著者
阿部 憲治 鈴木 健治
出版者
[宇都宮大学農学部]
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.29-42, 1983 (Released:2011-03-05)
著者
工藤 慈士 佐藤 大典 草薙 健太 杉山 佳生
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_51-1_62, 2022 (Released:2022-01-20)
参考文献数
27

Coronavirus (COVID-19) disease has become a global pandemic, causing various activities to be restricted in Japan. Thus, we investigated university swimmers’ perceptions of the COVID-19 restrictions and how they thought these impacted their sport, along with an exploratory identification of their psychological states. We asked 108 university swimmers (men 74 and women 34; mean age 19.82, [SD 1.17] years) to describe their psychological states during the pandemic. Data analysis involved collection of descriptions and quantitative context analysis or text mining using the KJ method with KH coder software. Following analysis, six categories emerged: “infection prevention and control,” “gratitude,” “preparing for the restart,” “uncertainly about the future,” “physical decline,” and “psychological decline.” In addition, results of the qualitative analysis confirmed the relationship between the words “swimming” and “feeling,” “feeling” and “can swim.” These results suggest that university swimmers consider their sport and themselves during periods of inactivity and that it will be useful for the sporting community to research the psychological states of university swimmers during the global pandemic.
著者
本岡 寛子 赤羽 紗季
出版者
近畿大学 心理臨床・教育相談センター
雑誌
近畿大学心理臨床・教育相談センター紀要 (ISSN:24349933)
巻号頁・発行日
no.5, pp.23-33, 2021-03-15

[要旨]ウィズコロナ・アフターコロナ時代において心身の健康を保ちながらテレワークを定着させるためには,心理的ディタッチメントを保つことが必要だと考えられる。本研究は勤務時間外の連絡に対する意識尺度を作成し,意識による心理的ディタッチメントと職業性ストレスの差異を検討することを目的に20代から60代の男女93名を対象に調査研究を行った。探索的因子分析の結果,勤務時間外の連絡に対する意識尺度において「業務遅延/迷惑懸念因子」「評価懸念因子」「返信不急因子」の3因子が抽出された。3 因子を基にクラスター分析を行った結果,「不急意識優位型」,「葛藤型」,「返信懸念優位型」に分類された。このことから,勤務時間外は,「返信を保留する意識」を有している者が一部存在するといえる。一方,「返信懸念優位型」のように周りとの調和が乱れたり,迷惑がかかる可能性を懸念する傾向が強い者も存在した。「葛藤型」は周りとの調和を乱れることや迷惑がかかることを懸念しつつも連絡に応じないタイプであり,3型の中で最も活気が低く,イライラ,疲労,抑うつ,身体愁訴の得点が高いことからも,「葛藤型」はストレスを蓄積しやすいと考えられる。
著者
安田 結美 村川 真紀 山田 あすか
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.27, no.66, pp.887-892, 2021-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
3
被引用文献数
2

Because of COVID-19, people are required to refrain from leaving their homes unnecessarily. In this study, the relationship between the stress levels of Japanese university students and their home-based learning environment was investigated through a questionnaire survey. The results show that stress levels decreased as the number of days passed for those who lived with their families. Moreover, days with lower stress levels were those when the students had opportunities to meet others in an online setup, suggesting that having opportunities to communicate with others and making plans to do so may contribute to stress reduction.
著者
福島 一人
出版者
文教大学
雑誌
情報研究 = Information and Communication Studies (ISSN:03893367)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.381-401, 2005-07-01

The Color Purple by Alice Walker, which was published in 1982, made her name as an American black woman writer known to the world. The characteristic feature of this novel is that it is written in the form of letters. But they are different from typical letters as we know them. This is Alice Walker's excellent, skillful literary technique for composing the novel, which was intended to cover a wide range of themes and make the whole novel realistic.This paper summarizes this literary technique, and hypothesizes about some of the reasons The Color Purple won AliceWalker's reputation as one of the most influential, modern black writers.
著者
白柳秀湖 著
出版者
千倉書房
巻号頁・発行日
vol.下士階級革命の巻, 1931
著者
西川 悟 池平 博夫
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.109-122, 1995-04-01
参考文献数
31

天然^<13>C-MRS法を用いて安全性を保ちつつ, 人体からカーボンスペクトルの測定を試みた。さらに本法を用いて, ヒト肝臓, 骨格筋におけるグリコーゲン代謝の食事, 運動などの影響を測定し, 臨床応用に向けて基礎的な検討を行った。使用装置は市販の1.5テスラMRIで, 送受信には肝臓, 骨格筋に合わせ^<13>C用コイルを作製して用いた。対象は健康男子ボランティアである。ヒト肝臓において, 脂肪酸アシルチェーンのスペクトルが12.4-39.3ppmに, グリセロールおよびグリコーゲン(C2-C6)が53.8-75.2ppm, グリコーゲン(C1)が95.6-106.3ppm, 脂肪酸二重結合が126.0-135.5ppm, クレアチンが158.3ppm, 脂肪酸, 蛋白, リン脂質などのエステル結合が172.9ppmに見られた。グリコーゲン(C1)スペクトルより, 肝臓グリコーゲンが食事により上昇しその後除々に減少していく経過を, また運動により早期の段階から減少する様子をとらえた。グルコース投与例においては肝臓内に取り込まれたグルコースピークを, C1-αは88.0, 98.8ppmに, C1-βは91.9, 102.1ppmに認めた。これらグルコースから肝臓内でグリコーゲンが合成され, それが時間と共に減少していく過程を追跡できた。骨格筋においては炭水化物ローディング法を用いて, グリコーゲン量の変化を測定可能であった。蛋白中心の食事と激しい運動により一時的に減少するものの, その後の高炭水化物食の投与で除々に増加し, 第7日日には施行前の約130%を呈していた。^<13>C-MRS法を用いて, 骨格筋および肝臓内グリコーゲンの細胞レベルでの代謝や調節過程を, 瞬時にしかも無侵襲に測定できる可能性が示唆された。
著者
枝村 和也 中島 耕一郎 衛藤 貴郷 田口 あやめ 高木 美帆 徳丸 一昭
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.202-202, 2016

<p>【目的】</p><p>術前後の諸因子について自宅退院群と施設退院群の2群間で比較し、転帰先に影響する因子についての抽出・検討を行うことで退院調整の円滑化を図ること。</p><p>【方法】</p><p>平成26年2月から平成27年5月までに退院した大腿骨近位部骨折患者112名中、受傷前在宅であった43名を対象とした。(男性6名 女性37名 平均年齢83.44歳)</p><p>調査項目として術前因子は年齢、家族構成、入院前介護度、受傷前歩行状況とし、術後因子は長谷川式簡易知能評価スケール(以下HDS-R)、移乗の獲得日数、荷重開始1週後の歩行能力とした。これらの調査項目を後方視的に診療録から情報収集を行い、自宅退院群と施設退院群の2群に分け、有意水準5%未満で統計学的処理を行った。</p><p>【結果】</p><p>調査対象患者の自宅退院率は69.8%であった。荷重開始1週後の歩行能力、移乗の獲得日数、HDS-Rにおいて自宅退院群において両群間で有意差が認められた。</p><p>【考察】</p><p>大腿骨近位部骨折は骨粗鬆性骨折の1つであり患者数は、年間15万人以上に達すると報告されており、その多くが70~80歳代の高齢者である。大腿骨近位部骨折を受傷すると日常生活活動(以下ADL)が低下し、介護の必要性が増加する原因となると報告されている。当院でも受傷前と比較してレベル低下を生じ、自宅退院困難となる例も多々経験する。そこで術前後の環境、認知、機能的因子における客観的指標の抽出を後方視的調査に行った。</p><p>自宅退院率は69.8%であり、先行研究と同様の値が示された。転帰先に影響している因子については術後早期の認知・機能的因子が先行研究と同様に影響していることが分かった。菅野らは術後2週以内での歩行獲得(平行棒内または歩行器歩行)の有無は、自宅退院の可否を予測する因子の一つであると報告している。また口石らは術後1週目の時点で移乗能力が自立していれば独居でも自宅退院できる可能性が示唆されたと報告している。HDS-Rにおいては先行研究においても退院先に影響を与える因子として多く報告されている。久保らは認知症がある症例は、ない症例に比べて平行棒歩行訓練の開始が遅れていると報告しており、転帰先だけではなくリハビリテーションの進行度にも影響していると考えられる。以上のことから術後早期の移乗・歩行能力が低い症例、認知症が低下している症例は自宅復帰困難となる可能性が示唆され、術後早期における自宅復帰可否の判断に有用と考えられた。</p><p>【まとめ】</p><p>医療従事者である我々にとって、術後早期から転帰先の予測を可能にし、円滑な退院調整を行う事は重要である。今回の結果のみを用いて早期の転帰先の予測は不十分であると考えるが、今回の結果を一助とし、今後は症例数を増やし家族の介護力や術前後の栄養状態、疼痛などの因子の検討を行うことで、より精度の高い転帰先の予測を可能にするものと考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本研究の計画立案に際し、事前に所属施設の倫理審査委員会の承認を得た。また実施に際し、調査対象者には書面による十分な説明を行い、同意を得て行った。</p>
著者
加藤 まり 門間 晶子 山口 知香枝
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.2_163-2_175, 2020-06-20 (Released:2020-06-20)
参考文献数
34

本研究は,知的障害を伴わないASDがある母親が経験している子育てを,母親の視点から明らかにすることを目的とし,研究協力者6名に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。その結果,母親の子育ては,ASDとの診断を受けておらず子どもが乳幼児の頃は【“世間並み”との隔たりにもがき,我が子より自分のことで精一杯】であった。しかし,【自らの診断を揺れながら受け入れ,折り合うことを獲得する】ことで,〈我が子と自分のありのままを尊ぶ〉子育てへと転換した。そして,我が子やASDの人々が世の中に受け入れられるよう【ASDと付き合いながら親子で自分らしく生き,社会に発信しようとする】に至っていた。ASDの母親への子育て支援は,母親のペースや子育ての具体的な見通しを大切にし,自らのユニークさや自分らしい子どもとの関係の結び方に気づけるような関わり方が求められている。
著者
澁澤 栄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.790-793, 2017-08-15

ICTの農業への利活用場面をひもといていくと,農業技術の核心である「農作業判断」という技術要素の転換に直面する.そこで架空の若い農業者に登場してもらい,農業情報の収集と共有,作業判断に必要な情報と合意形成のプロセス,知的財産の共有など,コミュニティベース精密農業の具体的な展開の様子をフィクションにして解説した.
著者
綱川 孝俊 酒井 忠幸 阿久津 正浩 小堀 功男
出版者
[栃木県水産試験場]
雑誌
栃木県水産試験場研究報告 (ISSN:13408585)
巻号頁・発行日
no.62, pp.32-34, 2019-03

ミヤコタナゴの生息状況を把握するため,秋に県内4カ所の生息地において調査を行いました。復元に向け試験放流を行った羽田生息地は,羽田沼の泥流入と水位低下の影響によりミヤコタナゴを確認することができませんでした。滝岡生息地では泥上げ作業時に82個体の生息を確認し,そのうち稚魚は37個体でした。A生息地の生息数は推定375個体と過去2番目の多さでした。矢板生息地では227個体と前年よりも減少しましたが,稚魚が47個体確認され,再生産が良好に行われたことがわかりました。