著者
山本 光伸 松本 博志 三井 利夫 吉村 敬三 森田 豊彦
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, 1975-03-30

症例は,集団検診で発見され,その直後より胸痛発現.手術中の迅速診断ではshabdo myosarcomaであったが,胸水の細胞診と,切除標本の最終診断は,malignant mesotheliomsであった.患者は20年間豆腐屋をしており,ニガリを扱っていた.
著者
杉本 徹雄
出版者
日本消費者行動研究学会
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.19-28, 1993-09-20 (Released:2009-05-29)
参考文献数
19
被引用文献数
1
著者
金子 昌二 唐沢 秀行 大日方 洋
出版者
長野県工業技術総合センター
雑誌
長野県工業技術総合センター研究報告 (ISSN:18813119)
巻号頁・発行日
no.3, pp.152-158, 2008

湿式で試料の分散・粉砕・微細化がインラインで行える装置を用いて、オカラ分離前の"呉"に微細化処理を施し、オカラの減量化やその全量を用いる豆腐(以下全粒豆腐)製造について検討を行った。その結果、微細化処理によりオカラ量が減量することが確認された。また、全粒豆腐の凝固剤にはニガリが好ましく、外観や凝固性の向上には脱気処理が必須で、TG製剤の併用が効果的であった。そして、全粒豆腐はオカラを分離した豆腐より食物繊維、カルシウム成分が多い傾向にあり、官能評価では甘みやコクが感じられ、ザラツキ評価は不快な評価ではなかった。
著者
中谷 友樹
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.71-92, 1995-02-01

空間単位の集計化が空間的相互作用モデルに対し及ぼす影響については,従来,集計単位の画定に関する定義問題が中心に論じられ,かっ,経験的データを用いた感度分析研究に限定されてきた.それに対し,本稿では,流動の距離逓減性を示す距離パラメターの集計バイアスを,空間単位間の距離の定義との関係において理論的に考察した.その結果,空間単位の集計化に伴う距離パラメターのバイアスは系統的な方向を示し,それは集計距離の定義(平均距離ないし平均移動距離)によって異なることが予想された.<br> この予想を検討するために,1988(昭和63)年度の東京PT調査のデータによって, Huffモデルの空間単位集計化の感度分析を行ない,次のような結果を得た.(1)距離パラメターの集計バイアスの方向は,集計距離の定義,および流動の距離逓減傾向の強さによって異なり,それは理論的に期待される方向と一致した.(2)平均移動距離の利用は,適合度,距離パラメターのバイアスの小ささ,距離パラメターの各スケールでの代表性の各点で,平均距離を利用する場合に比べ優れていた.(3)集計空間単位の形のコンパクトさを考慮することが距離パラメターのスケール変化を小さくし,それは理論的にも解釈されうるものであった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.574, pp.20-23, 2009-03-23

ネットブックを巡る価格競争が第2幕に突入した。これまでは単体販売や通信サービスとのセット販売が主流だったが、最近はマイクロソフトOfficeとのセット販売がホット。特に大きなインパクトをもたらしているのは、ネットブック国内販売シェアのトップ争いでしのぎを削っているアスーステック・コンピューター(ASUS)、日本エイサーといった台湾メーカーの動きだ。

1 0 0 0 OA 錦窠魚譜

著者
伊藤圭介 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[25],
著者
只野 金一 石原 淳 小川 誠一郎
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.327-339, 1991-04-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
62
被引用文献数
5 7

The [3, 3] sigmatropic rearrangement, represented by Claisen rearrangement, is one of the promising synthetic tools for the carbon framework construction in natural product synthesis. The reliability of the stereochemical issue, especially being realizable in cyclic systems, is well recognized. In this article, we summarize our recent development in the field of the Claisen rearrangements applied to the carbohydrate-derived substrates. The highly stereoselective quaternization of the ring-carbon of the furanose derivatives is also featured in this context. The utility of the rearrangement strategy was substantiated through the first total synthesis of (-) -acetomycin, an antimicrobial and antitumor agent.
著者
Shinomiya Yuichi Chiba Susumu Kanamori Makoto Hashizume Shigeyuki Yoshino Kenji Goshima Seiji
出版者
Inter-Research
雑誌
Marine ecology progress series (ISSN:01718630)
巻号頁・発行日
vol.570, pp.157-171, 2017-04-27
被引用文献数
14

To understand the effects of patch attributes of seagrass beds on the persistence of an animal population, we examined shifts in patch utilization that occur with the life stages of a decapod crustacean, Hokkai shrimp Pandalus latirostris, inhabiting only eelgrass beds. The abundance of juveniles did not relate to the abundance of prey or patch size, but adult abundance decreased significantly when patches were smaller. Edge effects were suggested for adults. Since patch size and shoot density were inseparable structures at our study site, we conducted an experiment using artificial seagrass units (ASUs) to clarify structures that were effective as shrimp habitat. This experiment showed that while adults recruited mainly to the small patches regardless of shoot density, juveniles, though much smaller in number, recruited to all patch types. Adults frequently emerged from natural patches to bare spaces at night, while juveniles seldom used the bare spaces at all. When we experimentally released shrimps between ASUs at night, adults generally used the bare spaces while juveniles randomly moved to all habitat types. We tethered adults in the interior of seagrass patches and bare spaces during both daytime and nighttime, and found that the predation rate was high only in bare spaces during daytime. We demonstrated that the habitat functions of seagrass patches can vary with the life stages of this decapod crustacean, and suggest that spatial management of various sizes of patches is crucial for population persistence of Hokkai shrimp.
著者
吉田 昭子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要 = Journal of Bunka Gakuen University (ISSN:21873372)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.141-152, 2016-01

日本人の読書離れが指摘され,特に大学生の読書離れが繰り返し論議されている。大学生の読書はどのような状況にあるのだろうか。大学生は実際にどのような作品や著者を好み,読んでいるのか。学生が読書好きや読書嫌いになるきっかけとは,果たしてどのようなものか。本研究では既存の読書調査類を比較して大学生の読書状況を概観するとともに,文化学園大学の授業の中で大学1 年生が執筆した読書体験記に基づいて,その読書傾向や状況に関する考察を行った。読書体験記から見ると,幼少期における読書環境の状況にかかわらず,受講者は成長につれて本と接する機会が減少している。しかし,読書離れや不読は,読書嫌いを意味するわけではなく,読書体験を振り返る中で多くの受講者がどちらかと言えば,読書好きであると述べている。受講生は一貫して読書好き,読書嫌いな場合と,中高校生の時期に読書好きから読書嫌いへ,読書嫌いから読書好きへと変化している場合がみられることが明らかになった。変化のきっかけや理由として,「本との出合い」,「読書環境の設定」,「人との出会い」の3 つの場合が見られることが確認された。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[65],
著者
滝浪 常雄
出版者
名古屋学院大学教職センター
雑誌
名古屋学院大学教職センター年報 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU KYOSHOKU CENTER NENPOU; The Annual Report of the Center of Teacher Training Course (ISSN:24326569)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-10, 2018-02-28

本研究は読書指導の実質化を図るために,教員の読書指導支援プログラム開発の一環として,取り組んだものである*。いわゆる読書指導に長けた指導者が読書指導観として「どんな思いや考え,願い」を持って,読書指導を行っているのかを明らかにしようとした。今回H市立H中学校の図書館補助員Nさんの読書指導観についてインタビュー調査をもとに,ライフストーリー分析を行った。本稿においては,Nさんの(1)「図書館補助員に就くまでの経緯」(2)「読書指導観の形成過程と内実」(3)「読書指導実践」に3部に分けて分析考察した。Nさんは,生徒に対してかなり質の高い読書指導を行っており,その読書指導観は確固たる信念に裏付けられていることが分かった。その内実も生徒との信頼関係,生徒の居場所,生徒の直接的応答関係によって明らかになった。また生徒に対して読書好きにするための創意工夫された図書館経営実践と読書指導実践から得られた知見は,読書指導に悩み戸惑う教員へ重要な示唆を与えてくれるものと考える。
著者
田中 敦 Atsushi Tanaka
雑誌
経済学論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.161-177, 1994-10-31
著者
河北 秀世
出版者
京都産業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、太陽系の化石とも呼べる彗星(始原天体)に含まれる化学組成比を元にして、私たちの太陽系のもととなった物質を探ることを主眼にしている。本研究では多数の破片に分裂したシュバスマン・バハマン第3彗星の観測を元に、もともとの彗星核に内在していた非均質性について議論した。その結果、彗星核は非常に均質であり、原始太陽系円盤内での微惑星の動径方向移動はあまり顕著ではなかったのではないかという結論に達した。また、その他の彗星についても、近赤外線高分散分光観測を多数実施し、その統計的性質に迫った。その結果、従来提案されているような単純な分類では不十分であることを明らかにした。

1 0 0 0 OA 節用集 : 2巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[2], 1496
著者
山田 隆敏
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.17, pp.p1-18, 1989-03

20世紀最大の作品と絶賛される詩劇TheDynasts(諸王,1903~8)で代表される如く,読書好きな母の影響を受けてか,はやくから詩の創作活動を続けてきたThomas Hardyは,経済的な諸事情も加わり,とりあえず小説家として文壇にデビューすることになった.最初に書き上げた小説The Poor and the Lady (貧乏人と淑女,1867)は単純なPlotでありすぎると,Macmillan社から出版拒否を受ける.つづいてこの原稿を持ち込んだChapman and Ha11 社編集顧問のJohn Morley(1838~1923),George Meredith(1828~1909)の忠告に従って,次作Desperate Remedies(荒療治,1871)を自費出版した.こんどは複雑すぎるPlotであって,意外なる挿話と多分に燗情的場面が多すぎると,読者から予想外の酷評を受ける.勇気をくじかれたが,創作意欲をながく抑えることは出来ず,翌年Under the Greenwood Tree (緑樹の蔭で,1872)を出版する.Timsley社からの匿名出版であったけれども,従来の小説の観念を払拭し彼独自の世界を展開した結果,この作品は好評を得るに至り,事実上の処女作小説となった.