著者
篠田 裕之 竹内 亨 寺西 裕一 春本 要 下條 真司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.16, pp.77-82, 2007-03-01

近年のユビキタス技術の発展により、空間センサやユーザの携帯端末から、多種多様なユーザの行動履歴が取得・蓄積可能となってきている。そこで、ユーザの行動履歴から、行動パターンを抽出することで、ユーザが興味を持つと考えられる場所を推測し、推薦するシステムが考えられる。本稿では協調フィルタリング手法を適用し、推薦の対象となるユーザと類似の行動パターンを持つ他のユーザの行動履歴を参照することで、ユーザが行ったことのない場所でも効果的な推薦を行ったり、潜在的に興味のある場所の推薦を行う行動ナビゲーション手法の考察を行う。By the development of ubiquitous technology of recent years, we will be able to acquire and accumulate various action histories of users from spatial sensors and mobile devices. Therefore, a system to recommend the interested places of users by extracting action patterns from action histories of users can be developed. In this paper, we propose action navigation method by collaborative filtering, which can recommend potentially interested places or even a place where users have not been by referring to action histories of other users having a similar behavior.
著者
實廣 貴敏 鳥山 朋二 小暮 潔
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J91-D, no.10, pp.2519-2528, 2008-10-01

実環境下での音声認識では,認識対象音声だけでなく,複数種類の周囲雑音,及び,それらが重なり合ったものが入力に含まれる.雑音抑圧の従来法では一般に一つの雑音源と仮定することが多く,複数種類の雑音が存在する場合には対応が困難であった.このような雑音に対応するため,我々は以前に複数種類の雑音モデル及びその合成モデルを用いた雑音抑圧手法を提案した.しかし,学習データから推定された雑音モデルをベースにしているため,雑音の変動や学習データに含まれない未知の雑音分布への対応が不十分であった.そこで,パーティクルフィルタを取り入れた手法を提案する.具体的には,複数雑音合成モデルにより,ある雑音が検出されると,その雑音モデルを事前分布としてパーティクルをサンプリングする.その雑音が継続して検出されるフレームでは,前フレームのパーティクルから推定されたパーティクルを用いる.これにより,突発的な雑音,変動する雑音や未知の雑音も近似的に推定することができる.病院内での看護師による実作業中の音声メモであるE-Nightingaleタスクにおいて,従来法に対し,確実な精度向上を確認できた.
著者
田口 裕一 高橋 桂太 苗村健
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.27, pp.79-86, 2008-03-10
被引用文献数
5

64台のネットワークカメラアレイを用いた実時間全焦点自由視点映像合成システムについて報告する.本システムでは,所望の視点位置における画素単位の奥行きマップを実時間で推定し,高品質な全焦点自由視点映像を合成する.画像合成処理をすべてGPU上で実装することにより,CPUとGPUで効率的な並列計算を行うシステムを1台のPCで実現した.これにより,解像度QVGAの入力多視点映像を用いて,フレームレート24fpsでの自由視点映像合成が可能となった.さまざまなシーンにおける高品質な自由視点映像を実験結果として示す.We present a real-time video-based rendering system using a network camera array. Our system consists of 64 commodity network cameras which are connected to a single PC through Gbit Ethernet. To render a high-quality novel view, we estimate a view-dependent per-pixel depth map in real-time based on a layered representation. The rendering algorithm is fully implemented on GPU, which allows our system to efficiently perform independent and parallel processing of CPU and GPU. Our system renders free-viewpoint videos at 24 fps using QVGA input video resolution. Experimental results show high-quality images synthesized from various scenes.
著者
平藤 雅之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.307, pp.59-64, 2004-09-09

フィールドサーバは,無線LANモジュール,Webサーバ,センサ,ネットワークカメラ,LED照明太陽電池等を耐候性筐体に格納したセンサネットワーク・ノートである。気温,湿度,光合成有効光量子束密度,土壌水分,葉の濡れ,C0_2濃度等のセンサ及びカメラにより,環境,動植物,昆虫,微生物等の動態を計測する。無線LANによる中継回線とホットスポット機能によってユビキタス・ネットワーク環境を構築し,インターネット経由でアクセスできる。これまで,米国,タイ等数10ヵ所のサイトで長期観測実験を行っている。データ収集はエージェントによって自動的に行われ,蓄積されたデータはMetBroker(GRIDツール)によってAMeDAS等既存の気象データベースと統合して病害予測システム等のアプリケーションで利用できる。
著者
渡部 瑞枝 松本 勝昭 安保 進
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.389-390, 1996-03-06

ハードウェアの保守を効率的に行う為には、障害の発生傾向から故障を事前に察知することが望まれる.本稿ではハードウェア予防保全への適用を狙いとして, HARTSシステムにおいてOSが検出するハードウェア障害データを分析する方式について述べる.
著者
前田 英三 三宅 博
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.340-351, 1996-06-05
被引用文献数
1

イネの反足細胞は, 卵細胞から離れ珠心側壁に接して存在する. 多くの裂片をもつ巨大な異常核, 粗面小胞体, 細胞壁内向突起などが, 開花直後のイネ反足細胞内に観察された. 細胞核の裂片は核質の小さな架橋により連結しており, プラスチドやミトコンドリアや粗面小胞体を含む細胞質の一部を取り囲んでいる. 珠心細胞と接する反足細胞の細胞壁には, よく発達した内向突起が見られる. 粗面小胞体の先端が細胞壁内向突起と融合している場合も観察される. 反足細胞付近の珠心細胞は, すでに退化しはじめている. これらの細胞構造及びリボゾームを表面に伴った小胞の行動などから, 珠心細胞から胚嚢内中心細胞へのアポプラスチックな物質輸送に関する反足細胞の役割につき考察した. また, 胚嚢内の物質の移動経路についても, 簡単に述べた.
著者
佐野 公一 村田 浩一 尾辻 泰一 明吉 智幸 清水 直文 佐野 栄一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.559, pp.35-40, 2000-01-19

共鳴トンネルダイオード(RTD)と単一走行キャリアフォトダイオード(UTC-PD)を用いた80Gbit/s Dフリップフロップ回路について報告する。RTDとUTC-PD中のAC電流を考慮した回路設計手法が回路高速化の鍵である。RTDとUTC-PDをモノリシック集積するプロセスによる試作回路は、7.68mWの低消費電力で80Gbit/s D-FF動作を達成した。80Gbit/sのフリップフロップ動作は最高速である。

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著者
後藤 大三
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.3_94-3_96, 2006 (Released:2006-12-27)