著者
木下 昌彦
出版者
神戸大学凌霜会
雑誌
凌霜
巻号頁・発行日
no.427, pp.42-45, 2020-10
著者
中谷 敬子
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.158-165, 2015 (Released:2016-01-30)
参考文献数
29
被引用文献数
1 1
著者
新薬紹介委員会
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1153, 2018

本稿では厚生労働省が新たに承認した新有効成分含有など新規性の高い医薬品について,資料として掲載します.表1は,当該医薬品について販売名,申請会社名,薬効分類を一覧としました.<br>本稿は,厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課より各都道府県薬務主管課あてに通知される"新医薬品として承認された医薬品について"等を基に作成しています.今回は,平成30年9月21日付分の情報より引用掲載しています.また,次号以降の「承認薬インフォメーション」欄で一般名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果などを表示するとともに,「新薬のプロフィル」欄において詳しく解説しますので,そちらも併せて参照して下さい.<br>なお,当該医薬品に関する詳細な情報は,医薬品医療機器総合機構のホームページ→「医療用医薬品」→「医療用医薬品 情報検索」(http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/)より検索できます.
著者
富井 幸雄
出版者
首都大学東京都市教養学部法学系
雑誌
法学会雑誌 (ISSN:18807615)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.333-355, 2013-07-31
著者
高見 昭良
出版者
The Japan Society for Hematopoietic Stem Cell Transplantation
雑誌
日本造血細胞移植学会雑誌 (ISSN:21865612)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.61-69, 2013 (Released:2013-07-19)
参考文献数
66
被引用文献数
2 2

同種造血幹細胞移植後ドナー血液細胞の生着不全は稀ながら重大合併症であり,早期に致死的経過をたどる恐れがある。サルベージ療法として,前処置後の再移植に加え,単純幹細胞輸注や造血因子,免疫抑制の調整,ドナーリンパ球輸注などの治療が試みられてきたが,治療成績は芳しくなかった。最近安全で効果的な再移植法が開発され,注目を集めている。本項では,生着不全の診断,予後,治療法を中心にこれまでの報告をまとめた。
著者
大峰 光博
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.629-637, 2016
被引用文献数
1

The purpose of this study was to analyze problems related to the mechanism whereby students can accept corporal punishment during extracurricular sports activities with reference to the books <i>Escape from Freedom</i> and <i>Man for Himself</i> that were central to Erich Fromm's authority theory. Specifically, the author focused on the concepts of &ldquo;authoritarian character,&rdquo; &ldquo;authoritarian ethics,&rdquo; and &ldquo;authoritarian conscience.&rdquo; Fromm pointed out that anxiety prompted Germany's citizens to give up their freedom in order to obey authoritarian powers such as Hitler and the Nazis.<br>  Students taking part in extracurricular sports activities were considered from the viewpoint of Fromm's authority theory. It was revealed that students comply with a leader's authority in order to relieve anxiety, and have positive thoughts about corporal punishment. Furthermore, it was found that such acceptance of corporal punishment succeeded in eliminating conspicuous suffering, but not in removing any underlying conflicts.<br>  Fromm pointed that fear of anxiety was relieved by spontaneous activity. To achieve spontaneous activity by students, it was suggested that some form of measure that does not create the type of partnership that occurred between Germany's citizens and Hitler would be desirable for any relationship between the leader of extracurricular sports activities and the students.<br>
著者
木之内 秀彦
出版者
鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部
雑誌
鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要 = Journal of Suzuka University and Suzuka Junior College (ISSN:24356530)
巻号頁・発行日
no.3, pp.193-210, 2020

権威主義的政治体制の持続力は専ら抑圧と懐柔(体制内エリートや反体制勢力に対する便益供与を通じた無害化)に立脚していると一般に理解されてきた。抑圧と懐柔は今なお同体制を支える支柱ではあるが、今日の権威主義体制の耐久性はこれだけでは説明できない。本稿は現状維持メカニズムが同体制の持久力を支えている可能性を、プロスペクト理論、民衆的公正観念、経路依存性の視座を手がかりに、提示する。
著者
久郷 真人 谷口 匡史 渋川 武志 岩井 宏治 平岩 康之 前川 昭次 阪上 芳男 今井 晋二
出版者
社団法人 日本理学療法士協会近畿ブロック
雑誌
近畿理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.4, 2011

【はじめに】<BR> 皮膚筋炎(delmatomyositis:DM)は対称性の四肢近位筋・頸部屈筋の筋力低下、筋痛を主症状とし、Gottron兆候やヘリオトープ疹などの特徴的な皮膚症状を伴う慢性炎症性筋疾患のひとつである。臨床検査では血清筋逸脱酵素(creatine kinase;CK)やLDH、aldorase、尿中クレアチン排泄量が異常高値を示す。治療としては副腎皮質ステロイドが第一選択薬とされるが、長期投与により満月様顔貌、行動変化、糖耐能異常、骨密度低下、ステロイドミオパチー等の多彩な副作用を生じることも多い。また、近年運動療法の適応についても多数報告されており、その効果が期待されている。<BR>今回、皮膚筋炎治療中にステロイドミオパチーを呈した症例を経験したので報告する。<BR>【症例紹介および理学療法評価】<BR> 症例は43歳男性。2010年12月頃より右上腕部に筋肉痛・潰瘍出現、顔・頸部・対側上腕に皮疹が広がり、皮膚筋炎を疑われ精査目的にて当院入院となる。入院後皮膚生検・筋生検にて皮膚筋炎と診断され、ステロイド療法(prednisolone;PSL,60mg/day)が開始される。最大PSL120mg/dayまで漸増するもCK値低下遅延し免疫グロブリン療法(IVIG)施行。またPSL120mg/dayに増量後、副作用と思われる両下腿浮腫、満月様顔貌、および下肢優位のステロイドミオパチーと考えられる筋力低下の進行を認めたためCK値の低下に伴いPSLを漸減。<BR> 入院後15病日目より理学療法開始。開始当初よりCK高値(約6000IU/L)であり、易疲労性、筋痛、脱力感著明。筋力はMMTにて股関節周囲筋2~3レベル。HHD(OG技研GT300)を用いた測定では膝関節伸展筋力右0.96Nm/kg、左0.83Nm/kg、股関節屈曲筋力右0.3Nm/kg、左0.28Nm/kgであった。立ち上がり動作は登攀性起立様、歩行は大殿筋歩行を呈していた。6分間歩行は141mであった。また体組成分析(Paroma-tech社X-scan)を用いた骨格筋量/体重比では34.4%であった。理学療法では下肢・体幹筋の筋力増強を目的に、自動介助運動から開始。CK値の低下とともに修正Borg scaleを利用し自覚的疲労度3~5の範囲の耐えうる範囲で自動運動、抵抗運動と負荷量を設定し、翌日の疲労に応じて調節しながら行った。<BR>【説明と同意】<BR> ヘルシンキ宣言に基づき、症例には今回の発表の趣旨を十分説明した上で同意を得た。<BR>【結果】<BR> 理学療法介入後4ヶ月時点では、CK値は116UI/Lまで低下。PSLは25mg/dayまで漸減し、筋痛は消失するも易疲労性残存。筋力はHHDにて膝関節伸展筋力が右0.92Nm/kg、左0.78Nm/kg、股関節屈曲右0.69Nm/kg、左0.71Nm/kgであった。立ち上がりは上肢を用いずに可能、歩行はロフストランド杖にてすり足、大殿筋歩行。6分間歩行は180mに増加した。体組成分析を用いた骨格筋量/体重比では29.4%であった。<BR>【考察】<BR> 今回、皮膚筋炎治療中にステロイドミオパチーを合併した症例を経験した。ステロイドミオパチーは蛋白の分解促進と合成抑制が起こり、特にtype_II_b線維の選択的萎縮を招くとされ、近位筋を中心とした筋力低下により難治例も多い。<BR> ステロイドミオパチーに対する治療は主にステロイドの減量である。一方で、近年ステロイドミオパチーに伴う筋力低下、筋萎縮の進行に対して運動療法は予防および治療手段として有効であるとされている。また、皮膚筋炎の場合、急激なステロイドの減量は筋炎症状の再燃を招き易く、これらの相反する治療方法から厳重な投与量管理および負荷量の設定が重要であるとされる。本症例において、CK値の正常化後も有意な上昇もなくステロイド減量が可能となり、筋力、骨格筋量の著明な低下を最小限に抑えられたことから、今回使用した修正Borg Scaleを用いた運動負荷量の設定方法および継続的な運動療法が有用であると考えられた。また、市川はステロイド減量による効果として10~30mg/dayに減量してから1~4ヶ月で筋力回復が認められると報告しており、本症例においては長期間の経過により廃用性の筋力低下も合併していることが考えられるため、今後も長期的な理学療法の介入が必要であると考える。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR> 皮膚筋炎およびステロイドミオパチーに対する理学療法において筋力低下の病態を考慮した上で、早期からの介入により運動機能の維持、向上に努め、長期的な理学療法の介入が必要であると考える。また運動療法効果についての報告は少なく、今後さらなる症例・研究報告が望まれる。<BR>
著者
中村 和正 鹿間 直人 栂尾 理 佐々木 茂 篠田 充功 國武 直信 木村 正彦 渡辺 哲雄 佐々木 智成 寺嶋 廣美 増田 康治
出版者
Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
雑誌
The Journal of JASTRO (ISSN:10409564)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.79-82, 2001-06-25 (Released:2011-07-11)
参考文献数
15
被引用文献数
1

放射線治療後の味覚障害に対し亜鉛含有胃潰瘍治療薬ポラプレジンクを投与し, そあ効果を検討した. 舌を含む照射野にて放射線治療を施行した悪性腫瘍症例22例を対象とした. 舌の一部または全てに対する照射線量は25, 5Gyから46.0Gy (平均37.9Gy) であった. 放射線治療終了後0-1,561日 (平均305.3日) に, ポラプレジンクー回75mg, 一日2回の投与を行い, 投与期間ば25日から353日 (平均96.9日) であった. 20例 (90, 9%) に自覚的味覚障害の改善を認めだ放射線治療後の味覚障害の回復に亜錐製剤は有効と考えられた.
著者
佐野 大樹
出版者
専門日本語教育学会
雑誌
専門日本語教育研究 (ISSN:13451995)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.19-26, 2010-12-20 (Released:2011-07-22)
参考文献数
22

本稿では、選択体系機能言語理論の概念の一つ「修辞ユニット」を用いてどのようにテクストの専門性を捉えることができるか、また、この概念を用いることで、専門性が低い作文を専門性の高い作文にどのように修正することができるか、作文指導の方法を説明する。また、選択体系機能言語理論における言語観について概説し、言語を「規則としての言語」 (language as rule) として捉えるだけでなく「資源としての言語」 (language as resource) として捉えることが、特定目的のための作文指導では肝要であることを説明する。
著者
吉田 陽 今泉 洋 佐藤 貴之 狩野 直樹
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.121-128, 2009 (Released:2009-04-28)
参考文献数
18
被引用文献数
3 3

トリチウム(3H又はT)が生態系に及ぼす影響を定量評価するために,三つのアミノ酸(L-チロシン,L-フェニルアラニン,L-2-フェニルグリシン)とHTO蒸気との間の水素同位体交換反応(T-for-H交換反応)を,50~70℃の温度範囲で固-気反応の形で観測した。得られたデータにA"-McKayプロット法を適用することで,この反応における各官能基の速度定数(k)を求め,相互比較した結果,以下のことが明らかになった。(1)各アミノ酸の官能基の反応性は温度の上昇と共に増加する。(2)T-for-H交換反応において,本研究で用いたアミノ酸の官能基の反応性は,L-チロシン<L-フェニルアラニン<L-2-フェニルグリシンの順であることがわかった。(3)L-チロシンにおける各官能基の温度依存性はCOOH基<OH基<NH2基であり,OH基の反応性はNH2の反応性の約3.8倍であり,更にCOOH基の反応性はNH2基のそれの約2.0倍である。(4)NH2基の反応性に及ぼす置換基の影響はCOOH基の反応性に及ぼすものに比べ大きい。(5)A"-McKayプロット法を使うことで,マスク剤等を使わないで,Tが物質に取り込まれる挙動を非破壊的,実態的,定量的に解析することが可能である。(6)本研究で得られた結果は,T汚染の防止やTの挙動を明らかにする上で利用できると思われる。

1 0 0 0 OA 神代物語

著者
飯田季治 著
出版者
嵩山房
巻号頁・発行日
1912
著者
ウィリアムズ フィリップ
出版者
日本比較文学会
雑誌
比較文学 (ISSN:04408039)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.158-134, 1972

<p> 文学史家、比較文学者、英米文学を教える人たちは、ウォルト・ホイットマンとT・S・エリオットが根本的に反対の立場にあることを長い間当然のことと考えて来た。ホイットマンは愛国的アメリカ人、民衆の詩人、ローマン派の詩人、民主党員、自由詩と信仰の自由の声と目されている。エリオットは、その反対と見做されている。アメリカ生れで英国人に帰化した人、学者の詩人、古典主義者で、王党員で、芸術に於けると同様信仰に於いても正統派と目されている。他の近代の詩人たちは、全く対照をなすホイットマン詩派とエリオット詩派、すなわち『民衆の詩人』対『形而上詩人』の流れを汲む詩人であるとしばしば考えられる。このように割り切って概括する仕方のいくつかに重要な真理があるが、一方もっと根本的な点で両詩人は基盤的な考えが一致し、多くの手法の点で結ばれていることを観察することこそ重要であると思われる。ホイットマンとエリオットとを互に対抗させて大ざっぱな総括を試みることは従来行われてきたが、これは不当である。何故なら両詩人とも簡単に割り切れない、複雑な詩人だからである。矛盾やパラドックスは両詩人ともに重んじる所であり、彼らの作品を簡単に割り切ることが従来行われてきたが、これは両詩人についての重要な真実をあいまいなものにしてしまう。</p><p> ホイットマンとエリオットは抽象的な考え方で絶えず比較されるけれども、彼等の作品の詳細な比較研究は驚くほど乏しい。従来なされた一つの重要な研究である、S・マスグローブの「T・S・エリオットとウォルト・ホイットマン」(S.Musgrove,<i>T.S.Eliot and Walt Whitman</i>, Wellington, New Zealand, 1952)に於いて、この著者はエリオットがホイットマンの特徴であるイメージや一般的な方法を意識的に、また無意識的に用いた色々な例を注意深く調査し指摘している。しかしマスグローブはただホイットマンの拒絶をエリオットの心中に働く動機と見ている。今から二十年前のこの研究に蒐集された学問的資科は明らかに両詩人の重要な相互依存を示しているが、事実ホイットマンとエリオットは想像以上に多くの一致点があることはまだ示されないままになっている。すなわち両詩人は、聖書に基づく一つの根本的な伝統の二つの声であり、聖書はこの二人の大詩人にとって、形式と思想と、この双方の最大の、唯一の源泉である。</p><p> 両詩人は瞑想の様式に基づく一つの方法を用いていること、音楽的構造(「詩篇」におけるようなパラレリズム)を用いていること、二人はシンボリズム(隠喩から神話にまで及ぶ)を用いたこと、語彙(ごい)―そのすべては聖書の詩歌から直接引き出されている―の共同の貯えを分け合ったことが、本論文の主題である。さらに重要なことは、人間の性質や運命や歴史の意味に就いて両詩人が抱いている共通の考えは聖書から、そして時間と永遠についての聖書の解釈から導かれた。人の一生は、ホイットマンとエリオット、この両詩人の重要な詩に於いて、精神の探険の旅と見られている。魂の旅の目的地は、自然の時の中に―自然界的宇宙的時の中に―社会経験の時の中に―歴史的時の中に―「静かな点」における瞬間の中に―実存的時の神秘な経験の時の中に、意味を見出すことである。(これらの分け方はNicolas Berdyaevの著作に直接示されている。)本論文では両詩人の基本的な作品を研究して、これらの主題が、ホイットマンの「私自身の歌」("song of Myself")とエリオットの「四つの四重奏曲」("Four Quartets")―多くの基本的なイメージとシンボルをともに用い、現世の経験の中に永遠の意味を発見する点で、ともに一致している長い詩―のような詩に、どのように支配的な力をもっているかを明らかにする。</p><p> 彼らの詩のすべてにわたって、その中心を占める人間の愛というテーマに対する彼らの関心において、エーリッヒ・アウァーバッハ(Erich Auerbach)が明らかにしたように、聖書との一致をわれわれは見出す。ホイットマンの初期の作品は、罪の意識を否定して、新らしい宗教を求めるように見えた。しかし、彼の後期の作品は、直ちに聖書の伝統に合致することが最後にわかる。例えば、「コロンブスの祈り」("Prayer of Columbus")を參照されたい。エリオットの作品における一つの変化は、彼が後期になるとアメリカ的素材を後の詩作においてますます多く使用していることである。反対に、「インドへの航路」("Passage to India")に見られるように、ホイットマンは最後にはずっと多く国際的な色彩を帯びてきた。―これが両詩人のもう一つの一致点である。今日我々にとって、ホイットマンをエリオットから深く影響を受けた一つの伝統の中において始めて理解できるのである。しかし他方に於いて、ホイットマンはエリオットの現在であるところの過去の一部である。ホイットマンとエリオットの作品を正しく理解するためには、われわれは両詩人に敏意を表し、かれらを一つの伝統の二つの面と見なければならない。(福田英男訳)</p>