著者
伊東 大介 四倉 達夫 森島 繁生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.122, pp.17-24, 1999-06-17
被引用文献数
1

近年、人間の顔表情をCG (Computer Graphics)にて表現することは映画の特殊効果や、ヒューマンインタフェースのためのエージェントの表現として-般的になっており、そのクオリティは実写に近いレベルまで達している。しかしながらそれらの構築に対しアニメータ等の膨大な労力と資金が必要であり、製作期間も長期間にわたるのが現状である。そこで本論文ではリアルな顔画像生成のため、皮膚組織や表情筋を持つ顔面筋肉モデルを用いて表情表出を行うシステムを構築し、各表情筋の変化に対応した筋電を測定する装置を用いて各々の筋電を測定し、各筋肉の収縮をモデル化する。測定データから顔面筋肉モデルの表情筋をコントロールして、リアルな口形状のモデル化を実現するシステムも可能となった。
著者
村川 賀彦 杉山 悦男 大西 俊也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.55-56, 1992-02-24

現在,金融・流通・製造などさまざまな業種のホストコンピューターではオンライン処理だけでなく,オンライン処理の集計などのデータの一括処理としてバッチ処理が行われている.近年,業務の拡大やEDP化の進行により,バッチ処理で扱うデータ量が急増し,それにともないバッチ処理時間も延びてきている.また,オンライン時間の延長により,主としてオンライン処理を行っていない夜間に実行されるバッチ処理の時間を短縮することは急務となっている.これまでも,各種チューニングにより短縮を図っていたが,それも限界となり新方式での解決が必要となってきた.そこで,バッチ処理の高速化を図る新方式としてエクセルバッチを開発した.本稿では,エクセルバッチの処理方式.その実現方式の概略と性態評価について述べる.
著者
板倉 弘幸 田村 雅樹 若木 利子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.85, pp.147-154, 2004-08-05

近年,WWW上のWebページは爆発的に増加しつつあり,それと共に ディレクトリースタイルの検索エンジンを持つYahooサービスのようなポータルサイトでは,膨大なWebページを複数カテゴリーに自動分類するニーズが高まりつつある.本研究では Webページ分類に貢献する適切な単語素性(feature)の撰択法に関して,ラフ集合理論の有効性を調べた.計算機実験による性能評価より,ラフ集合理論援用による属性選択法と分類器(classifier)として線形核のSupport Vector Machine を用いた組み合わせは,実用に耐えうる良い分類精度を保証しつつ,アドホックな閾値に依存しない高い次元圧縮(属性選択)を可能にするなどの結果が得られた.Recently Web-pages on World Wide Web are explosively increasing, and it is now required for portal sites such as Yahoo! service having a directory-style search engine to classify Web-pages into many categories automatically. This paper investigates how rough set theory can help select relevant features for Web-page classification. Our experimental results show that the combination of the rough set-aided feature selection method and the Support Vector Machine with linear kernel is quite useful for the practical purpose to classify Web-pages into many categories because the performance gives the acceptable accuracy achieving high dimensionality reduction without depending on arbitrary thresholds for the feature selection.
著者
鈴木 優 波多野 賢治 吉川 正俊 植村 俊亮 川越 恭二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.177, pp.195-200, 2004-07-07

現在,多くの検索システムを組み合わせることによって,検索システムの精度を向上させる方法が注目されている.このような検索システムでは,統合関数と呼ばれる,複数のスコアを統合するための関数を変更することによって,精度が向上することが知られている.ところが,最適な統合関数は利用者の問合せによって異なると考えられるため,あらかじめ一意に統合関数を定めることができない.ここで我々は,統合後のスコアの分布から,最適な統合関数を推定することができるのではないかと考えた.そこで本稿では,最適な統合関数を問合せごとに推定する方法として,シャノンの情報量の概念を援用した尺度を用いて,スコアの分布から統合関数の適合度を測定する方法の提案を行う.本提案では,利用者にとって必要な検索対象の数が検索対象全体の数と比較してきわめて少なく,検索結果に含まれる高いスコアの数が少ないとき,その検索結果は十分に正解集合を絞り込んでいると考えることができるため,利用者の検索目的に適した統合関数であると仮定した.評価実験を行うことによって,実際に適した統合関数を選択することができることを示した.
著者
塩崎 勤
出版者
判例タイムズ社
雑誌
判例タイムズ (ISSN:04385896)
巻号頁・発行日
vol.38, no.26, pp.p49-60, 1987-11-15
著者
大内 裕和
出版者
松山大学
雑誌
松山大学論集 (ISSN:09163298)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.329-349, 1999-10-01
著者
広瀬 幸美 佐藤 秀郎 福屋 靖子
出版者
筑波大学教育研究科カウンセリング専攻リハビリテーションコース
雑誌
筑波大学リハビリテーション研究 (ISSN:09178058)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.17-26, 1998-03-16

先天性心疾患児の療育に際して母親が必要としている支援のあり方を見いだすために、患児の重症度および年齢が母親の心配に及ぼす影響を明らかにすることを目的に148名の母親を対象に調査を実施した。有効回答の101名を分析対象とし、 ...
著者
宮地 充子 近澤 武 竜田 敏男 渡辺 創 大熊 建司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.140, pp.159-169, 2007-07-12
被引用文献数
6

情報社会の進展に伴い,安全な社会システムの構築が産官学において進められている.情報セキュリティ技術の国際標準化活動は,安全な社会システムの構築にとって重要な役割をもつ.ISO/IEC JTC 1/SC 27/WG 2では,情報セキュリティのアルゴリズム及びプロトコルに関する国際標準化規格の策定を進めている.本報告書は,現在,ISO/IEC JTC 1/SC 27/WG 2で審議事項を解説すると共に,特に今年の5月に行われたロシア会議に関して報告する.
著者
高橋 玲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.19, pp.49-54, 2007-04-16
被引用文献数
4

ユーザに経済的で快適な通信サービスを提供するためには,サービス提供前のネットワーク及び端末の品質設計ならびにサービス提供中の品質管理が重要である.適切なサービス品質設計・管理のためには,音声・映像メディアのユーザ体感品質(QoE: Quality of Experience)を安定かつ効率的に評価する方法が不可欠である.通信品質の評価は人間が品質を判断する主観品質評価が基本であるが,品質評価・設計の効率化や品質管理への適用のためには,通信の物理的な特徴量から主観品質を推定する客観品質評価技術が重要となる.本稿では,音声・映像メディアの主観品質評価技術と客観品質評価技術を様々な観点から分類し,それぞれの技術領域における国際標準化動向を概観する.
著者
ダラール Y. M. パンジヤ G. T.
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌Venus : the Japanese journal of malacology (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.83-90, 1973-12-31

アシヒダナメクジの足腺から分泌される粘液の組織化学的研究を行ない又, 生活史の間における変化を見た。アシヒダナメクジの粘液腺は足の後端背側にあり, 腺は柱状の上皮細胞からなりこれから粘液を分泌する。成熟個体ではこの粘液は用いられたすべての組織化学的染色法によってよく染まったが, 幼若個体では染色反応は微弱であった。反応は性的成熟に伴い強さを増し, 成熟すると最大となる。粘液の成分は酸性粘液多糖と, 中性の粘液物質とサルファミュシンであった。これらの粘液物質の濃度は生活史中種々に変化をすることが判った。
著者
斎藤 努 松井 孝誌 本多 英基 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-03-11

楽器音の自動採譜に関する研究として、倍音の影響を無視することができる方式として、くし型フィルタに基づく採譜方式が提案されている。今回はこのくし型フィルタをオーバーサンプリング法を用いて構成し、音階の識別について検討する。
著者
干場 圭太郎 川村 新 飯國 洋二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.64, pp.31-36, 2007-05-17
被引用文献数
4

自動採譜システムを実現するためには,音高推定技術が不可欠である.音高推定技術とは,楽音の基本周波数を推定する技術のことである.従来の研究では,楽音データを周波数領域に変換してから,基本周波数を求めることが多い.しかし,楽音の平均律音階の隣り合う音高の基本周波数比は2^<1/(12)>であり,その周波数配置は等間隔にならない.そのためFFTなど等間隔の周波数成分を求める手法では,多重音の求めたい音高の基本周波数を直接求めることができず,周波数補正などの処理が必要とされる.また,この方式では,演算量の観点から音高推定のリアルタイム実現は困難である.これに対して本論文では,ノッチフィルタを利用した時間領域の音高推定法を提案する.提案法では,少ない演算量で基本周波数を求めることができ,音高推定のリアルタイム実現に適している.
著者
小林 滋 齋藤 努 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

楽器音の自動採譜システムに関する研究で計算量が少ない方法として、同期加減算法[1] [2]があげられる。今回は、オーバーサンプリング法を用いた同期加減算法によりリアルタイムに音階判別ができる音階判別システムを構築したので報告する。
著者
天田 皇 赤嶺 政巳 三関 公生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.1092-1099, 1996-05-25
被引用文献数
1

CELP音声符号化方式の励振符号帳の探索は方式全体の計算量の大半を占め, 音質に与える影響も大きいため, 少ない計算量で精度良く探索を行う必要がある. 直交化探索法は励振符号帳の探索方法として現在広く用いられている方法であり, 多段符号帳を逐次探索する場合, 目標ベクトルとのひずみを最小にする符号ベクトルを探索することができる. しかし, 探索ループ内で符号ベクトルを直交化する必要があり計算量が増加する問題がある. 本論文では符号帳探索を幾何学的に考察し, 従来の直交化探索法と異なる視点から多段符号帳における目標ベクトルとの誤差最小化の問題を定式化する. 提案法は直文化探索法と同じ探索結果を与えることを示す. また, 提案法は探索ループ内で符号ベクトルの直交化が不要なため評価式の分子で予備選択を行う場合は直交化探索法に比べ計算量を削減できることを示す. 符号帳探索の計算量を予備選択を行う条件の下で比較し, 提案法は直文化探索法に比べ符号帳の段数が増加するほど計算量削減の効果が大きくなることを示す. 最後に, 計算機シミュレーションによって予備選択が音質に与える影響を調べた結果を示す. 実験に用いたCELP方式では予備選択候補数4〜8でSNRsegの劣化は0.ldB以下であり, このとき, 計算量は直交化探索法に比べ約2MOPS削減できることが確認された.
著者
藤村 茂 富田 昭司 飯間 昇 鈴木 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1228-1229, 1988-09-12

現在、エキスパート・システム構築用シェルとして、第二世代シェルが多く用いられている。この第二世代シェルは、いくつかの知識表現、及び、手続き記述のための汎用言語とが統合されたハイブリッド型のシェルである。これらのシェルは、グラフィックス表示によるユーザインタフェースを有するのも特徴の一つである。しかし、これらの知識処理、グラフィックス処理と、汎用言語との記述性のギャップは大きい。そのため、習熟したシステム開発者にとっても、知識表現の拡張、あるいは、柔軟なグラフィックス操作を行うことは難しい。そこで本稿では、これらの問題点を解決すべく、auk(autonomic knowledge unit:自律的知識単位)という知識の単位を用いたオブジェクト指向知識表現を提案する。更に、現在、この知識表現を用いた知的システム構築用シェルのプロトタイプを作成中であるので、その概要を示すことにする。