著者
Sangsoo Kim Sungbum Ju
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.1708-1711, 2017 (Released:2017-10-21)
参考文献数
18
被引用文献数
7

[Purpose] The aim of this study was to examine the effects of the application of elderly-customized hatha yoga on the vascular inflammation factors of elderly women. [Subjects and Methods] This research was conducted with 14 elderly women, between 70 and 80 years old, divided into an elderly-customized hatha yoga group (n=7) and a control group (n=7). The application group participated in a hatha yoga program designed to be elderly-friendly for 10 weeks. At the end of the program, the vascular inflammation factors were measured, including the albumin, white blood cell count, fibrinogen, high sensitivity C-reactive protein (hs-CRP), and erythrocyte sedimentation rate (ESR). [Results] In the hatha yoga group, the albumin increased significantly after the application, when compared to the level before the application, while the fibrinogen, hs-CRP, and ESR decreased significantly. In the control group, the vascular inflammation factor levels before and after the application period were not significantly different. [Conclusion] Based on the results of this study, the application of elderly-customized hatha yoga created positive changes in the vascular inflammation factors of elderly women.
著者
伊藤 将太郎
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.59, 2016

<b>【目的】</b><br> 「家庭科は男女ともに学ぶ教科」という認識が浸透している一方で、家庭科を教える教員、また家庭科教員を目指す学生は、未だ女性が多い。そこで、男性家庭科教員、また家庭科教員を目指す男子学生は著しく少ない傾向にある理由・要因の追求を行う。所属する研究室に同様の目的で調査された卒業研究の結果があり、これらと比較することで、家庭科教員を目指す男子学生の現状と時系列の変化を知ることができるのではないかと考えた。また、今回の調査では、男子学生と共に学んでいる女子学生との比較を行い、より多面的に男子学生の実態に迫ることを目的とする。&nbsp;<br> <b>【方法】</b><br><b> 調査1:</b>「日本教育大学協会全国家庭科部門 会員名簿2014年度版」に記載されている教員養成系48大学49校を対象とし、家庭科に関する学部・学科・コースに在籍する(していた)男子学生数の調査を往復はがきで行った。同時に、H26年当時、すでに採用予定であった男子学生数(=H27年度採用)ならびに卒業生の中で中・高家庭科教員をしている人数をそれぞれ尋ねた。&nbsp;<br><b> 調査2:</b>調査1で回答のあった大学に協力をお願いし、男子学生・女子学生、各145名 計290名を対象に実態把握と意識調査を行ったところ、計117名から回答を得た(回収率40.3%)。内容は、学生自身の学習環境や状況、学習意欲等の6つのカテゴリーに分けた設問アンケートを郵送にて行った。<br> <b>【結果および考察】</b><br> <b>調査1:</b>男子学生数は、回答のあった大学で集計するとS63年度32名(49大学)、H13年度146名(43大学)、H26年度130名(35大学)という数字であり、S63からH13の増加数に比べると、H13からH26の変化は多いとは言えなかった。また、中・高男性家庭科教員数に関しては、回答校においてH17~26年度の10年間で計45名という結果であり、合わせても年間平均約4~5人しか中・高の家庭科教員になっていないということが分かった。<br><b> 調査2:</b>①家庭科についての印象は、以前の回答結果より「内容が面白く、興味が持てる」と感じている男子学生が増加していることが分かった。中・高の家庭科の授業を受けてきたことで、家庭科の良さを感じる者の割合が多くなっている。②科目別の興味関心度は、食物・保育分野に関する関心度が男女共に高く、「被服学」「被服製作実習」「被服実験」の3科目については、いずれも女子の方が関心が高く、男子学生の方が低い。③男性の家庭科教員の必要性については、約50%が「中・高で必要である」、約40%が「分からない又はどちらともいえない」であった。「必要である」の理由は、これまでの学習経験から、教員の男女差が気になっているというものが男女共に多い傾向であった。「分からない・どちらともいえない」の理由としては、男女の軸では考えていないというものが多かった。ただし、男性教員がいれば、何かしらの効果や影響を与えるのではと期待を込めた意見も見られた。④卒業後の進路は、中・高の家庭科教員になりたいという意欲は、男子学生の方が高く、将来中・高の家庭科教員を目指している学生が70%程度見られた。家庭科教員になりたいとする男子学生の理由は、「家庭科が好きだから」が一番多く、「男性家庭科教員が少ないから」という理由も多い。男性家庭科教員を増やしていきたいという気持ちも含まれていると考えられる。⑤男性家庭科教員が少ない要因は、『男は仕事、女は家事』という性別役割分業意識がまだ根強く残っていることを挙げ、「家事=家庭科=女子」のイメージが定着していると考えている。家庭科に女性教員が多いことで、家庭科に男性というイメージがもたれにくく、女性の世界へ飛び込む抵抗感が拭えない。また、「採用数や家庭科授業時数の減少など教育界の変化」も要因の一つだと考えている者がいた。授業数が少ないことで、(高校までの男子生徒に)興味を与える機会が少なく、家庭科の印象が薄く魅力が伝えきれず、仕事として家庭科を見る視野を充分に提供できていないという指摘もあった。

1 0 0 0 OA 漢文叢書

出版者
有朋堂
巻号頁・発行日
vol.第12〔3〕, 1927

1 0 0 0 OA 院内急変対応

著者
谷口 泰代
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:18832083)
巻号頁・発行日
vol.103, no.6, pp.1411-1416, 2014-06-10 (Released:2015-06-10)
被引用文献数
1
著者
[吉川盛信] [画]
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.巻之第1-4, 1700
著者
中野 亮
出版者
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

モモ、クリ果実の主要害虫であるモモノゴマダラノメイガ(以下本種)において、オスが超音波からなる短いパルスと長いパルスを交尾に用いることを明らかにした。短いパルスは、食虫性のキクガシラコウモリが捕食時に発する超音波とパルス構造が極めて似ており、交尾の競合相手となる他個体のオスの接近を阻害した。また、短いパルスは多様なチョウ目害虫(アワノメイガ、ノシメマダラメイガ等)の飛翔をも効率よく抑制した。聴神経の電気生理実験の結果とあわせ、周波数40-60 kHz、パルス長20-30 ms、パルス間間隔(静音部)25-45 msの超音波が、チョウ目害虫の飛来を効果的に阻害することを突き止めた。
著者
東 順子
出版者
田園調布学園大学
雑誌
調布日本文化 (ISSN:09171169)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.一五七-一六七, 2000-03-25

1 0 0 0 OA 新撰要集 3巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],

1 0 0 0 OA 民事判例研究

著者
長塚 真琴
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.133-147, 2000-01-31
著者
井手 智仁
出版者
東京工業大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本年度は,昨年度合成した第1世代大環状化合物をテンプレートとして用いた,より大きな環サイズを有する第2世代大環状化合物の合成を行った.第1世代大環状化合物は,6個のベンジルアルコール側鎖を有しており,これが第2世代大環状化合物の骨格ユニットを取り付ける足場となる.この側鎖をメシル化した後,第2世代の骨格ユニットである,2,6位にフェニレンエチニレン2量体側鎖を有するフェノールを,Williamsonエーテル合成によって導入した.この2段階の反応によって,36%の収率で第2世代大環状化合物の前駆体を得ることに成功した.この前駆体の閉環は,擬希釈条件下において,大過剰量の銅塩を用いたGlaserカップリングにより行った.その結果,収率14%で第2世代大環状化合物を得ることに成功し,新規精密合成法を立証できた.得られた第2世代大環状化合物は,テンプレート部分も含めて分子量11636に達する,単一構造を有する巨大な化合物である.また,2重の環構造と,第1世代大環状化合物合成に用いたヘキサフェニルベンゼンテンプレートをコアに有しており,複数のπ共役系がアルキル鎖・エーテル鎖で隔離された,特徴的な構造を有している.このため,それぞれのπ共役系間でのエネルギーや電荷の移動が期待される.そこで,コアの最大吸収波長を励起波長として蛍光スペクトル測定を行ったところ,コアのテンプレート・第1世代の環骨格からの蛍光は微弱に観察されるのみであり,最も外側の第2世代の環骨格の蛍光が主として観察された.これは,π共役系間における蛍光エネルギー移動が起きていることを示唆する結果である.以上のように,大環状化合物をテンプレートとしてさらに大きな大環状化合物を得るという,新規精密合成法を実証することができ,また,合成した2重大環状化合物において,コアから外周部への放射状の蛍光エネルギー移動を見出すことができた.
著者
佐藤 勝 林 敦子 加登 基弘 新田 裕 並河 勇 白木 雅文 勝谷 芳文 岩山 幸雄 平田 健一 木村 健一
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.407-415, 1985-06-28
被引用文献数
2 2

ヒトの口腔内には鞭毛虫類としてTrichomonas tenax (T. tenax)が生息し,歯周疾患の進展と共にその検出率が高くなることが経験的に知られている。しかし本原虫は培養,純培養が困難であるため,その病原性や生物学的性状は不明である。我々はT. tenaxの培養用に新培地を開発し,この培地がT. tenaxの分離,増殖にも優れていることを確認したので今回は,ヒトの歯肉縁下歯垢中における本原虫の分布と検出率を疫学的に調査した。その結果,T. tenaxの検出率と,被検者の年齢,ポケットの深さ,歯肉炎の程度および歯垢集積量の間には密接な関連性が認められた。また歯周療法がT. tenaxの消長に及ぼす影響を検討したところ,臨床症状の改善に伴ってT. tenaxの検出頻度は低下した。
著者
川山 智隆 田尻 守拡 木下 隆
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.127-132, 2013-08-31 (Released:2016-01-26)
参考文献数
14

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態把握にしばしば気流制限の程度が用いられる.しかし,気流制限の程度は,COPD患者の生活の質(QOL)や予後を反映すべき重症度と必ずしも一致しない.一方,患者の臨床症状や呼吸困難感およびQOLの程度は予後予測因子の一つとして知られる.COPD assessment test(CAT)は,①咳,②喀痰,③息苦しさ,④労作時息切れ,⑤日常生活,⑥外出への自信,⑦睡眠,⑧活力の8項目で患者のQOLを総合的に半定量でき,従来の質問票に比較して簡便で安価である.2011年度版のGlobal Strategy for Diagnosis, Management, and Prevention of COPDドキュメントでは,CATは,呼吸困難レベル,%1秒量や過去の増悪頻度と同様に,症状緩和あるいは将来リスク軽減を予測でき,治療戦略選択に考慮するように推奨されている.