著者
米陀 佳祐 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.87-88, 2010

進化ロボティクスや人工生命の分野において,自律ロボットの制御に関する研究が行われている.本研究では,自由度の高いボディの変形から環境及びタスクへの適応が期待できるモジュラーロボットに注目し,円環構造のトポロジを持つモデルに対して,3次元物理シミュレーションからロコモーションの進化的獲得を目的とした学習実験を実施する.さらに,大規模モジュールモデルの効率的制御に向けた拡張性に関する議論をする.
著者
越湖 智之 木原 浩孝 戸部 信幸 淵脇 大海 青山 尚之 見崎 大悟 臼田 孝 井野内 康克
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.712, 2005

本研究では、uTAS分野において活用可能な、微少量の液体をハンドリングする分注機構を搭載した超小型ロボットの開発を行っている。前報までに振動モータを利用した微少液滴塗布機構を開発してきたが、振動の振幅制御を手動で行っていた為、作業に熟練を要した。今回、微小変位を高速に測定できる渦電流式変位センサ用いて自動的に振幅制御を行う手法を新たに開発したので、この原理および性能について報告する。
著者
二階堂 諒 杉 正夫 太田 順 田村 雄介 新井 民夫 佐藤 洋一 高増 潔 鈴木 宏正
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2005年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.165, 2005-03-10 (Released:2005-10-06)

著者らのグループは,セル生産システムを知能化,機械化して人間作業者を情報面,物理面の両面から支援するシステム“Attentive Workbench”を提案している.AWBの構成要素である自走式トレイ群は,物品の搬送を担当するが,搬送対象物の大きさや形によっては複数のトレイが集まって大きな形態を生成し,協調搬送を行う.この形態生成を効率良く行うヒューリスティクスを提案し,その有効性を検証する.
著者
西田 公至 福地 雅夫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1231-1237, 1985-06-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
6

This paper deals with the diffracted sound field around a rectangular enclosure theoretically and experimentally, which has one or two apertures and contains sound sources inside. The sound pressure level distribution in the diffracted sound field has been computed based on Pierce's approximate expressions for sound diffraction over a single wedge or a three-sided semi-infinite barrier with two edges, and actually measured with the sound visualizing device built as a trial. In the computation, it is assumed that the sound radiation from an aperture can be expressed by a point source or distributed ones according to lower or higher frequencies. Based on these results, the applicability of the approximate expressions is examined to the estimation of the diffracted sound field around actual enclosures. The results may be summarized as follows : (1) When the distances from each edge to adjacent edge, source and observation point are larger than one third wave length, the computed results by Pierce's approximate expressions are in sufficient agreement with the experimental results. (2) The complicated directional patterns of the diffracted sound field can be grasped sufficiently in detail by using the sound visualizing method.
著者
宮部 甫
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.23, no.268, pp.259-261, 1957

戦後第4回目のフォトキナIDternationale Photo-undKino-Ausstellung) 即ち国際写真博覧会は昨年9月22日から10月7日まで西独のケルン市で開催され前回の1954年のそれより一層大ぎな規模の下に盛大に行われた。出品は西ドイツの写真工業関係が最大多数を占めているのは当然であるが東ドイツからも出品され其の他十数力国から出品され, 日本からもかなりの出品が見られた。我が国に最も関係深いカメラにのみついて言えば外国出品社20数社の中12社が日本のものであつた。<BR>出品はカメラを始め凡そ写真と映画に関係あるあらゆるものが出され小は写真をはり付ける糊やピンから大は映画館用の映写機は勿論フィルムや印画紙の自動現像仕上げ装置等あらゆるものが : 陳列されていた。其の他種々の写真団体による応募写真も展覧されその中'には日本作家の絵もかなり多く出ていた。<BR>ドイツの工業博覧会としては戦前からライプッィッヒメッセが有名であり現在も催されているが, 戦後写真関係だけ単独にケルン市で1崔されるようになつた.ケルンにはそのための常設の建物があり年中色々な展示会やその他 : こ使用されている。床面積も2万坪近くあり1号館から8号館まであり, その中にぎつしりと出品されているからゆつくり見れば到底1日や2日では見切れない。<BR>フォトキナではドイツはじめ各国よりの出品を展示し世界各地から集まる販売業1でとの取引もそこで行われるのであるから現在生産中製品は勿論近く発売する新製品等も展示されるのであるが, これを機会として新製品の発表をする向も多く, 先年の第3回フォトキナに於いてもライカM<SUB>3</SUB>や, ライトヴアリュ付の新らしいコンバーシャッターを始め数多くの新品が顔を出し業界に大ぎなセンセイションを与えたのである。従つてフォトキナにより写真界の流行が大きく影響される事も否めない事実である。カメラ関係にのみついて言えば今回のフォトキナの傾向は次の通りである。
著者
久米 達哉 佐藤 政則 諏訪田 剛 古川 和朗 奥山 栄樹
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2016年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.49-50, 2016-03-01 (Released:2016-09-02)

我々は,形状基準を不要とすることから長尺対象物の高精度な形状評価に有効と考えられる,角度検出器を用いる形状評価法において,傾斜計では検出できない水平面内を含むあらゆる方位角が検出可能な,ジャイロを用いた方法について検討している.ここでは,角度検出方向と直交方向に回転するジャイロから得られる角度信号をもとに,地球自転軸を基準としてジャイロ回転軸の方位角を求める方法について,検討を行った.
著者
坂本 直道 安野 拓也 八木 貴弘 寶諸 知史 向後 保雄
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.389-389, 2004

我々は将来のナノマシニングへの応用を狙い、FIB-CVD法を用いて形成したDLC構造体に関する研究を行っている。本研究ではDLC構造体の微細構造と構成原子の化学結合状態を明らかにすることを目的とする。解析には高分解能分析透過型顕微鏡を用いた。透過電子像から得られた回折像は明瞭なハローパターンを示し試料が非晶質であることを示した。またDLCの典型的な電子エネルギ損失分光スペクトルを得ることが出来た。
著者
菅野 純一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2013年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.487-488, 2013-08-28 (Released:2014-02-28)

テンプレートマッチングの処理コストを低減する手法としてピラミッドアルゴリズムが知られている.ピラミッドアルゴリズムでは、低解像度の画像における探索結果を用いて、原画像の探索範囲を限定することが可能であるが、どこまで低い解像度を採用できるかは試行錯誤により決定されているのが現状である.本稿では、解像度の変化に伴う自己相関分布を解析することで、自動的に適切な解像度を決定する手法を提案する.
著者
白瀬 敬一 稲村 豊四郎 安井 武司
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.286-291, 1991-02-05 (Released:2009-10-08)
参考文献数
5

A hybrid bearing is proposed for high speed machine tool spindle. The bearing composed of two angular contact ball bearings in a series arrangement and has a middle race between double column rolling elements besides the inner and outer race. The third race rotates with keeping a balance of the inner and outer bearing's friction. The spindle rotates at the speed of the sum of the inner and outer bearing's speed. The friction torque of the proposed bearing is less than a conventional bearing's one. But the simulation showed that the bearing has an effective speed range due to the retainer speed and the centrifugal force of the balls. At the critical speed, the friction torque of the bearing coincides with a conventional bearing's one. The critical speed can be rised by use of ceramics balls or small steel balls and an optimum lubricant system. A preliminary experiment of the proposed bearing showed that the final temperature rise of outer race is three degrees C only at 10000 rpm. The experimental critical spindle speed was about 8000 rpm against theoretical 17500 rpm.
著者
中村 雅美 青戸 勇太 森山 健 前田 俊二 鈴木 寛 堀江 聖岳
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.650-651, 2018

<p>高速道路での逆走は、死亡事故につながる可能性が高い非常に危険な事案である。高齢化の進展といった社会状況のもと、逆走事故の発生件数は依然として多い状況にあり、逆走対策の必要性は高い。我々は、一般物体検出手法であるSingle Shot MultiBox Detectorと動きを捉えるOptical Flowを組み合わせた逆走検知手法を提案してきた。本報告では、提案手法の車両検知精度の評価結果について述べる。</p>
著者
森山 健 青戸 勇太 前田 俊二 鈴木 寛 堀江 聖岳
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.652-653, 2018

<p>現代の車社会において,衝突防止や駐車支援など車両への安全対策や運転支援技術の搭載が加速されている.特に地方においては,車なしの生活を送ることは不可能に近く,事故を未然に防ぐことは,難しい状況にある.本研究は,逆走事故に焦点を当て,逆走車両の識別を目的とするものであり,本報告では、一般物体検出手法であるSingle Shot MultiBox Detectorと動きを捉えるOptical Flowを組み合わせた逆走検知手法を提案する。</p>
著者
小倉 一朗 岡崎 祐一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.457-458, 2009

我々はミリメートル~サブミリメートルサイズの小型機械形状を高精度に測定する,微細形状計測装置を開発している.本装置は形状精度や真円度を総合的に計測するため多軸を持つが,計測システムの精度保証のためには各軸の平行度・直交度の精度評価が重要となる.本研究ではマスターボールと変位センサからなる装置主軸の回転中心測定システムを用いて,回転主軸と直進軸の平行度を高精度に求める手法を提案する.
著者
山地 政吏 濱端 直己 井原 之敏
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.95-96, 2013

5軸マシニングセンタの運動精度検査方法が規格化されようとしている。規格に取り上げられた装置として、3つの変位センサを組み合わせたR-test装置が注目されている。本研究では、3つのセンサを設置する方向や場所を変えたり、マスターボールの大きさを変えたり、さまざまな試みを行った。実際に5軸マシニングセンタを対象として測定を行い、結果を比較したので報告する。
著者
近藤 余範 野口 昭治 近藤 孝之 直井 一也 高辻 利之 黒澤 富蔵
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.406, 2004

歯形測定機の精度を2個のマスタボールを用いてnmオーダで校正する研究開発を行っている。この場合、ボール中心間距離の測定不確かさは100nm以下であることが要求される。この目的には、三次元測定機が一般的に用いられるが、測定精度が十分でなく、測定点数には限りがあり、ボールの形状偏差が大きな不確かさ要因となる。そこで、ボールの形状を連続的に測定し、形状偏差の影響を受けにくいボール中心間距離測定装置を開発した。

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著者
名村 義人
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.1343-1347, 2000-09-05 (Released:2009-04-10)
著者
福井 航 三浦 久典
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2017年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.171-172, 2017-03-01 (Released:2017-09-01)

今後、ロボットと人間が協調作業を行うためにソフトアクチュエータ、特に高分子アクチュエータが期待されている。2014年にナイロンモノフィラメントをコイル状に加工し、ヒートガンなどで加熱することで収縮する現象が報告された。本研究では、ソフトアクチュエータの特性を失わない加熱方法として、ニクロム線の電気抵抗熱とガラススリーブを利用する方法を提案する。また、アクチュエータの基本的特性についても明らかにする。
著者
鶴田 隆祥 高橋 智一 鈴木 昌人 青柳 誠司 山本 晃久
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.109-110, 2014

注射針の細径化が求められているが,細径化は座屈を容易に招来する.鍼灸治療では刺手で針を側方から支え,押手で針を皮膚直上にて支えるとともに皮膚に張力を与えることで,座屈を防止している.本研究ではこれにヒントを得て,針を筒内に保持し,筒を皮膚に押し付け,針を少しずつ繰り出す機構を提案する.支えが無い皮膚から上の針の長さを実質ゼロにすることで座屈荷重を高め,座屈を防止する.
著者
渡部 司
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.82, no.9, pp.792-796, 2016-09-05 (Released:2016-09-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1
著者
升田 裕樹 岡田 睦 鈴木 浩文 森田 晋也 郭 江 山形 豊 林 偉民
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2014年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.57-58, 2014-09-01 (Released:2015-03-01)

X線望遠鏡では微弱なX線を観測するために反射鏡の形状精度,表面粗さは高精度なものが要求される.ダイヤモンド工具による超精密切削は研磨面に匹敵する表面粗さを短時間で得られる.近年,無電解Niおよび電解Niにおいて1mm程度の厚膜めっきが可能となった.そこで,本研究は電解ニッケルメッキ試料を超精密ダイヤモンド旋削し,送りや工具摩耗による試料表面粗さの変化や工具の摩耗について実験的に調べた.