1 0 0 0 OA IDM!水玉潰し

著者
松村 真宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第23回 (2009)
巻号頁・発行日
pp.3E3NFC29, 2009 (Released:2018-07-30)

本研究では,影響伝播モデルIDMを用いてウェブコミュニティが蓄えている総影響量GWI(Gross Web Influence)を定義し,GWIを成長させるための道標を導くことに取り組む.具体的には,各種制約下(与える情報の種類および量)のもとでGWIを最大化する条件(どこにどの情報を与えるか)を求める問題に取り組む.本研究の成果は,コミュニティマネジメント/マーケティングへの応用が期待される.
著者
守谷 武彦 榎本 兵治
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.661-673, 2001-12-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
28
被引用文献数
18 20

超臨界水によるポリエチレン分解の特徴を明らかにすることを目的として, 熱分解実験と超臨界水分解実験を行い, 分解生成物, 収率および構造などの比較を行うことにより, その特徴から見た分解機構について考察を行った. さらには, 超臨界水のポリエチレン分解への寄与についても考察した. 超臨界水分解では, 熱分解と比較して高収率で油分が得られ, かつコークスの生成が抑制されることが明らかとなった. 次に, トレーサーとして重水 (D2O) を利用したポリエチレン分解実験を行った結果, 超臨界水中の水素は生成油中に取込まれていること, そして超臨界水中の水素の生成油への供与量は水充てん率が高くなるにつれて増加することを明らかとした. また, ポリエチレン分解油への超臨界水からの水素供与機構としてポリエチレンの分解で生成したPropyleneなどの低級1-Alkeneが水和により2-Propanolなどのsecondary alcoholsへと変換され, そのsecondary alcoholsが酸化されて2-Propanoneなどのケトンとなるときに放出する水素が分解生成物に供与される機構が存在することを明らかにした. さらには, ポリエチレンの分解により生成する活性な分子末端に超臨界水から水素が供与され分子が安定化される水素化分解反応が生じていること, メチレン鎖への水素供与はある特定の部位に生じていること, そして高水充てん率では低水充てん率の場合よりも分子末端への水素供給力が高いために活性な分子を安定化させることにより, さらなる反応を抑制していることで, ガス化が抑制されていることが明らかとなった.
著者
加古 嘉信 吉村 晶子 小山 真紀 宮里 直也 関 文夫 中島 康 佐藤 史明
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.2_58-2_78, 2020

<p>災害応急活動にあたる救援部隊の現場対処能力強化は急務であり,警察,消防等の救助実動機関において救助訓練などの取組が進められている.それら検討にあたっては,実際の救助活動事例についての詳細な実態データを得ることができれば極めて有用である.そこで本研究では,平成28年(2016年)熊本地震において救助活動に従事した警察部隊に対して実態調査を行い,建物倒壊・閉じ込め現場における救助活動,すなわちConfined Space Rescueの活動対象となった建物の破壊程度,要救助者の閉じ込め位置,閉じ込め空間の寸法・形状および閉じ込め空間内の要救助者の状況を定量的に把握した.また,同時に,模型による状況再現手法を用いたヒアリングやその結果を踏まえた閉じ込め空間パターンチャートの開発などにより,木造倒壊建物内における救助活動の実態調査手法を開発した.以上により,これまで「不安定」「狭隘」「倒壊建物の下敷き」などの定性的・抽象的表現により把握されてきた建物倒壊・閉じ込め現場の状況をはじめとする救助活動の実態について,具体的な定量データとして明らかにし,今後の取組の推進に有用な基礎データとして整理できた.また,開発した調査票は,継続的な情報収集を可能とするための基盤として機関横断的な調査にも活用しうると考えられ,今後の知見蓄積ならびにそれを通じた災害救助体制強化への寄与が期待される.</p>
著者
内川 久美子
出版者
コンテンツツーリズム学会
雑誌
コンテンツツーリズム学会論文集 (ISSN:24352241)
巻号頁・発行日
vol.3, 2016

近年「パワースポット」という言葉を見聞きする様になり、新聞やテレビに代表されるメディアでもよく登場する。2010年の全国紙3紙に掲載されたパワースポットの記事は実に264回に及び年々増加傾向にあり、現在ではパワースポットブームと呼ばれている。パワースポットは地域資源の役割を為し新しい観光を創出し、まちに賑わいをもたらす地域活性化が期待出来る側面がある。その一方、パワースポットとはどの様な意味を持ち、どの様な場所かといった学術的研究は殆ど見当たらない。前述のパワースポットの記事の分析から、パワースポットは社寺、自然、御利益がある場所他に大きく分ける事が出来る。中でも社寺をパワースポットと捉えている事が多い。本研究ではパワースポットと呼ばれている社寺をパワースポット社寺と呼称し着目して、社寺という特有の場に参詣者は何をしに行くのか、参詣の折、どの様な行動をするのかについて考察を行う。現在、代表的な社寺参詣として初詣を挙げる事が出来る。研究方法として初詣の人出者数全国上位10社寺と比較する為、その中から代表的なパワースポット社寺に実地調査を行った。その結果、初詣が正月三が日に人出が集中するのに対し、パワースポット社寺へは平日にも幸せを祈願する女性や若い人のマイルドな感覚の参詣が目立っていた。また初詣が参拝後、おみくじや絵馬等の授与品売り場に寄る位で境内を散策する事は殆どないがパワースポット社寺では本殿以外の場所、たとえば社寺隣接の入場料を支払う場所であってもそこに向かい、幸せを願い、縁結び等の御利益があるとされる何がしかの娯楽性を伴った体験をする。さらには携帯電話やスマートフォンで写真を撮り、直ぐにその場からSNS等で参詣者が情報発信する行動形態が読み取れた。これらによりパワースポット社寺へのファンやリピーターが増え、賑わい創出に繋がっていると考えられる。
著者
Athira S. Madhavikutty Seiichi Ohta Arvind K. Singh Chandel Pan Qi Taichi Ito
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
JOURNAL OF CHEMICAL ENGINEERING OF JAPAN (ISSN:00219592)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.500-511, 2021-09-20 (Released:2021-09-20)
参考文献数
39
被引用文献数
10

Yield stress fluids, which show reversible gel–sol transition and a decrease in viscosity via shear, are expected for endoscopic applications. However, quantitative analyses of such fluids, including pressure drop during endoscopic catheter delivery and post-delivery dripping, have not yet been conducted from a chemical engineering perspective. In this study, we fabricated an equipment setup comprising an endoscopic catheter and a model gastrointestinal (GI) duct to which different concentrations of three model yield stress fluids, specifically, laponite (LAP), Carbopol (CP), and xanthan gum (XG), were applied and compared. We clarified the tradeoff between the pressure drop through the catheter and dripping on the GI duct model. In terms of operability, LAP performed better than CP and XG. The effect of gravity on dripping, which is greatly affected by the position of a patient, was discussed. Finally, the relationship between the operability and rheological properties such as viscosity, yield stress, and restructuring time of the three materials were quantitatively studied.
著者
深谷 聡 児島 澄人 夏目 勝之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017
被引用文献数
1

<p>The purpose of this study is to make observations of the behavior of fatigue damages at a CFRP surface. Matrixcracks called transverse crack, splitting and delamination in a CFRP are occurred under fatigue loading. Generally Ultrasonic Test (UT) and X-ray Test are used for CFRP inspection. However, it has been known that the inspection on a CFRP surface with UT is a task of extreme difficulty. And X-ray Test is expensive. So,we applied Fluorescent Penetrant Test to a woven CFRP surface with fatigue damages. As the result, matrixcracks are detected during the cyclic tensile test. In addition , it was also found that splitting in terms of woven CFRP were formed 45° direction cracks look like the edge of a saw.</p>
著者
大角 晃弘 吉松 昌司 内村 和広 加藤 誠也
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.657-663, 2015

<p>〔目的〕わが国における2011年の潜在性結核感染症(latent tuberculosis infection: LTBI)登録者数は10,046人で,前年4,930人の約2倍になり,2012年には減少して8,771人であった。LTBI登録者数増加および減少の要因について推定することを目的とした。〔対象・方法〕2012年と2013年に,計2回の全国495カ所自治体保健所を対象とする,半構造式調査票を用いた横断的・記述的調査を実施し,2009年以降の接触者健診対象者数・interferon-gamma release assay(IGRA)検査実施状況・IGRA検査で偽陽性と考えられる事例等について情報収集した。〔結果〕IGRA検査実施者数・割合は,2009年から2012年まで増加傾向を認めたが,IGRA検査陽性者数・割合と同判定保留者数は,2011年に増加傾向を認め,2012年には減少していた。IGRA検査結果の信頼性に問題がある事例の発生を回答したのは,2012年調査で34保健所(8%)であった。〔考察〕2011年における接触者健診に関わるIGRA検査実施者数・同検査陽性者数は,より高齢者における増加傾向が大きく,LTBI検査対象者の年齢制限撤廃が影響したと考えられた。2011年のIGRA検査陽性者割合・判定保留者割合増加の理由として,医療従事者や高齢者等のより結核既感染率が高いと推定される集団に対して同検査を実施するようになったことや,IGRA検査法の変更により感度が上昇したこと等の可能性が考えられた。2012年におけるLTBI登録者数減少要因として,集団感染事例の減少等が推定された。〔結論〕2011年におけるLTBI登録者数増加要因として,IGRA検査実施者数増加・QFT検査法変更による陽性結果者や判定保留結果者増加等が推定された。2012年におけるLTBI登録者数減少要因として,集団感染事例の減少・感染性結核患者数の減少等が推定された。</p>

1 0 0 0 OA 支那帝国史

著者
北村三郎 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.下, 1890
著者
中村 克明
出版者
関東学院大学[文学部]人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
no.109, pp.177-232, 2006

本研究文献目録は,大正デモクラシー期を中心に活躍した軍事評論家・水野広徳に関する諸資料を収録したものである.作成の目的は,近代日本を代表する平和主義者でありながら,ほとんど忘れられた存在になっている水野とその思想の全貌を解明するための資料を書誌の形で研究者,市民に提供することである.ここでは,諸資料を「著作の復刻等」「研究書・伝記」「小説・エッセイ」「書誌」「辞典・事典」「年表」「論文の復刻」「雑誌論文・記事」「雑誌小説」「新聞記事」「ホームページ」の11項目に分類し,各項目中は--「雑誌小説」=著者(名)別・年月日順,「新聞記事」=新聞別・年月日順,「ホームページ」=URLのアルファベット順である以外は--それぞれ(原則として)出版年順に排列した.収録した資料は,1945(昭和20)年11月から2006(平成18)年10月まで(ただし,「新聞記事」に関しては1984[昭和59]年8月から2006[平成18]年11月中旬まで)に出版(発行)されたものとした.なお,「ホームページ」については2006(平成18)年11月2日時点でのURLを記した.本研究資料目録が,水野研究の進展に些かなりとも寄与できるものとなるならば幸いである.
著者
管生 聖子 塚原 久美 Sugao Shoko Tsukahara Kumi スガオ ショウコ ツカハラ クミ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
雑誌
大阪大学教育学年報 (ISSN:13419595)
巻号頁・発行日
no.26, pp.75-85, 2021-03-31

原著 / スンエ・キム(Sunhye Kim), ナ・ヤング(Na Young), ユリム・リー(Yurim Lee)翻訳 / 管生聖子, 塚原久美本論文は、人工妊娠中絶(以下、中絶)に関連する諸問題が韓国政府の人口調整政策によっていかに歴史的に影響を受けてきたか、また韓国の現代のリプロダクティブ・ジャスティス運動がいかに社会変革に寄与したかを調べたものである。2019年4 月11日、韓国の憲法裁判所は中絶禁止が違憲であると判決を下した。これにより、韓国議会は2020年12月31日までに制定66年になる反中絶法(堕胎禁止法)を改訂しなければならなくなった。この歴史的な判決は、韓国の数多くのフェミニスト団体、医師たちの組織、障害者権利グループ、若きアクティビストたち、宗教団体が力を結集し2017年に立ち上げたジョイント・アクション・フォー・リプロダクティブ・ジャスティスのためのジョイント・アクション(Joint Action for Reproductive Justice,以下Joint Action)の運動と密接に関連していた。本論文では、韓国におけるリプロダクティブ・ジャスティス運動の重要な鍵を握っているJoint Actionの運動と活動について論じる。Joint Actionは、障害をもつ女性たちの団体から始まった活動で、ひとたび力を結集してからは、中絶をプロチョイス対プロライフの二項対立を超えた社会正義の問題とする枠組みで捉えることで集合的に活動してきた。本論では、Joint Actionの構成や戦略、主要課題に注目することで、韓国における中絶を脱犯罪化した2019年の憲法裁判所の判決にJoint Actionがいかに影響し、いかにして裁判所が個々人の生殖の健康と権利の保障は国家の責任であるとの判断に至ったかを分析する。
著者
Neves Luceli Eunice Da Silva Cerávolo Mariza Paver Da Silva Silva Elisangela De Freitas Wagner Zeferino Da Silva Fabiano Fernandes Higino Wonder Passoni Carvalho Wellington Roberto Gomes De Souza Renato Aparecido
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.2863-2865, 2015
被引用文献数
10

[Purpose] This study evaluated the acute cardiovascular responses during a session of Zumba<sup>®</sup> Fitness in a virtual reality environment. [Subjects] Eighteen healthy volunteers were recruited. [Methods] The following cardiovascular variables: heart rate, systolic blood pressure, diastolic blood pressure, and double product were assessed before and after the practice of virtual Zumba<sup>®</sup>, which was performed as a continuous sequence of five choreographed movements lasting for 22 min. The game Zumba Fitness Core<sup>®</sup>, with the Kinect-based virtual reality system for the XBOX 360, was used to create the virtual environment. Comparisons were made among mean delta values (delta=post-Zumba<sup>®</sup> minus pre-Zumba<sup>®</sup> values) for systolic and diastolic blood pressure, heart rate, and double product using Student's t-test for paired samples. [Results] After a single session, a significant increase was noted in all the analyzed parameters (Systolic blood pressure=18%; Diastolic blood pressure=13%; Heart rate=67%; and Double product=97%). [Conclusion] The results support the feasibility of the use of Zumba Fitness Core<sup>®</sup> with the Kinect-based virtual reality system for the XBOX 360 in physical activity programs and further favor its indication for this purpose.
著者
高樹 英明
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要 農学 (ISSN:05134676)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.p215-307, 1979-02
被引用文献数
1

【緒言(抄)】ニンニクの栽培は南は沖縄から北は北海道に至るまで広く行われているが,たいてい秋植え初夏~夏どりの普通栽培で行われている.他の作型としては,暖地の一部で冷蔵種球を秋植えして早春~春どりする種球冷蔵早出し栽培と,極早生の品種を秋植えして1月中旬からトンネルをかけて春どりするトンネル早熟栽培とが行われている.種球冷蔵早出し栽培はニンニクの球形成が冬の低温経過によって誘起されるという性質を利用したもので,島田・庄崎(1954)がこの作型の成立可能性を明らかにし,山田(1959a,1959b,1963),幸地・松江(1959)およびその他の研究により実用化されたものである.(中略)ところで,ニンニクは以上の作型により,初夏から夏にかけては新鮮な球が多く供給されるが,秋から早春までの聞は収穫がない.(中略)冬から早春の端境期に新鮮な球を多量に供給するためには,現在はまだ問題がある種球冷蔵早出し栽培法の技術的改善をはかり,栽培面積の拡大をうながすことや,この作型の前進化を進めることがまず考えられるが,その他に収穫球の良品質を長く維持する貯蔵法の開発や新たな作型の開発,例えばタマネギで行われている春纏え秋どり栽培のような作型の開発を行うことも考えるべきであろう.しかしこれらの作型開発を進めるにあたっての基礎となるニンニク球の休眠の生理生態や球形成の生理生態はまだ十分明らかにされていない.本研究は上記の作型開発および球の貯蔵の基礎となる理論を明らかにする目的で行ったもので,ニンニクの発育(球形成・休眠)を進める最適および限界の外的条件を明らかにしニンニクの生活環の展開と外的および内的条件との関係を解明しようとした.さらに,温度,日長操作による球形成・休眠の人為的制御法を探求した.そして,これらの実験結果と本研究以外の筆者の研究成果とに基づいて種球冷蔵早出し栽培等の栽培改善の処方を考察するとともに収穫時の球の良品質性を長期間維持する貯蔵法や春植え秋どり栽培の可能性について検討した.