著者
谷口 裕重 真柄 仁 井上 誠
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.1069-1074, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
13

高齢者の摂食・嚥下障害の問題は、複数の疾患がもたらす病態の複雑化、多剤服用がもたらす副作用、生理的加齢変化や認知機能の低下といった本人の問題のみならず、キーパーソンをはじめとする周囲の環境によって予後が左右される可能性も高いことなどを十分に考慮する必要がある。臨床現場では、嚥下機能にとって重要な役割をもつ舌と舌骨筋の機能変化に注意を払うことが大切である。全身と舌の加齢に伴う機能低下を比較すると、舌筋の筋委縮の速度が全身の筋に比べて遅いことは、加齢に伴う全身の運動機能低下に対して舌運動機能の衰退が比較的検出されにくいことと関連していると考えられる。これに対して、喉頭を上から吊ってこれを引き上げるために重要な働きを示す舌骨上筋は加齢による影響を受けやすく、喉頭下垂や咽頭収縮と喉頭閉鎖との時間的協調を崩すこととなり、結果的に誤嚥のリスクを増加させるのかも知れない。
著者
カタージェフ ティホミール 渡辺 兼五 東城 清秀 内ヶ崎 万蔵 藍 房和 ホゥアング バーニ
出版者
農業施設学会
雑誌
農業施設
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.183-189, 1995

空気整根育苗を目的にした底面開放型トレイを供試して苗ブロックを下方へ吸引移植する場合の抜き取りエネルギについて検討した。ピートモスと土を混合した苗ブロックの充填密度および含水率をそれぞれ2水準設定して試験を行った。第1試験は育苗トレイに培土を充填した直後に植生なしで行い, 第2試験は播種後40日間育苗したキャベツ苗ブロックについて行った。テーパのないトレイセルの抜き取りエネルギはテーパのあるトレイセルより12倍のエネルギを消費した。

1 0 0 0 OA 船山遺書

著者
清王夫之撰
出版者
曾氏金陵刊
巻号頁・発行日
vol.第95册, 1865
著者
川崎 公平
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.111-126, 2014-11-15 (Released:2017-06-01)

本稿は、山川方夫の小説群に通底する「恐怖」の主題について考察するものである。山川の作品において恐怖は、距離の秩序の崩壊とそれによる感覚の惑乱によって特徴づけられるものであり、「人間」と「もの」、「生」と「死」が様々なかたちで二重化する局面において現れるものである。そして、その恐怖のモデルとなっているのは、映画や写真などのイメージを前にしたときの鮮烈な感覚体験である。様々な他者との関係を恐怖とともに描く山川の小説は、そうしたイメージ的体験を、現実の人間関係へと移植することによって形成される。以上のような分析を通して本稿は、イメージ的体験や感覚的恐怖との関係が、山川のあらゆる小説を貫く中心主題であることを明らかにする。
著者
島 坦 野村 文生
出版者
信州大学工学部
雑誌
信州大学工学部紀要 (ISSN:00373818)
巻号頁・発行日
no.31, pp.87-103, 1971-12

The analysis was made of the microtremors which were observed at 13 stations in the area surrounding the Takabayama tunnel destroyed by the landslide in January, 1970. The predominant period of microtremors is determined from the spectra, which is used to illustrate the dynamic behavior of underground structure. As given in Table 1, the predominant period of about 0.3 to 0.5 sec. estimated in the shorter period range agrees to that generally observed in the mountains overlaying soft soil. Moreover, another predominant period is found to be about 1.0 to 1.2 sec. in the longer period range of the same spectra. From the correlation of the two predominant periods at each station shown in Fig. 4, it may be considered that the periods of about 0.3~0.5 sec. and about 1.0~1.2 sec. are corresponding to the first and the second mode oscillations in the underground structure respectively. The relative variation of spectral amplitude with the location of observation is discussed mainly for the two predominant periods, and is explained to be caused by the effect of viscosity in the superficial layer on the lower medium. It seems that the coefficient of viscosity varies from about 5 × 10v to 5 × 10v CGS on the boundary of the landslide area, the value in the moutain range being smaller than in the plain.
著者
篠塚 明彦
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.114, pp.43-50, 2015-10

源義経をめぐる様々な伝説の一つに北行伝説がある。荒唐無稽な義経北行伝説ではあるのだが、その伝説形成の背景には熊野信仰の広がりや修験者たちの活動があったことが浮かび上がってくる。熊野の人々や修験者は、北方の交易世界に引き寄せられるように北を目指した。そこから見えてくるものは、現在置かれている位置づけとは異なる北東北の世界である。北東北は、日本の終焉の地と見られていたが、実際には北方ユーラシア世界への入口であった。こうした事実をもとにしながら、日本史・世界史融合の具体像について探ることを目指す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1161, pp.68-73, 2015-11

3D Touchでは、「触れる」と「押し込む」だけでなく、「さらに強く押し込む」の3段階を判別できる。3D Touchによって、ショートカット機能を呼び出せる。これにより、なるべく片手だけで操作できるようにしているようだ。
著者
太郎丸 博
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.131-133, 2004-09-30 (Released:2008-12-22)