著者
三輪 信介 篠田 陽一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.286-295, 1999-01-15
参考文献数
22

本論文では、電子決済システムに対する新たな脅威を指摘し、この脅威に対応可能な電子決済システムを提案する。安全なクレジットカード決済システム、電子現金、電子小切手など様々な電子決済システムが存在しており、これらのシステムでは、正しい支払を行うためには、支払に関する情報を正しい相手に伝達しなければならない。しかし、オープンネットワークシステム上では正しい相手をいつも指名できるとは限らない。そのため、相手を指名するとき(すなわち双方向認証が行われる前)に、不正者は自分を正しい受取人として指名させるための嘘の情報を与えることができ、正しい支払を受けることができる。このような誤認は双方向認証を行う前に引き起こされるために、双方向認証によって正しい相手を認証する既存の電子決済システムでは防ぐことはできない。この電子決済システムに対する新たな脅威を「なりかわり」と呼ぶ。本論文では、なりかわりの特性を明らかにし、この脅威に対抗するための電子決済システムへの2つの改善を提案するとともに、この改善を実装する。This paper proposes a "Pretense Resistant" Electronic Settlement System. Various Electronic Settlement Systems such as secure credit card payment systems, electronic caches and electronic checks do exist, and in order for a payment to be done correctly, these systems must communicate correct information about the payment with correct peers. However, on open network systems, the correct peer may not always be designated. That is, when designating a peer, before two-way authentication can take place, a malicious entity can give false information that can designate the entity as a payee. Notice that because the misdesignation occurs even before the two-way authentication is to take place, the existing Electronic Settlement Systems can not prevent this situation. This new type of threat to Electronic Settlement Systems is named "pretense" in this paper. Characteristics of Pretense are explored, and two improvements for Electronic Settlement Systems to resist this threat are proposed and implemented.
著者
藤井 義博 Yoshihiro FUJII 藤女子大学人間生活学部食物栄養学科・藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻 Department of Food Science and Human Nutrition Faculty of Human Life Science and Division of Food Science and Human Nutrition Graduate School of Human Life Science Fuji Women's University
出版者
藤女子大学QOL研究所
雑誌
藤女子大学QOL研究所紀要 (ISSN:18816274)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.35-46, 2016-03-31

本研究は、西洋近代医学の草創期に活躍したドイツの医師クリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラント(1762-1836)の長生法におけるcultureの特徴を明らかにする試みであった。人間中心の近代社会の発展過程においてフーフェラントは、古代ギリシアのヒポクラテス派の医師による生活法の原則であった母なる自然(Nature)を生命力(the vital power)と等価とみなし、近代的な人間中心の思念であるcultureすなわち人為的働きかけによって生命力を可能な限り完全な発展を獲得することを目指す長生法(Makrobiotik、マクロビオティク)を樹立した。生命力は、動物機械と結合することにより中庸状態が必須の有機生命体すなわち身体を構築するものであった。cultureの欠如と同様にその過剰は、身体に対して有害であるため、長生法は中庸のcultureによって生命体である人間の完成を目指すものであり、その実現には理性力、結婚および子どもと若者のモラル教育による支援を得るものであった。理性は、この世とは別の世界に由来する存在であり、人間の中枢神経系によって受容されて啓示ないしはインスピレーションとして働くことで中庸のcultureを指南するものであり、また中庸のcultureによりその働きが実現されるものであった。結婚は、人間の最も本質的な運命の部分をなすものであり、完成に向かう人間がその利己性を脱するように働くものであった。モラル教育は、成人では中庸のcultureの諸原則により獲得される向上精神がしなやかな子どもと若者においては信念として生得になることを目的とするものであった。最先端の生物医学をもってしても対処しきれない諸病が蔓延する現代のストレス社会は、18世紀末にフーフェラントが指摘した近代社会に特徴的な社会現象の延長線上にあることから、現代の健康長寿を目指す健康教育の課題は、中庸のcultureの集成よりなる長生法を適用することにある。なぜならヒポクラテスの生活法の意義を示すプルタルコスの言葉「健康であるならば、多くの人間愛的行為に身を捧げるのにまさることはない」に示されている人間の完成の理念は、現代においてもその意義を失っていないからである。自己の健康長寿の達成だけでなく、どのように健康長寿を通じて多くの人間愛的行為に身を捧げることができるかを真剣に問うならば、現代の生物医学や健康教育に欠如する部分を中庸のcultureの集成である長生法の諸原則によって補うことは子どもや若者による主体的な健康教育を実現するための喫緊の課題である。
著者
大澤 香奈子 内藤 章江 小町谷 寿子 石原 久代 橋本 令子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.66, 2014

<b>目的</b> 行動と色には結びつきが見られ,色を利用し生活行動を助けることはユニバーサルデザインを考えるうえで有用であると考える.既に捉えた,人が暗黙裡に抱く色の象徴性の共通認識の傾向の中で,左右を象徴する色については20%以上の一致が見られた.本研究では,実際の生活アイテムにあってもそれが認識されるかどうか,行動と色の結びつきを実験的に検証し,色の有効な利用方法を検討する.<br><b>方法</b> 左右の判断を躊躇することがあるアイテムに色を入れた試料を用いて,左右を判断・評価する調査実験を行った.試料には6アイテム,8色(v2,v12,v18,p2,p12,p18,W,Bk)を用いて,計48試料を用意した.被験者は18~21歳の女子学生150名,印刷した試料を1つずつ提示し,7段階で評価してもらった.被験者には併せて試料に用いたアイテムの使用経験を回答させた.<br><b>結果</b> 全てのアイテムにおいて,右との回答がv2の色のついた試料で最も多く,既に行った色票での調査結果と合致する結果であった.トーンについてはビビットトーンに比べ無彩色やペールトーンでは判断があいまい或いは判断に至らない傾向が見られ,色相やトーンが左右の判断に影響していることがうかがわれた.この検証結果から,他の生活行動を助ける色を判断・評価を行う実験へと展開するに要する知見が得られた.
著者
Sims Justin 宮嵜 清志
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.413, pp.91-93, 2004-04-26

米AT&Tは,米国最大の長距離・国際通信サービス事業者。だが他社との競合や料金低減化の波にさらされ,2003年度は8.7%の減収。2004年度も厳しい業績見込みを打ち出している。そんな中,同社も消費者やSOHO向けのIP電話サービスへの参入を決意した。来日したシムズ上級副社長に,AT&Tの動向を聞く。
著者
金森 仁志 浅井 義行 若江 祐子 窪田 英明 尾崎 吉明 松本 政雄
出版者
THE SOCIETY OF PHOTOGRAPHY AND IMAGING OF JAPAN
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.96-97, 2003

Theoretical and experimental approaches for edge enhancement effect of vision on an X-ray radiographic image were carried out. Psychophysically enhanced portions in density unit at the both sides of a step edge image were derived from MTF's of vision and radiographic systems. Experimantal values were obtained using our new method. Experimental values distributed around theoretical values, and their qualitative behaviour was similar to that of theoretical values. Discrepancy between theoretical and experimental results dues to nonlinearity of human visual system.
出版者
琉球大学農学部
雑誌
琉球大学農学部学術報告 = The science bulletin of the College of Agriculture, University of the Ryukyus (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
no.56, pp.49-54, 2009-12

沖縄におけるアリの生物的害虫防除への利用に向けた第一歩として、沖縄島の7ヶ所の圃場(そのうち6つはハウス)におけるアリ相と個体数の季節変動を約1年間調べた。ピットフォールトラップ法を用いて圃場の中とすぐ外の屋外環境で調査を行った。栽培作物はラン、ドラゴンフルーツ、ナス、ゴーヤ、サトウキビ、ピーマンであった。屋外、ハウスに限らずアリ類は気温が低い1月から3月は採取個体数・種数ともに少なく、気温が高い5月〜10月にかけて採取個体数・種数ともに多かった。栽培作物によるアリ相に大きな違いはみられず、オオシワアリ、タロヒメアリ、ブギオオズアリ、ミナミオオズアリの遍在性が高く個体数も多かった。沖縄島の圃場でアリを害虫防除資材として利用する場合、これらの種が高温期に利用できる可能性があると考えられる。その一方で優占種の多くは外来の放浪種であり、利用時にはその侵略性のリスクの検討も必要である。
著者
金岡 晃
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.564-565, 2017-06-15
著者
豊田 正夫
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.120, no.12, pp.1359-1372, 2000-12-01 (Released:2008-05-30)
参考文献数
37
被引用文献数
1 8

Four hundred samples of Conocephalum conicum, collected in various places have been analyzed by GC-MS. This resulted in the presence of three chemo-types of C. conicum. One of them elaborate (-)-sabinene (type-I) as a major compound. The other two types characteristically contained (+)-bornyl acetate (type-II) and methyl cinnamate (type-III) as major constituent respectively. The structures of three new monoterpenic esters, isolated from the ether extract of C. conicum (type-I and/or II) have been established by chemical and spectral means. They were shown to be monoterpenic esters of (+)-borneol and p-coumaric acid derivatives. The ether extract of the liverwort Chiloscyphus polyanthos afforded sesquiterpenoids which are enantiomeric to those found in another liverwort Lepidozia vitrea. The absolute configurations of the sesquiterpenoids found in the C. polyanthos were determined by spectroscopic evidence, chemical derivatization and/or x-ray crystallographic analysis. The ether extract of the liverwort Porella perrottetiana afforded (-)-α-eudesmol, which showed an opposite sign of the optical rotation to that found in higher plants. Present work on the absolute configuration and an optical purity of (-)-α-eudesmol strongly suggested that the positive values (e.g.+28.5°) described in many previous papers should be revised. Since the absolute configuration of (-)-α-eudesmol was identical to that (+)-β-eudesmol found in the higher plants, it was apparent that the expression of the positive sign might be revised to (-)-α-eudesmol. The optical purity, reconfirmation of the absolute configuration and synthesis of (-)-α-eudesmol will be discussed.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.939, pp.6-8, 2017-05-25

泣きたくなる事態は国内にも広がった。日本のインシデント(事故)情報を収集・対応するJPCERTコーディネーションセンターが感染の観測情報を集計したところ、5月13日正午時点で約600カ所、2000台が感染していたという。「5月15日も数件の感染連絡があった」(広…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1531, pp.116-123, 2010-03-08

「これ以上は続けられない。今、在籍している学生さんには本当に申し訳ないのですが」 昨年、学生の募集停止を発表した東京都千代田区にある「LEC東京リーガルマインド大学」。同大学事業部の染川国彦氏は表情を曇らせた。 LEC大学の開設は2004年。当時の小泉純一郎内閣が旗振り役となって進めた構造改革特区による日本初の株式会社立大学として誕生した。
著者
熊野 貴紀 谷 浩明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】理学療法士作業療法士養成施設指定規則によると1966年の制定時,臨床実習時間数は総時間数の51%(1683時間以上)を占めていたが,その後数回の改訂を経て1999年の改定時には総時間数の19.4%(810時間以上)と減少している。これは臨床技能レベルの向上を目的とした客観的臨床技能試験(OSCE)や問題基盤型学習(PBL)の実施により臨床実習で得るべき知識・技術の補完が学内教育においても可能であるとの考えが根底にあるものと推測される。しかし,臨床実習には,臨床技能の獲得だけではなく,資質の醸成やチーム医療内での役割の自覚といった側面も含まれるので,いまだ理学療法士の教育における位置づけは重い。現在,わが国における理学療法士養成校の形態は,4年制大学・4年制専門学校・3年制短期大学・3年制専門学校と多岐に渡る。こうした就学年数や教養科目と専門科目の占める割合の違いのうえに,臨床実習では実習施設数や地域偏在性が加わるため,各学校の違いがより顕著に表れることが考えられる。そこで,今回,全国の理学療法士養成校にアンケートを実施し,授業カリキュラム以外の臨床実習に特化した介入方法の実態を調査したので報告する。【方法】日本理学療法士協会ホームページの養成校一覧(H24.7.20現在)のうち,募集停止を除く241校を対象とした。内訳は4年制大学90校,4年制専門学校68校,3年制短期大学5校,3年制専門学校78校を対象とした。2013年9月上旬にアンケートを送付し,9/30を締め切りとして回収・集計した。アンケート項目は,学校種別,学科学生数と教員数,各学年別臨床実習期間,実習前の具体的介入,実習後の具体的介入,学校提出課題,実習日誌の使用状況とした。【倫理的配慮,説明と同意】今研究計画は,所属機関の倫理審査委員会にて承認されている(承認番号13-Io-104)。また,書面で研究の要旨を説明し,返送されたデータのみを使用した。【結果】全送付数241のうち,所在不明による返却が1校,回答なしが145校,1校がデータの使用が困難となり94校の回答を分析対象とした。回収率は,39.0%で学校種別による偏りも少ないものであった。データの学校種別割合は,4年制大学:40.4%,4年制専門学校:28.7%,3年制短期大学:2.1%,3年制専門学校:28.7%であった。回答結果より,実習前に座学形式で54.3%,グループワークで50.0%,実技形式で55.3%と半数以上の学校で何らかの介入が行われていることがわかった。学校種別では,座学形式の実習前介入は,3年制専門学校で59.2%,4年制専門学校で63.0%と比較的多く実施されているが,4年制大学では48.6%,3年制短期大学に至ってはまったく実施されていなかった。実技形式による介入についても,3年制専門学校54.3%,4年制専門学校66.7%,3年制短期大学50.0%,4年制大学46.0%とほぼ同様あった。これに対してグループワークでの介入は,3年制専門学校で48.1%,4年制専門学校で37.0%と少なかったが,4年制大学では62.2%と比較的多く実施されていた。実習後の介入では95.7%の学校が症例発表会を実施していた。その他の介入も含めた学校種別の違いはみられなかった。その他の介入は,全体で37.2%の学校が実施しており具体的方法は,個人面談や個別指導が最も多く,担当症例以外の自由研究や治療などの実技発表会,実習全体を通した振り返りやインシデントなどの発表会といったものがそれに続いた。【考察】今回の調査で,学校種別によって様々な実習形態があることがわかった。実習前の介入では,学校種別による違いも若干みられ,専門学校は教員主導の学習形態を,大学では学生の自主性を尊重した学習形態を選択していることが考えられた。また実技形式での介入割合が専門学校で多いのは,より実践的能力に主眼をおいているからではないかと考えられた。その他の実習前介入として,共用試験の使用による知識・技術の判定や関連施設でのプレ実習や実習指導者・卒業生などによる第三者的介入例が見られ,各学校で臨床実習に向けた補完が多様である現状が確認された。また,実習後の介入ではほとんどの学校が症例発表会を実施しているが,その他の介入は約1/3に留まり,その具体的方法は,個人面談や試験を除外すると,実習経験の学内教育における活用は17校(18.1%)に過ぎず,貴重な実習経験を十分に活かしきれていないことがわかった。【理学療法学研究としての意義】今回の調査結果から,臨床実習による経験を学内教育で十分に活かしきれていない可能性が示唆された。この実習経験の有効な活用方法を検討することは,学生のさらなる能力向上につながると考えている。
著者
藤浪 将 眞下 達 吉瀬 謙二
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.117-118, 2016-03-10

教育,研究用プロセッサは中身がわかりやすいことが重要である.自由に使えるオープンな命令セットとして,RISC-Vがある.しかし,RISC-Vのインオーダ実行プロセッサであるRocket Coreは教育用でありながら,Chiselといわれる独自の言語で記述されており,可読性が低く,改良しにくいという欠点がある.一方,オープンソースのアウトオブオーダ実行プロセッサはまだ数が少なく,教育,研究ともに需要があると考えられる.そこで我々は,FPGA上で動作する,RISC-Vを用いたアウトオブオーダ実行のプロセッサを一般的なVerilog HDLで開発する.
著者
大野 直竹 飯田 展久
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1876, pp.40-43, 2017-01-30

売上高をここ6年で2倍に増やした大和ハウス工業。親密な関係を築いた土地オーナーへの幅広い事業提案が成長の原動力だ。創業者精神を全社員が共有し「売上高10兆円」の壮大な目標へと突き進む。
著者
山田 利彦
出版者
了徳寺大学
雑誌
了徳寺大学研究紀要 (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.7, pp.9-17, 2013

第30回オリンピック大会柔道競技が7月28日から8月3日までの7日間,ロンドンにて開催され,了德寺学園より2名の選手が出場した.平岡拓晃が60㎏級で,学園選手初となる銀メダルを獲得し,福見友子が48㎏級で5位に入賞した.日本チーム全体では,金メダル1,銀メダル3,銅メダル3個という厳しい結果となった.北京オリンピック以後,世界ランキング制度導入など,大きな変革の波が押し寄せ,様々な面で日本柔道が十分に対応できなかったことが今回の結果につながったように思われる.次回のオリンピックに向けて,強化の当事者の1人としても, 金メダル獲得目指して努力していきたい.The 30th Olympic Games Judo competition was started on July 28 in London for 7 days until August 3, and two players from Ryotokuji Judo Team participated. Hiroaki Hiraoka won the first silver medal in 60 kg category for the Ryotokuji Judo Team and Tomoko Fukumi placed fifth in 48 kg category. Japanese Judo team took one gold, three silver, and three bronze medals in total. This result was very severe for the Japanese Judo. After the Beijing Olympics, the wave of the big change such as the world ranking system introduction flocked, and it seemed to be connected by various aspects for this result that Japanese Judo was not able to cope enough. As one of the coaching staffs, I would like to make an effort to accomplish the gold medal at the next Olympics.