著者
徳山 眞実 廣井 慧 山内 正人 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.489, pp.223-228, 2013-03-07

科学の進歩によって今まではデータとして扱うことができなかった人の感性や好みを情報化しようとする試みがなされている.本研究では「女子力」という曖昧な感性情報を数値化することを目的とし女子力の数値化手法を提案する.「女子力」という言葉は2001年に新しく作られた造語で女性ファッション誌や広告等で頻繁に使用されており,現代女性の女性らしさの尺度である.しかし,明確な定義はなく非常に曖昧なまま使用されている.そこで,これらの感性を数値化することで具体的な尺度になり,女子力を上げたいと望む女性の指標としてモチベーション維持や行動変容に繋がる可能性も考えられる.また,「女子力」だけでなく,女性らしさの尺度となっている言葉は数多く誕生している.それは女性の社会進出が進み人々が掲げる「女性像」というものが多様化してきているという背景からである.提案する数値化手法では情報の入力,処理,出力という3つのステップを行う.その為に入力情報の決定,基準値の決定,正規化を行う.そして実際に2つのケースを例にとり数値化を行う比較実験と,行動変容への可能性を探る実験の2つを行う.その結果から考察を行い,今後の課題を明らかにする.
著者
内田 樹
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.153-177, 1999-03

Dans notre derniere analyse,nous avons interprete la Saga-Alien: Alien (1979),Aliens (1986) et Alien 3(1992) a partir de I'hypothese de Harold Schecter. Il a ecrit qu'une des sources du fantasme qui hante laSaga-Alien est la legende classique : serpent dans le ventre. Mais en meme temps,cette legende est nourrie abondamment d'un ressentiment contemporain contre les feministes americains des annees 70-90.Aux Etats-Unis,une des censures les plus severes sur les films est imposee par les feministes. Pour esquiver l'accusation feministe portee au nom de "la correction politique (politically correctness)",la Saga-Alien a employe la strategie de l'entrisme: jouer les feministes tout en les flattant excessivement. Au niveau narratif,les films de la Saga-Alien etaient absolument innocents: I'heroine (Ellen Ripley,astronaute) a gagne toutes les batailles sanglantes sur l' Alien, signe du desir sexuel masculin. Mais au niveau iconographique,la schema est completement renversee. L'heroine est convoquee au milieu de l'ecran seulement pour etre persecutee et punie au centre de tous les regards des spectateurs masculins.
著者
増田 豊
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.613-620, 2002
被引用文献数
4 4

Webベースの学術出版チャネルが拡大する中で,利用者を最適な情報資源へ誘導することは電子図書館に求められる機能になりつつある。本稿では,柔軟で発展性のある方法で状況に応じたリンキングを実現するS・F・Xにフォーカスを当て,誕生の背景,従来のリンキングとの違い,システム構成と今後の学術リンキングの課題,CrossRefとの関係について概説する。また,S・F・X開発の過程で生まれ,Webベースのオープンリンキングを実現するためのメタデータや識別子の事実上の標準となっているOpenURLについても仕様とNISO Committee AXにおける標準化の現状などを含めて紹介する。
著者
池田 資尚 板村 英典 池信 敬子 森下 伸也
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.19, pp.75-85, 2012-07-21

私たち人間は日常生活を送る中で「笑い」という行為を意識的あるいは無意識的に表出している。このような人間の「笑い」という現象を科学的に考察するためには、それらを客観的に把握する手法を構築することが求められる。本稿では、笑いが発生する際に反応の見られる「顔」、「喉」、「腹」の3つの身体部位に着目し、それらの動きを計測する「3点計測システム」を用いて、笑い発生時の各身体部位の反応の有無を検出することから笑いの客観的な分類を試みるとともに、それらの組み合わせから笑いを論理的に8つのパターンに分けて捉える「笑いの分類モデル」を導出した。「3点計測システム」の視座から人間の笑いを客観的に把握・分類することは、「笑い」の多様性に対して新たな視点を提起することにつながり、日々の生活の中で忘却されがちな私たち人間の笑いのあり方を自覚的に捉えるための契機になると考えられる。
著者
小川 束 城地 茂
出版者
四日市大学
雑誌
四日市大学環境情報論集 (ISSN:13444883)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.241-267, 2000-03-21

The purpose of this paper is to classify the patterns of calculation of the winter or summersolstice in Shou-shi-li, the last method of establishing the calendar before the Ming dynasty in China, and to make a strict interpretation of the original text on the basis of this classification. Some parts of the text have ambiguous expressions and we can not interpret them when we only consider each phrase in question. Our approach is valid for this question.
著者
高橋 翔 今 宏史 長谷山 美紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.501-510, 2009-04-01
被引用文献数
11

本論文では,チームスポーツ映像からアクティブネットを用いてパス可能領域を推定する手法を提案する.チームスポーツ映像の一つであるサッカー映像の意味内容解析を行うために重要なサッカーの戦術は,選手の移動とボール運びによって表現されるため,ボール運びを実現するパスを分析することは重要である.一般にパスコースはボール保持者と味方チームの選手へとつながる緩やかな曲線で表される.提案手法では,新たなエネルギーの定義とパス可能領域を推定するための画像生成により,アクティブネットを用いて前述の曲線が存在する領域を抽出する.また,パス可能領域は守備の選手から離れるほど,パスが成功する可能性が高いという特徴をもつ.提案手法では,格子点の密度に着眼することで,パスが成功する可能性をパス可能領域の推定と同時に得る.更に,アクティブネットの収束結果は多少の選手位置の誤差を許容するため,選手の動きを用いた従来手法における,選手位置の誤差の影響を受けやすいという問題点を解決することが可能である.したがって,提案手法はカメラワークが存在し,高精度な選手位置の推定が困難であるテレビ映像に対しても,高精度にパス可能領域の推定が可能である.
著者
永野 むつみ
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.95, no.8, pp.58-63, 1996-08-01
著者
岩元 俊輔 木方 十根
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.823-828, 2009-10-25
被引用文献数
3

鹿児島県は太平洋戦争末期において小都市に至るまで戦災を被った。本論は、こうした鹿児島県下の地方小都市の戦災復興都市計画における広場の計画に着目した研究である。その目的は広場の計画と実施状況を把握することでその特色を明らかにすること、実施された広場の現況および現況に至る過程での改修・改変の実態を明らかにすることを通して、都市計画資産の継承について問題提起することである。本報告で明らかとなったことは、鹿児島県の小都市では、ロータリーや親水空間などが計画され、都市美の形成を意図した広場が実現したこと。しかしながら、当初計画では美観や親水性に考慮して設けた広場が、交通優先の機能重視の改変によって、その空間的価値や意味を喪失し、現在では市民の空間としての価値が認識されることのない状況にあること。以上である。
著者
ましこ ひでのり
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.146-165, 1991-06-05

In any border district, in this case the Ryukyu Islands, "nation states" run the risk of being vulnerable to various separatist movements. In order to combat this vulnerability, "national" education, the conscriptive and compulsory educational system, plays the role of an assimilative apparatus used by the "national states" in order to stabilize their own hegemonic rule. In particular, the educational system assimilates and unifies the diverse cultures represented in minority or regional groups. This is achieved largely through the imposition and/or replacement of the primary reference group, or "imagined community", where membership in the traditional or local community becomes membership in the "national state". In important ways, the "imagined community" of the "national state" is a function of the internalization of the "communications market" by abstracted intellectuals whose primary concern is the securing of their own better life chances. In this process, the intellectuals become a part of the hegemonic leadership and play a prominent role in the reproduction of the "communications market" and the legitimation of the "state language" for following generations. Ultimately, it is this mechanism that is responsible for the replacement of any local or traditional community by the hegemonic "imagined community" of the "national state". This paper discusses this historical process in detail as it is manifest in the case of the Ryukyu Islands during the pre-war period.
著者
栗原 福也
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.552-569, 1976-12-01

論文タイプ||論説
著者
菅井 益郎
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.51-63, 2013-03-20

田中正造が亡くなる直前の日記に書いた「物質上,人工人為の進歩のみを以てせバ社会は暗黒なり。デンキ開ケテ,世見暗夜となれり」は,東京電力福島第一原発事故の本質をえぐり出している。日露戦争にかろうじて勝利して本格的な電化の時代を迎えたとき,田中は文明の象徴としての電気を使いこなせる哲学があるのかときびしく問い,足尾銅山の急速な近代化がもたらした深刻な鉱毒被害を踏まえて,「知」の偏重に対して自然や生命の視点から技術をコントロールする「徳」の重要性を強調したのである。3・11東日本大震災とともに起こった未曾有の原発事故は田中の警告を現代に甦らせた。事故から1年8ヵ月が経った今も事故は収束せず,不安定な状態にある。16万人に及ぶ人びとが不便な避難生活を強いられ,また福島県の広範な地域の放射能汚染は憂慮すべき状況にあり,子どもたちの将来が心配されている。雇用や損害賠償,医療や移住,労働者の被曝,汚染土壌の処理など未解決の問題が山積し,来電福島原発事故は足尾,水俣に続く重大な公害事件となった。