著者
佐々木喜一郎 藤井透
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.5-6, 2012-03-06

近年,標準世帯の核家族化が進行した為,独居の高齢者が増加しており,2015年には65歳以上単独世帯数が全体世帯数の30%を占める推計がある.このような現状から,精神的なケア,自宅内の事故防止など,独居の高齢者を対象とした見守りサービスや安否確認のニーズが高まっている.本研究は,音声対話が可能なエージェントシステムをスマートフォンアプリケーションにて実現し,日常的に利用者へ呼び掛け,精神的なケアを見据えたコミュニケーション,対話内容から事故の早期発見に努める安否確認システムの試作を行い,開発における現状と課題に対する取り組みの指針について述べる.
著者
小野 正芳 Masayoshi Ono 千葉経済大学 CHIBA KEIZAI UNIVERSITY
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 = Chiba keizai ronso (ISSN:21876320)
巻号頁・発行日
no.50, pp.27-48,

2000年以降、社会保険・税ともにその負担は増してきた。社会保険料は年々増加し、減税措置はなくなり、所得控除も縮小されている。したがって、絶対額としての各個人の負担は高まっている。その一方で、その負担は高所得者に多く課されており、標準世帯全体としては、格差がより小さい状態へと向かっているといえる。どの世帯においても負担が増えながらも格差が小さくなっているということは、高所得者にかなりの負担がかかっているということでもある。
著者
伊藤圭介 編
巻号頁・発行日
vol.[10], 1800
著者
中野 哲 熊田 卓 北村 公男 綿引 元 武田 功 井本 正己 小沢 洋
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.1306-1314, 1979-06-05 (Released:2007-12-26)
参考文献数
23
被引用文献数
3

健常者35例,肝硬変症を含む良性消化器疾患79例,肝癌を含む悪性消化器疾患84例の合計198例に,「第一」SPAC ferritin kitを用いて血清ferritinを測定し,その診断的意義を検討した.肝硬変症で43%,肝炎で50%前後,原発性肝癌で74%,転移性肝癌で67%に血清ferritinの異常高値がみられた.肝疾患において血清ferritinとGOT,血清Feとの対比を行つたが肝炎時にGOTと著明な相関がみられた(p<0.01)のみである.原発性肝癌では血清ferritinは,AFPが104ng/ml以上の場合は正の相関(P<0.05)それ以下の場合は負の相関傾向(0.05<P<0.1)がみられた.また巨大な腫瘍では微小な腫瘍より明らかに血清ferritinは高値を示した(P<0.05).一方,肝悪性腫瘍の血清ferritinとCEAは明らかな相関はみられなかつた.
著者
須田 礼二 岡 建雄
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.80, pp.49-58, 2001
参考文献数
17

近年の高齢化世帯の増加や職住近接のニーズを背景として注目されつつある都心集合住宅では,従来の標準世帯構成とは異なる給湯負荷特性が予想され,新しい省エネルギーシステムの導入計画には最新の実態把握が必要である.本研究は給湯負荷実測により,住宅タイプの異なる200戸レベルの都心集合住宅の給湯負荷特性を解析したもので,時間間隔別最大給湯流量や平日と土・日の日変動パターンに関する最近の傾向を明らかにした.また,これらの実測結果を基に本研究実測値と既存文献で報告されている実測値を同一の基準で整理し,給湯同時使用に関する計画設計データの基礎資料を得た.
出版者
寳文堂
巻号頁・発行日
vol.[2], 1712
著者
永井陽介
雑誌
香川中央病誌
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-4, 1999
被引用文献数
1
著者
沢田 知子 内田 青蔵 渡辺 秀俊 谷口 久美子 丸茂 みゆき
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究年報
巻号頁・発行日
vol.26, pp.191-202, 2000

本研究では,首都圏に建設された築後約20年の集合住宅を対象にして,居住者の家族構成と住まい方の変化,環境移行の様態を明らかにした。実態調査の結果,「夫婦と子供」の標準世帯として入居した当初居住者層が,子供の独立別居を経て「夫婦のみ」の非標準世帯に移行していることが確認された。また,壮年夫婦のみの世帯では,退職を機に在宅時間が増加し,夫や妻の個人的な時間の過ごし方が拡大したこと,別居子の子供室を利用して,夫婦が別就寝に移行したり,夫や妻の個人専用部屋が設けられることが明らかになった。また,私的な行動を支援する拠点が個人専用部屋以外に広く点在し,個人領域が住戸内に拡大している実態が明らかになった。

1 0 0 0 OA 絵番付草稿

巻号頁・発行日
1857
著者
牧野 洋 村中 晃憲
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.480-485, 1982-04-05

カム輪郭の最小曲率半径は使用するカム曲線, ストローク比, その他の因子によって微妙に変化する.与えられた条件のもとでの最小曲率半径の値を, 簡単な式によって, できるだけ正確に推定することが必要である.本報においては, 直動従節および揺動従節の直進カムおよび円筒カムについて最大曲率あるいは最小曲率半径の値を推定する近似式をいくつか提示した.これらの式による近似値の精度は各種のカム曲線について, 実用的な条件の範囲内で, 真値の80〜110%であることが確かめられた.特別な係数Ccを導入することによって, この精度は更に高められ, 真値の±5%となる.ここに示した方法は使用法が簡単であり, 他の方法のように莫大な量の図表を必要としない.
著者
畝田 道雄 今村 友貴 後藤 道治 増渕 佳子 石川 憲一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2014年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.277-278, 2014-03-01 (Released:2014-09-01)

本研究では河川礫が河川中で擦過作用を受ける自然現象に着目し,河口からの距離を礫の幾何的特性の変化から推定することを通じて,超精密研磨の起源やメカニズム,さらには別視点で地層体積環境を推定することを試みている.本報告では,2つの一級河川の礫による表面粗さ,硬さ,形状,比重の測定評価を行うとともに,多変量解析でデータ分析した結果を述べる.