著者
多比良 和誠
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイオビジネス (ISSN:13464426)
巻号頁・発行日
no.54, pp.14-16, 2005-11

今回の騒動の件で編集部に寄せられたメールと同じような感想を抱く読者は多いのではないだろうか。 学説に疑わしいところがあればオープンに議論し、明らかにするのが、学会の本来のつとめのはず。その学会が、研究者の所属する大学に対し、論文の検証を要求することがまず異例の事態。
著者
土井 秀倫
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.549-555, 2016-10-10 (Released:2016-10-13)
参考文献数
1

出版社が直営の印刷工場を持ったことと,デバイスがデジタル印刷だったことからオープン当初は多くのメディアの取材を受け,業界内で大きな話題となった.出版不況下における画期的な試みであると評価する論者がいる一方,「出版社が内製に舵を切った」「出版は脱オフセットが進む」などと受け手によって様々な解釈がなされたこともある.しかし3年間の活動を経た今,工場開設の本当の目的は何だったのか?当初掲げた目標は達成できたのか?稼働率はどうなっているのか?多くの疑問に対して工場運営に携わる講談社業務企画部土井秀倫がレポートする.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.970, pp.47-49, 2012-02-25

庁舎の整備方針を民意に問う、前代見聞の住民投票が鳥取市で実施されようとしている。選択肢は市が推す移転新築と、市議会の一部会派が推す改修プラス増築との2つ。いずれもコストの優位性を主張している。 現在の本庁舎を移転新築するか免震改修するか─。今、市庁舎の地震対策の手法を、住民投票によって決しようという異例の事態が鳥取市で巻き起こっている。
著者
大西 好宣
出版者
千葉大学大学院人文公共学府
雑誌
千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of studies on humanities and public affairs of Chiba University (ISSN:24332291)
巻号頁・発行日
no.35, pp.112-123, 2017-09

[要旨] 2014年3月、文部科学省による本邦大学国際化のためのプロジェクト「国際化拠点整備事業(通称グローバル30またはG30)」は、無事5年間の事業期間を終えた。東京大学や京都大学を始め、国内で最も威信が高いとされる13の大学が参加したこの事業は、その終了後、いずれの大学も所期の目標をほぼ達成したと公に評価された。しかし、事業の主要な目的のひとつである外国人留学生受け入れ促進について、比較的甘い評価が下されているなど、当該事業評価には幾つかの方法論上の問題がある。また、同評価で触れられていない事業終了後の課題が二つある。ひとつは、G30専任教員の質を含む、教育の質に関するより詳細な分析・検討がなされるべきであること。もうひとつは、G30の各プログラムを修了した学生の就職や進学に関するデータを収集・蓄積し、英語学位プログラムの出口戦略を再検討することである。
著者
塩崎 恭久 古川 元久
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1464, pp.86-90, 2008-11-03

1998年の「金融国会」の時点でわれわれが考えていた資本注入などの金融再建策が、いわゆる「竹中プラン」で実現したのは2002年。竹中平蔵氏が金融担当大臣となって以降のことだ。金融機関の資本増強や再編など本源的な問題に切り込むまで、日本の対策はずっとツーリトル・ツーレイト(小さすぎ遅すぎ)と世界から批判された。
著者
正則数学会 編
出版者
日進堂書店
巻号頁・発行日
vol.女学校用, 1913
著者
松本 淳 浅田 晴久 林 泰一
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.237, 2008

<BR> バングラデシュは、日本の4割弱程度の国土面積に日本以上の1億3千万人の人口を抱える世界有数の高人口密度国である。夏に雨が集中する南アジアのモンスーン気候下にあって、ヒマラヤ山脈に源を発するガンジス川・ブラマプトラ川という南アジア有数の大河川下流部にあり、世界最多雨地であるメガラヤ高原を流域にもつメグナ川も国内で合流してベンガル湾へと注いでいることから、しばしば大洪水に見舞われている。またベンガル湾に発生するサイクロンによる被害も大きく、高潮を伴うと数十万人規模の死者が出ることもある。国土の大部分が標高10m以下の低平な平野であることから、今後の地球温暖化の進行による海面上昇によって、洪水や高潮災害がいっそう拡大することも懸念されている。本報告では、バングラデシュにおける洪水およびサイクロン災害の状況に関して述べる。
著者
匂坂 佳代子 蓮見 ちひろ 三輪 忠義
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.2119, 2021-08-31 (Released:2021-09-16)

東京大学駒場キャンパスにおける学部学生との学生協働の一つとして継続されてきた「選書ジュニア・スタッフ」制度の主たる目的は,学生選書によって,学生の視点を蔵書構成に反映させることである。令和元年度には,その成果の広報活動として,学生が作成するPOPの展示をした。その活動が困難となり,e-bookの重要性が増したコロナ禍下の令和2年度には,本学が契約するe-bookの中から学生が任意に選んだ本のレビューを発信する活動を試行的に実施した。本稿では,これらの活動において経験した諸事例の報告と分析を行い,今後の課題と展望を述べる。
著者
杜 国慶
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

<p>近年、情報とコミュニケーション技術の発達に伴い、ソーシャル・ネットワークで発生する口コミなどのユーザ生成コンテンツも急増し、生産者と消費者の関係を大きく変えている。観光は消費者の経験に大きく依存する経済活動であり、観光者の関心も従来の観光地や観光事業者の宣伝からユーザ生成コンテンツに変化してきた。他方、観光地のイメージ形成には国籍に差異が存在し、国籍が観光地イメージ形成の共通変数として考えられると指摘されている。同様に、主に言語を媒体としているユーザ生成コンテンツは、言語別に特徴が存在すると推測できる。</p><p></p><p> 本研究は、イタリアのヴェローナを事例として、TripAdvisorに掲載された27言語の投稿数を用いて、観光スポットの分布と言語の異同を分析する。TripAdvisorは2018年に投稿数が1.55億件に達し、世界最多の投稿数を有するサイトであり、観光者だけによるユーザ生成コンテンツに限られている重要かつ貴重な情報源である。事例都市のヴェローナはイタリア北東部のヴぇネット州に属し人口およそ26万人の都市である。2000年以上の歴史をもつ要塞都市として発展してきた中心部には円形闘技場など古代ローマの遺跡が現存し、中世の町並みがよく保存されており、2000年に「ヴェローナ市街」として世界遺産に登録された。また、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台としても名高い。ミラノとヴェネツィアの間に立地するため、両都市から容易に日帰り旅行ができる。また、1913年に始まった世界最大規模の野外オペラ祭、イタリア最大のワイン祭りVinitalyの開催地として、短期滞在観光者も多い。</p>

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著者
山本善之助 編
出版者
金輝堂
巻号頁・発行日
1884
著者
第一復員局
出版者
[第一復員局]
巻号頁・発行日
vol.第一期: 航空作戦記録, 1946
著者
横山 泰
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.175-179,A12, 1962

β一オキシーα,α一ジメチルーβ一フェニルプロピオン酸エチル(I)はベンゼン中五酸化リンにより,エトキシカルボニル基の1・2一転位したジメチルアトロバ酸エチル(II)を生成するD。これが脱水試剤の特殊性によるか否かを確かめる目的で種々の脱水剤を用いた結果,1はきわめて脱水され難いが多量の濃硫酸と処理するとジメチルアトロバ酸と若干のメチル基の転位し元生成物が得られることを見いだした。またこのカルボキシル基の転位が一酸化炭素の脱離と再付加による分子間転位でないことを確かめた。Iのρ-メチル,ρ一クロル置換体も同様の転位を起すことを見いだした。これら脱水反応に関連して脱臭化水素反応を検討する目的で,β一プロムーα,飴ジメチルーβ一フェニルプロピオン酸エチル(II)の液体アンモニア中カリウムアミドとの反応を行なった結果,カルボキシル基の1,2一転位したジメチルアトロバ酸アミドが得られることを見いだした。IIの硝酸銀との反応では置換隼成物のみが得られた。
著者
松本 直司 高井 智代
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.440, pp.89-98, 1992-10-30 (Released:2017-12-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1 3

The purpose of the present study is to clarify the relation between disorder, regularity and attraction of the street view in consideration of individual differences. After several studies, we had the following results : (1)Individiual differences in perception of visual disorder and regularity were not found. (2) Visual disorder and regularity are contrary to each other. (3) Preference of the street view can be classified into four groups : each group has a distinctive relation to visual disorder and regularity, as well as to the function of the street.
著者
白井 克幸 横尾 聡 中野 隆史 大野 達也 齋藤 淳一 武者 篤 阿部 孝憲 赤羽 佳子 小林 なお 小林 大二郎 近松 一朗
出版者
日本頭頸部癌学会
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.25-29, 2019

重粒子線治療は良好な線量分布を持ち,高い生物学的効果を有している。従来X線抵抗性と考えられている頭頸部非扁平上皮癌(腺様嚢胞癌,腺癌など)や,粘膜悪性黒色種,骨軟部腫瘍に対して,優れた局所制御率が報告されている。本邦の重粒子線治療施設は5施設と世界最多であり,その治療技術や研究開発において指導的役割を果たしている。これまでは重粒子線治療は単施設による報告に限られていたが,2014年より日本炭素イオン線治療臨床研究グループ(J-CROS)が組織され,多施設共同臨床研究を通じて頭頸部腫瘍に対する重粒子線治療の包括的な有効性や安全性が報告されてきた。これまで重粒子線治療は先進医療として行われてきたが,これらの本邦からのエビデンスをもとに,2018年から頭頸部悪性腫瘍(口腔・咽喉頭の扁平上皮癌を除く)が保険適用となっている。今回の総説では,頭頸部腫瘍に対する重粒子線治療の概要,これまでの治療成績ならびに今後の展望について概説する。