著者
辛 恩僖 近江 源太郎 李 昇姫
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.71-78, 2015

This is a preparatory report of the study on the cognitive characteristics of color names in the congenitally blind. We conducted following two surveys on fifteen congenital blind persons to measure resemblance among color terms in the congenitally blind: (1) Ten participants were asked to recall color names similar to displayed color names which was also(originally)recalled by the participants. (2) Participants judged the similarities of all pairs of color names corresponding to 16 color names; siro, kuro, aka, ki, midori, ao, tya, murasaki, orange, pink, hai, kon, hada, mizu, sora, kimidori. For each of these names selected from recalled color vocabulary survey. The results show that the characteristics of congenital blind persons' color representations were absence of hue ordering seen in sighted people. Instead of hue ordering, multiple hue groups containing perceptually close color terms were identified; dark, light, warm, cool. This grouping could be explained through categorization process in Kay & McDaniel's modified basic term theory.
著者
渡辺 多恵子
出版者
日本評論社
雑誌
経済評論 (ISSN:02878801)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, 1960-04
著者
谷口 展郎 千田 浩司 塩野入 理 金井 敦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.616, pp.7-12, 2006-02-16
被引用文献数
2 1

近年,ネットでの社会活動の比重の高まりにより,オークション詐欺やフィッシングなどの問題が深刻化しつつあるため,アイデンティティ管理(ID管理)システムが改めて注目されている.他方,ID管理システムは,これまでネット社会でプライバシーや表現の自由を守ってきた匿名性を排してしまうのではないか,との懸念の声も多い.アイデンティティエスクロー(IDエスクロー)は,通常は匿名だが,必要に応じ本人性を確認できる手段を提供し,ID管理と匿名性の両立を目指す枠組みである.筆者らは,匿名性/仮名性/本人性の三層構成を持つ分散型IDエスクロー"DECIDE"の研究を行っている.本稿では,匿名性/仮名性/本人性について論じたうえで,DECIDEを含むIDエスクローがこれらを扱うモデルを示す.
著者
高橋 哲也 片山 統裕 菊池 修 辛島 彰洋 中尾 光之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.370, pp.65-68, 2006-11-15
被引用文献数
5

神経回路を構成するニューロンの相互作用や協調的活動を調べることを目的として多重電極による多細胞記録法が用いられている.この手法では同時に記録された複数のニューロンの活動電位を波形情報を頼りに弁別する.複数のニューロンがほぼ同時に発火すると波形が重畳するため,従来のパターン認識の手法ではスパイクの弁別精度が低下するという問題があった.この問題を解決する手法として独立成分分析(ICA)を適用した手法が提案されてきた.しかし十分な分離結果が得られないことが多い.本研究では,連続ウェーヴレット変換と複素ICAを組み合わせた新しいスパイク弁別アルゴリズムを提案する.シミュレーションデータに本手法を適用することによって,従来のICA法より優れた性能を持つこと,及びそのメカニズムについて考察する.
著者
宮澤 啓輔 浅川 学 野口 玉雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.35-41_1, 1995

麻痺性貝毒により毒化したカキの食品としての有効利用を図るため, 毒性が30MU/9程度のむき身を原料として現行の加工処理による減毒試験を行った. 各処理段階の毒性と毒組成をマウス生物試験とHPLCにより測定した. 燻煙油漬け缶詰と水煮缶詰製品では, HPLCにより毒性成分の一部が検出されたが, 残存毒性はすべて2.5MU/g以下と規制値を越えることはなかった. オイスターソースでは原料 (解凍液と缶詰製造時の煮沸液, 2~4MU/g) の毒性の約90%が消失し, マウス生物試験法では不検出となった. 乾燥カキでは規制値以上の毒性 (7MU/g) があった. 缶詰とオイスターソース製造では加熱条件を十分に考慮すれば食品としての利用が可能であると考えられた.
著者
持留 浩二
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.139-150, 2007-03-01

本論文は文学批評理論における比較的新しい手法である「進化論批評」について考察している。パラシュやキャロルといった批評家は新しい心理学の流れである進化心理学の観点から文学作品を読むことを提唱している。彼らは、科学者や宗教家と比べてより自由な立場にいる作家こそが最もよく人間の真の姿を理解しており、文学作品には普遍的な人間性が描かれていると言う。そこに描かれているものは生物学的な理屈に適っているのである。しかし進化論批評にも問題点がある。 時々、生物学的事実に反するようなことが作品に描かれていることがあるのだ。作品内容のみに注意を向けるだけではこの問題を解決できない。より正しい解釈を行うためには、作品のみに目を向けるのではなく、作者や、作者とその周辺の環境との相互作用を考慮に入れることが必要になってくるのである。
著者
三佐川 亮宏
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 文学部 (ISSN:05636760)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.1-28, 2001

"Der Begriff eines deutschen Reiches hat sich wohl am fruhesten in Italien ausgebildet ; im Beginne des 11. Jahrhunderts begegnet er zuerst. Mehr als in Italien ist in Deutschland der Ausdruck ublich, und noch in der Zeit Heinrichs IV....ist er in allen deutschen Gebieten heimisch geworden, wie ja gerade der Reichsgedanke, das Bewuβtsein der politischen Zusammenfassung, der staatlichen Einigung der deutschen Stamme vor allem lebendig war"(Vigener). Gegenuber diesem ublichen Erklarungsversuch, der das Aufkommen des Begriffes regnum Teutonicum unter der Regierung Heinrichs IV.(1056-1106) in Zusammenhang mit der allmahlichen Ausbreitung des deutschen Volksbewuβtseins bzw. Nationalgefuhls bringt, hat E.Muller-Mertens im zweiten Teil seines Buches "Regnum Teutonicum. Aufkommen und Verbreitung der deutschen Reichs - und Konigsaufassung im fruheren Mittelalter"(1970) ein ganz anderes Bild dargestellt : Derjenige, der fur die Verbreitung der Terminologie in Deutschland eine ganz entscheidende Rolle spielte, sei niemand anders als Papst Gregor VII.(1073-1085) gewesen. Er habe den Begriff bewuβt als politischen "Kampfbegriff" benutzt, um den imperial-hegemonialen Herrschaftsanspruch des ottonisch-salischen Konigtums prinzipiell in Frage zu stellen, d.h. mit der Absicht, die Herrschaft des salischen Konigs, des rex Teutonicorum-nicht rex Romanorum, wie der Konig sich selbst nannte-, auf das Reich nordlich der Alpen, das regnum Teutonicum, zu beschranken. Im ersten Teil dieses Aufsatzes wurde es versucht, die uberrraschenden und anregenden Thesen von Muller-Mertens in wichtigen Punkten zu referieren, daneben aber auch seine Ergebinisse, unter Heranziehung der anderen neueren Literatur, z.T. zu revidieren, vor allem fur die Bewertung der politischen Dimensionen des Begriffs "deutsch" bei Lamperts von Hersfeld (†1081/82).
著者
原田 隆史 江藤 正己 高柳 知世
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.153-160, 2008-05-23
被引用文献数
3 2

近年,感性に基づいて小説を検索できるシステムが開発され実用化されてきている。著者らも児童書を対象としてオンライン書評から感性を示すパラメータに値を設定し,検索できるシステムを構築してきた。しかし,人間が付与するパラメータの値と書評中の語との関係の分析は十分に行われておらず,書評中の語を元として感性パラメータの値をどのように設定することが適切であるかは明らかとなっていない。本研究は,書評中の「人の感情や本の雰囲気を表す語」を元に機械学習の手法を用いて人間の判断と一致する感性パラメータの値を付与する実験を行ったものである。図書1605冊分の書評を使って自動設定実験を行った結果, (1)自動設定において書評中の語を使うことに有用性がある, (2)書評中のすべての語を用いるよりも,出現回数が多い30語程度を用いた方が効果的である, (3)書評中から抽出する語の品詞はほとんど再現率に影響しないことなどを明らかにすることができた。
著者
山森 亮
出版者
経済理論学会
雑誌
季刊経済理論 (ISSN:18825184)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.28-37, 2004-07-20

Esping-Andersen's influential analysis for de-commodification is one of powerful conceptualization of need fulfillment under modern capitalism. Feminists' critique against his analysis and his effort to reply to these criticisms has contributed to the academic enquiry for "the welfare state and family". In his response, Esping-Andersen introduced concept of de-familialization. I discuss both consepts (de-commodification and de-familialization) have two analytically distinct contents; say, Polanyian de-commodification (policies for maintenance of commodification), and Esping-Andersenian de-commodification(policies beyond such a institutional rationality); De-familialization for maintenance of family, and De-familialization beyond such a institutional rationality. I argue both latter contents are crucial if we consider both concept as "emancipatory potential", as Esping-Andersen wrote. I also argue his conceptualizing de-familialization is problematic because it means eventually commodification. We could recognize really existing both latter contents and de-familialization beyond his conceptualization, in terms of "moral economy".
著者
稲葉 振一郎 INABA Shin-ichiro
出版者
明治学院大学社会学部付属研究所
雑誌
研究所年報 (ISSN:09114831)
巻号頁・発行日
no.43, pp.27-43, 2013-03

本稿では、「政治」という言葉、概念の自分なりの定義を試みる。ここでの「政治」という言葉は、現代英語の"politics"という言葉の対応語、翻訳語と考えていただいて構わない。現代の日本語における通常の使われ方から極端に外れることなく、しかもある程度明晰で厳密な思考を可能とするような定義づけをここでは試みていく。 そこでは当然、我々の日常的な言葉づかい、更にはジャーナリズムでの政治談議を意識しつつも、もう少し厳密な言葉づかいを行っている領域を参考にする。その場合当然ながらアカデミックな政治科学や公法学の用語法は念頭に置かれるだろう。しかし更にとりわけ本稿で重要な手掛かりとして用いられるのは、ハンナ・アレントとミシェル・フーコーの言葉づかいである。
著者
和泉 司
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.90, pp.77-92, 2014-05-15

邱永漢は台湾の日本語文学研究において、<台湾人>として最初の直木賞受賞者として注目されているが、その研究は十分進んでいるとは言えなかった。今回、邱永漢の代表作の一つ「濁水渓」に、これまで気付かれていなかった「第三部」が存在することがわかった。この「濁水渓」第三部は、第二部で香港亡命を決意した主人公「私」が香港に渡って台湾独立運動に関わる姿を描いていたが、第三十二回直木賞候補に「濁水渓」が選ばれた時には、単行本から削除されており、読まれなかった。本稿では削除の理由として、当時の国際状況を考慮した出版社・作家の自主規制の可能性を指摘した。そして、邱永漢はこの第三部をより<大衆文学>的に置き換え、政治性を希薄化させたものとして「香港」を執筆することで、直木賞受賞を果たしたと推測した。直木賞に象徴される日本の文壇と読者が邱永漢という作家を見出したことは評価できるが、彼が描いた東アジアの問題点からは目をそらしていた。この文学賞の意義と限界を指摘し、邱永漢のテクストの再検討に取り組むことの重要性を訴えた。
著者
依田 紀久
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.90-95, 2006-03-01
被引用文献数
2

レファレンス協同データベース事業は,全国の図書館で行われているレファレンスサービスの記録や,そこで蓄積された調べ方に関する情報などをデータベース化し,図書館におけるレファレンス業務や,一般の人々の情報検索に役立てることを目的とする協同事業である。本稿ではまず,この事業の概要と現況を解説する。その上で,事業を通じて見て取れる参加館のレファレンスサービスの変化を,具体的に紹介する。最後に,今後のデジタルレファレンスサービスの課題について私見を述べる。
著者
渡邉 英徳 原田 真喜子 遠藤 秀一
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.307-314, 2010
被引用文献数
2

"Tuvalu Visualization Project" is a net art work on digital globe that tells the realities of remote place. This work has both the function as a photograph archive and as a communications platform. Our purpose was to create the chance for users of overlapping the event in remote place with daily life of users and re-interpreting it globally. To achieve such purposes, we made a visualization of the real state of affairs in Tuvalu with a digital globe, and added the pseudoand synchronous communications function to it. We think It will have the possibility of supporting the international contribution activity by the individual and nonprofit organization etc.
著者
西田 豊明
出版者
Sociotechnology Research Network
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.48-58, 2003
被引用文献数
5 1

本論文では,会話型知識プロセス支援技術の概念的枠組みとそれを実現するための技術について述べる.社会技術研究をネットワーク時代を象徴する動的で複雑な知識創造として位置づけ,現代社会における知識創造に伴う種々の困難を克服するための概念的枠組みとしてコミュニティ知識プロセスを提案し,その要件を示す.次に,社会における相互理解・知識共有・合意形成をシームレスに支援し,運用するための基本コンポーネントとして,映像コミュニケーションツールVMIS,会話エージェントシステムEgoChat,参加型自動放送システムPOC,政策論議支援システムCRANES,及び,それらを統合する枠組みとしての統合的コミュニケーションツールS-POCの概要を述べ,今後の展望を示す.