著者
高橋 絢也 山門 誠 長塚 敬一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1337-1342, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
5
被引用文献数
1

横加加速度に基づくヨーモーメント制御であるMoment Plus(M+)のレーンチェンジ操作に対する効果を検討した.操舵速度とヨー加速度の線形性を操作性の指標とし,評価した結果,横加加速度に基づいた加減速制御(G-Vectoring Control)に,更にM+を加えることで,操舵速度に対するヨー加速度の線形性が向上し,操作負荷軽減効果が期待できることを確認した.
著者
山門 誠 長塚 敬一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.491-497, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

車両の横加加速度に基づいて加減速するG-VectoringControl(GVC)の指令値のうち,加速指令が発生し,かつドライバのアクセル操作が無いときに,旋回逆方向のヨーモーメントを加え車両を安定化する新たな制御則を見出した.GVC・ESC(Electric Stability Control)との連係制御を構築し圧雪路で評価した結果を報告する.
著者
山門 誠 長塚 敬一郎 高橋 絢也
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.1383-1390, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5

「横加加速度を速度で除した値に比例したヨーモーメント」を加える制御則(M+/V)を新たに提案し,2輪モデルを用いて解析を行った結果,制御の主成分は,「横すべり角によるヨーモーメント成分」の位相進み/遅れで表現でき,外乱の影響を小さくするメカニズムが形成され,安定性が改善できることを確認した.
著者
ドリンク バルバラ 今井 康雄
出版者
首都大学東京
雑誌
教育科学研究 (ISSN:02897121)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-11, 1999-04-30
著者
月元 敬
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.293-298, 2017 (Released:2017-08-31)
参考文献数
16

Roboticists believe that highly, but not perfectly, realistic human-looking robots elicit negative feelings in humans. This is the so-called ‘uncanny valley’ response. Most research on the uncanny valley has used the morphing technique and the morphing rates as the objective scale. However, those findings might come from unnatural and/or unexistable appearance of morphed faces. The present study investigated the uncanny valley by measuring participants' impressions of some existing robots whose degree of human likeness was evaluated by Scheffé's paired comparison method, a kansei-engineering approach. The survey demonstrated the uncanny valley like Mori's (1970) hypothetical graph. Furthermore, as the X-axis, ‘experience’, one of the two independent dimensions in mind perception (Gray, Gray, & Wegner, 2007), showed the pattern of the uncanny valley, but ‘agency’ did not. These results suggest that robots become unnerving when people ascribe to them experience, rather than agency.
著者
柳原 崇男 北川 博巳 大森 清博 北山 一郎 松本 泰幸
出版者
日本ロービジョン学会
雑誌
日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.6, 2008

【目的】本研究はロービジョン者の夜間歩行を支援するために、夜間の低い照度下でもロービジョン者が歩きやすくなる方法として、電柱等に取り付けたLED照射装置から光を照射し、道路面に連続したマークを用いた誘導方法を提案する。そこで平成19年に県道明石宝塚線歩道にて、LED照明を用いた誘導システムの実証実験を実施した。本研究の目的はこのLED照明を用いた夜間歩行支援システムの効果や課題を明らかにすることである。【方法】ロービジョン者21名に対し、上記で提案しているLEDを用いた誘導システム(以下:LED誘導マーク)に加え、市販の地面に埋め込むタイプのLEDも併設し、歩行実験を行った。実験方法はそれぞれの歩行速度、有効性等に関するアンケート調査を実施した。また、LED誘導マーク、埋め込み型LEDの有効性を把握するために、誘導システムが設置されていない区間(以下:LEDなし)も歩行してもらった。【結果】LED誘導マーク、埋め込み型LED、LEDなし区間20mの歩行時間と偏軌距離を比較した。その結果、歩行時間に関しては、埋め込み型LEDが一番早くなっていたが、統計的な有意差はなかった。偏軌距離に関しては、LEDなし(42.60cm)に比べて、LED誘導マーク(10.75cm)、埋め込み型LED(12.5cm)を用いることによって、より直線的に歩いていることがわかった。また、アンケート調査より、LED誘導マーク等のシステムのない場合と比べて、「歩きやすさ」だけでなく、「心理的負担の軽減」にも効果があることがわかった。【結論】歩行実験から歩行速度にはあまり大きな変化はないが、より直線的に歩行できていることがわかった。このことよりも、誘導性だけでなく、より安全な歩行を支援するという効果が見られた。意識調査より、LED誘導マークの設置間隔5mよりも埋め込み型LEDの設置間隔2mの方が高評価であるが、歩行速度、偏軌距離ではほぼ同程度の結果となっている。このことよりも、5m程度の間隔でも誘導性能は高いことがわかる。
著者
村上 義隆 滝沢 実 内田 忠夫 中野 英一郎 大貫 武 堀之内 茂 坂田 公夫
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-60, 2004-10

航空宇宙技術研究所(NAL)の次世代超音速機技術研究開発プロジクトは平成9 年に開始し、ロケット打ち上げ式の小型超音速無推力実験機NEXST-1(以下、ロケット実験機)の詳細設計は平成12 年3 月に完了した。その後実験機およびNAL735 ロケットブースターの製作ならびに地上試験を経て、平成13 年11 月30 日に完成した。飛行実験は平成14 年3 月から約1 年間、南豪州ウーメラ実験場内で4 回実施する計画であったが、平成14 年7 月14 日第1 回飛行実験はロケットブースター点火直後の実験機異常分離によって失敗に終わった。この結果、実験システムは通信系を含めて見直す事になったが、本報告はオリジナルの設計および試験ならびに第一回飛行実験を通じた運用実績についてとりまとめたものである。ロケット実験機の通信系統は(1)飛行追跡用のレーダ・トランスポンダ系、(2)データ伝送用のテレメータ系、(3)非常飛行停止用のコマンド系の以上3 つの通信系システムで構成されている。設計は、ウーメラの実験場環境を考慮しており、アンテナパターン試験および噴煙損失を考慮した電波リンク解析によって事前評価した。また現地における地上確認試験にも触れた。
著者
武内 和彦
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.353-356, 2016-12-30 (Released:2017-12-30)
参考文献数
4
被引用文献数
5
著者
石田 義雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1228, pp.121-124, 2004-02-09

成功体験を積み重ねていくうちに油断が生じ、取り返しのつかない大きな失敗を犯してしまう——。 この教訓は、あらゆる企業活動に該当します。企業もしょせん人間が動かしているものですから、その活動からミスを完全に取り除くことは不可能です。だからこそ企業経営では、ミスが起きた場合に影響を最小限に抑える行動や、ミスを繰り返さない対策の必要性が叫ばれているのです。
著者
Chika Okada Hironori Imano Kazumasa Yamagishi Renzhe Cui Mitsumasa Umesawa Koutatsu Maruyama Isao Muraki Mina Hayama-Terada Yuji Shimizu Tomoko Sankai Takeo Okada Masahiko Kiyama Akihiko Kitamura Hiroyasu Iso for the CIRCS Investigators
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
pp.44438, (Released:2018-06-13)
参考文献数
25
被引用文献数
7

Aims: The frequency of breakfast intake has been reported to be inversely associated with the risk of cardiovascular events; however, it is uncertain what the impact of the energy and nutrient intakes from breakfast are. We assessed the association between these intakes from breakfast and the risk of stroke prospectively.Methods: In a baseline survey of four Japanese communities between 1981 and 1990, we enrolled 3 248 residents (1 662 men and 1 586 women) aged 40–59 years who were free from stroke and heart disease and who responded to the 24-hour dietary recall survey. We assessed the dietary intake at breakfast, lunch, dinner, and other times separately.Results: During the median 25-year follow-up, 230 individuals (147 men and 83 women) developed stroke. After adjustment for age, community, other dietary intakes, and lifestyle and physiological factors, the multivariable-adjusted hazard ratios (95% confidence intervals) of intracerebral hemorrhage for the highest versus lowest quartiles of energy intake from breakfast were 0.38 (0.15–0.99) in men and 1.36 (0.36–5.10) in women. For the major nutrients, a higher saturated or monounsaturated fat intake at breakfast was associated with a reduced risk of intracerebral hemorrhage in men, and remained statistically significant after further adjustment for intake of other major nutrients from breakfast.Conclusions: A higher intake of energy from breakfast, primarily saturated or monounsaturated fat, was associated with a reduced risk of intracerebral hemorrhage in Japanese men.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1460, pp.6-9, 2008-10-06

米国の下院で、公的資金を投じて不良資産を買い取る金融安定化法案が否決された翌9月30日。前日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が史上最大の777ドルの下げを記録したのを目の当たりにして、日本の株式市場関係者はこううめいた。 リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに金融危機の連鎖が加速してからわずか2週間。米政府は公的資金を使った対策を議会に提出した。
著者
渡辺 賢治 渡辺 元治 増田 英樹 大野 英樹
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.431-439, 1999 (Released:2009-10-16)
参考文献数
7
被引用文献数
2

痔核の保存的療法は, 局所の血液循環を促進し, 循環障害の改善が重要とされている.今回温水洗浄便座を用いて, 温水で肛門を洗浄し, 肛門粘膜下の血流の変化について常温水と比較検討した.血流量はレーザー・ドップラー法を用いて, 相対的な血流量で比較した.結果は, 常温水では洗浄中の血流量のみ有意な増加を認めた (<0.01) のに対し, 温水による洗浄では, 洗浄前後および洗浄中の血流量の変化のいずれも有意に増加した (p<0.05, p<0.01).また, 洗浄前後と洗浄中の血流量の変化率については, いずれも温水のほうが常温水より有意に血流量の増加を認めた (P<0.01).このことより内痔核や裂肛の原因とされている局所循環障害の改善を目的とする保存療法として, また術後の創傷治癒を促進させる方法として温水による肛門の洗浄は有用だと考える.