著者
能勢 育夫
出版者
石川県林業試験場
巻号頁・発行日
no.29, pp.12-13, 1998 (Released:2011-03-05)
著者
近藤 修一 坂井 崇人 刀祢 茂弘
出版者
山口県農業試験場
雑誌
山口県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Yamaguchi Agricultural Experiment Station (ISSN:03889327)
巻号頁・発行日
no.53, pp.73-74, 2002-03 (Released:2011-03-05)

1.本県錦町産の「島根3号」の種子を播種して得た優良株の選抜と自然交配を繰り返した後、優良な1個体を選抜し、「徳育1号」と命名し、1997年に品種登録申請を行い、2001年3月19日に品種登録された。2.本品種は、生育が旺盛で、根茎の肥大が良く、すりおろした時の辛みは「島根3号」に比べやや強い。3.畑栽培に適した栄養繁殖性品種である。
著者
藤田 晃子
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.106, no.5, pp.271-279, 2011-05 (Released:2012-12-06)
著者
坂牧 成恵 中里 光男 松本 ひろ子
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.85-88, 2006-04 (Released:2011-03-05)

市販青汁41製品について、ビタミンKの分析を行い、製品中の含有量と一日摂取量を調査した。青汁製品中のビタミンKはn一ヘキサンを用いて直接抽出し、HPLC試験溶液とした。ビタミンKはODSカラムで分離した後、白金黒カラムで還元して得られる蛍光(励起波長240nm、蛍光波長430nm)により測定した。その結果、製品中のビタミンK1含有量は冷凍製品90-190μg/100g、粉末製品410-3300μg/100g、粒状製品640-3100μg/100gであり、各種青汁製品を喫食した場合、一日あたり20-380μgのビタミンK1を摂取すると推定された。ワーファリン服用者の場合、青汁製品の喫食がワーファリンの投薬効果に影響を与える可能性があることが明らかとなった。
著者
武藤 吾一 小泉 章夫
出版者
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション
雑誌
北海道大学演習林研究報告 = Research bulletin of the Hokkaido University Forests (ISSN:13470981)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.113-122, 2007-09 (Released:2011-01-28)

アオダモ(Fraxinus lanuginosa)は、バット用材としての生産を北海道の天然林に依存しており、蓄積資源の減少が懸念されている。アオダモの人工育成技術確立に寄与するため、北海道内8地域で採取したアオダモ、アメリカ合衆国5地域で採取したホワイトアッシュ・シュガーメープル、プロ野球・大学野球で使用され折損したバットを供試材料とし、各種強度試験を行った。試験結果から、造林適地の選定において重要となるアオダモの強度特性の地域間差を明らかにした。また、アオダモの成長速度と強度指標の間に顕著な関係が見られなかったことから、人工育成において速い成長速度と優良な材質の両立が可能であることがわかった。さらに、近年、バット用材としてのシェアを広げている北米材のホワイトアッシュ・シュガーメープルについてアオダモとの強度特性の違いを明らかにした。最後に、プロ野球・大学野球使用バットの結果から、現在バット材として重要視されている強度指標を明らかにした。
著者
金澤 光
出版者
埼玉県水産試験場
巻号頁・発行日
no.57, pp.40-42, 1999 (Released:2011-03-05)
著者
尾崎 真澄 梶山 誠
出版者
千葉県水産総合研究センター
雑誌
千葉県水産総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Fisheries Research Center (ISSN:18810594)
巻号頁・発行日
no.3, pp.21-28, 2008-03 (Released:2011-02-04)

1)千葉県印旛沼において、1992年から2000年にナマズ人工種苗を放流し、その放流効果について、混獲率や回収率を推定した。2)放流種苗には、焼き入れやタグによる外部標識やアリザリンコンプレクソン(ALC)による内部標識を施し、北印旛沼に12,031尾、西印旛沼に29,449尾、合計41,480尾を放流した。3)放流魚の追跡調査として、漁業者から漁獲物の収集を行い、全長、体重、生殖腺重量を測定するとともに、雌雄判別やALC標識を確認した。4)漁獲物調査により、1993年から2003年に北印旛沼で155尾、西印旛沼で799尾、合計954尾のナマズを収集した。5)これらの漁獲物のうち北印旛沼で95%、西印旛沼で73%が4、5月に漁獲された。6)ナマズ放流魚の成長は、放流後2〜3年で全長500mm以上に達することが推測され、特に夏期における成長量が著しかった。7)ナマズ放流魚の成熟について、GSI値は天然魚と同様に推移し、雌のGSI値は、4月をピークにして8月にかけて降下し、漁獲時期と産卵期は一致した。8)ナマズ放流魚の混獲率は、1993年から2003年の両沼合計で、平均50.2%と高い値を示した。また、これらの混獲率は、放流尾数との間に相関関係が成り立った。9)ナマズ放流魚の回収率は、5%と推定され、混獲率の高さを考慮すると、ナマズ資源に対する漁獲率は低いことが推測された。10)ナマズ種苗放流によって期待された親魚の添加による再生産効果は、明確な漁獲増として確認できなかった。11)印旛沼におけるナマズ資源の増大には、産卵場の収容量など、親魚量以外の条件が本種の資源維持に関わっている可能性がある。
著者
山田 貴子 飯田 哲郎 林 範子 大賀 浩史 大隈 一裕 何森 健
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.263-267, 2010-06 (Released:2011-03-28)

D-プシコースの体脂肪蓄積抑制効果に関して、ラットを用いて検討した。4週齢Wistar系雄性ラットに異性化糖食または異性化糖食にD-プシコースを1.3%、2.6%、3.9%、5.2%添加した飼料を5週間自由摂取させた。体重、摂餌量、脂肪重量および各種血液生化学的指標に及ぼす影響を検討した結果、D-プシコースを5.2%摂取した群は、異性化糖食と比較して、体重において有意な低値を示した。腎周囲脂肪および脂肪組織重量に関しては、用量依存的な低下が認められた。これらのことから、D-プシコースは異性化糖に対しても体脂肪蓄積抑制効果を示すと考えられた。
著者
小野 豪朗 寺田 竜太 奈良 武士
出版者
佐賀大学海浜台地生物環境研究センター
雑誌
Coastal bioenvironment (ISSN:13487175)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-76, 2003-12 (Released:2011-03-05)

原虫トリパノソーマ・クルーズが引き起こすシャーガス病は有効な治療法がなく、ラテンアメリカにおいて公衆衛生上問題となっている。そこで、我々は、新規シャーガス病治療薬の開発を目的に、日本沿岸より採取した計341種の海藻のMeOHならびにPBS抽出液を対象にして、組換えトリパノソーマ・クルーズジヒドロオロト酸脱水素酵素(rTcDHOD)に対する阻害活性のスクリーニングを行った。その結果、6種の海藻のMeOH抽出液ならびに3種の海藻のPBS抽出液に20%以上のrTcDHOD阻害活性が観察された。中でも、褐藻イシゲのMeOH抽出液は42%もの高いrTcDHOD阻害活性を示し、試験した30~121℃並びにpH3~10域で安定であることが明らかとなった。また、その抽出液は濃度依存的なrTcDHOD阻害活性を示し、正常ヒト線維芽細胞(HDF)に対して250μg/mlまでの濃度おいて毒性は観察されなかった。これらのことより、褐藻イシゲには新規シャーガス病治療薬の開発に有望なrTcDHOD阻害物質の存在が明らかとなった。
著者
綿谷赳夫
出版者
農林省農業綜合研究所
雑誌
農業綜合研究 (ISSN:03873242)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.225-231, 1965-10 (Released:2011-09-30)
著者
後藤 奈美
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.106, no.3, pp.116-120, 2011-03 (Released:2012-12-06)
著者
牧野 知之
出版者
農業環境技術研究所
雑誌
農業環境技術研究所報告 (ISSN:09119450)
巻号頁・発行日
no.20, pp.107-161, 2001-08 (Released:2011-03-05)

土壌中のマンガン酸化物の重金属・有機物に対する酸化作用を解明するため,マンガン酸化物に起因する土壌酸化能の評価手法(クロムの酸化反応を利用)を検討した。次に本法を各種土壌に適用し,(1)黒ボク土の土壌酸化能は特異的に低く,(2)黒ボク土では酸化反応よりも吸着反応が優勢となること,(3)その他の土壌では本法により土壌マンガン酸化物の酸化反応を評価可能であること,(4)乾燥によって土壌酸化能が低下すること,を明らかにした。また,土壌乾燥にともなうマンガンの動態を解析し,(1)風乾および殺菌処理による水溶態,交換態,酸可溶態のマンガン・コバルトが増加すること,(2)圃場での土壌乾燥により交換態のマンガン・コバルトが増加すること,(3)これらの現象は,微生物遺体由来の糖によるマンガン酸化物の溶解反応に起因すること,を明らかにした。このことが,これまで不明であった,土壌乾燥にともなう作物のマンガン過剰症の土壌要因であると推察した。
著者
力丸 宗弘 石塚 条次 高橋 秀彰
出版者
秋田県農林水産技術センター畜産試験場
巻号頁・発行日
no.21, pp.57-64, 2006 (Released:2012-12-06)

比内鶏の遺伝的多様性を明らかにするため、秋田県農林水産技術センター畜産試験場(以下、「秋田畜試」) で維持している比内鶏集団と秋田県声良鶏・比内鶏・金八鶏保存会(以下、「保存会」) の比内鶏集団について、マイクロサテライトマーカー24座位を用いて、両集団の遺伝的多様性を調査した。その結果、秋田畜試集団では、24マーカー座位全てにおいて多型性を示す一方、保存会集団では23マーカ一座位が多型性を示し、1座位は単型性であった。1座位当たりの平均対立遺伝子数は、秋田畜試集団が3.67個、保存会集団が3.58個、平均ヘテロ接合率は、秋田畜試集団が0.439、保存会集団はO.385であった。これらの結果から、保存会の比内鶏は維持集団の規模が試験場に比べて小さいため、遺伝的多様性が失われる傾向にあることが示唆された。また、秋田畜試と保存会の比内鶏集部間の遺伝距離はO.104であり、同一の集団から分化した遺伝的に非常に近い集団であることが示唆された。