著者
原田 明美
出版者
桜花学園大学
雑誌
桜花学園大学保育学部研究紀要 = BULLETIN OF SCHOOL OF EARLY CHILDFOOD EDUCATION AND CARE OHKAGAKUEN UNIVERSITY (ISSN:13483641)
巻号頁・発行日
no.21, pp.197-211, 2020-03-13

国際教養こども学科の1年生は夏に2週間、ニュージーランドの保育施設で保育実習を行う。その学生のレポートを中心に日本とニュージーランドの保育環境の違いを比較した。結論として、個々の玩具や遊具の機能的な違いはなかったが、その数や配置の仕方が大きく違っていた。それは遊びのとらえ方の違いや、保育の仕方の違いが大きいことが分かった。保育で何を大切にするか、日本の保育者にも求められることを考察した。
出版者
新潮社
雑誌
週刊新潮 (ISSN:04887484)
巻号頁・発行日
vol.51, no.24, pp.44-46, 2006-06-29
著者
福士 瑛希
出版者
山形大学歴史・地理・人類学研究会
雑誌
山形大学歴史・地理・人類学論集 (ISSN:13455435)
巻号頁・発行日
no.11, pp.51-78, 2010-03

はじめに 本稿の目的は、寛永五(一六二八)年に殉教した米沢の殉教者たちとその統括者であった甘粕右衛門信綱(?―一六二八)について明らかにすることである。
著者
富士市消防本部
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.123-126, 2020

<p>平成29 年12 月,静岡県富士市内の印刷インキ用原料製造工場で爆発火災が発生した.当消防本部では,総務省消防庁消防大学校消防研究センターの協力のもと,約10 ヶ月間にわたり火災原因調査を行った. 調査した結果,今回の爆発火災の原因は工場1 階でフレキシブルコンテナバック(以下,「FIBC」という.)に粉砕したロジン変性フェノール樹脂(以下,「樹脂」という.)を充塡する際,浮遊する粉塵に静電気による火花が着火し,爆発したものと推定する.</p>
著者
田中 理子 猪又 直子 松浦 みどり 石田 修一 鈴木 亜希 蘇原 瑞恵 相原 道子
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.1258-1264, 2014-11-01 (Released:2017-02-10)

20歳女性.感冒のためジェルカプセルの市販感冒薬を内服開始後5日目に,ヨーグルト摂取後に同薬を内服し,その5分後より頸部に熱感や〓痒を自覚した.次第に全身の潮紅,腹痛,呼吸苦が出現し意識を消失したため,前医に救急搬送された.アナフィラキシーショックの疑いで当科に紹介受診となった.血液検査でImmunoCAP^[○!R]ではゼラチンがclass 4,牛乳は陰性であった.プリックテストでは牛乳は陰性で感冒薬が陽性となった.感冒薬の全成分のプリックテストではゼラチンのみ陽性であり,感冒薬のカプセル成分であるゼラチンによるアナフィラキシーと診断した.ゼラチンアレルギーは,日本では1994年〜2000年頃,乳児期のゼラチン含有DPTワクチン接種によりゼラチンに感作された症例が多く報告されたが,自験例はゼラチン含有DPTワクチン接種後もゼラチン食品摂取での誘発はなく,感冒薬内服による感作が疑われた.ワクチンのゼラチンフリー化が進みアレルギーの報告は著減しているが,薬剤への添加により発症の可能性があるため注意が必要である.
著者
小澤 祐也 中野 圭介
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.12, 2019-05-21

定理証明支援系Coqでは,無限に続くリストのような余帰納的構造を持つデータについての証明を,タクティクと呼ばれるコマンドを用いて進めることができる.ただ,Coqでは無限のデータや証明をそのまま扱うことはできないため,再帰的な表現による有限の形で表している.このような無限のデータや証明は再帰関数として表現されるため,意味のないループの形でないという,ガード条件の検査(guardedness check)が証明の最後に行われている.このため証明全体を走査するために時間がかかってしまうという問題や,途中でガード条件が成立しなくなっていてもユーザは証明の最後の検査まで気づくことができないという問題がある.Coqには証明途中でガード条件の検査を行うGuardedコマンドが存在するが,これもそれまでの証明全体を走査するために,タクティクごとに実行すると時間効率が悪い.そこで本発表では,Coqにおける余帰納的証明のガード条件の検査を証明中に少しずつ行い,ガード条件が成立しなくなった際,即座にユーザに知らせることができるような手法を提案する.本手法ではタクティクの実行ごとに新しく作られた部分の証明のみを取得し,その部分的な証明に対してガード条件の検査を行う.検査を行った後は,その時点での環境やゴールのIDなどの情報を保持しておき,次回のタクティク実行時のガード条件の検査に用いる.
著者
若林 明雄 バロン-コーエン サイモン ウィールライト サリー
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.271-277, 2006-08-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
28
被引用文献数
15 27

Empathizing is a drive to identify another person's emotions and thoughts and respond to them appropriately. Systemizing is a drive to analyze systems or construct systems. The Empathizing-Systemizing (E-S) model suggests that these are major dimensions in which individuals differ from each other, and women being superior in empathizing and men in systemizing. In this study, we examined new questionnaires, the Empathy Quotient (EQ) and the Systemizing Quotient (SQ). Participants were 1 250 students, 616 men and 634 women, from eight universities, who completed both the EQ and SQ. Results showed that women scored higher than men on the EQ, and the result was reversed on the SQ. Results also showed that humanities majors scored higher than sciences majors on the EQ, and again the result was reversed on the SQ. The results were discussed in relation to the E-S theory of gender differences.

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著者
洪洋社編集部 編
出版者
洪洋社
巻号頁・発行日
vol.第1, 1934
著者
Hiroyuki Sato
出版者
The Japan Society for Industrial and Applied Mathematics
雑誌
JSIAM Letters (ISSN:18830609)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.13-16, 2015 (Released:2015-01-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1 7

The joint singular value decomposition of multiple rectangular matrices is formulated as a Riemannian optimization problem on the product of two Stiefel manifolds. In this paper, the geometry of the objective function and the Riemannian manifold for this problem are studied to develop a Riemannian trust-region algorithm. The proposed algorithm globally and locally quadratically converges, and our numerical experiments demonstrate that it performs much better than the steepest descent method.
著者
中田 清 ナカタ キヨシ Kiyoshi Nakata
雑誌
修道商学
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.25-49, 2007-09-30
著者
松村 葵 建内 宏重 中村 雅俊 市橋 則明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.40 Suppl. No.2 (第48回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.48100407, 2013 (Released:2013-06-20)

【はじめに、目的】 一般に棘下筋を含め腱板筋の筋力トレーニングは,三角筋などによる代償を防ぐために低負荷で行うことが推奨されている.しかし低負荷での棘下筋に対するトレーニング介入研究において,わずかに筋力増強が生じたという報告はあるが筋肥大が生じたという報告はなく,棘下筋に十分な運動ストレスを与えられているとは考えにくい. 近年,下肢筋を中心に低負荷であっても低速度で運動を行うことで,筋力増強や筋肥大がおこると報告されている.また運動の筋収縮時間が筋力トレーニング効果と関連するという報告もされている.よって運動速度を遅くすることで筋の収縮時間を長くすれば,より筋に運動ストレスを与えられると考えられる.実際に,我々は低負荷であっても低速度で持続的な運動を行えば,棘下筋は通常負荷・通常速度での運動よりも持続的な筋収縮によって筋活動量積分値が大きくなり,棘下筋に大きな運動ストレスを与えられることを報告している(日本体力医学会 2012年).しかし,低負荷・低速度肩外旋トレーニングが,棘下筋の筋断面積や筋力に与える影響は明確ではない. 本研究の目的は,低負荷・低速度での8週間の肩外旋筋力トレーニングが棘下筋の筋断面積と外旋筋力に及ぼす効果を明らかにすることである.【方法】 対象は健常男性14名とした.介入前に等尺性肩関節体側位(1st位)外旋筋力,棘下筋の筋断面積を測定した.対象者を低負荷・低速度トレーニング群(500gの重錘を負荷し側臥位肩関節1st位で5秒で外旋,5秒で内旋,1秒保持を10回,3セット)と通常負荷・通常速度トレーニング群(2.5kgの重錘を負荷し側臥位肩関節1st位で1秒で外旋,1秒で内旋,1秒安静を10回,3セット)の2群にランダムに群分けした.両群ともに運動は週3回8週間継続した.介入期間の途中に負荷量の増大はせず,介入4週までは研究者が運動を正しく実施できているか確認した.介入4週と8週終了時点で介入前と同様の項目を評価した.チェック表にて運動を実施した日を記録した. 棘下筋の筋断面積は超音波画像診断装置を用いて,肩峰後角と下角を結ぶ線に対して肩甲棘内側縁を通る垂直線上にプローブをあてて画像を撮影した.筋断面積は被験者の介入内容と評価時期がわからないように盲検化して算出した.等尺性外旋筋力は徒手筋力計を用いて3秒間の筋力発揮を2回行い,ピーク値を解析に使用した. 統計解析は棘下筋の筋断面積と外旋筋力に関して,トレーニング群と評価時期を2要因とする反復測定2元配置分散分析を用いて比較した.有意な交互作用が得られた場合には,事後検定としてHolm法補正による対応のあるt‐検定を用いて介入前に対して介入4週,8週を群内比較した.各統計の有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】 対象者には研究の内容を十分に説明し同意を得た.本研究は本学倫理委員会の承認を得て実施した.【結果】 介入終了時点で両群とも脱落者はなく,トレーニング実施回数には高いコンプライアンスが得られた. 棘下筋の筋断面積に関して,評価時期に有意な主効果とトレーニング群と評価時期と間に有意な交互作用が得られた.事後検定の結果,低負荷・低速度トレーニング群では介入8週で介入前よりも有意に筋断面積が増加した(7.6%増加).通常負荷・通常速度トレーニング群では有意な差は得られなかった. 外旋筋力に関して,有意な主効果と交互作用は得られなかった.【考察】 本研究の結果,低負荷であっても低速度で持続的な筋収縮によって,棘下筋の筋肥大が生じることが明らかになった.低速度で行うことで筋活動積分値が大きくなり,棘下筋により大きな運動ストレスを与えられる.また低負荷でも低速度で運動を行うことによって,低負荷・通常速度での運動よりも筋タンパク質の合成が高まるとされている.これらの影響によって,低負荷・低速度トレーニング群で筋肥大が生じたと考えられる. 低負荷・低速度トレーニング群では棘下筋の筋肥大は生じたが外旋筋力は増加しなかった.また,より高負荷である通常負荷・通常速度トレーニング群でも,外旋筋力の増加は生じなかった.本研究で用いた負荷量は低負荷・低速度で約4%MVC,通常負荷・通常速度で約20%MVCと神経性要因を高めるには十分な大きさではなかったことが,筋力が増加しなかった原因と考えられる.【理学療法学研究としての意義】 本研究の結果,低負荷であっても低速度で運動を行うことで棘下筋を肥大させられることが明らかとなり,低負荷トレーニングにおいて運動速度を考慮する必要があることが示唆された.本研究は,棘下筋の筋萎縮があり,受傷初期や術後などで負荷を大きくできない場合に,低負荷でも低速度でトレーニングを実施することで筋肥大を起こす可能性を示した報告として意義がある.

1 0 0 0 OA 現行兵事例則

著者
小林政貫 編
出版者
豊住喜志
巻号頁・発行日
1888