著者
森 政人 唐山 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.278, pp.1-3, 2014-10-18

本研究では、複数のイヌの事象関連電位計測システムの開発を行った。複数のヒトの事象関連電位を同時に計測するシステムはあるがへと応用し、複数のイヌの脳波を計測できるようにした。また、音声での刺激のタイミングを同期し、複数のイヌの感情を誘起するような刺激を与え、脳波を解析することによりイヌの感情について理解することを目指している。イヌの行動で感情を推定するのではなく、生体情報によりイヌの感情を推定し、イヌ用のBMIやBCIの開発につなげる。

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出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.90-90, 1995 (Released:2011-03-01)
著者
李 嵐
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.G0934-G0934, 2006

【目的】21世紀を迎えた日本では、高度な知識や専門技術さらに豊かな人間性と高い倫理観をもった理学療法士が求められている。働きながら学ぶという夜間部の特性を生かし、知識と技術に偏重することなく、思いやりを持てる心の豊かさと高い倫理観を併せ持った理学療法士を養成するのは我々の教育理念である。今回、理学療法学科夜間部に在籍する学生の就業状況を調査し、学業成績との関連性を検討し若干の示唆が得られたので報告する。<BR><BR>【方法】平成15年度に当校理学療法学科夜間部に入学した学生43名(男性学生29名、女子学生14名、平均年齢24.4歳)を対象とした。学業成績として、一年次全科目学科成績を用いた。43名の学科試験成績の総合偏差値順位によって成績上位群(A群)、成績中位群(B群)、成績下位群(C群)の3グループに分けた。全員に対し就業状況と学習状況に関するアンケート調査を実施した。調査内容は最終学歴、就業施設、一日平均就業時間数(WH)、一日平均学習時間数(LH)、または就業と学習過程で生じる問題点などの質問から構成した。結果をグループ間にて比較しT検定、反復測定分散分析と相関係数の検定を用いて統計学的検討をした。<BR><BR>【結果】A群は最も高い平均年齢(26.7±7.4歳)を示し、C群(21.9±4.5歳)との間に有意な差(P<0.05)が見られた。B群に一日平均就業時間数(WH)が最も少なく、A群より有意に(P<0.05)低値を示した。一日平均学習時間数(LH)については、A群とB群はC群より有意に(P<0.05)高値を示した。WHとLHの間に強い相関関係を認められなかった。<BR><BR>【考察】学業成績は学習効果によって左右される。学習効果は基礎学力と学習時間の二つの要因に影響される。学習の一連の訓練をもっとも長く受けて来た四年制大学卒学生が必ずしも上位の成績を得られなかったのは、学習動機の不足と高等教育レベルの低下に関連すると推察できる。<BR> 高い年齢層の学生が良い成績を得られたのは、「将来への危機感による動機づけ」、「いままでの人生経験による問題処理能力」などの要因は良い影響を及ぼしていると考えられる。<BR> 就業時間数と学習時間数の間に強い相関関係を示さなかったのは、80%以上の学生が医療施設に就業し、日頃から臨床に立触っている。そこで知識不足を実感させるのは動機となり、休み時間や通勤通学電車の中の時間を学習時間としてあてる学生も少なくないのは原因ではないかと考える。<BR><BR><BR>【まとめ】学生の年齢層が幅広く、働きながら学べるのは夜間部の特徴と言える。今回の調査によって、学業成績は就業時間数にほとんど影響されず、年齢と授業外学習時間数は学業成績に関係していると考えられる。
著者
金子 九郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.6-10, 1959-12-31
著者
長田 泰公
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.19-24, 1998-12

女子短大生6名を対象に,日常生活24時間での騒音暴露を10分ごとに測定させた。平均の騒音レべル(等価騒音レべル,L_<Aeq>)は68dBであった。また行動別の騒音レべルを330名の学生での生活時間調査データに応用したところ,1日平均レべルは67dBであった。このレべルはUSEPAによる騒音性難聴防止基準の70dBに近い。毎日の暴露レべルのうち最も高かったのは通学,それも電車による通学時間に得られ,75dBを越えていた。地下鉄や乗換え駅での騒音レべルは地上線のそれより高く,また反響やアナウンスによって前者のほうが喧しいことがわかった。電車の中でへッドホンで音楽を聴いているときのレべルは90-100dBであった。労働基準からみると,このレべルの許容時間は1日2時間以下である。
著者
木村 俊哉 川崎 聡 島垣 満 内海 政春 後藤 公成
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.78, no.787, pp.576-587, 2012

CFD simulations were performed for the leakage flow in the gap between the casing and the shroud of a centrifugal impeller. The effects of swirl brakes equipped in the casing on the leakage flow were numerically investigated. The leakage flow swirling due to impeller rotation was trapped inside swirl brakes and interacted with the walls of the swirl brake, generating a very complex flow and a vortex structure inside. By the interaction with swirl brakes, the leakage flow rapidly lost its angular momentum mainly in the outer region of the swirl brake. The loss of swirl resulted in a decrease of the pressure difference in the radial direction due to the centrifugal force effect. The radial distribution of pressure in the gap between the casing and the shroud was largely modified, and thus the axial thrust force on the impeller was changed as well. The thrust balance of the impeller can be adjusted by an appropriate design of swirl brakes and the instability of rotating shaft can be reduced by decreasing the swirl of the leakage flow.

1 0 0 0 OA 上聖部

出版者
日蓮宗宗学全書刊行会
巻号頁・発行日
1926
著者
犬塚 美輪
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.13-25, 2016
被引用文献数
5

本研究では, 学習者が数学をどのような学問だと捉えているかを数学信念と定義した。本研究の目的は, 第1に, その因子構造を明らかにすることである。第2に, 数学信念の個人差を説明する要因を検討することを目的とした。先行研究と予備調査をもとに質問紙を作成し, 本調査では大学1年生762名の回答を分析した。探索的因子分析と確認的因子分析から, 数学信念が「有用性」「思考プロセス」「固定性」「困難性」の4因子によって説明できることを示し, 各因子の負荷の高い4項目を用いた数学信念の構造モデルを採用した。さらに, 性別, 学力(得意度・入試難度), および学習経験(専攻・数学学習経験・受験経験)が, 数学信念の4因子をどの程度説明するか, 共分散構造分析によって分析した。その結果, 学力や学習経験にかかわる変数と数学信念の関連が見られた。具体的には, 数学得意度は, 全ての因子と関連し, 得意度が高いほど有用性や思考プロセスの評定が高く, 固定性や困難度の評定が低かった。また, 入試難度・学習経験と受験経験から思考プロセスには有意な正のパスが示され, 固定性には有意な負のパスが示された。さらに, 専攻が理系であると, 思考プロセスの評定が高かった。一方, 性別と信念の4因子の間に有意なパスは見られなかった。
著者
峰松 美佳 後藤 真孝 川村 卓也 松澤 茂雄
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.551-560, 2013-02-15

同時により多くの情報を表示可能とするタイルドディスプレイシステムが注目を集めている.本論文では,ディスプレイの大型化に柔軟に対応することを目的とした,マルチコアレンダリングサーバの設計と実装について述べる.また,我々の特徴技術である,多段並列処理手法と背景補正ダブルフレームバッファ(FB)の効果を検証する.8CPUコアサーバを用いて性能評価した結果,フレームレートが,並列処理を行わない場合と比べて7.3倍,通常のダブルFBを利用する場合と比べて1.3倍向上することが確認できた.また,関連研究であるXvncと比較すると5倍のフレームレートが得られた.A tiled display system which enables to display large amount of data is gaining attention. In this paper, we propose multi-core rendering server architecture for a tiled display system which flexibly adapts to different display sizes. The proposed technology introduces multistage parallel processing method and background correction double FB (Frame Buffer). Evaluation using 8 CPU core server showed that the frame rate of the proposed technology increased by 7.3 times compared with single thread version, increased by 1.3 times compared with conventional double FB version, and increased by 5 times compared with Xvnc.
著者
平原 智恵美 槙田 香子 遠藤 竜也 日浦 未幸 平井 克典 尾上 隆司 谷山 清己 川本 俊治
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.640-647, 2014-09-25 (Released:2014-11-10)
参考文献数
8

今回,病院内の全心電計を管理できる心電図管理システムの導入による利用者の利用度並びに登録精度に及ぼす影響を明らかにする.平成23年9月に呉医療センター・中国がんセンターでは電子カルテ更新,全業務のペーパーレス運用に伴い,無線LANを用いて院内全心電計を一元管理できるシステムを導入した.従来のオーダエントリーシステムによる生理検査室での心電図実施に加え,救急外来や病棟などで実施する部門心電図は,心電計で患者IDを登録するか,心電図サーバで患者IDを修正登録し実施した.さらに医用波形標準化規約Medical waveform Format Encoding Rules(MFER)を利用して過去11年間の他社製心電図ファイリングから新システムへの波形移行を行うことにより,新システム上で同一患者の過去心電図を閲覧可能とした.心電図管理システム導入により,部門実施心電図件数は増加し,対全心電図件数比率も増加し,3割以上に達した.患者IDが登録されていない心電図比率は6ヶ月後には減少した.また,職員健康診断の心電図も紙運用であったが,全職員のカルテ番号を作成し,一元管理とした.結語:MFERを活用した過去心電図ファイリング波形の移行ならびに統合心電図管理システムの導入で,心電図管理および利便性が著しく改善し,患者誤認防止にも有効であった.
著者
渡邉和美
雑誌
犯罪学雑誌
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, 2003
被引用文献数
1
著者
野上 通男
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100004, 2016 (Released:2016-04-08)

倭国は海を渡って、大陸の国々と外交を行ってきた.後漢・魏から5世紀の劉宋代までの遣使の史料記録から、それが行われた季節についての考察を扱う. 月の記述がある場合、その年の月の月朔干支を後漢四分暦あるいは景初暦・元嘉暦で計算し、太陽暦の「中」の干支から、その月が太陽暦のいつに当たるか明らかにして、季節との対応を考察した. 対象としたのは次の時代の遣使である      1)倭による後漢代の遣使: 2)魏・倭王卑弥呼時代の遣使: 3)倭および百済・高句麗の遣使:
著者
鈴木護
雑誌
犯罪学雑誌
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.93-94, 2001
被引用文献数
1
著者
影山 純二
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.110-113, 2015 (Released:2016-05-07)
参考文献数
12

主観的ウェルビーイング (SWB) に関して近年研究されてきた事柄の1つに,幸福度や生活満足度の年齢変化がある.しかし,その変化を理論的に説明する研究はない.そこで本研究は,満足の裏返しである不満が行動インセンティブになっていることに着目して,その年齢変化を進化生物学のフレームワークの中で考察し,そこで得られた仮説を検証した.進化生物学の中でも生活史理論を用いて得られた仮説は,所得不足と配偶者/生殖パートナーがいないことのそれぞれの不満へのインパクトは生殖年齡期に最も大きく,他の要因をコントロールした上での生活満足度(ベースライン)は生殖年齡期に最も低くなるというものである.ブリティッシュ・ハウスホールド・パネル・サーベイ (BHPS) を用いた回帰分析では,すべての仮説と整合的な結果が得られた.所得不足や配偶者/生殖パートナーがいないことの生活満足度への効果は30歳前後で最も大きく,生活満足度のベースラインはU字型で中年期に最も低くなった.本研究の結果は,生活満足度のベースラインが進化上適切な行動を促すインセンティブの強さを表し,グロスで見た際の生活満足度や人間行動の年齡変化を考察する上で重要な情報になることを示唆している.