著者
古屋鐡石著
出版者
精神研究会
巻号頁・発行日
1906
著者
小野 嘉隆
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.323-326, 2008-02
著者
髙田 佳 北村 一紘 奥村 真佑 三宅 高文 三上 敦大
出版者
市立室蘭総合病院
雑誌
市立室蘭総合病院医誌 = Journal of Muroran City General Hospital = Journal of Muroran City General Hospital (ISSN:02892774)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.37-40, 2017-09-30

Social networking service(以下SNS)は他者とのコミュニケーション、日記を書くための媒体として広く利用されている。当科患者におけるインターネット利用状況、SNS利用状況を知り、それに関連する問題点、病状への関与について考察するため、質問紙により調査を行った。結果、ネット利用者は約7割で、うちSNSの利用者は約7割であった。利用頻度では、「毎日」が8割近くを占めており、1日あたりの利用時間は、1〜5時間が過半数であった。ストレスがあると答えた人が約4割であった。しかしストレスがある人にSNSをやめたいかと問うと、やめたいと答えた人は半数に満たなかった。Facebook の「いいね!」機能などは、他者からの承認により自己肯定感を高める作用があるが、それはさらなる承認欲求につながり、満たされないと逆に自己肯定感の低下などへと発展することもあることが示唆された。NSへの投稿は、自己効用、関係効用の増加から精神的健康が高まる可能性、ポジティブ・ネガティブフィードバックの多寡により、精神的健康に影響したり、承認欲求が満たされないことから精神的不調をきたす可能性も示唆されている。このようにSNSは使用法によっては利用者の精神的健康への影響にもつながる。治療者としては、患者のSNS利用については容認しながらも、病状の悪化につながっていないかに常に留意する必要があるだろう。

1 0 0 0 OA 民事判例研究

著者
張 子弦
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.180-160, 2019-03-29
著者
植田 弘師 井上 誠
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.114, no.6, pp.347-356, 1999 (Released:2007-01-30)
参考文献数
28

最近,オピオイド受容体のホモロジースクリーニングからオピオイドペプチドに感受性を示さない新たな遺伝子がクローニングされた.このorphan受容体(ORL1)を哺乳動物細胞に発現させたものを利用して,脳から内在性ペプチドリガンド,ノシセプチンが発見された.このノシセプチンはオピオイドペプチドと非常に類似したアミノ酸配列を示すにも関わらず,オピオイドペプチドとは逆に痛覚過敏や抗オピオイド作用を示したことで大変注目された.しかしながら,その後の研究により,このペプチドは投与経路や用量によって侵害作用並びに抗侵害作用を示すことが明らかとなった.著者らも新しい末梢性疼痛試験法を用い,末梢におけるノシセプチンの痺痛機構における役割を検討した.その結果,低用量のノシセプチンは侵害受容器からのサブスタンスP遊離を介して侵害反応を示し,一方,高用量では侵害性物質によるホスホリパーゼCの活性化の阻害を介して抗侵害作用を示すことを見出した.末梢神経系において見出されたこの概念は,中枢神経系におけるノシセプチンの二相性作用のメカニズムに関しても適用できるものと考えられる.最近,ノシセプチンの生理的役割がその受容体の遺伝子欠損マウスを用い検討されており,聴覚機能における関与が見出され,次いでモルヒネ耐性形成機構における関与が見出された.本稿では疼痛機構や記憶学習などにおけるノシセプチンおよびその受容体の生理的役割について,ノシセプチン受容体の遺伝子欠損マウスを用いた結果をもとに検討する.
著者
江角 智也
出版者
島根大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

多くの植物で花成を誘導するフロリゲン遺伝子(FT)は、カキとブドウにおいては、果柄(穂軸)と果実で強く発現していた。一方、FTと拮抗する働きを示すTFL1遺伝子の発現は、結果枝に形成される芽において強く発現していた。ブドウでは、有核果を着果させた結果枝と無核果の結果枝とで、それら遺伝子の発現レベルに違いがみられた。また、隔年結果の原因シグナルとして考えられているジベレリンの合成やシグナル伝達に関与する遺伝子の発現についても、有核果の結果枝と無核果の結果枝とで、一部の器官において発現レベルの違いがみられた。果実着果、種子形成と花芽形成の関係における、花成関連遺伝子の関与について知見を得た。
著者
坂井 博之 小松 成綱 松尾 忍 飯塚 一
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.1153-1158, 2002-12-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
29

塩酸ミノサイクリン長期内服後に発症した薬剤性血管炎の2例を報告する.症例1は31歳男性.2年前から臀部慢性膿皮症の診断で塩酸ミノサイクリンを内服中,両下腿に紅褐色の小指頭大までの斑状紅斑および線状の紅斑が出現し,リベドを呈した.症例2は27歳女性.5年8カ月前から好酸球性膿疱性毛包炎のため塩酸ミノサイクリンを内服中,四肢の関節痛,微熱とともに四肢に淡紅色の網状紅斑,皮下結節が出現した.両症例ともに病理組織学的に血管炎の存在が示され,低値ではあるがantineutrophil cytoplasmic antibody(ANCA)が検出された.両症例ともに塩酸ミノサイクリンの内服中止のみで臨床症状は速やかに改善した.近年,薬剤性血管炎においてANCA陽性例が特徴的な疾患群として注目されている.自験例を含む皮膚症状を呈した塩酸ミノサイクリンによる血管炎11例の集計では平均35カ月で発症していた.ミノサイクリンを含め血管炎をひきおこす可能性のある薬剤を投与中は,長期経過後も注意深い観察が必要と考えられる.
著者
杉山 二郎 Jiro Sugiyama
出版者
国際仏教学大学院大学
雑誌
国際仏教学大学院大学研究紀要 = Journal of the International College for Advanced Buddhist Studies (ISSN:13434128)
巻号頁・発行日
no.3, pp.69-123, 2000-03-31

Mori Ogai (森鴎外) is one of the most famous Authors in mode rn Japan. He not only created many works of fiction, dramas, and critical essays, but also translated many examples of Western and the Eastern thought. He was a humanist and an enlightenmentalist (Aufklarer). In this essay, I attempt to study his curiosity about Indology and Buddhism, of course, he had knowledge of chinese classical literature, confucianism and Taoism. However, his study of Buddhism in paruicular started when he was a medical student. Later, while studying in Germany (1884~1888), he confuted the opinion of Dr. E. Nauman, a geologist who was then living in Japan, with regard to Buddhism. Mori Ogai also made a study of the Sanskrit language, of Indology as well as of Buddhism, and he collected Chinese Tri-pitaka Sutras as published by Tokyo Shoin. Especially, together with, Mr. Omura Seigai(大村西崖)he translated Edmund Hardy's "Konig Asoka", with reference to Christian Lassen's Indische Altertumskunde. This book was a pioneer guide-book about King Asoka. Mori Ogai's Indological and Buddhistic knowledge gives rich evidence of his creative talent.
著者
鈴木 雅子 三谷 璋子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.69-74, 1979
被引用文献数
3

栄養摂取のあり方と, 健康状態の間にはどのような関連性があるかについて, 男女学生663名を対象にアンケート調査を行い, 次のような結果を得た。<br>1) 栄養摂取の充足度が低い時, 身体的な訴えが高いものとして, 女子の場合にのみ, 消化器と口腔と肛門があった。<br>2) 栄養摂取の充足度の高低と精神的な訴えの高低に関連性のあるものとして, 栄養摂取の充足度の高い時, 精神的訴えの低いものに, 男子では抑うつ性, 生活不規則性, 直情径行性, 女子では多愁訴, 直情径行性, 情緒不安定, 抑うつ性, 神経質, 生活不規則性があった。<br>逆に充足度の高い時, 精神的訴えの高いものに, 男子では虚構性と神経質, 女子では虚構性があった。<br>3) 栄養摂取の充足度と関連性のない訴えに, 男子にのみ多愁訴と情緒不安定があった。
著者
西尾 正輝 タハ ソリマン 山崎 裕治
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.147-153, 2012-11-05 (Released:2014-12-02)
参考文献数
26
被引用文献数
5

To clarify the distribution during spawning and spawning habitat of Itasenpara bitterling (Acheilognathus longipinnis), one of the most endangered freshwater fish species in Japan, the habitats of mature individuals and freshwater mussels (Unio douglasiae nipponensis) were investigated in the Moo River (Himi City, Toyama Prefecture, Japan) in relation to environmental factors during the fall and winter seasons in 2010. Mussel density-influenced sex ratios of bitterling varied in the study area, males remaining in areas of high mussel density during spawning, while females frequented deeper feeding grounds until their eggs had matured.
著者
湯月 哲海
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0190320a, (Released:2019-08-01)
参考文献数
25

静岡県の鋳造メーカーである木村鋳造所は、既存技術であるフルモールド鋳造法で培われた知識・ノウハウを流用して新技術である3D プリンタ鋳造法の素早い導入に成功した。本研究は、当該企業の新技術導入の経緯を詳述し、企業のもつ既存資源 (知識・ノウハウなど) を新技術導入に際して活かすプロセスについて分析し、仮説を提示するものである。
著者
舟津 昌平
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0180928a, (Released:2019-06-06)
参考文献数
91

本稿は、制度ロジック (institutional logic) 概念および制度ロジック多元性 (logic multiplicity) 概念についてレビューし、今後の研究課題を明らかにした研究である。本稿は、制度ロジック概念の意義を追求するための制度ロジック多元性を前提する必要性について検討し、制度ロジック研究における研究課題を改めて理論的に検証した。また、本稿は制度ロジック多元性を検討する対象として組織のイノベーションマネジメントに注目し、さらに研究課題を導出した。