著者
水上 嘉樹 古賀 和利 鳥岡 豊士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.63-72, 1997-01-25
被引用文献数
22

本研究では階層的変位抽出アルゴリズムを用いてパターン間の対応変位を抽出し, 得られた変位関数に基づいた認識を行う手書き文字認識システムを提案する.階層的変位抽出アルゴリズムにおいては,計算対象画像間の対応誤差を表す項と抽出された変位の滑らかさを表す制約項からなるエネルギー汎関数を定義し, これより導出されるGauss-Seidel型の漸化式の反復演算によりパターン間の変形変位を抽出する. また, 大局的変位からより局所的な変位へと段階的な変位抽出を実現するために階層的構造を用いている. 文字パターンに対する階層的変位抽出アルゴリズムの妥当性, 提案した手法の認識性能を計算機実験により明らかにした. 更に, 類似パターン間の過対応が良好な認識を妨げることを考慮して, 変位抽出能力の大きさと認識性能の関係について検討を行い, 変位抽出能力を決定するシステムパラメータの与え方について一考察を与える.
著者
加藤 卓 佐々木 伸一 中島 和紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.389, pp.29-34, 2011-01-18
被引用文献数
3

近年,LSI間を結ぶ伝送線路の高密度化が進み,隣接する信号線に発生するクロストークが問題となっている.本研究室では,送信側のLSIにスルーレート(伝送する信号の傾き)をクロックの周波数に応じて自動制御するシステムを組み込み,信号の傾きを緩やかにすることで遠端クロストークを低減する手法について検討している.本報告では,スルーレートを可変する出力回路(FG-MOSインバータ,ゲート共有型FG-MOSインバータ,クロックドインバータ)を提案し,動作速度・消費電力・回路面積・信頼性性能の面から評価を行い,ゲート共有型FG-MOSインパータが最も有効な回路であることを明らかにした.
著者
浅井 愛 村山 尚紀 谷 賢太朗 前田 義信 新川 拓也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.377, pp.37-42, 2012-01-12

視覚障害者のQOLを向上させるための支援技術の開発が望まれている.我々は視覚障害者と晴眼者が対等に遊戯できるテーブルゲームに着目し,視覚を必要とせず音声のみでプレイできるゲーム開発を行ってきた.本稿では,居合い切りを題材とした音声出力ゲーム「The 10-1(ザトウイチ)」を用いて,視覚障害者1名と晴眼者12名を3〜4名ずつのグループに分けてプレイしてもらい,Csikszentmihalyiによって提案されたFlow State Scaleを用いてゲームへの没入感を評価した.その結果,自己目的的体験に関しては全てのプレイヤが"あてはまる"を選んだ,因子分析からは6つの因子が抽出された.そのうちの主な2つの因子は"活動への注意集中"と"統制感覚"であり,視覚障害者の因子得点は晴眼者のそれに比べて大きな値を示した.よって,視覚障害者の方が音声出力ゲームを楽しんでいた可能性が示唆された.
著者
草間 拓真 難波 一輝 スリ スマンティヨ ヨサファット テトォコ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.330, pp.21-26, 2012-11-23

合成開口レーダ(SAR:Synthetic Aperture Radar)は全天候型の画像センサーであり解像度の高い画像が得られるという特徴を持つ.その一方,画像容量が大きくなるため,航空機や衛星上などのプラットフォームから地上との通信時間が長くなる課題がある.そのため,プラットフォーム上でSAR画像処理による画像圧縮が注目されている.本論文では,無人航空機(UAV)において準リアルタイム観測での運用が可能なSAR画像処理システムとSAR画像処理における画像転置アルゴリズムを提案し,Viretx-6 FPGAに実装し評価している.
著者
上村 益永 高橋 祐 猿渡 洋 鹿野 清宏 近藤 多伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.143, pp.43-48, 2008-07-11

本稿では,スペクトル減算処理過程で生じるミュージカルノイズ量の計量尺度を提案する.スペクトル減算法はミュージカルノイズと呼ばれる人工的で耳障りな歪みを生じ,音質の劣化が著しいという問題を抱えている.そのため数多くのミュージカルノイズ対策手法が提案されているが,ミュージカルノイズの評価尺度が存在しないために,その効果を定量的に議論することができない.我々は,スペクトル減算処理によるミュージカルノイズ発生量が処理強度と原信号の確率密度関数の形状に関係深いことを発見した.この関係に着目し,高次統計量を利用することで確率密度関数の形状を考慮できるミュージカルノイズ発生量の計量尺度を提案する.最後に,主観評価実験により提案尺度とミュージカルノイズが高い相関を持つことを示す.
著者
稲葉 洋 瀧 剛志 宮崎 慎也 長谷川 純一 肥田 満裕 北川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.433, pp.37-42, 2005-11-17
被引用文献数
5

本論文では, スポーツ動作分析の支援を目的とした人体センシング情報の可視化提示法について述べる.スポーツにおける打撃動作や投球動作の分析は, 筋電位などの運動機能情報を動作フォーム映像と比較しながら行われることが多い.本方法は, 動作中の人物の各要所部位で計測した筋電位値を, 人体骨格を表す3Dモデル上に色の差異として表示し, それをアニメーションとして提示する.これにより, 動作フォームの変化に伴う各筋肉の負荷状態とその時間変化を, 視覚的に理解することが可能となる.
著者
金森 祥太 藤原 和也 玉木 徹 金田 和文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.249, pp.25-30, 2009-10-15

本論文では,大気光学現象である虹を物理的な光学現象を考慮してフォトリアリスティックにレンダリングする手法を提案する.波動光学を考慮することで過剰虹の表示や,異なる半径の水滴による虹の表示が可能となった.また,大気中の水滴の分布,空気分子による光の減衰(outscattering,absorption)を考慮することによって,水滴による光の干渉現象や,太陽高度による虹の色変化を表示できる.さらに,空の色に代表されるような大気中の空気分子による散乱(in-scattering)を考慮することによって,虹の背景にある空の色も合わせて表示でき,空の色が虹に与える影響もレンダリングした虹に加えることができる.
著者
服部 渉 田原 修一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-03-11

Tbpsオーダーの高スループットATMスイッチの場合、クロック周波数は10GHz程度となることが予想され、もはやCMOS LSIでは実現が困難となる。しかし、化合物半導体デバイスや、Siバイポーラデバイス等の半導体高速デバイスを採用したとしても、ATMスイッチが基本的にセル衝突回避のだめにバッファを多用したシステムであるため、高スループット化に要求される回路規模と高速性を両立させることは難しい。そこで、我々は低損失で高速クロックに対応可能なバッファとして高温超伝導遅延線を使用し、制御ロジック部に高速半導体デバイスを採用したATMスイッチの検討を開始した。今回は、想定するATMスイッチの要求する仕様を超伝導遅延線の性能が満足できるかどうか、実際にYBCOコプレーナ共振器を作製し、共振特性を測定することにより検討した。
著者
鶴 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.129, pp.95-100, 2013-07-11

TCP/IP技術に基づくエンドツーエンドのパケット交換を原理とする現在のインターネットは、極端に長い伝搬遅延、頻繁なパケット損、間欠的な通信リンクなどが発生する劣悪な状況においてはきわめて通信効率が悪い。惑星間インターネット通信を起源の1つに持つ遅延耐性ネットワーク:DTN (Delay Tolerant Networking)は、このような環境でのエンドツーエンド情報伝達を効率的に実現するための技術や枠組みを指し、Dの意味として、Disruption, Disconnection, Disaster等を取りこみながら情報伝達システム設計の可能性を広げ、実用的必要からも理論的興味からも多様な研究が続けられてきた。Challenged networkingやOpportunistic networkingなどの側面において共通的な要素技術は、時間的不連続性や空間的不連続に対応するためのネットワーク内部における情報の蓄積形転送(待機&転送)と蓄積運搬形転送(物理的移動&転送)およびそれらと連携した情報符号化であり、それらの技術は通常のネットワーク環境においても有効性が認識されてきた。特に最近は、個別のアプリケーションにおける要素技術として高度な適用と実用化が進んでいると同時に、極めて多様な有無線が統合された今後のインターネットを資源効率よく実現する情報流通アーキテクチャとしての発展も期待されている。本講演では、これまでのDTNの研究やアプリケーションを簡単に紹介すると共に、新世代インターネットに向けた様々な技術進展の中でのDTNの行く先を議論する。
著者
北形 元 笹井 一人 高橋 秀幸 木下 哲男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.168, pp.63-66, 2013-07-25

本稿では,大規模災害時における通信需要の極端な増加,電力供給の停止,通信路の切断など,極めて厳しい条件下において円滑な通信を実現する不揮発性ネットワーキングを提案する.大規模災害時においては,極端な通信需要の増加状態の継続により輻輳が緩和されず,大規模な通信障害が長時間に渡り続く.このような不安定な通信品質の下で,中継ノードでデータを一時蓄積しながら中継していく技術としてDTN(Delay Tolerant Networking)が提案されており,これを活用した災害時の情報通信方式も提案されているが, DTNがその性質上,送信のみの単方向通信であるという点から,安否情報や避難情報など,情報入手に利用することは難しい. そこで本稿では,利用者端末からのリクエストとサーバからのレスポンスの両者をひも付けながらネットワーク上に保持することで,リクエストを送信してからサーバからのレスポンスを受信の間に,利用者端末をネットワークから切断し可能とする,不揮発性ネットワーキングを提案し,その主要技術について述べる.
著者
多氣 真之輔 小板 隆浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.209, pp.5-9, 2013-09-05

通信インフラが破壊された状況においても通信を行える手段としてDTNが注目されている. DTNは通信の切断に強い反面,メッセージ到達に時間がかかる問題がある.ルーティングの方式によっては無駄なメッセージの増大も発生する.本研究では,DTN環境に特殊な移動を行う移動中継ノードを導入し,メッセージ到達時間を短縮し,無駄なメッセージの削減の実現を目指す.
著者
阿部 恵介 桧垣 博章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.244, pp.31-36, 2013-10-17

車輛の動線が交差する交差点では, 交通信号機によって片方の動線の交通流を一時停止することによって車輛の衝突を回避する. しかし, 物理的な信号機は, 設置, 維持, 管理のコストが大きく, 自然災害等による破損の影響が大きい. 本論文では, 車載コンピュータ間の車車間通信によって, 車輛の走行状態に基づいて協調的に生成された赤信号情報の集合である仮想信号機による車輛衝突回避手法を提案する. ここでは, 衝突回避を可能とするための車載コンピュータ間通信距離を導出し, 赤信号情報生成プロトコルを構成する. ここでは, 各車輛の走行状態によって赤信号を生成することで, 衝突回避を前提として赤信号時間を短縮することを可能とする. また, 互いに整合しない複数の信号が一時的に生成される場合でもこれを検出し, これらを生成した車載コンピュータ間の協調によって調整可能であることを示す.
著者
湯本 厚史 杉野 暢彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.462, pp.79-84, 2012-02-24

CUDAによるGPGPU向けアプリケーションの開発はCPUに関する知見を要し,難しい.そこで,我々はコード記述の容易さと性能を両立する目的で,プロファイル・データを活用してC言語からCUDAへとコードを再構成するコンパイラを提案する.提案コンパイラは入力コードをタスクに分割した上で,タスクの処理内容から加速可能性の判定手法により,GPU/CPUへのタスク割り付けを行い,CUDAコードの生成とチューニングを行う.独自のソースコード変換システムである『SCRInfra』を用いて提案コンパイラの試作を行い,例題プログラムを用いた評価実験によって有効性を確認した.本報告では提案コンパイラの詳細と性能評価実験について述べる.
著者
川合 浩之 安永 守利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.218, pp.69-74, 2011-09-19

本研究では,FPGAの動的部分再構成をリモートから実行するための基礎実装を行う.はじめに,FPGAボードをイーサネットに接続し,遠隔からのデータを受信出来るようにする.その際,Xilinxが提供するマイクロカーネルであるXilKernelと軽量TCPスタックであるlwIPを実装する.これらの制御はソフトコアCPUであるMicroblazeによって行われる.次に,指定したLUTのみを動的に書き換えるための構造を実装する.この構造により,FPGA内の組合せ回路を動的に再構成することが可能となる.本システムを用いることで,FPGAベンダが提供する統合ソフトウェアを用いることなく,遠隔から動的部分際構成を行うことが可能となる.また,本システムを既に我々が提案している高速パターン認識手法であるDP-DDI(Dynamic and Partial Direct Data Implementation)へ適用し,本研究の有効性を示す.
著者
中原 大貴 千崎 良太 牛尾 裕 片岡 哲也 乃村 能成 谷口 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.278, pp.35-40, 2010-11-05
被引用文献数
1

我々は,マルチコアプロセッサにおいて,複数OS同時走行機能を有するMintオペレーティングシステムを開発している.Mintは,最初に走行するOSが後から走行するOSを起動し,走行するOSごとにカーネルイメージを必要とする.つまり,複数のカーネルイメージが必要である.そこで,本稿では,Kexecを利用して後から走行するOSを起動する手法について述べ,Mintの複数のカーネルイメージを単一化できることを示す.また,本起動方式についてコード改変量とOSの起動処理に要する時間を評価する.
著者
中本 幸一 藪内 健二 尾崎 辰典 原 央哉 岸田 貴成 阿部 一晴 北村 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.367, pp.37-42, 2010-01-14

車載システムやプロセス制御システムなど分散組込みシステムの規模と複雑さが増加している.さらにより環境に配慮した,もしくは安全な制御のために数多くのセンサーデータからデータが収集されネットワークを介してコンピュータに送られる.こうしたシステムを高品質,高生産性で開発するために,筆者らは仮想的なソフトウェア実行環境を開発している.この環境では,多くのCPUシミュレータやデバイスシミュレータを統合し,ネットワークワイドなシミュレーション機能を提供する.本報告では,本仮想実行環境の中でCPUシミュレータ,通信ミドルウェア,ハイブリッドなソフトウェア実行環境について現状を報告する.
著者
岡田 望邦 堂園 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.382, pp.61-66, 2014-01-13

現在,インターネットの普及によりマルウェアの危険が身近になり,個人情報が漏洩する恐れすらある.これらの不正通信に対して,パケットからヘッダ情報とペイロードを取得し,それらの変化によるトラフィック異常の検知を試みる方法が提案されている。本研究では,パケット得た情報を入力ベクトルとし,自己組織化マップを適用したIPパケットの新たな解析手法を提案する。この手法を用いて,IPパケットの時間的遷移の可視化や不正通信の検出実験を試みた。
著者
川崎 健 須加 純一 小島 祐治 武智 竜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.472, pp.579-584, 2014-02-27

LTEと無線LANのような異種アクセスを利用したリンクアグリゲーションでは,2つのリンクの伝播遅延時間差により,両者に振り分けたパケットの順序逆転が発生する。TCP転送の場合には,順序逆転が発生することにより,送信側Hostでパケットの再送を行い,輻輳window制御によるレート抑制が発生する。しかし,送信側HostがLinuxの場合では,順序逆転による誤再送の発生を検出し,再送の契機となるreorderingパラメタの調整およびレート復帰機能を実装しているために,順序逆転によるレート低下が発生しない可能性がある。本稿では,レート低下が発生しない環境の評価に利用するために,LTEと無線LANとのリンクアグリゲーションにおいて,送信側HostがLinuxの場合についての順序逆転発生時のレートを,TCP輻輳制御の実装を解析から推定するための定式化を行う。