著者
三浦 真琴 松田 昇子
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-13, 2016-03

『「恋する学問」は、関西大学の学生科目提案委員という制度を利用して、私たち学生3人が、2年間かけて企画・立案した全学部対象の一般教養科目です。先生や大学職員さんのお力をお借りしながら、シラバス作成から、毎回の授業を90分間どうするかまで自分たちで考えています。授業を創ったきっかけは、3人とも1年生の秋学期に三浦先生の「大学教育論~大学の主人公は君たちだ~」という授業を受講していて、「身の回りにあるものへの知的好奇心」を持った学生が輝ける場所、それが大学なのだということを、もっと自分たちの言葉で伝えていきたいと思ったからです。「もっと知りたい」「もっと自分のことを知ってほしい」と思う好奇心は「恋心」 と同じようなものではないでしょうか。私たちはその「恋心」を学問、チームの仲間、授業、日々の生活など、多くのものにもてるようになることを目的とし、約40人の受講生とともに授業を創り上げています。』 (Field of Invaluable learning 2016*のパンフレットより)

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著者
白泉社 [編]
出版者
白泉社
巻号頁・発行日
1983
著者
田中 寛子
出版者
大阪市立大学
巻号頁・発行日
2015

終了ページ : 259
著者
吉井 智晴 福島 豊 星 虎男 山内 章子 前原 達也 高橋 奈央
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.G0635-G0635, 2004

【はじめに】「コミュニケーション能力」は対人サービスを行う理学療法士にとって大変重要である。しかし、その教育方法論は確立されておらず試行錯誤の状態である。そこで基礎能力の向上を目的として授業を実施し、その結果を報告する。<BR>【対象と方法】理学療法学科1年生35名。男性17名。女性18名。平均年齢20.7±4.4歳。4大卒11%、職歴無77%と現役の学生が多かった。授業目標を「話す・書く・聞く能力の基礎を身に付ける」とし、理学療法概論の授業の中で実践した。具体的にはアサーティブネスの理論を用いたロールプレイングや3分間スピーチで、スピーチを聞く側にはコメントシート提出の課題を課した。コメントシートには発表者の良かった点と改善したほうが良い点を書く。それをコピーし、1枚は教員がコメントの内容ではなく書き方について指導し、書いた学生にフィードバックする。もう1枚は発表者にフィードバックするという方法を取った。従って学生1人当たり、35人にコメントし、35人からコメントがもらえる仕組みである。発表する学生はもちろんのこと聞く学生も聞き方を意識し、短時間で自分の意見を的確に書かなければならないという場面設定をした。「話す・書く・聞く」ことについて得意かどうかの自己評価をSemantic differential scale(SD法)にて行い、授業の前後での変化やその内容についてアンケート調査を実施した。統計手法は対応のあるウィルコクソン検定を用いた。<BR>【結果】1)「話す」は授業開始前平均2.8±2.7点→授業終了後5.2±2.4点と改善した。同様に「書く」は4.2±2.0点→5.8±1.8点、「聞く」は5.7±1.7点→6.9±1.4点とどの項目でも学生の自覚的得意度は有意(p<0.01)に向上した。2)変化の内容は、「話す」では「聞く人の事を考えて話すようになった」(65.7%)「書く」では「読み手の事を考えて書くようになった」(77.1%)「聞く」では「相手の話し方に注意して聞くようになった」(71.1%)の項目に回答する学生が多かった。また、それぞれの技術の向上を自覚できたものは「話す」5.7%、「書く」8.6%、「聞く」57.1%であった。<BR>【考察】授業前後での自己評価は改善し、肯定的な変化を自覚したものが多かった。その内容からは常に相手がいる事を強く意識するようになった変化が伺える。実際に体験させ、適宜フィードバックをする授業方法により、コミュニケーションは一方的な情報伝達ではなく、自分の言動によって相手の感情や理解の度合いも変わることに学生自身が気づいた結果だと思う。今回の方法で学生の気づきに対する効果は見られたが、コミュニケーション技術の向上を自覚できたものは「聞く」以外は少数であり、授業内容の検討が必要である。また、学生の能力の変化を見るため主観的、客観的な評価法も考えて行きたい。
著者
鉢呂 芳一 國本 正雄 安部 達也 草野 真暢
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.317-321, 2006-06-01
被引用文献数
9 16

新しい内痔核硬化療法剤であるジオン注は,硫酸アルミニウムカリウムおよびタンニン酸を有効成分とする局所注射用配合剤で,現在手術療法に代わる内痔核根本治療薬として期待されている.当院では2005年4月より,内痔核症例を中心に200症例の肛門疾患に対しジオン注治療を施行した.合併症として1例にジオン注投与後に嵌頓痔核を発生し,結紮切除術を施行した.退院後の経過観察中8例に再発(脱出)を認め,3例においてすでに再ジオン注投与を施行した.ジオン注投与前後で肛門機能検査および肛門エコー検査を施行したが,肛門機能への影響は認めなかった.ジオン注治療では,脱出.出血による症状は投与直後より劇的に消失した.現時点における短期成績では,ジオン注硬化療法は十分満足できる結果であった.
著者
種稲 秀司
出版者
JAPAN ASSOCIATION OF INTERNATIONAL RELATIONS
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
no.152, pp.98-114,L13, 2008

Foreign Minister Shidehara kijuro intended to lead the nations of the world in diplomacy oriented towards China. Around the time of his second term as foreign minister, the US had responded to the customs treaty revisions of the Nanjing government and the world's nations had kept apace, but Japan was lagging behind and was deadlocked in relation to China. In order to resolve the situation, Japan aimed at taking the lead in resolving the negotiations that had run into difficulties between China and the other nations regarding the revocation of extraterritorial rights, and indicated their favorability on the issue to Nanjing.<br>Under those circumstances, Shidehara regarded the Sino-Soviet conflict as a violation of the Sino-Soviet pact and advocated the Soviet position of status quo ante, as the Chinese had instigated that conflict leading to the compulsory restoration of the Chinese Eastern Railway. Nanjing, however, sought the understanding of Japan regarding the restoration of the Chinese Eastern Railway, while also unsuccessfully requesting the mediation of Germany and the League of Nations. Consequently, the only effective means left to China for settling the Sino-Soviet conflict was through Japanese arbitration, but the Nanjing government was adamant about the return of the Chinese Eastern Railway and was halfhearted in this matter. Shidehara, seeing in mid-October that the Soviets had expressed a willingness to negotiate directly with the Northeastern government which had softened its stance, sounded out a solution based on direct negotiations between the Soviets and the Northeastern government, but the Nanjing government was not responsive. The government at Nanjing realized the necessity of arbitration after the Soviet army attacked in force in mid-November. However, by this time the US was demonstrating through the extraterritoriality issue a more favorable stance towards China than Japan was, and Nanjing was pinning their hopes on that. Nanjing in the end accepted the status quo ante solution worked out in negotiations between the USSR and the Northeastern government because of the expanding Soviet military threat, armed attack, and US support of Chinese Eastern Railway status quo ante. That thirtyeight nations joined the US-led statement calling for a non-belligerency pact speaks of the inability of Shidehara, who had aimed at conflict resolution led by Japan, to shape opinions among the nations. Japan was not able to recover its leading role in Chinese-oriented diplomacy because of the expansion of US influence, and Japanese diplomacy towards China continued in that state.
著者
土屋 純 伊藤 健司 海野 由里
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.595-616, 2002-10
被引用文献数
1 1

愛知県の書籍小売業は1980年代後半から急激に再編成が進んでいる.1990年代における大規模小売店舗法の運用緩和の中で,郊外のロードサイドを中心として,書籍チェーンによる大型店の立地が進んでいる.そうした大型店では,CD販売やレンタル業などの兼業化が進んでおり,大きな駐車場が設置されている場合が多い.加えて,名古屋市の都心部では都心再開発の進展とともに超大型店のテナント入居も進んでいる.このような大型店の店舗展開と雑誌を取り扱うコンビニェンスストアの発展によって,商店街や住宅地内に立地する中小型店の淘汰が進んでいる.そこで,売場面積100坪 (330m<sup>2</sup>) 以上の大型書店を事例として, GIS (地理情報システム)を用いて商圏の時空間変化(日変化)を分析した.その結果,名古屋市内では21時までには多くの店舗が閉店するために大型店がカバーする商圏範囲が縮小するのに対して,それ以外の地域では大型店の商圏がくまなく地域をカバーし,深夜になっても競争が激しいことが明らかになった.さらにロードサイド店に右ける深夜営業の実態を分析したところ,レンタル業などを併設する複合店が深夜の新たな市場を開拓していることが明らかになった.
著者
稲永 祐介
出版者
慶應義塾福澤研究センター
雑誌
近代日本研究 (ISSN:09114181)
巻号頁・発行日
no.22, pp.163-193, 2005

論説本稿が主題にする大正期における青年団改編の試みは、日露戦後から展開される地方改良運動の一環として位置づけられる。政府は、内務省通牒「地方青年団体向上発達二関スル件」(一九〇五年九月) および文部省通牒「青年団二関スル件」(同年一二月) にあるように、日露戦後まもなくから青年団体に注目していた。その後、内務省と文部省は、一九一五(大正四)年に「青年団ノ指導発達二関スル件」(以下「第一次訓令」と略)を共同で発布し、青年団に対する組織化への関心を明白にした。当時の内務大臣一木喜徳郎(一八六七ー一九四四) によると、青年団の理想的な活動を表明したこの「訓令は健全なる国民、善良なる公民の養成に要旨を置き、剛健質実なる気風を発揮し、体力を鍛錬し、意志を訓練し、立憲国民として必須なる智能を啓発するを以て大眼目」にし、地方青年の進路に標準を設けるべく発布されたのであった。これまでの研究は、第一次訓令を、村落共同体で自然に生成した青年団体が漸進的に官製化する分岐点と位置づけている。例えば、平山和彦は、「若者組ならびに青年団における自治性の所在とその実態、および諸条件を明らかにする」目的から、同訓令と通牒およびその反響を検討した。彼によれば、同訓令は、青年が自発的に結集し運営した青年団体を、当時の陸軍軍務局長田中義一(一八六四- 一九二九)が主導し、広義の天皇制イデオロギーの注入教化の修養機関、狭義の軍国主義の教化を図る壮丁の予備教育機関へと変容させ、名望家支配体制を強化する性格を持つと論じられる。しかしながら、一木は、第一次訓令における青年団改編の主眼を「善良なる公民の養成」に置き、「青年団が発達して行きまするにも、外部より刺激を与へるのみならず、内よりして自ら発達して行くやうにして頂きたい」として、地方青年の公民精神や徳義心を酒養する立場から、後述する田中義一に代表される陸軍省の青年団構想を強く批判したのであった。「公民」や「立憲国民」の成熟という観点から、軍事目的に合わせた青年の身体と精神の組織化を批判した一木は、第一次訓令において、修養を軸にした社会関係の規範をどのように性格づけていたのであろうか。こうした問題提起とともに大正期の青年団改編に深く関わった一木の構想を分析することは、近代国家における青年団の役割を論じ直すことになろう。青年団の改編を検討するに当って、本稿が一木の構想を取り扱うのは、先行研究が当時の内務大臣である彼の政策理念を充分に論及しなかったという理由だけでなく、彼が民衆自治に実践的である報徳思想に習熟していたことによる。報徳思想とは、二宮尊徳(一七八七i 一八五六) による至誠、勤労、分度、推譲という四つの要文からなる道徳経済一元の生活様式に関する観念的体系である。一木は、二宮尊徳の高弟岡田良一郎(一八三九ー一九一五) の次男に生まれ、報徳社運動の身近に育ち、山県有朋系の内務官僚であった明治後期には、地方改良運動の実行組織と捉えうる中央報徳会(一九〇六年= 月に設立) の理事を務め、報徳思想の普及のために旺盛な活動を行った。一木は、中央報徳会における青年部の設立(一九一六年一月Vが、「地方改良事業の一として最も主要なのは地方青年団の改良発達を計るにありと確信し、… …青年団中央部を設置以来、我々に於ても努めて全国青年団相互の連絡をとり、其基礎を固うし、協同一致して進歩発達の途に向ふ目的に対し、幾何か犬馬の労に服したい」という意図のもとにあったと述べる。中央報徳会は、一九一六年に『帝国青年』を発刊することによって、日露戦後からの地方農村との緊密な連絡を青年団の活動分野に拡大させようと試みるのであった。その後、同青年部は、一九一六年八月に第一回青年指導者講習会を全国各地の青年団指導者を養成するために開催し、同年一一月に独立して青年団中央部と改称し、活動を拡大することになる。本稿は、この第一次訓令の政策理念を、先行研究のように天皇制イデオロギーや日本の軍国主義化にすべてを還元し評価するのではなく、青年団の改編を進める一木の構想のなかでも修養と自治に着眼し、地方青年によって構成される青年団の社会的役割を、その内的論理において明らかにすることを目的にしている。そこで本論では、一木の青年団認識を把握するために、まず彼が明治後期の青年団体をどのような団体として捉えていたのかを整理し、第一次訓令の分析を踏まえた上で、大正期における彼の主体形成論を考察する。続いて、田中義一と一木の公徳心の意味内容の比較分析を通じて、一木が青年団に対してどのような観点から関心を抱き、他方でいかなる役割を期待していたのかを解明していく。最後に、第一次訓令の政策理念を、一木の修養概念をもとに検討していくことにしたい。
著者
伊藤 智ゆき
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.116, pp.97-143, 1999

This paper aims to clarify the Sino-Korean accentuation in Middle Korean (MK)By "Sino-Korean", two different classes of material are understood. The first consists of the collections of Chinese characters glossed with Korean (in Hangul script), where the accent of each character is indicated by diacritical dots. The second consists of Chinese loanwords found in the texts in Korean (written entirely in Hangul), where the accent of such words is likewise indicated. The material of the first class is necessarily monosyllabic, while that of the second is often disyllabic. And these two classes show varying accentual notation even for the same character. In this paper the first class is called the SinoKorean Single Character, and the second the Sino-Korean Word.The Chinese characters belonging to the level tone in Ancient Chinese (AC) are marked as the low pitch in MK, and those belonging to the entering tone in AC are marked as the high pitch in MK. On the other hand, those belonging to the rising and departing tones in AC show a split in such a way that most of the characters belonging to the rising and departing tones in AC are marked as the rising pitch in MK (which I call the rising-departing A tone) and the rest of them as the high pitch (which I call the rising-departing B tone). The conditions which determine this split are so far unknown. This paper attempts to show these conditions.The Sino-Korean Word accentuation is the same as that of the Sino-Korean Single Character in the first syllable of a word, but differs in the second syllable in that the rising- departing A tone has the high pitch instead of the rising pitch. The Sino-Korean Words have various types of exceptions to this general tendency, while the Sino-Korean Single Characters are very regular and have few exceptions.In closing, two hypotheses are proposed: First, the Sino-Korean accentuation has the same origin as the Sino-Japanese (Kan-on) accentuation; Second, the regular correspondence between the accent of the Kyeongsang-Do dialect in Modern Korean on the one hand and the AC tones on the other suggest that MK and Modern Kyeongsang-Do dialect has the same origin as far as the Sino-Korean loanwords are concerned, namely they diverged after the Sino-Korean loanwords were introduced.
著者
西澤 正己 孫 媛
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.116-123, 2016-05-14 (Released:2016-07-15)
参考文献数
15
被引用文献数
4

我々はこれまで大学に関連したプレスリリースを調査しており、それが近年大幅に増加し、それに対応して新聞への掲載も増加していることがわかってきた。本研究では、2005年から2015年の間に大学関連機関から発行されたプレスリリースの元になった学術論文の傾向について、投稿された学術雑誌名や分野、さらにはジャーナル・インパクトファクター等の雑誌指標との関係等について分析していく。
著者
齋藤 牧子 和田 裕一
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18828930)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.1025-1033, 2009-03-31 (Released:2016-01-25)
参考文献数
20

Impression made by the color of cellular phones was investigated. We presented pictures of an identical cellular phone with 16 different body colors to 194 observers and asked them to evaluate the appearance of the pictures by using the Semantic Differential (SD) method. The results of factor analysis indicated that there were three factors of impressions: masculine-feminine, gorgeous-staid, and evaluation. A subsequent confirmatory factor analysis supported the factorial validity of the proposed three-factor model. It also revealed that there were significant gender differences in certain factor scores and intrafactor correlations. We applied the “positioning analysis” method (Toyoda, 2001) for the SD data, and mapped the loading values for SD scales and colors on a 2 dimensional plane. Implications regarding the underlying structure of impression and its relationship with the body color of cellular phone are discussed.
著者
吉岡 広記
雑誌
日本医史学雑誌 (ISSN:05493323)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.596-597, 2001-09-20

2 0 0 0 OA P2P人狼BBS

著者
吉本 晴洋 繁富利恵 副田 俊介 金子 知適 田浦 健次朗
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2006論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.191-194, 2006-11-10

本稿では人狼BBS というゲームをP2P 上で安全に行なうためのプロトコルを提案する。P2P での実装はサーバの管理が不要というメリットがあるが、信頼できる第三者がいないため、プレイヤーが不正を行うことができてしまう。本研究では匿名通信路やゼロ知識証明などの暗号技術を用いて不正を防止するプロトコルを提案した。