著者
吉田 瑞人 岩田 佳雄 三枝 宏 小松﨑 俊彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
シンポジウム: スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.C-5, 2018

<p>We prepared 7 cavity-backed disk plates which were same to baseline calibration plate used in COR test. Their membrane thickness increased by 0.2mm from 1.8mm to 3.0mm. CT(Characteristic Time)s were tested by a pendulum test instrument and CORs were measured through COR test using an air gun. The relation between CT and COR agreed with their linear characteristic described in "Technical Description of the Pendulum Test" by R&A and USGA for the thickness of 2.6mm or more. On the other hand, COR was constant and CT only increased for 2.4mm or less. Finally estimation of CT of the plates was simulated. As a result, we show that it is possible.</p>
著者
日名 淳裕
出版者
東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
雑誌
詩・言語 (ISSN:09120041)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.143-163, 2014-09

本稿は2013年12月13日にウィーン大学ドイツ学科で行われたドクター・コロキウムでの発表原稿を日本語に訳し加筆したものである。なおオリジナルのドイツ語原稿は2014年6月25日にウィーン大学文学部に提出された博士論文Zur Rezeption Georg Trakls nach dem Zweiten Weltkrieg. Produktive Rezeption, Intertextualität, Strukturanalogie, Fortschreibenの一章をなすものである。今回はオーストリアの詩人インゲボルク・バッハマンによるトラークル受容について調査した。その際、第一詩集『猶予された時』(1953)出版にいたる、パウル・ツェランの影響下にフィッカーとのコンタクトを模索した第一期、第二詩集『大熊座の呼びかけ』(1956)を準備していた頃の作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェおよび詩人マリー・ルイーゼ・カシュニッツとの交流から詩作品の質的発展を求めた第二期、バッハマンによるトラークル受容をこの二つの時期に分けて考察した。また比較的その詩風にトラークルの影響が指摘されることの少ない印象を与えてきたバッハマンの研究史を丹念に辿りなおすことで、二人の接点を多角的に示そうとする二次文献を複数見つけることができた。その成果は本論中に図表としてまとめてある。経済的必要を動機として指摘できたり、他の詩人の影響という間接的な受容であったり、大枠として当時の文学的モードに収まるものであったり、バッハマンによるトラークル受容の本質は見極めにくい。その上で本論は、バッハマンの第二詩集に顕著な「言葉の音楽化」をバッハマンによるトラークル受容の結果として提起し、説明を試みた。
著者
酒井 達也 A. Jones Mark Smirnoff Nicholas 岡田 清孝 O. Wasteneys Geoffrey van der Honing Hannie 西岡 美樹 上原 由紀子 高橋 美穂子 藤澤 紀子 佐治 健介 関 原明 篠崎 一雄
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.716, 2008

キネシンモータータンパク質は様々な生物において細胞の先端成長及び細胞の形の決定に関与していることが知られている。シロイヌナズナゲノム中には 61 遺伝子のキネシン関連遺伝子が存在することが明らかになっているが、その多くは機能が明らかになっていない。我々はアルマジロリピートドメインを持つ植物特異的キネシン関連タンパク質 ARK1 がシロイヌナズナ根毛の先端成長に関与することを明らかにした。ark1 突然変異体根毛は波状、時に枝分かれの表現型を示し、内側の微小管はより重合して量及び長さが促進されていた。すなわちARK1は根毛内部の微小管量を限定する働きを持ち、これが根毛の先端成長を制御することが示唆された。ARK1 はARK2 及び ARK3 の二つのパラログ含む遺伝子ファミリーをシロイヌナズナゲノム中で形成しており、ARK2 が根の表皮細胞の形態形成に関与することを明らかにした。さらにARK タンパク質と結合する因子として NEK6 タンパク質リン酸化酵素を同定した。nek6 突然変異もまた、シロイヌナズナ表皮細胞の形態形成に多面的な影響を与えており、NEK6 が ARK キネシンに関連した微小管機能を介して細胞の形態形成に関与することが示唆された。
著者
吉城 秀治 辰巳 浩 堤 香代子 西坂 従道
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.I_81-I_90, 2015
被引用文献数
4

幼少期の経験や体験は,その後の生き方に影響を及ぼしてくることが様々な分野において示されている.幼少期における都心での経験や体験を捉え,現在の都心への指向性との関係を明らかにしていくことで,将来にわたって都心に人々を惹きつけ続けるための知見が得られるものと考えられる.<br>本研究は,福岡市民を対象にアンケート調査を実施し,都心での幼少期の関わりの実態や思い出について分析した.その結果,幼少期における都心の思い出には,百貨店での食事や屋上遊園地での遊びなどの思い出があげられていた.また,これらの思い出の中でも,特に都心での遊び体験を軸とした多様な体験,経験が現在においても都心を指向させる要因になり得ることが示されている.
著者
有吉 眞理子 大谷 淳二 白川 昌宏
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.1, pp.3-9, 2015-01-01 (Released:2015-01-01)
参考文献数
17

DNA methylation is one of the major epigenetic marks in the mammalian genome to define chromatin higher-order structure, and plays essential roles in various developmental processes. In the mammalian genome, DNA methylation mainly occurs at the 5th position of cytosine bases in a palindromic 5′-CG-3′dinucleotide sequence. Methyl CpG binding domain (MBD) proteins recognize symmetrically methylated CpG sites (5mCG/5mCG) through a conserved MBD, and recruit transcriptional repressors or chromatin modifiers. One of the MBD proteins, MBD4, uniquely contains a C-terminal glycosylation domain together with an N-terminal MBD, and functions as a mismatch DNA repair enzyme specific for T/G or U/G mismatch bases generated by spontaneous deamination of 5-methylcytosine. The base excision activity of MBD4 is also implicated in active DNA demethylation initiated by the conversion of 5-methylcytosine to thymine by deaminases. Unlike other MBD proteins, MBD4 recognizes not only 5mCG/5mCG but also T/G mismatched sites generated by spontaneous deamination of 5-methylcytosine (5mCG/TG). In addition, our biochemical data demonstrate that MBD also binds to intermediates in DNA demethylation pathways, such as 5-hydroxymethyl-cytosine (hmC), 5-carboxyl-cytosine and 5-hydroxy-uracil. The crystal structures of MBDMBD4 in complex with 5mCG/TG, 5mCG/5mCG or 5mCG/hmCG provide new structural insights into the versatility of base recognition by MBD4. A DNA interface of MBD4 has flexible structural features, in which an extensive hydration water network supports the versatile base specificity of MBD4. The versatile base recognition by MBDMBD4 implies multi-functional roles of MBD4 in the regulation of dynamic DNA methylation patterns.
著者
白石 秀壽 小野 晃典
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.68-80, 2019-09-27 (Released:2019-09-27)
参考文献数
5

世界有数の鶏卵生産消費国である日本において,大量生産がますます進む一方で,少量の高級ブランド卵を生産する様式を採用する養鶏業者も登場している。そんななか,高級ブランド卵を大量に生産して販売する鳥取県八頭町の養鶏業者がある。それが「大江ノ郷自然牧場」(農業生産法人・有限会社ひよこカンパニー)である。同牧場は,高級ブランド卵「天美卵」を成功させたに留まらず,その卵を使用した加工食品を開発して併売する形で第二次産業に参入し,さらには,農業や食を体験させることのできる施設を建設することによって,第三次産業にも参入し,それらについても,首都圏その他の大市場から離れた過疎地域であるにもかかわらず成功を収めている。本論は,事業成功のカギを握る同牧場のビジネスモデルを解析する。
著者
ヴィッセルマン ディルク 富岡 恒憲
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive
巻号頁・発行日
no.87, pp.22-24, 2018-06

レベル2から3へのステップアップから説明すると、レベル2は部分的な自動運転であり、運転の主導権は常に運転者にある。一方、レベル3では、運転者は運転から解放されている時間があり、その間に安全を確立するためのセンサー技術が必要になる。例えば、ミリ…