著者
増田 信吾 大坪 克亘
出版者
新建築社
雑誌
JA : The Japan architect (ISSN:13426478)
巻号頁・発行日
no.86, pp.36-43,125, 2012
出版者
[製作者不明]
巻号頁・発行日
vol.第17冊(明治33年1月-10月), 1000
著者
新居日薩 校
出版者
千鐘房
巻号頁・発行日
vol.巻第8, 1880
著者
梶 茂樹 品川 大輔 古閑 恭子 米田 信子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

声調声調というと、東アジア大陸部のいわゆる単音節語をイメージすることが多い。しかしながら、これらをもって声調言語一般を語るわけにはいかない。アフリカにおいては多様な声調言語の類型が現れる。例えばコンゴのテンボ語のように、単語を構成する音節(あるいはモーラ)数に従って声調のパターンが等比級数的に増える言語もあれば、タンザニアのハヤ語のように互換の音節数に従って等差級数的に増える言語もある。さらにウガンダのニョロ語のように単語の音節数に関係なくパターン数2を保持する言語もある。さらにアフリカの声調・アクセント言語において重要なことは、声調の語彙的機能にも増して文法的機能が卓越していることである。
著者
小野 茂良
出版者
医学書院
雑誌
臨床皮膚泌尿器科 (ISSN:21886156)
巻号頁・発行日
vol.3, no.5, pp.216-218, 1949-05-01

連圏状粃糠疹は明治39年に遠山博士によつて初めて記載されてから現在迄に200例近くの症例が報告されている.最初から寄生性皮膚疾患と考えちれ,從つてその治療としてはサリチル酸,レゾルチン,クリサロビン,タールパスタが用いられ或いは大陽燈照射や自家血清療法も併用されたが,何れによるも治癒し難いものでありた.然るに現在に至るもなお確實な病原菌の檢出は不成功であり,また一方本症は組織學的に角化症で,特に,毛嚢及び汗腺開口部に角質増殖が著明であることから,ビタミンA大量療法を試みて奏効した1例を經驗したのでこゝに報告する.
著者
内田 敦子 土居 敏明 難波 倫子
出版者
医学書院
雑誌
臨床皮膚科 (ISSN:00214973)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.503-505, 2007-06-01

要約 31歳,女性.ネフローゼ症候群の治療中に,円形の落屑性局面が体幹を中心に次々に出現するようになった.病理組織学的に不全角化を伴わない角質増生,顆粒層の減少,有棘層の菲薄化がみられ,臨床症状と併せて連圏状粃糠疹と診断した.ネフローゼ症候群の改善と尿素軟膏の塗布により,皮疹は約2か月後には軽快した.本疾患は,悪性腫瘍や結核に合併することが多く,消耗性疾患のデルマドロームの一型と考えられている.
著者
Akira Bannai Shigekazu Ukawa Akiko Tamakoshi
出版者
Japan Society for Occupational Health
雑誌
Journal of Occupational Health (ISSN:13419145)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.20-27, 2015 (Released:2015-02-14)
参考文献数
40
被引用文献数
36

Objectives: Long working hours have the possibility to influence human health. In Japan, it is well known that teachers have long working hours, and the number of leaves of absence due to mental disorders among public school teachers increased from 2,687 in 2002 to 4,960 in 2012. The aim of this study was to investigate the association between long working hours and psychological distress among school teachers. Methods: This cross-sectional study was conducted from mid-July to September in 2013 in Hokkaido Prefecture, Japan. Questionnaires were distributed to 1,245 teachers in public junior high schools. Information about basic characteristics, including working hours, and responses to the General Health Questionnaire-28 were collected anonymously. Multiple logistic regression analysis was used to calculate odds ratios (ORs) for the association between long working hours and psychological distress by gender. Results: Of the 1,245 teachers contacted, 558 (44.8%) responded. After excluding responses with missing data, the final sample included 522 teachers (337 males and 185 females). Psychological distress was identified in 47.8% of males and 57.8% of females. Our results showed a significantly increased risk only in males working >60 hours per week (adjusted OR=4.71 [95% CI 2.04–11.56]) compared with those working ≤40 hours per week. There were no significant associations between long working hours and psychological distress for females. Conclusions: There is a significant association between long working hours and psychological distress in male teachers. However, the causal relationship remains unclear. Further studies such as cohort studies with large sample sizes are needed.(J Occup Health 2015; 57: 20–27)
著者
金田 聡 広田 雅行 内藤 万砂文
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.42-47, 2009-02-20 (Released:2017-01-01)
参考文献数
19

【目的】小児の腹部鈍的外傷の患者では,重症でも初期症状は軽度のことがあり,診断が困難な場合がある.小児腹部鈍的外傷症例の診察時に臓器損傷を見逃さないための注意点を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】対象は,1999年から2007年までに経験した臓器損傷を伴う小児腹部鈍的外傷の6例である.これら症例において初診から確定診断に至るまでの臨床症状,血液検査,画像検査等の経過を検討した.【結果】6例の平均年齢は8.7歳,性別は男児5例,女児1例,損傷臓器は,膵損傷2例,脾・左腎損傷1例,空腸穿孔2例,十二指腸穿孔1例であった.初診時に確定診断が得られたのは2例で,脾・左腎損傷例と空腸穿孔の1例において,初診時CT所見より診断された.他の4例では,初診時に確定診断が得られず,膵損傷の2例は,初診時の症状は軽度腹痛のみであったが,高アミラーゼ血症を認めたため膵損傷が疑われて治療は開始したものの,確定診断が得られたのは翌日のCT所見によってであった.十二指腸損傷例でも,初診時の症状は軽度腹痛のみで,検査でも異常は認めず,診断がつかないまま保存療法にて経過観察をしていたが,5日後の2回目のCTにより確定診断が得られた.更に空腸損傷の1例でも,初診時の腹部症状は軽度で,検査でも異常を認めなかったが,その後に症状が急激に増悪し,約12時間後の再診時に診断が得られた.【結論】小児の腹部鈍的外傷の診察時には,常に臓器損傷を念頭に置くこと,血液検査,検尿,超音波検査あるいはCTをルーチン検査とすること,また経時的な観察が必要であり,その重要性を保護者に十分に説明すること等が極めて重要である.
著者
渡部 真子 鈴木 彩日 松村 知歩 水 梨恵 石橋 ちなみ 岡田 玄也 杉山 寿美
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 2019年度大会(一社)日本調理科学
巻号頁・発行日
pp.36, 2019 (Released:2019-08-26)

【目的】戦国期毛利氏の食に関しては,1549年に毛利元就が元春,隆景を伴い大内義隆を訪問した際に毛利氏が用意した6回の饗応献立が「元就公山口御下向の節饗応次第(以下,饗応次第)」に記されている。また,毛利氏の家臣,玉木吉保が当時の食材や調理法を「身自鏡」に記している。我々はこれまでに「饗応次第」において,雁や雉に加え,白鳥や鶴,獺が供されていたこと,「身自鏡」において調理法のみでなく,青黄赤白黒の視点が記されていること等を報告している。本研究では,「饗応次第」の献立再現を通して,当時の食について考察した。【方法】「饗応次第」の献立再現では,料理のレシピ(食材量,調理法,盛り付け,器等)の決定が必須である。そこで「饗応次第」「身自鏡」をさらに読み解くとともに,吉川元春館跡発掘調査(記録,出土遺物),同時期の料理書である「大草家料理書」,「明応九年三月五日将軍様御成雑掌注文」からの再現事例等を確認し,「饗応次第」に記された6回の饗応食のうち折敷や器が記された三月五日の饗宴献立の再現を試みた。【結果および考察】「饗応次第」には十二文あしうち,三度入り,小中等と記され,上記発掘調査において側板0.5cm程度の足付折敷,6〜8cmの土師器皿が多く出土されていることから,食材量は器の大きさに併せて決定した。また,当時の饗宴は食さないとの解釈もあるが,白鳥や鶴等の渡り鳥や,鷹のものと思われる獺等,極めて貴重な多様多種の食材が30〜35人分が用意されていることから食されたと解釈した。再現した献立にはぞうに等の儀礼的な料理がある一方,料理の組み合わせや順序への配慮がうかがえた。今後,当時の人々の食への価値観等も含め,検討したい。
著者
橋本 邦彦
出版者
室蘭工業大学
雑誌
室蘭工業大学紀要 = Memoirs of the Muroran Institute of Technology (ISSN:13442708)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.85-97, 2015-03-13

The purpose of this paper is to elucidate the details about dialectal words referring to “fishing tools”, “fishing methods”, “fish names” and “fish processing” used in Todohokke, which is located in the eastern region of the Oshima Peninsula. The words have been collected by our fieldwork, some books of the local fishing industry and a couple of dictionaries of the Hokkaido dialect. Each item concerned includes a dialectal word in katakana letters, the meaning with brief comments, the example sentences, the recorded places and other sources. It is revealed that the dialectal words of Todohokke have unique characteristics closely related to the kinds of fish, distinguished from those of the western region of the peninsula.
著者
矢崎 俊志 Syunji Yazaki
出版者
電気通信大学
巻号頁・発行日
2006-03-23

本論文は,一般的な汎用プロセッサのビット長を大きく上回る多倍長数の乗算をハードウェアで実現する方法について述べる.多倍長数の演算は高精度の数値計算や素数判定,カオス計算,暗号計算など,多様なアプリケーションに利用されている.多倍長演算はその性質から,多くの時間を必要とする.特に,頻繁に利用される乗算は演算のボトルネックとなり得る.多倍長乗算においてはO(n^2^) の筆算式乗算よりも効率よく乗算を行う様々なアルゴリズムが存在する.代表的なものとして,O(n^1.58^) のKaratsuba 2-way 法,O(n^1.465^) のKaratsuba 3-way 法,O(n^1.404^) のKaratsuba 4-way 法,O(n^1.365^) のKaratsuba 5-way 法,O(n^1.63^) の法算法,O(n log n log log n) の高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform, FFT) 法がある.これらの中で,オーダの上で最も高速なのはFFT 法である.しかし,FFT 法は,複素数演算のオーバヘッドが大きく数百から数万ビットの演算における実質的な性能はKaratsuba 法よりも低い.このことから,現在もっとも利用されているアルゴリズムはKaratsuba 法である.ただし,数百万桁の乗算においてはFFT 法の方が高速である.現在,これらの多倍長乗算はソフトウェアによって実現されている.一方,多倍長乗算のハードウェア実装に関する研究としては,ガロア体上の乗算を行うものが多く報告されているが,整数の乗算に関するものはごくわずかである.特にFFT 乗算のハードウェア実装に関する研究は知られていない.本研究の目的は,FFT 法を用いた比較的大きな桁数の多倍長乗算とKaratsuba法を用いた比較的小さな桁数の多倍長乗算をそれぞれハードウェア実装し,ソフトウェアとの比較を行うことでその性能やコストを明らかにすることである. FFT 法のハードウェア実装においては,最大値どうしの乗算が最大の誤差をあたえることに着目し,乗算に必要な精度を求め,それを保証するデータ長でFFT 乗算器をCMOS 0.18μm テクノロジを用いて構成した.その結果,16 進数2^13^ 桁の乗算において,IEEE754 の64 ビット浮動小数点表現を用いた場合と比較して面積を60%,最大遅延時間を26% 削減したFFT 乗算器を実装することができた.さらに最適なパイプライン化を行った結果,同世代のテクロノジで設計されたPentium4 1.7GHz 上で実行したFFT 乗算と比較して16 進数2^5^ から2^13^ の範囲で,19.7倍から34.3 倍,平均で25.7 倍の性能を実現することができた.この時の面積は9.05mm^2^ であった.また,FFT 乗算とKaratsuba 乗算の性能が逆転する16 進数2^21^ 桁の乗算においては35 倍の性能を実現した.この時の面積は16.1mm^2^ であった.実際に,16 進数2 桁のFFT 乗算器を2.8mm 角のカスタムチップで試作し,その結果から,より大きな桁のFFT 乗算器も現実に実装可能であることを示した. Karatsuba 乗算器の実装においては2 つの設計選択肢として組み合わせ回路で行うRKM (Recursive Karatsuba Multiplier) と順序回路で行うIKM (Iterative Karatsuba Multiplier) を構成した.CMOS 0.18μm テクノロジを用いてこれらを実装した結果,2^9^ ビット以上の乗算においてRKM の面積は標準的な乗算回路であるWallace Tree 乗算器(Wallace Tree Multiplier, WTM) より小さくなることがわかった.2^9^ ビットにおける面積は30mm^2^ であった.また,最大遅延時間は常に WTM の方が短かった.このことから,性能コスト比においてRKM よりWTMの方が優れていることがわかった.したがって,IKM で用いる基本乗算器としてはWTM を用いる方が良い.IKM に関しては,再帰の回数をそれぞれ1,2,3 としたR1IKM,R2IKM,R3IKM を実装した.さらにそれぞれについて,基本乗算器のビット長(基本ビット長) を4 から128 ビットとするIKM を実装し,その性能,面積,電力を評価した.その結果,基本ビット長を32,64,128 ビットにしたIKMは,ソフトウェア実装exflib と比較してそれぞれ約5,10,30 倍の性能を実現できることを示した.この時,最も大きい面積は,基本ビット長を128 ビットにしたR3IKM の10.9mm^2^ であった.同じR3IKM について消費エネルギーを評価したところ汎用プロセッサと比較して1/600 であることがわかった.全体を通して,ハードウェアとソフトウェアいずれにおいても,FFT 乗算とKaratsuba 乗算は2 進2^23^ 桁(16 進数2^21^) 付近で性能が逆転することがわかった. 2 進2^23^ 桁においてハードウェア実装とソフトウェア実装の性能比はいずれのアルゴリズムについても約30 倍であった.またこのとき,面積はそれぞれ2^12^mm^2^ と16mm^2^ であった.ただし,FFT 乗算器の面積に外部メモリは含まれていない.これらの結果から,FFT 法とKaratsuba 法の両ハードウェア実装おいて,パラメータに応じた性能コスト比の変化と適用範囲が明らかになった.本論文は,広い桁範囲における多倍長乗算のハードウェア化に関する詳細な研究結果を述べた唯一のものであり,多倍長乗算を用いたアプリケーションやシステムの実現において有益な指標となる.また,多倍長演算に関する実装技術の研究や開発,およびアプリケーションシステムの利用促進に大きく寄与すると考えられる.
著者
Hajime KOJIMA
出版者
Catalyst Unit
雑誌
Translational and Regulatory Sciences (ISSN:24344974)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.66-72, 2019 (Released:2019-11-22)
参考文献数
34

EU and US proposals for a paradigm shift in toxicity testing have brought about a worldwide evolution in the safety assessment of chemicals by means of novel approach methods (NAM) that do not use animals. In Japan, as well, despite the fact that there have been no changes in regulation of cosmetics, pharmaceuticals, and other chemical substances, a number of manufacturers have voluntarily discontinued the use of animal testing, and we must now give serious consideration to means for ensuring the safety of chemicals without the use of animal testing in accordance with the international harmonisation. The expanding use of non-animal test methods in the safety assessment of chemicals continues to merit close scrutiny.
著者
宮本 京子 清島 久美 亀井 美沙 小方 由美子 前田 裕亮 前田 高宏
出版者
日本サイトメトリー学会
雑誌
サイトメトリーリサーチ (ISSN:09166920)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.21-27, 2019-11-25 (Released:2019-11-25)
参考文献数
14

Progress has been made in the treatment of multiple myeloma (MM), and a series of novel therapeutic agents, including antibody-based drugs such as elotuzumab and daratumumab, are available in the clinic. While fl ow cytometry (FCM) is a major method for MM diagnosis and evaluation of therapeutic effects, detecting MM cells after antibodybased therapies is challenging, as antibodies used for FCM sometimes recognize the same epitopes that are targeted by the therapeutic ones. As a result, FCM could fail to detect true MM clones. In this study, we examined the effi cacy and accuracy of the FCM-based diagnostic methods using an antibody targeting multiple epitopes of CD38 (CD38ME) and intracellular p63 as well as those targeting CD138 and CD38high. When we defi ned MM cells using antibodies against CD38ME and intracellular p63, proportions of MM cells were highly correlated with those defined by the conventional FCM methods using anti-CD38high and / or CD138 antibodies (r2 = 0.9967-0.9991). Interestingly, expression levels of CD38high and CD138 were signifi cantly low in MM cells obtained from antibody-treated individuals. In contrast, MM clones were accurately detected using antibodies against CD38ME and intracellular p63. Our data suggest that extra caution should be taken when MM cells obtained from patients treated with antibody-based therapies were evaluated by FCM. We propose that antibodies targeting CD38ME and/or intracellular p63 should be included in the antibody mixture for FCM-based detection of MM cells.