著者
Atsushi Ishihara
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.382-392, 2021-11-20 (Released:2021-11-20)
参考文献数
79
被引用文献数
7

Plants synthesize and accumulate a wide variety of compounds called secondary metabolites. Secondary metabolites serve as chemical barriers to protect plants from pathogens and herbivores. Antimicrobial secondary metabolites are accumulated to prevent pathogen infection. These metabolites are classified into phytoalexins (induced in response to pathogen attack) and phytoanticipins (present prior to pathogen infection). The antimicrobial compounds in the grass family (Poaceae) were studied from the viewpoint of evolution. The studies were performed at three hierarchies, families, genera, and species and include the following: 1) the distribution of benzoxazinoids (Bxs) in the grass family, 2) evolutionary replacement of phytoanticipins from Bxs to hydroxycinnamic acid amide dimers in the genus Hordeum, and 3) chemodiversity of flavonoid and diterpenoid phytoalexins in rice. These studies demonstrated dynamic changes in secondary metabolism during evolution, indicating the adaptation of plants to their environment by repeating scrap-and-build cycles.
著者
金泰明
出版者
参議院
雑誌
立法と調査
巻号頁・発行日
vol.(別冊), 2008-11-28
出版者
日本重症心身障害学会
雑誌
日本重症心身障害学会誌 (ISSN:13431439)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.329, 2019

協力:学校法人第一平田学園 中国デザイン専門学校今回のファッションショーを企画するにあたり、まずはじめに、地元岡山・倉敷の「ジーンズ」が頭に浮かびました。日頃、身体や生活に合ったおしゃれを楽しむことや出かけることが難しい重症心身障害者の方が、ちょっとおしゃれをしてお出かけしたくなるような、カジュアルファッションをイメージして構成しました。この思いに賛同してくださった中国デザイン専門学校は、国内でも珍しくファッションデザイン科にデニムジーンズ専攻コースを有しており、より専門的な技術やアイデアでご協力いただきました。3名の出演者やご家族には、「おしゃれ」についておたずねしましたので、そのコメントをもとに今回の出演者をご紹介します。なお、実名でのご紹介については、ご家族の承諾をいただいています。坂万優子さんは、ピンクや淡いパープル系の色が好みで時々スポーティーな服も着ますが、基本的に可愛らしいデザインのものが好きです。レギンスや短パン、スカートもよく着ています。最近はお姉さんの結婚式におしゃれをして出席したり、成人式ではドレスを着たりして、特別な日のおしゃれも体験しました。髪型はお姉さんお勧めのボブヘアーですが、お出かけの時にはセットしてアレンジしたりして、トータルなおしゃれも考えています。池田千鶴さんは、小柄ということもあり、水玉やフリルのついた可愛い系の服が好みでした。最近では、「いまどき女子」の服に挑戦したり、外出するときは、ガラッと雰囲気を変えて大人っぽい服を着たりすることもあります。歌や音楽が好きで、曲に合わせて笑顔でリズムをとる姿が「かわいい、かわいい」といわれますが、おしゃれをすると、さらに皆から「かわいい」と言われるので、おしゃれすることは大好きです。宮木俊輔さんは、在宅で暮らしながら、通所事業所に通っています。医療的ケアが濃厚で、変形も強いので、着る服装は限られますが、おしゃれは大好きです。お母さんと一緒にその日に着るTシャツやポロシャツを選ぶことから朝がスタートします。また、車椅子はどんな服装でも素敵に見えるように、フレーム以外は全て黒で統一しています。好きなことはたくさんありますが、出かけて行く先々で、人と出会うことが何より大好きです。「かっこいい!」という言葉をかけてもらうととても嬉しいですが、中でもお祖母さんがいつも体をさすりながら掛けてくれる言葉が最高に嬉しいです。「俊ちゃんは、つらいこともいっぱいあるじゃろうに、心がきれいじゃから、いつも満面の笑顔でおれるんじゃなぁ。この笑顔がみんなに元気をくれて、幸せにしてくれとる。えらいなぁ。一番かっこいい!俊ちゃんは、かっこいい生き方をしとるよ」。中国デザイン専門学校の先生方や学生の皆さんは、何度も施設に来てくださり、出演者の生活の様子や車椅子のこと、介護のことも考えて、一人ひとりの「おしゃれ」のためのデザインを提案してくださいました。機能的な面からのちょっとした工夫やカジュアルファッション特有の面白さをお伝えできたらと思います。また、それらを着こなしているモデルの表情もご覧下さい。担当:旭川荘療育・医療センター出演者(敬称略50音順)池田 千鶴坂 万優子宮木 俊輔
著者
Junichi Kaneshiro Yasushi Okada Tomohiro Shima Mika Tsujii Katsumi Imada Taro Ichimura Tomonobu M. Watanabe
出版者
The Biophysical Society of Japan
雑誌
Biophysics and Physicobiology (ISSN:21894779)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.147-157, 2019 (Released:2019-09-20)
参考文献数
41
被引用文献数
2 6

Cryo-electron microscopy and X-ray crystallography have been the major tools of protein structure analysis for decades and will certainly continue to be essential in the future. Moreover, nuclear magnetic resonance or Förster resonance energy transfer can measure structural dynamics. Here, we propose to add optical second-harmonic generation (SHG), which is a nonlinear optical scattering process sensitive to molecular structures in illuminated materials, to the tool-kit of structural analysis methodologies. SHG can be expected to probe the structural changes of proteins in the physiological condition, and thus link protein structure and biological function. We demonstrate that a conformational change as well as its dynamics in protein macromolecular assemblies can be detected by means of SHG polarization measurement. To prove the capability of SHG polarization measurement with regard to protein structure analysis, we developed an SHG polarization microscope to analyze microtubules in solution. The difference in conformation between microtubules with different binding molecules was successfully observed as polarization dependence of SHG intensity. We also succeeded in capturing the temporal variation of structure in a photo-switchable protein crystal in both activation and inactivation processes. These results illustrate the potential of this method for protein structure analysis in physiological solutions at room temperature without any labeling.

1 0 0 0 OA 抄録集

出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.365-503, 2021-11-30 (Released:2021-12-01)
著者
坂口 浩三
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.339-347, 2017

<p>国際がん研究機関(IARC)はたばこ煙の中に70種類の発癌物質を同定している。発癌性の強い物質の代表にニトロソアミン類,多環芳香族炭化水素(PAHs)がある。日本人での喫煙によるによる肺癌の相対発生危険度は男性で4.4倍,女性で2.8倍といわれている。夫が喫煙者である場合,非喫煙者である妻の受動喫煙による肺腺癌発生リスクは2.03倍と報告されている。</p><p>喫煙が扁平上皮癌,小細胞肺癌発生との関連が強いのは既知のことであるが腺癌や大細胞神経内分泌癌(LCNEC)の発生にも有意に関与していることがわかってきた。肺腺癌におけるK-<i>ras</i>遺伝子変異は喫煙と関連が強い。若年性肺癌ではCYP1A1多型等の代謝遺伝子的因子の関与がたばこ煙の感受性を高めている。</p><p>COPD患者は非COPD患者と比べて3~4倍肺癌発生頻度が高く,肺癌を発症した場合は全生存期間が有意に悪い。IIPs合併肺癌の外科治療では術後のIIPs急性増悪(AE)のリスクがある。近年7項目よりなるリスクスコアにより適切な症例選択がなされるようになった。喫煙者の肺癌は悪性度が高い傾向があり周術期合併症の頻度も増す。同じIA期肺癌でも非喫煙者は全生存期間が長い。喫煙者でも中年以前に禁煙することによりたばこの身体への危険性はかなり回避できるといわれている。</p>
著者
Hiroshi YASUDA Ryota KAIHARA Suguru SAITO Masayuki NAKAJIMA
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E91.D, no.4, pp.1159-1167, 2008-04-01 (Released:2010-03-01)
参考文献数
20
被引用文献数
10

Because motion capture system enabled us to capture a number of human motions, the demand for a method to easily browse the captured motion database has been increasing. In this paper, we propose a method to generate simple visual outlines of motion clips, for the purpose of efficient motion data browsing. Our method unfolds a motion clip into a 2D stripe of keyframes along a timeline that is based on semantic keyframe extraction and the best view point selection for each keyframes. With our visualization, timing and order of actions in the motions are clearly visible and the contents of multiple motions are easily comparable. In addition, because our method is applicable for a wide variety of motions, it can generate outlines for a large amount of motions fully automatically.
著者
岩澤 聡子 道川 武紘 中野 真規子 西脇 祐司 坪井 樹 田中 茂 上村 隆元 道川 武紘 中島 宏 武林 亨 森川 昭廣 丸山 浩一 工藤 翔二 内山 巌雄 大前 和幸
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.39-43, 2010-01-15
参考文献数
7

<b>目的</b>&emsp;2000年 6 月に三宅島雄山が噴火し,二酸化硫黄(SO<sub>2</sub>)を主とする火山ガス放出のため同年 9 月に全住民に島外避難命令が出された。火山ガス放出が続く中,火山ガスに関する健康リスクコミュニケーションが実施され,2005年 2 月に避難命令は解除された。本研究では,帰島後 1 年 9 か月経過した時点における,SO<sub>2</sub> 濃度と小児の呼吸器影響の関連について,2006年 2 月から11月の 9 か月間の変化を検討した。<br/><b>方法</b>&emsp;健診対象者は2006年11月時点で,三宅島に住民票登録のある19歳未満の住民を対象とした。そのうち,受診者は,141人(受診率50.4%)で,33人は高感受性者(気管支喘息などの気道過敏性のある呼吸器系疾患を持つ人あるいはその既往のあり,二酸化硫黄に対し高い感受性である人)と判定された。<br/>&emsp;健康影響は,米国胸部疾患学会の標準化質問票に準拠した日本語版の自記式質問票により,呼吸器に関する自覚症状調査,生活習慣,現病歴,既往歴等の情報を収集した。努力性肺活量検査は,練習の後,1 被験者あたり 3 回本番の測定を実施した。<br/>&emsp;環境濃度は,既存の地区名を一義的な括りとし,当該地区の固定観測点での SO<sub>2</sub> モニタリングデータをもとに,避難指示解除より健診までの22か月間のデータについて,その平均値により居住地域を低濃度地区(Area L),比較的曝露濃度の高い 3 地域(H-1, H-2, H-3)と定義し,SO<sub>2</sub> 濃度(ppm)はそれぞれ0.019, 0.026, 0.032, 0.045であった。<br/><b>結果</b>&emsp;自覚症状では,「のど」,「目」,「皮膚」の刺激や痛みの増加が,Area L と比較すると,H-3 で有意に訴え率が高かった。呼吸機能検査では,2006年 2 月と2006年11月のデータの比較において,高感受性者では%FVC,%FEV1 で有意に低下(<i>P</i>=0.047, 0.027)していたが,普通感受性者では低下は認めなかった。<br/><b>結論</b>&emsp;高感受性者では呼吸機能発達への影響の可能性も考えられ,注目して追跡観察していくべきである。
著者
佐藤 貴明 澤野 弘明 鈴木 裕利 堀田 政二
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.625-626, 2016-03-10

本稿ではスピード線など漫画的表現を用いることで原作を尊重した映像の作成手法を提案する.本稿ではスピード線を用いて漫画内のイラストが運動する映像と,煙の立つ映像の作成手法について示す.運動の表現には,確率的ハフ変換を用いて検出された直線の中からスピード線を選択し,そのスピード線の長さ,角度,移動速度と方向を決定し映像を作成する.煙の立つ表現には,煙に対しポリゴンメッシュを利用し,ポリゴンメッシュの各頂点を無作為に移動させて変形した映像に,煙部分を透化したイラストを重ねることで煙の立つ映像を作成する.本稿ではこれら映像作成手法を用いて漫画を映像化し,結果映像について有用性を考察する.
著者
東京音楽学校 編
出版者
東京音楽学校
巻号頁・発行日
vol.自大正7年至8年, 1926
著者
東京音楽学校 編
出版者
東京音楽学校
巻号頁・発行日
vol.自大正2年至3年, 1926

1 0 0 0 IR <吉々利々>考

著者
三浦 佑之
出版者
成城大学文芸学部
雑誌
成城文芸 (ISSN:02865718)
巻号頁・発行日
no.75, pp.p39-50, 1975-11
著者
福留 邦洋
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.913-918, 2012-10-25 (Released:2012-10-25)
参考文献数
12
被引用文献数
6 2

災害により集落移転する際、どのような要因で円滑に移転できるのか新潟県中越地震において唯一の全戸移転の防災集団移転促進事業を行った小千谷市十二平集落を対象として,集団移転するまでの過程から明らかにすることを目的とした。調査の結果、集落リーダーは地震発生直後に強い意志を持つとともに集落関係者へ配慮し,集落住民から信頼されていたこと.住民間には血縁,親族関係の繋がりが多く,相互の協力体制が日常で機能していたこと.行政よりも先行して集落側で集団移転に関する議論,検討が行われたこと.過去に近隣集落で実施された防災集団移転促進事業の内容を知っている世帯が存在したこと.高齢化とともにいずれ離村せざるを得ないと考えていた世帯が複数存在したこと.被災した住宅に関して全世帯で債務がなかったこと.義援金に加えて,自助として全世帯が加入していた住宅損害保険(建物更正共済)からの補償が行われるなどにより,新たに預貯金の取り崩しや債務の発生を行わずに一定規模の住宅を再建することができたこと.などがわかった。
著者
一井 啓介 御手洗 陽 谷口 守
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.569-576, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
34

近年,分散型電源の活用に向けてスマートタウンの検討が行われているが,それらの多くは街で不足する電力を系統電力から賄っているという課題がある.そこで本研究では,街から離れた分散型電源から不足する電力を賄う「サテライト型スマートタウン」の実現に向けて,分散型電源から街までの電力輸送に自営線に代わって電気自動車を用いることで,電力輸送にかかるコストを削減できる可能性を検証している.その結果,以下のことが示された.1) 分散型電源から8km程度離れ,かつ世帯数が100世帯未満の街で導入可能性が高いこと,2)直流電力の活用など技術革新によって導入可能性は大きく向上すること,3)蓄電容量の大きい電力輸送EVよりも低コストの電力輸送EVの方が活用可能性は高いこと.
著者
石飛 裕 平塚 純一 桑原 弘道
出版者
島根県水産技術センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.99-110, 2011 (Released:2012-12-06)

宍道湖・中海水系における重要水産資源生物の調査研究に関する諸課題を,最近の構築物撤去等に伴う水理・流動環境の変化及び将来的に予想される水環境・生態系変化と関連づけてレビューし,今後の水産業振興に向けた調査研究等のあり方について課題をとりまとめた。