著者
野田 泰三 賀亦斌
出版者
農林水産技術情報協会
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.26-30, 1996 (Released:2011-03-05)
著者
長井 今日子
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.737-745, 1993-12-31 (Released:2010-04-30)
参考文献数
20

伝音性難聴および混合性難聴に適合する補聴器の調整条件を, 244例の臨床例から求めた。 さらに, 伝音性難聴および混合性難聴の不快レベルと快適レベルの測定を18例を対象として行った。 その結果は以下のとおりである。 1) 伝音性難聴および混合性難聴に適合した補聴器の最大出力音圧レベルは, 感音性難聴と比べ約4-8dB高かった。 2) 伝音性難聴および混合性難聴の不快レベルは, 感覚レベルで比較すると, 感音性難聴とほぼ同等の値であった。 3) 伝音性難聴および混合性難聴の快適レベルも, 感音性難聴とほぼ同等の値であった。 4) 伝音性難聴および混合性難聴に適合した補聴器の周波数レスポンスは, 約6dB/octの低周波数減衰の特性であった。 以上の結果から, 伝音性難聴および混合性難聴にたいする補聴器の器種の選択では, 高出力, 高利得の補聴器は必要なく, 十分に低周波数帯を増幅できる補聴器が良いと結論した。
著者
浜田 泰
出版者
環太平洋産業連関分析学会
雑誌
産業連関 (ISSN:13419803)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.78-87, 2009
被引用文献数
1

本稿では,まず国土交通省が推進するツーリズム・サテライト・アカウント(TSA)について,観光経済研究の観点から現状と課題を整理した.次に TSA の実践的研究として,山口市湯田温泉宿泊者観光消費調査に基づく産業連関表と連携した地域観光経済分析を紹介した.ひとつの観光振興策が効果的に機能し,宿泊客数が増加することによって,地域経済への波及効果がどれくらいの規模になるかを考察した.ここで取り上げる観光振興策のテーマは,本調査とあわせて行った湯田温泉の魅力に関するアンケートの中から抽出したものである.自治体で概念的に行われがちである観光振興策に対し,TSA 導入と魅力調査を組み合わせによって客観性により近づける振興策構築の有効性と可能性を示すことができた.
著者
小野 智史
出版者
香川大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2019

中学生の読解力(リーディングスキル)の現状を把握し, 中学校社会科における「リーディングスキルテスト(RST)作りに取り組んだ。公立中学校と附属中学校2校でサンプルデータを得, リーディングスキルの違いを数値で明らかにした。また, 本県の学習診断テスト社会科問題過去5年分(香川県進路指導研究部提供)の中から, 「イメージ同定」, 「具体例同定(辞書)」を分類し, 社会科特有の問題を分類, 整理した。そして社会科独自の読解力や思考力を問う問題を作成した。
出版者
毎日新聞社
雑誌
サンデ-毎日 (ISSN:00395234)
巻号頁・発行日
vol.84, no.11, pp.139-141, 2005-03-06
著者
林 幸史
出版者
一般社団法人 交通科学研究会
雑誌
交通科学 (ISSN:02881985)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.18-23, 2020

本稿では,魅力ある観光地域づくりのための調査手法として,観光写真調査法が有益であることを述べた.観光写真調査法(TPM)は,従来の魅力調査では,捉えることが困難であった感性や直観を魅力評価に反映させた手法であり,個人が観光地に対して抱く集合的・個別的イメージ(魅力)および,個々の観光資源に付与された価値を把握することができる.TPMの実施手続きを解説するとともに,奈良をフィールドとしたTPMの実践例を紹介した.最後に,着地型のコミュニティ・ツーリズムでの観光振興におけるTPMの応用可能性について議論した.
著者
荒木 一視
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.53-73, 2019 (Released:2019-09-27)
参考文献数
27

近代工業勃興期にある1920年代の中国の食料の海外依存を検討した。その背景には,増加する鉱工業労働者への食料供給をどのようにして担ったのかという問題意識がある。当時の中国の穀物生産は拡大していないものの,鉱工業労働者は大きな増加を見るからであり,輸入穀物によってそれを賄ったのではないかと考えた。そこで中国の北京大学図書館で閲覧した『中國各通商口岸對各國進出口貿易統計』によって当時の食料貿易を把握した。期間を通じて上海を中心とした中部の港では欧米からの輸入拡大が認められた。従来それは中国の工業化に伴う工業原料の輸入とみられていたが,食料貿易も大きなシェアを持っていたことが明らかになった。特に小麦,米,小麦粉などの穀物の輸入がその主力であった。小麦においてはオーストラリアをはじめとしてアメリカ合衆国やカナダ,米においては香港をはじめとして英領インドやフランス領インドシナなどアジアからの輸入が中心であった。このように,20世紀初めの中国の近代工業化の一翼を支えたのは海外からの食料供給であったといえる。同時にそれは今日経済成長を遂げる中国とその食料の海外依存という文脈にも当てはまる。
著者
Seiji Masuda Kosuke Nozawa Wataru Matsunaga Yukari Masuta Akira Kawabe Atsushi Kato Hidetaka Ito
出版者
The Genetics Society of Japan
雑誌
Genes & Genetic Systems (ISSN:13417568)
巻号頁・発行日
vol.91, no.6, pp.293-299, 2016-12-01 (Released:2017-05-13)
参考文献数
34
被引用文献数
4

Natural accessions are used for studying intraspecies genetic variation in the model plant Arabidopsis thaliana in order to address fundamental questions of evolution. Transposable elements are responsible for a wide range of mutations and play significant roles in shaping a genome over evolutionary time. In the present study, we aimed to characterize ONSEN, a heat-activated long terminal repeat (LTR) retrotransposon, in natural A. thaliana accessions. Southern blot analysis demonstrated that ONSEN was present in all the studied accessions, but the copy number was diverse. Olympia-1 contained a single ONSEN copy, located in the centromere of Chromosome 3. A premature stop codon in Olympia-1 ONSEN presumably abolishes integrase activity, which in turn presumably renders the retrotransposon non-functional. Hybridization of Col-0 with Olympia-1 showed that several ONSEN copies in Col-0 were activated by heat stress and maintained their transpositional activity in the progeny.
著者
奈良 康明
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.229, pp.112-114, 2003-10

「分かっちゃいるけどやめられない」という言葉があります。私達は誰でも自分の欠点は分かっている。悩みも持っています。しかし、それを直そう、解決しようと思っても、なかなかできない。私達は様々なことでどうにもならない自分を自覚しています。そして、その度に心が傷ついているのです。 釈尊(お釈迦様のこと)も、原始仏典の中でこうおっしゃっています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.549, 2012-08-13

都市再生機構(UR)は7月20日、宮城県女川町でCM(コンストラクション・マネジメント)方式を活用して面的整備を実施する「女川町震災復興事業の工事施工等に関する一体的業務」の入札を公告した。プロポーザル方式でCMr(コンストラクション・マネジャー)の優先交渉権者を特定したうえで、価格交渉を経て受注者を決定する。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.239, pp.136-138, 2004-08

2004年4月5日の夕刻、斎藤正典(35歳)は、350名の招待客を前に、やや緊張した口調で挨拶を始めた。 群馬県沼田市で最大級の結婚式場、ディラン。二代目社長の斎藤にとって、この日はまさに再出発の日だった。乾坤一擲の全面リニューアル。交錯する期待と不安……。
著者
青木 隆子 菅原 龍幸
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.81-100, 1999-12-31 (Released:2011-01-31)
参考文献数
21

7魚種について, 種々の加熱方法 (焼く, 煮る, 電子レンジ, 揚げる) で調理した場合の栄養成分 (一般成分, 無機質含量, 遊離アミノ酸含量, コレステロール含量, 脂肪酸組成, EPAおよびDHA含量) について分析を行い, その結果について検討した.1. 切り身で調理した場合水分の減少が著しく, 見かけ上, ミネラル, タウリン, EPAおよびDHA含量が増加した.2. 丸十尾) で調理した場合1) 脂質含量の少ない魚 (5%以下) 脂質の滲出や溶出よりも水分減少の方が大きく, 見かけ上, 脂質含量の増加により, EPAやDHAの増加が認められたが, タウリン含量は減少した. 揚げ物の場合は, 揚げ油と魚油の置換によりEPAやDHA含量は約50%以下に減少した. また, タウリン含量も減少した.2) 脂質含量の多い魚 (17%以上)脂質の滲出や溶出が著しく, 見かけ上水分含量は増加し, タウリン含量は焼く調理で増加の傾向であった. しかし, EPAやDHA含量は約50%の減少であった.3) 脂質含量が1) と2) の中間の魚脂質の滲出と共に水分含量も減少し, EPAやDHAおよびタウリンは減少の傾向を示した. この傾向は, 焼く調理で大きかった.高度不飽和脂肪酸は, 熱, 光などに特に不安定とされているが, 一般的な加熱調理直後では, 脂肪酸組成に顕著な差は認められなかった. すなわち, 分解, 消失することはほとんどない. しかし, EPAやDHA含量は調理方法や漁獲時の脂質含量によって顕著な差が認められた.
著者
山本 優一
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:21870365)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.127-133, 2020-08-20 (Released:2021-02-20)
参考文献数
25
被引用文献数
3
著者
江村 英哲
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1064, pp.36-41, 2016-01-28

2015年12月22日、日本スポーツ振興センター(JSC)による新国立競技場整備計画の優先交渉権者(事業者)決定の記者会見で、建築家の隈研吾氏は率直な感想を述べた。 安倍晋三首相の決断による昨夏の整備計画見直しを受けて始動した新しい整備計画は、A案〔図1…
著者
by Kary Mullis
出版者
Pantheon Books
巻号頁・発行日
1998
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1112, pp.9-11, 2018-01-25

2019年9月に開業する愛知県国際展示場。県が所有する施設に、民間企業が運営するコンセッション(公共施設等運営権)方式を導入する。事業の優先交渉権者に選ばれたのは、前田建設工業と仏企業のグループだ。
著者
Kosuke Tanaka Akiko Sasaki Hideto Egashira Shinichi Teshima Karen Kimura Takashi Nishino Tomohiko Tazawa Junichi Tasaki Chikamasa Ichita Sakue Masuda Kazuya Koizumi Makoto Kako
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.999-1004, 2021-04-01 (Released:2021-04-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

We herein report the definitive diagnosis of rectovaginal endometriosis in two cases. Case 1 involved a 46-year-old woman with abdominal pain and hematochezia. The diagnosis after the first and second examinations using lower gastrointestinal (GI) endoscopy was unclear. Differential diagnoses included mucosa-associated lymphoid tissue and colorectal cancer. The third lower GI endoscopy with a targeted biopsy, performed during menstruation, confirmed rectovaginal endometriosis. Case 2 involved a 38-year-old woman with hematochezia. Lower GI endoscopy during menstruation revealed rectovaginal endometriosis. When rectovaginal or bowel endometriosis is suspected, lower GI endoscopy and a targeted biopsy during menstruation can prevent unnecessary surgery.