するものである。
著者
篠原 浩一郎 沼尾 和則 金澤 祥雄 野上 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.666, pp.5-8, 2005-02-17
被引用文献数
1

銀塩写真の如く「水の中」や「鏡の中」のような情感を電子写真で再現するための要件について、デジカメプリントを始めて搭載したマルチファンクショナルプリンタの技術を中心に述べる。
著者
小野 亮一 前田 幹夫 中村 宏之 中田 隆 宮崎 純生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.575, pp.91-95, 2004-01-16

ユビキタス社会の実現に向け、ソフトウェアの高品質化・開発ユストの低廉化の要求がさらに高まっている。本稿では、これらソフトウェアの高品質化・開発コストの低廉化に向けたP2P型の開発システムの提案を行うと共にクライアント/サーバ型の開発管理システムとの比較評価を通じ提案システムの適用領域及び有効性を明らかにする。
著者
上村 純平 若宮 直紀 村田 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.31-36, 2004-02-26

センサネットワークにより長期間の観測を行うためには,電力効率のよい情報収集機構が必要不可欠である.センサ端末は主として情報の検出,送信,受信で電力を消費する.特に情報送信の消費電力は通信距離の2乗に比例するため,近接するセンサ端末でクラスタを構成し,クラスタヘッドと呼ばれる代表がクラスタに属するセンサの情報を集約して基地局に情報を送信する,クラスタベースの情報収集機構が有効である.LEACHでは,クラスタメンバからの情報受信および基地局への情報送信による電力消費の大きさを考慮して,クラスタヘッドを交代制にすることにより,センサネットワークの長寿命化を図っている.しかしながら,センサ端末間の残余電力の差異を考慮していない,クラスタ形成に際して領域全体へのブロードキャストが必要であるなど,端末種別や導入時期によって残余電力の異なる多数のセンサ端末からなるセンサネットワークでは効率的な情報収集が行えない.そこで,本稿では,局所的な情報交換にもとづいてセンサ端末が自律分散的に適切なクラスタを構成するクラスタリング手法を提案する.シミュレーションによる評価を通して,クラスタベースの情報収集機構のひとつであるLEACHと比較して,残余電力が均一な場合とばらつきがある場合の両方において,提案手法がより長期間に渡り,多数のセンサから情報収集を行えることを示している.
著者
中馬 淳一 本江 直樹 濱村 昌則 太刀川 信一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.416, pp.43-47, 1995-12-14
被引用文献数
2

システム容量を増すためにマイクロセルが用いられるが、セルの大きさが小さくなるに従って,ハンドオーバの回数は増加する。よって, マイクロセルでは効率の良いハンドオーバを行うことが必要となる。本稿では,マイクロセルでハンドオーバを行ったときのビット誤り率特性を4つの方式(従来方式,最大受信電力局選択方式,等分配電力方式,最適電力分配方式)に対して,計算機シミュレーションにより求め,比較検討した。セル半径が100[m]で,ハンドオーバを行う際の遅延時間を考慮した場合では,最適電力分配方式を用いてハンドオーバを行った方が良いことが確認できた。
著者
池村 翔 藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.3, pp.355-364, 2010-03-01
被引用文献数
4

近年,統計的学習法と局所特徴量を用いた人検出に関する研究が多く取り組まれている.従来の人検出法では,HOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量のようなこう配情報に基づく特徴量を用いる手法が多いが,人の重なりや複雑な背景に対して人検出が困難となる場合がある.更に,検出時には検出ウィンドウのスケールを変化させながら画像上を複数回にわたりラスタスキャンするため処理コストが高く,リアルタイム処理が困難である.そこで,本論文ではTOFカメラから得られる距離情報を用いて人の重なりや複雑なシーンに頑健なリアルタイム人検出手法を提案する.提案手法では,距離画像から二つの局所領域の距離関係をとらえることができる距離ヒストグラム特徴量を抽出する.抽出された特徴量を用いてReal AdaBoost識別器を構築し,人の識別を行う.検出時には三次元実空間における検出ウィンドウのラスタスキャンをすることで,人の大きさに合わない検出ウィンドウを削除して,高速化を実現する.三次元実空間におけるMean-Shiftクラスタリングにより人と識別された検出ウィンドウを統合することで,人がどこにいるかを自動的に検出することができる.評価実験の結果,誤検出率5.0%において検出率98.9%となり,HOG特徴量を用いた従来法と比較して4.9%検出率を向上させることができた.また,提案手法は約10fpsでリアルタイムに人検出が可能であることを確認した.
著者
金田 悠作 吉澤 真吾 湊 真一 有村 博紀 宮永 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.393, pp.131-136, 2010-01-19

本稿では,重要なデータストリーム処理問題の一つである正規表現パターン照合に対して,ビット並列型パターン照合手法に基づいた高速なハードウェア指向アルゴリズムを提案する.並列ビット分配と呼ぶ新しいビット並列手法を用いて,文字と,連接,和,Kleeneプラスから構成させる非消去的正規表現のクラスに対して,O(mdlogb+m|Σ|)前処理時間とO(mdlogb/w+m|Σ|/w)領域を用いて,O(mdlogb/w)領域の高速なアルゴリズムを与える.ここで,nは入力長を表わし,mとd,bは,それぞれ,パターンの長さと,深さ,最大戻り幅を,wは計算機のワード長,|Σ|はアルファベットの要素数を表わす.さらに,このアルゴリズムを用いて,回路の再構成を伴わずにパターンの変更を可能なハードウェア実装のアーキテクチャをしめす.
著者
星野 聖
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.31-36, 1999-06-17
被引用文献数
8

本論文では,創作舞踊や新しい振り付け動作に代表される,観る人に感動や各種の心理的効果を与えるような,全く新しい一連の順序運動を創発し獲得するため,中枢神経系がどのような評価関数を採択して運動指令の生成を行っているかを感性情報処理/計算理論/ロボティクスの観点から明らかにする著者らの研究の一端を紹介する.
著者
森本 聡 田上 弘毅 藤川 浩一 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.67, pp.67-72, 2008-05-22
被引用文献数
2

地域福祉サービスセンターソレイユで社会参画のためにコンピュータ操作訓練を行っている協力者4名に共通する障碍は注意障碍で,コンピュータ操作では画面を注視して画面の変化に対応して作業することに困難が予想される.そこで,我々は分割的注意に障碍がある人のためのコンピュータ操作訓練ツールを作成し訓練を行った.ポインティングデバイス訓練と注意および記憶力の検証をするため4×4マスに配置された1から16の数字と,画面全体にばらばらに配置された1から24までの数字を昇順にクリックするTrail-Making Test的なツールを作成し各協力者に行ってもらった.訓練を重ねることでタスク完了時間の短縮や操作エラーの減少が見られた.さらに我々は画面左右に2つの黒いボールが打ち出された際に左右にある黒いバーで跳ね返すツールを使用して各協力者に訓練を行った.各協力者はこのツールを使用し訓練を重ねることでボールを跳ね返す成功回数が上昇した.今後,分割的注意の障碍のために操作に困難が見られた階層メニュー操作や文字入力修正など画面の変化に注意を向けることの必要は操作の向上改善具合をみることで,訓練の有効性を検討する必要がある.
著者
中野 由章 米田 貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.355, pp.59-67, 2013-12-07

「LINE外し」のロールプレイングをオフラインで行ない,それによっていじめや人権等に対する意識を向上させることで,情報社会に参画する態度の育成を試みた。以前ならば小さな衝突で済んでいたと思われる生徒間のトラブル事案でも,SNSやLINE等のコミュニケーションツールを介してやり取りをすることにより,問題が急速に拡大・悪化することがある。そこで,「LINE外し」をロールプレイすることで,生徒の倫理観を向上させ,情報社会に参画する態度の育成をめざした筆者らのその指導内容について報告する。
著者
中野 由章 米田 貴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.355, pp.59-67, 2013-12-14

「LINE外し」のロールプレイングをオフラインで行ない,それによっていじめや人権等に対する意識を向上させることで,情報社会に参画する態度の育成を試みた。以前ならば小さな衝突で済んでいたと思われる生徒間のトラブル事案でも,SNSやLINE等のコミュニケーションツールを介してやり取りをすることにより,問題が急速に拡大・悪化することがある。そこで,「LINE外し」をロールプレイすることで,生徒の倫理観を向上させ,情報社会に参画する態度の育成をめざした筆者らのその指導内容について報告する。
著者
中村 涼 吉見 真聡 三木 光範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.398, pp.129-134, 2012-01-18

近年,画像処理用のハードウェアとして用いられてきたGPUが汎用計算へと利用されるようになり,GPUを用いた多くのソフトウェアの開発や研究が盛んに行われるようになってきている.GPUによる汎用計算向けの開発環境は多数提供されているが,並列計算は高度なプログラミング技術や専門知識を要し,開発コストが高いという課題がある.また,最近では高性能なGPUを提供するホスティングサービスが増えていることから,ネットワーク上の複数のノードのGPUを利用するための枠組みが強く求められている.そこで我々は,GPGPUによる並列プログラミングを容易に実現するため,Rubyを用いたフレームワーク『ParaRuby』を開発した.ParaRubyにより,Rubyプログラム中からGPU向けのプログラムを呼び出し,リモートノード上にて処理を行うことが可能になる.このフレームワークを利用して2つのアプリケーションの実装を行い,フレームワークの性能を評価した.