著者
河野 武司
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.78-88,270, 1998-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
19

Former TV Asahi news executive Sadayoshi Tsubaki was the first journalist ever summoned to testify before the Diet in Japan. He was accused of slanting his network's coverage of the LDP in the 1993 General Election that led to the party's downfall.In this paper, I analyzed the influence of that event on the TV news coverage of the 1996 Generaal Election by comparing with the TV news coverage of the 1993 General Election.Content analysis made clear differences between two things. There was anti-LDP bias in the 1993 TV news coverage clearly, but in 1996 TV news offered more balanced information.
著者
柴田 晃宏 増留 麻紀子 朴 光賢
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.87, no.797, pp.1141-1152, 2022-07-01 (Released:2022-07-01)
参考文献数
14

This study aims to clarify the morphological representation of the sloping roof of contemporary architectures that were published in Japanese architectural magazine “A+U” that publishes articles on world architecture. The rooftop view and section figures were analyzed based on convexoconcave, straight or curved, breakpoints, and symmetry. Subsequently, the section figures were analyzed based on their deformation, the grounding angle, finishing material of their walls or roofs and the presence or absence of eaves. Consequently, 33 types of slant roof designs and 6 combination patterns in contemporary architectures were defined by the relationship of the roof surface figures.
著者
鵜川 浩一 古田 亮介 愛甲 雄太 銭田 良博
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-227_1, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】仙腸関節痛について村上らは、主病変は靭帯領域に存在すると報告している。また仙腸関節痛に対する運動療法においても後仙腸靭帯、骨間仙腸靭帯に対しアプローチすることで疼痛緩和を認めるという報告も散見できる。しかし、その靭帯の状態の違いついての報告は、我々が渉猟しえた限りで無かった。よって仙腸関節痛患者の靭帯が占める面積比から特徴を調査することを目的とした。【方法】対象は、仙腸関節ブロックの効果が7割以上の者で仙腸関節症と診断され、仙腸関節痛鑑別テストが陽性の者を仙腸関節痛群(以下、SIJ群)とした。その他の除外基準は、手術既往のある者とした。また、腰痛が無く仙腸関節痛鑑別テストが陰性の者を正常群(以下、N群)とした。SIJ群10名20関節(男性2名、女性8名、平均年齢41.2±8.8歳)、N群11名22関節(男性6名、女性5名、平均年齢27.2±4.2歳)が比較対象となった。測定肢位は、被験者を側臥位とし股関節膝関節は90°屈曲位とした。後仙腸靭帯と骨間仙腸靭帯(以下、靭帯領域)を超音波画像診断装置にて描出した。描出方法は、第1仙椎棘突起のレベルで、腰部多裂筋の短軸像を正中仙骨稜へ垂線となる位置で描出した。この位置の腰部多裂筋の深層に、靭帯領域が存在する。描出した画像に、腸骨稜と第1仙椎棘突起とを結ぶ線を引いた。その線と骨縁からなる領域を総面積とした。総面積と靭帯領域の面積をimage Jにて計測し、総面積に対する靭帯領域の割合の平均値の差をSIJ群とN群とで比較した。統計処理はMann-Whitney U検定を用い、有意水準を5%未満とした。【結果】総面積に対する靭帯領域の割合は、SIJ群38.9±11.6%、N群29.4±7.7%であり、SIJ群の方が正常群より優位に靭帯領域が広かった(P<0.05)。【結論(考察も含む)】SIJ群の靭帯領域はN群と比べて優位に面積が広かった。よってSIJ群は後仙腸靭帯、骨間仙腸靭帯が肥厚している可能性と、靭帯領域周囲の軟部組織が変性している可能性が示唆される。仙腸関節ブロックが有効な点も加味して考えると、仙腸関節痛患者に対する運動療法として、靭帯領域に着目することは有用である可能性が示唆された。今後の課題として、組織学的に検討することが必要である。【倫理的配慮,説明と同意】対象者に本研究の目的と意義について十分に説明し同意を得た。またヘルシンキ宣言に沿って本研究を進めた。

1 0 0 0 車両と電気

著者
車両電気協会 [編]
出版者
車両電気協会
巻号頁・発行日
vol.29(1), no.334, 1978-01

1 0 0 0 車輛工学

著者
車輛工学社 [編]
出版者
車輛工学社
巻号頁・発行日
vol.49(5), no.547, 1980-05
著者
小野部 純 今村 幸恵 神保 和美 山本 優一
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1184, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】Axillary web syndrome(以下AWS)は,乳がんの術後にみられ,腋窩から上腕内側または前腕にかけて皮下に索状物(cord)がみられ,強い疼痛と肩関節の可動域制限を呈する病態を指す。これは,手術による外科的侵襲によりリンパ管または表在静脈系の凝固能が亢進したために管内に血栓が生じ,さらに脈管の線維化が生じたためとされており,Mondor病の一種とも考えられている。AWSの多くは術後8週以内に発症し,通常2~3ヶ月程度で自然回復されるとされているが,長期化するケースも報告されている。また,有効な治療手段は確立されておらず,各治療施設によって異なる対応がとられている可能性が高い。そこで本研究では,文献検索によりAWSの治療介入方法の種類とその効果について抽出することとした。【方法】対象とする資料収集は2015年10月時点において,データベースとする医中誌データベースおよびMEDLINEより提供されている医中誌WebならびにPubMedを用いて行った。両データベースとも使用したキーワードは「Axillary web syndrome」とし,評価論文の種類は原著論文,症例報告とし,Reviewや会議録は除外した。収集した論文の選定は,テーマ,アブストラクトを確認し,以下の基準で選定を行った。選定基準として,①乳がん患者の術後を対象としていること,②理学療法の介入手段が記載されていること,とした。【結果】医中誌Webによる検索の結果,10編が該当し,その中から会議録を除外した結果,2編となった。次に,PubMedによる検索の結果32編が該当し,26編が選定基準に該当した。さらに内容を確認した結果,AWSに対する治療方法が記載されていたのは3編のみであった。該当した論文から,効果があった治療手技として挙げられていたのは,関節可動域訓練,ストレッチ,モビライゼーション,軟部組織への徒手療法,温熱療法,コッドマン体操であった。その効果としては,肩関節可動域の改善と疼痛の軽減が報告されていた。【結論】本結果から,AWSに対する理学療法手技を抽出することは出来た。しかし,論文数や対象者数が少なく,ランダム化比較試験は含まれておらず,効果的な治療手技が抽出できたとは言い難い。さらに,関節可動域訓練,ストレッチ,モビライゼーション,徒手療法のそれぞれの手技の違いが明確ではなく,ストレッチに関しても皮膚,筋,codeのどれを対照としてアプローチしているのかも一定ではなかった。AWSは,強い痛みと可動域制限から,著しくQOLを低下させてしまう。Torresらは,AWSの経過は一定期間で自然に収束する症状として見過ごされがちであるが,その病態を短縮できる治療方法の研究が必要であると提言している。本研究からは,現在行われている治療方法について抽出できたが,効果検証までには至らなかった。今後,増加するであろう乳がん術後の後遺症の一つとしてとらえ,有効な介入方法を確立していく必要があると考える。
著者
小杉 素子 馬場 健司
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.227-236, 2022-07-31 (Released:2022-07-31)
参考文献数
26

本研究では,人々の気候変動リスクに対する認知や態度,対策行動への取り組みについて現状を把握するとともに,今後対策行動を促進するための示唆を得るためにオンラインでの質問紙調査を実施した。調査結果から,73.8%が地球温暖化は主に人間の活動によると考えており,世代や国・地域を超えた課題であり,影響を防ぐための対策を行う必要があると考える傾向が強いことが示された。対策行動としては,省エネ(64.0%)や熱中症予防のための水分補給(57.5%)などの実施率が高い。対策行動を緩和策と適応策とに区別して実施数を比較すると,緩和策の方が実施されている行動数が多かった。人々の対策の実施数を規定している要因を重回帰分析で調べたところ,緩和策に対しては地球温暖化の影響実感,将来の影響予測,地球温暖化に対する懸念,多少のコストを払ってでも積極的に取り組むべきという姿勢が有意な効果を持っていた。適応策では影響実感と将来予測,地球温暖化に対する疑念や個人の対策行動の無力さの認知,問題の身近さの認知が有意な効果を持つことが示された。つまり,影響実感や将来の影響予測に働きかけることで,緩和策および適応策の対策行動が増える可能性が示唆されるとともに,緩和策は地球温暖化を自分が取り組むべき問題として認識する中で実施され,適応策はむしろ地球温暖化問題への対策としてではなく個別影響への対応として実施されている可能性が示された。
著者
鈴木 重人 伊藤 正裕 杉浦 孜
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.183-192, 1976-07-05 (Released:2008-08-07)
参考文献数
3
被引用文献数
3

本鉱物は,三波川帯中の各種銅鉱物をともなう蛇紋岩体の割れ目より発見された。細かな針状ないし長柱状をなし,特徴的なsky-blueの色を呈する。構造式(C=1)として, Mn0.019Ni0.231Cu7.770(SO4)3.904(CO3)(OH)6.232・48.4H2O または, (Mn,Ni,Cu)8(SO4)4(CO3)(OH)6・48H2Oをもつ。 本鉱物の光学的性質, X線回折,電子線回折, DTA-TG, IRパターンに見られる諸性質について報告した。また,産状の違いにより, X線回折およびDTAパターンに僅かな違いが見られ,これらについても検討した。 Nakauri, Shinshiro, Aichi Prefecture愛知県新城市中宇利

1 0 0 0 砲兵沿革史

出版者
偕行社
巻号頁・発行日
vol.第5巻 中 (回顧録 其の2), 1971

1 0 0 0 砲兵沿革史

著者
偕行社砲兵沿革史刊行会 編
出版者
偕行社
巻号頁・発行日
vol.第5巻 上 (回顧録 其の1), 1966
著者
千野 有紀子 中ノ内 恒如 岡崎 哲也 青柳 就介 石井 里奈 池田 貴之 鈴木 惟司 木林 卓弥 新部 友子 西端 純司 石川 敦 宮下 誠 松山 広樹 竹上 徹郎
出版者
特定非営利活動法人 日本急性血液浄化学会
雑誌
日本急性血液浄化学会雑誌 (ISSN:21851085)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.132-136, 2017-12-01 (Released:2022-02-10)
参考文献数
6

AN69ST膜ヘモフィルター(sepXiris®,Baxter社製)の膜面積におけるサイトカイン吸着性能を比較検討した。【対象】治療開始15分後のヘモフィルター入口側IL-6≧1,000pg/mLであったsepXiris100®:10例,sepXiris150®:9例を施行した症例を対象とした。【方法】治療開始15分後,1時間後,24時間後,48時間後の4点でクリアランスを測定した。【結果】開始15分後,1時間後,24時間後,48時間後IL-6クリアランス(mL/min)の平均値は,sepXiris100®で24.5±18.6,8.8±7.8,6.1±5.2,7.4±12.0,sepXiris150®で25.4±8.2,11.8±5.3,-0.1±7.2,6.0±6.6であった。【結語】両者にサイトカイン吸着性能の有意差を認めなかった。
著者
千田 嘉博
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.108, pp.191-217, 2003-10-31

日本における城郭研究は,ようやく基本的な所在や遺跡概要の情報を集積する段階を終え,そうした成果をもとに新しい歴史研究を立ち上げていく新段階に入ったと評価できる。従来の城郭研究は市民研究者によって担われた民間学として,おもに地表面観察をもとにした研究と,行政の研究者による考古学的な研究のそれぞれによって推進された。しかしさまざまな努力にもかかわらず地表面観察と発掘成果を合わせて充分に歴史資料として活かしてきたとはいい難い。城郭跡を資料とした研究を推進するためには,地表面観察から城郭の軍事性を歴史資料化することと,発掘成果から城郭の内部構造を歴史資料化することを一貫して行い,分析することが必要である。そして発掘成果によって改めて中世城郭の実像をとらえ直すことが大切である。そこで本稿では,発掘で内部構造が判明した中・小規模の城郭遺構を軸に,地表面観察,文字史料をも合わせた学融合的検討を行った。検討の対象は,築城祭祀,塁線構築技法,陣城,包囲陣,中小規模の山城の内部構成,兵舎など多岐におよぶ。いずれも城郭跡から歴史を読み取っていくのに基本になる視点といえる。地表面観察でわかる情報から発掘成果まで学融合的に一貫して検討することで,城郭跡のもつ資料性をさらに高めることができる。本稿はそうした新しい研究方向を指向した試みである。