著者
佐藤 眞 SATO Makoto
出版者
岩手大学教育学部社会科教育科
雑誌
岩手大学文化論叢 (ISSN:09123571)
巻号頁・発行日
vol.7/8, pp.107-111, 2009-03-31

学校から職業社会への移行パターンが大きく変容した現在,さまざまな角度から「若者と仕事」が論じられ,キャリア教育,フリーター・ニート論の隆盛はブームの感さえある。 「日雇い派遣」,「ネットカフェ難民(事実上のホームレス)」に象徴される,きわめて不安定な労働と生活を強いられている多くの若者たち。その実態がマスコミでも採り上げられ,「年越し派遣村」の報道が世論を喚起した。こうした失業・貧困をめぐる状況は若年層に限定された問題ではなく,すべての年齢階層にひろがる生活不安,深刻化するワーキングプア問題として,その実相が明らかになるにつれ,何らかの政策的対応をせまる諸運動が随所で形成されつつある。 小論は,いま「未曾有の危機」にあるとされる日本経済のもとで,不安定雇用の動態をスケッチするための基礎的作業を試みたものである。
著者
間辺 広樹 兼宗 進 並木 美太郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.14-23, 2013-01-15

コンピュータサイエンスアンプラグド(以下CSアンプラグド)は情報科学の教育に有効であることが知られているが,高校の授業用に作られたものではないことから,授業で利用する際は工夫が必要になる.本研究では,今まで十分な検証が行われていなかったソートのアルゴリズムの学習を題材に,オリジナルのCSアンプラグドで扱われている「天秤を用いたグループ学習」という形態に着目し,天秤より短時間で実習を行える「画面上の模擬天秤」の利用と,より集中して実習に取り組める「個人学習」を取り入れたときの学習効果を,CSアンプラグドを用いない座学の授業を含めて評価した.アルゴリズムを自分で発見する学習は生徒同士で議論できるグループ学習が適していると考えられるが,アルゴリズムを理解する学習は個人でじっくりと考えられる個人学習が適している可能性がある.また,グループでは具体物である天秤を操作した方が議論が活発に行え,個人学習には操作の負担の小さい模擬天秤が適しているのではないかと考えた.そこで,実施条件の異なる6パターンの授業を行った.その結果,自分でアルゴリズムを発見する実習ではグループ学習と個人学習に差異は見られなかった.また,学習したアルゴリズムを自分で試しながら定着させる実習では,グループ学習と比較して個人学習の理解度が高く,特に画面上の模擬天秤を利用したときの理解度が高かった.その差異の理由を検証したところ,アルゴリズムを実習で確認する回数が多いほど理解度が高いことを確認できた.Computer Science Unplugged (CSU) is effective in teaching of information science. However, CSU is not originaly developed for high school lessons. Therefore, in order to adopt it in a classroom, a few improvements are required. In this research, we focus on "group learning with balance scale" for understanding sort algorithms, which had not been verified enough. We evaluate the learning effects of the use of "virtual balance scale in computer" which can shorten training time, and the adoption of "individual seatwork" which can motivate students to study with concentration. Our hypothesis is following: In the group learning, students can discuss each other. So, it is suitable for discovering algorithms. In the individual seatwork, each student can think deeply. So it is suitable for understanding algorithms. For the group learning, the 'real' balance scale is suitable for activating debates. For the individual seatwork, the 'virtual' balance scale is suitable for reducing the load of operations. We practiced six pattern lessons under different execution conditions. As a result, we found no difference between group learning and individual seatwork in the exercise to discover algorithms. And, we found that student's individual understanding was higher than that in group learning, especially in using virtual balance scales. By investigating the reason of the difference, we recognized that a student's understanding depends on how often he or she practices the algorithms.
著者
Fumitaka Kondo Yoshiki Yabushita Toshihiko Watanabe
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
SCIS & ISIS
巻号頁・発行日
pp.500-505, 2010 (Released:2012-03-28)
被引用文献数
1

Recently, Genetic Algorithm has been studied as an effective approach for large scale optimization problems. However, we have issues of early convergence and settings of many parameters in the GA approach. In order to deal with such issues, parameter free genetic algorithm(PfGA) and distributed genetic algorithm(DGA) were proposed. In this paper, we propose a distributed parameter free genetic algorithm(DPfGA) that keeps parameter free characteristic and improves efficiency of optimization. Besides the distributed construction of GA, we propose the method varying the number of offspring adaptively in accordance with the current performance of optimization. We show effectiveness of the algorithm through application of the algorithm to TSP(Travelling Salesman Problem).
著者
影山 亜紀子 辮野 義己
出版者
公益財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.103-107, 2001 (Released:2010-06-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1

抗生物質は各種細菌感染症の治療に用いられているが, 治療の結果, 正常フローラを変化させることが明らかにされている.どのような抗生物質が腸内細菌に影響を与えるのかを調べるためにCollinsella属をはじめとするヒト腸内最優勢菌種について, 9種類の抗生物質に対する感受性試験を行った.Collinsella属は全体的に薬剤感受性だが, セフェム系薬剤の一部やモノバクタム系の薬剤に対して耐性を持っことが明らかとなった.よって治療にはセフェム系やモノバクタム系の薬剤を用いた方が, 腸内のCollinsella属に対する影響は少ないと考えられる.また, Collinsella属3種の分類指標としても薬剤感受性の違いが用いられることも分かった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.9, no.12, pp.252-255, 2001-01

米ウォルマート・ストアーズ(本社アーカンソー州ベントンビル)は、今や伝説にまでなっている自社のサプライチェーンに満足していない。2000年10月末、ウォルマートは主要な取引先と共同で、インターネット上で商品を取引する「インターネット取引所」の実験を開始した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1363, pp.6-9, 2006-10-23

経済制裁の追加策など日本の「次の一手」を問いかけると、政府関係者は語気を強めた。 北朝鮮が核実験の実施を発表したことを受け、政府は13日の閣議で同国からの輸入の全面禁止を決定。2日後には、国連安全保障理事会が制裁決議を全会一致で採択し、大型兵器、核・ミサイル関連物資、贅沢品の移転阻止などが決まった。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1926年05月19日, 1926-05-19
著者
松尾 七重
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.183-190, 2014-03

本研究の目的は,就学前教育と小学校算数教育との円滑な接続を可能にするために,就学前教育と小学校教育の連続性を考慮した算数教育プログラム案を示すことである。そのために,算数科における数と計算,量と測定領域の学習指導内容の困難性に対する小学校教師の意識,及び幼稚園等での活動と,数と計算,量と測定領域の学習指導内容とのつながりに対する小学校及び幼稚園等教師の意識に関する調査結果を基に,就学前教育と小学校教育の連続性を考慮する必要がある内容を抽出する。そのうち,幼稚園等での活動を関連づけることで問題の解決が可能となる内容について,意識調査の結果とそこで生じた問題への対応策,幼稚園の体験実態,小学校低学年段階の算数の学習指導内容,幼稚園でのプレ体験,小学校での授業改善及びその効果という項目を含むプログラム案を作成する。結果として,何時何分のよみ・表現,長さ比べ等,21項目に関する案を作成できた。
著者
田代 耕吉 [タシロ コウキチ]
出版者
龍南會
雑誌
龍南
巻号頁・発行日
vol.239, pp.56-59, 1937-11-13

1 0 0 0 OA 鬼太郎脚本集

著者
岡鬼太郎 著
出版者
京文社
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1926
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.875, pp.94-97, 2014-12-11

XSS脆弱性のあるWebページ上では、攻撃者は任意のJavaScriptを実行させることが可能になる。このため、投稿用の入力フォームが存在するWebページ、あるいは投稿ページと同じドメイン(生成元)のWebページにXSS脆弱性があると、犯行予告を書き込むJavaScriptを、利用者…
著者
芳司 俊郎 杉本 旭
出版者
National Institute of Occupational Safety and Health
雑誌
労働安全衛生研究 (ISSN:18826822)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.35-41, 2013

労働現場では様々な自動生産機械が用いられ,重筋労働や有害環境下での労働から労働者を解放している.一方,自動生産機械による労働災害も数多く発生しているところである.本論文では,自動生産機械の操作について災害防止の観点から考察し,機械の操作には迅速に行うことが求められる操作(遅れることが許されない操作)と,落ち着いて行うことが求められる操作(早まることが許されない操作)があり,操作ボタンにはこれらの操作に適した色や形状があるが,この特性は「時間軸上の非対称性」として評価されることを示した.また,労働者が生産機械のリスクを受け入れるためには危害の大きさが十分に小さいか,又は危険からの回避行動が容易であることが求められるが,時間軸上の非対称性を高めることにより,自動生産機械が持つ危険の受容を容易にする可能性について示した.
著者
石田 豊 高津 雅一 蓬原 弘一
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
no.16, pp.49-52, 2003-10-24

非常停止ボタン, トング利用のドアスイッチ, 3-ポジションイネーブルスイッチは代表的な機械的安全コンポーネントとして現在現場で盛んに実用され, また国際的にもその利用が推奨されている。国際安全規格はこれらの機械的構造に対して安全確保原則を定め, その適用を強く推奨している。本報ではこれらのコンポーネントの機械的構造を論理的一般式にて表現し, 安全確保の構造特性を安全確保原則に基づいて説明する。

1 0 0 0 OA 鷂禽

著者
[ケイ]齋 冩
巻号頁・発行日
1800