6 0 0 0 OA 上記鈔訳

著者
大友能直 原輯
出版者
中外堂[ほか]
巻号頁・発行日
vol.歴史部 1, 1877
著者
薩 秀夫 清水 誠
出版者
国際タウリン研究会
雑誌
タウリンリサーチ (ISSN:21896232)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.39-41, 2015 (Released:2019-10-01)

筆者らのグループでは、腸管とタウリンの相互作用について研究を進めてきた。腸管上皮モデル細胞を用いて、腸管上皮におけるタウリンの吸収に関わるタウリントランスポーター(TAUT; SLC6A6)の特性ならびに各種要因によるTAUT 制御・調節について明らかにしてきた。またタウリンが腸管上皮モデル細胞と活性化マクロファージモデル細胞を用いたin vitro 炎症モデル系において抗炎症作用を示すことが見出され、実際にデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘導大腸炎モデルマウスを用いたin vivo モデル系においてもタウリンは大腸炎を軽減することを明らかにした。これよりタウリンは、腸管においてTAUT を介して吸収されるとともに大腸炎を改善することが示唆された。
著者
児玉 ひろみ 小川 久恵
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.134-138, 2003-09-30 (Released:2011-01-31)
参考文献数
5
被引用文献数
1

Generally, when boiling spinach, salt is added to the boiling water. When boiling with about 1% salt water, it is difficult for the composition to change and it is reported that the chlorophyll is also stable. Also, there is a report that there is no difference in the color even if salt is added and boiled.In thisstudy, we examined the influence that the salt content in the boiling hot water exerts on the spinach. Salt at 0.0, 0.25, 1.0, 2.0 and 4.0% was added to the boiling water and then its effect evaluated.1) The higher the salt concentration, the stronger the salty taste, the sweetness was difficult for the oxalic acid to decrease and it affected the taste.2) The higher the salt concentration, the softer the spinach. When the concentration was as high as 2.0%, it was too soft and the evaluation was low.3) There was no difference in the color of the boiled spinach for 0-2.0% added salt.4) For the salt concentration in the boiling water of 0.25-0.5% for the evaluation of the taste, the texture was good. Because there was no change in the good special color at 2.0% salt and it was difficult for the oxalic acid to decrease, it tasted bad and it was too soft. When adding no salt to the boiling water, there was no influence on the color, but thes weetness was weak and it was not solid.

6 0 0 0 OA 日本大蔵経

著者
日本大蔵経編纂会 編
出版者
日本大蔵経編纂会
巻号頁・発行日
vol.第38巻 宗典部 修験道章疏 3, 1920
著者
坂本 治美 日野出 大輔 武川 香織 真杉 幸江 高橋 侑子 十川 悠香 森山 聡美 土井 登紀子 中江 弘美 横山 正明 玉谷 香奈子 吉岡 昌美 河野 文昭
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.322-327, 2016 (Released:2016-06-10)
参考文献数
25

近年,妊娠期の歯周病予防は周産期の重要な課題とされているが,日本における歯周病と低体重児出産や早産との関連性を示す報告は少ない.本研究の目的は観察研究により妊娠期の歯周状態と低体重児出産との関連性について調査することである.徳島大学病院の妊婦歯科健康診査受診者190名のうち,年齢バイアスの考慮から対象年齢を25~34歳とし,出産時の状況が確認できない者,多胎妊娠および喫煙中の者を除外した85名について,歯周状態と妊娠期の生活習慣や口腔保健に関する知識および低体重児出産との関連性について分析を行った.その結果,口腔内に気になる症状があると答えた者は61名(71.8%),CPI=3(4 mm以上の歯周ポケットを有する)の者は29名(34.1%),CPI=4の者は0名であった.また,対象者をCPI=3の群と,CPI=0, 1, 2の群とに分けてχ2 検定を行った結果,低体重児出産の項目,およびアンケート調査では,「歯周病に関する知識」,「食べ物の好みの変化」の項目について有意な関連性が認められた.さらに,ロジスティック回帰分析の結果,低体重児出産との有意な関連項目としてCPI=3(OR=6.62,95%CI=1.32–33.36,p=0.02)および口腔内の気になる症状(OR=5.67,95%CI=1.17–27.49,p=0.03)が認められた.以上の結果より,わが国においても,妊婦の歯周状態が低体重児出産のリスクとして関連することが確認できた.本研究結果は,歯科医療従事者による妊婦への歯科保健指導の際の要点として重要であると考えられる.
著者
大内 裕和
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.69-86, 2015
被引用文献数
2

この論文の目的は,大学生の奨学金問題を検討することである。<BR> 奨学金利用者の数は,1990年代後半以降に急増した。1990年代半ばまで,奨学金利用者の比率は全大学生の20%ほどであった。その後,2012年には全大学生の52.5%に達した。<BR> 奨学金利用者の増加は,1990年代以降の4 年制大学への進学率の上昇を背景としている。女性の短大進学者が減り,高卒の就職者数も減少した。民間企業労働者の平均年収と世帯所得は,2000年~2010年にかけて急激に減少した。<BR> 近年の奨学金制度の変化も,奨学金をめぐる社会状況に大きな影響をもたらした。1984年の日本育英会法の改定によって,有利子の貸与型奨学金が創設された。有利子の貸与型奨学金の増加に拍車をかけたのが,1999年4 月の「きぼう21プラン」であった。2004年に日本育英会は廃止され,日本学生支援機構への組織改編が行われた。日本学生支援機構は,奨学金制度を「金融事業」と位置づけ,その中身をさらに変えていった。<BR> この奨学金制度は,1990年代後半からの4 年制大学進学率の上昇に貢献したことは間違いない。しかし,この有利子を中心とする奨学金制度の拡充は,奨学金返済の困難という問題をもたらしている。<BR> 現在の奨学金制度には改善すべき課題が存在している。第一に奨学金返還の困難を解決することである。第二に貸与型中心の制度から給付型中心の制度へと変えることである。
著者
稲垣 具志 寺内 義典 橘 たか 大倉 元宏
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.I_933-I_941, 2014
被引用文献数
6

これまで,通過交通が問題となる生活道路では,抜け道利用者に着目した交通安全対策が多く実施されてきた.本稿は,抜け道利用者ではない地区関係者の走行速度に着目し,抜け道利用者の速度との傾向の違いについて明らかにすることで,地区関係者向けの安全啓発・教育を実施する意義について検討することを目的とする.東京都内の2地域を対象としてナンバープレート調査と走行速度調査を同時に実施し,地区関係者と抜け道利用者別の走行速度分布を取得した.これらを比較したところ,地区関係者には抜け道利用者と比べて低速走行する傾向が一部確認できたが,地区関係者においても生活道路を高速走行する運転者が無視できない程度に存在し,地区関係者を対象とした速度低減対策を構築する必要性が示された.
著者
Masato Nitta Kazuya Nagasawa
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
Species Diversity (ISSN:13421670)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.61-73, 2020-02-15 (Released:2020-02-15)
参考文献数
147
被引用文献数
5

Four species of alien parasites, Dactylogyrus skrjabini Achmerow, 1954, D. hypophthalmichthys Achmerow, 1952, D. wuhuensis Lee, 1960 (Platyhelminthes: Monogenea: Dactylogyridae), and Sinergasilus lieni Yin, 1949 (Crustacea: Copepoda: Ergasilidae), were collected from the gills of the alien cyprinid, the silver carp Hypophthalmichthys molitrix (Valenciennes, 1844) in the Watarase River flowing into the Watarase Retarding Basin, Tochigi Prefecture, central Japan. These alien parasites represent new geographical records from Japan. The generic position of D. skrjabini has been doubted because its dorsal anchor shape is similar to those of Pellucidhaptor spp. (Dactylogyridae), but the species should be assigned to Dactylogyrus based on the phylogenetic analysis of 28S rDNA made in this study. The scientific name “Pseudergasilus polycolpus Markewitsch, 1939” is an incorrect subsequent spelling of P. undulatus Markewitsch, 1940, and S. lieni is the oldest available name that can be applied to the ergasilid found in this study.
著者
土谷 幸久
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2003-07

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1811号 ; 学位の種類:博士(人間科学) ; 授与年月日:2003/7/16 ; 早大学位記番号:新3623
著者
住谷 昌彦 柴田 政彦 眞下 節 山田 芳嗣 厚生労働省CRPS研究班
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.420-429, 2010 (Released:2010-09-15)
参考文献数
16
被引用文献数
3

複合性局所疼痛症候群(CRPS)は激しい痛みに加え,早期から廃用障害を引き起こすことがある.1994年に国際疼痛学会(IASP)からCRPSの判定指標が提唱され広く利用されるに至ったが,その曖昧さから感度は高いが特異度がきわめて低いという問題点が指摘された.米国ではこの問題を解消しようと特異度を効率的に上げる研究がなされ,新たな判定指標が提唱された.そこで厚生労働省CRPS研究班が組織され,米国の研究にならい本邦独自のCRPS判定指標作成を行った.本稿では,a)本邦のCRPS患者の評価と判定指標の作成と,b)CRPS type 1とtype 2という分類の必要性の2点について概説する.
著者
望月 響子 新開 真人 中村 香織
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.377-382, 2015-05-31 (Released:2015-09-08)
参考文献数
15

大型高性能リチウム電池の普及に伴い小児のボタン電池誤飲は危険性が増大している。当院におけるボタン電池誤飲例の治療経験をもとに小児のボタン電池誤飲の最近の治療成績と問題点を検討した。対象は1988年1月から2014年10月までに受診した124例とした。3歳以下が92%を占め,診断時の電池滞留部位は食道8%,胃65%,腸27%であった。食道内滞留例は嘔吐・食欲不振・発熱等の症状を有し,2時間以上滞留した例では全身麻酔下内視鏡摘出を要し,食道潰瘍形成を6例で認めた。胃内滞留例ではマグネットチューブによる摘出を原則とし,マグネット非接着例かつ小型電池例は自然排泄させ,大型電池例は内視鏡下に摘出した。小型電池で幽門部損傷により開腹摘出を要した乳児例もあった。小児ボタン電池誤飲では,食道内滞留例は食道壁潰瘍壊死の危険性から緊急摘出を要する。胃内滞留例も乳児や大型電池例では早急な対処が望ましい。
著者
得丸 公明
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014-NL-219, no.23, pp.1-19, 2014-12-09

ヒトは母語の会話を聞き取るときは,モノラル (片耳) で聞いている.すなわち最初に音が入った側の耳だけで聞き,もう片方の耳からの音は聞いていない.これは脳幹聴覚神経核が両耳聴覚にもとづいておこなっている方向定位能力を文法処理にあてているからではないか.文法 (定義:主として単音節の付加・変化によって,意味の修飾・接続を指示し,習得すると無意識に使いこなせる論理スイッチ) をもたないピダハンは,大人になっても子供の二語文・三語文の文型しか使わない.これはアマゾンのジャングルで突如襲い掛かってくる敵に対応するために,大人になっても両耳聴覚を音源の方向定位や速度判定に使い続ける必要があり,文法の二元統合処理ができなくなったのではないか.本稿は,この仮説を検討するために,聴覚神経生理学,神経組織学,免疫ネットワ-ク理論,南アフリカの中期旧石器時代考古学,音韻論,エントロピ-を熱力学的概念として誤り訂正をおこなった情報理論,言語命題のみならず電子計算機やタンパク質産生メカニズムも対象とする一般論理学,フィ-ルド言語学などの学際研究を統合するものである.学際的に確立した複数個の公理が,系 (システム) を形成することによって,片耳聴覚と文法処理の直接的な関係が浮き彫りになることを期待する.
著者
梶 茂樹
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.8-10, 2001

Tone is one of the common features of the world's languages. It is found not only in East and Southeast Asian languages, but in many languages of the world: native American, New Guinean, African, etc. If we add to this category pitch-accent languages, an overwhelming number of the world's languages can be seen to exploit this particular phonetic feature in varying degrees. Four languages and language groups are chosen in this issue to exemplify various tone types; namely, Chinese, Korean, Haida (North American) and Bantu (Africa). Although typology is considered in the analysis of these languages, we mainly intend to show different tone and/or pitch-accent languages, no unification being attempted as to the usage of the terms tone and pitch-accent.