著者
阿部 直人 延山 英沢
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.316-319, 2003-04-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
小原 格 中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.865-869, 2020-07-15

今までの大会や研究会においても初等中等教育機関の教員が発表することはあったが,平日に休むことや,公立学校教員の身分上の制約などが障害になっていた.そこで,情報処理学会第82回全国大会において,土曜日,および,午後に行われる「中高生情報学研究コンテスト」に先立つ形で「初等中等教員研究発表セッション」を企画し,8名の研究発表が予定されていた.しかしながらコロナ禍により中止となり,このままこれらの研究成果が埋もれてしまうことは,本会や初等中等教育にとって大きな損失になってしまうという危機感の下,本稿では,発表予定者の発表内容を簡単にまとめて記録に残すとともに,知識や実践の共有を図ることとした.
著者
須藤 祥代
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.862-864, 2020-07-15

教科「情報」の「情報の科学」と「総合的な探究の時間」の授業を連携し,「情報の科学」で学習した知識・技術・態度を,総合的な探究の時間で活用できる知識・技術・態度にしていくようなカリキュラムマネジメントを行った.「情報の科学」では,年間を通じて問題解決学習を行っており,その一例としてPBL(課題解決学習)形式でのアンケート実習をグループで行っている.「総合的な探究の時間」では,個人で卒業研究を行い,調査研究等について専門家や第3者からのフィードバックを得て研究を深めるための1つの方法として,中高生情報学コンテストに応募した.今回は,これらの一連の活動や学びのデザインについて考察を行った.

1 0 0 0 OA 続再夢紀事

著者
中根雪江 著
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第四, 1922
著者
高岡 詠子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.852-857, 2020-07-15

第82回全国大会は2020年3月5日〜7日,金沢工業大学で開催予定であったが,新型コロナウイルス感染症への対策として,現地開催が中止となった.2020年3月7日,第82回全国大会のイベント企画で行われるはずであった「中高生情報学研究コンテストポスターセッション」の当日の様子をレポートすることになっていたが,現地開催が中止となり,急遽オンライン審査に切り替えた「中高生情報学研究コンテストポスターセッション」について,経緯や状況を交えて報告する.
著者
市井 雅哉
出版者
兵庫教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

研究I地域のボランティアによる3群で外部刺激への持続的注意を調べた。3群はPTSD群、高ストレス群、健常群である。PTSD群はPTSD症状と外傷経験ともに持っている。高ストレス群はPTSD症状はあるが、外傷経験はない。健常群はいずれもない。(1)外傷体験を経験しているPTSD群は、外部刺激へ注意を持続させる数唱課題得点が健常群および高ストレス群よりも低く、健常群と高ストレス群は数唱課題得点に差はなかった。(2)現在への注意の主観的得点がPTSD群は高ストレス群よりも低く、高ストレス群は健常群より低かった。外傷経験のみがこの違いを説明するとは言えない。研究II注意、自己没入、PTSD症状、抑うつ症状を含んだ質問紙データに重回帰分析を適用した。564名の健常成人を対象とした。結果、過覚醒症状が注意指標を説明し、注意指標が抑うつ症状を説明し、再体験(侵入)症状は抑うつ症状を説明した。研究III10名のPTSDクライエントに対して3回のEMDR治療前後で持続的注意指標を測定した。数唱得点、現在への注意得点ともに上昇した。研究IVEMDR治療によって改善した一人のPTSDクライエントにおいて、心拍数、外傷症状、注意指標の変化、関連を検討した。結果として、治療初期においては、過覚醒、侵入の改善に伴って、数唱得点の改善、外傷記憶想起時の心拍数のセッション内の低下が見られた。治療後半は回避が問題となり、心拍数との関連は見られなかった。以上から、PTSDと注意、認知指標の関連が認められ、注意、認知指標がEMDRの治療メカニズムの解明にも有効であることが示唆された。
著者
古賀 秀昭 荒巻 裕
出版者
佐賀県有明水産振興センター
巻号頁・発行日
no.26, pp.13-24, 2013 (Released:2014-01-30)

有明海湾奥部において,タイラギは干潮線付近から水深10数メートルの主に砂泥底に生息しており,その漁法は,従来,干潟での徒捕りと水深が深い場所での鋤簾曳きによる漁業が主であったが,1919年にヘルメット式潜水器が正式に導入された。それ以降,漁獲量は飛躍的に増加したものの,豊凶を繰り返してきた。しかしながら,1999年以降,漁場の縮小や立ち枯れ斃死等により100年近くのヘルメット式潜水器の歴史の中でも特異的な不漁が続いている。このような中,2008年に泥質の湾奥西部海域で稚貝の大量発生が見られ,2009年漁期まで順調に成育したことから,12漁期ぶりに貝柱で100トンを超える豊漁となった。この要因として,貝殻細片などの着底基質が海底表面に現れた状態の中,浮泥の堆積が極めて少なかったことによりタイラギ幼生の着底・変態が成功し,その後も極端な高水温,低比重,貧酸素に曝されなかったことなど,気象,海況にも恵まれたためと推察された。
著者
五十嵐 八枝子 五十嵐 恒夫 大丸 裕武 山田 治 宮城 豊彦 松下 勝秀 平松 和彦
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.89-105, 1993-05-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
38
被引用文献数
31 37

北海道北部の剣淵盆地と中央部富良野盆地で14C年代の測定と花粉分析により約32,000年間の植生変遷史を復元した. 25,000~32,000yrs BPはエゾマツ/アカエゾマツを主とし, グイマツを混じえたタイガ, 16,000~25,000yrs BP (極相期) は現在のサハリン北部に見られるステップとグイマツ, ハイマツを主とする疎林 (北部) およびグイマツ, ハイマツを主とするタイガ (中央部)が発達した. 12,000~16,000yrs BPは北部でグイマツが衰え, エゾマツ/アカエゾマツとカバノキを主とする森林が発達した. 10,000~12,000yrs BPに著しい寒さの戻り (剣淵亜氷期) があり, グイマツは極相期の規模に回復した. 8,000~10,000yrs BPにグイマツは絶滅し, 8,000yrs BPにコナラ属が急増して現在の森林が形成された.
著者
東儀 俊美 佐々木 雅代
出版者
日本青年会議所
雑誌
ジェイ・シー
巻号頁・発行日
no.4, pp.46-49, 2005
著者
国枝 タカ子 桐生 敬子
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

比較舞踊研究の手法により,イタリア古典舞踊の「バッサダンツァ」と日本の京都大阪で生まれた「上方舞」の身体表象を,愛知県立大学所蔵のUSA製最新の「モーションキャプチャー」装置により3次元動作解析した結果,両者の共通な特性「みやびな」「上品な」「美しい」という「優雅さ」が,コンピュータによる定量化で実現した。2つの舞踊の動作の感性的表現は定量化されたのである。これにより,世界各地において多様に分布している民族的特性をもつダンスは,その質的表現を「身体づかい」の分析を経由して,定量化できる見通しが開けた。今回明らかにされた定性的特性の身体づかいは,上方舞の「らせん動作」(著者の命名による)と「連綿つなぎ動作」であり,バッサダンツァでは「ゴンドラ波動作」である。いずれも著者が命名した。このほかの成果は次の通り。(1)イタリア,ベネチアとフィレンツェ郊外のフィールドワークにより,クラシックバレエの基礎技法誕生のルーツである「バッサダンツァ」の再構築が確認された。シェア城中世祭で上演されているバッサダンツァと日本の研究グループで再現しているバッサダンツァの同一性と差異について証明できた。(2)バッサダンツァと上方舞の比較による動作辞書が試作された。(3)上方舞「らせん動作」の研究結果は,日本学術会議シンポジウム「アートの力〜文化変容の可能性」において,平成17年6月25日に京都大学で,一部報告される予定である。(4)日本の鹿鳴館ダンスに影響したプロイセンの宮廷舞踊に対するバッサダンツァの関係解明が進んだ。
著者
西村 裕一 宮地 直道 吉田 真理夫 村田 泰輔 中川 光弘
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.451-460, 2000-10-01 (Released:2009-08-21)
参考文献数
31
被引用文献数
11 10

北海道東部の霧多布湿原において,湿原堆積物の掘削調査から泥炭層中に連続する層厚3cm以下の砂層を発見した.この砂層は,海側から内陸側に向かって層厚や粒径を減じ,比較的層厚の大きな地点では級化構造を呈する.また,乾燥化や塩分濃度の低下に伴って発生する珪藻化石を産出することから,この砂層を津波堆積物と認定した.砂層の下位には泥炭層を挾み,1739年の樽前a火山灰(Ta-a)と1694年の駒ヶ岳C2火山灰(Ko-c2)の2層の火山灰層が確認された.これらの火山灰層の年代をもとに泥炭の堆積速度を求めたところ,この砂層の年代はおよそ1810~50年代と推定された.1843年に,北海道東部の厚岸を中心に46名の犠牲者を出した北海道南東岸沖地震津波の歴史記録があり,この津波の前後に規模の大きな津波が霧多布湿原一帯に押し寄せた記録はないことから,本砂層は1843年の津波によりもたらされた堆積物と考えられる.