著者
榊 剛史
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.259-263, 2016-07-01 (Released:2016-07-01)
参考文献数
13
被引用文献数
2
著者
森内 秀祐
出版者
近畿脳腫瘍病理検討会
雑誌
Neuro-Oncologyの進歩 (ISSN:18800742)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-6, 2009-11-01 (Released:2014-04-22)
参考文献数
8

We experienced 7 cases of immunosuppressed patients with enhancing intracerebral lesions on CT and MRI at our hospital in the period between 2004 and 2008. The cases included 6 patients infected with HIV and 1 rheumatoid arthritis patient. Patients aged between 40 and 56, and they consisted of 6 males and 1 female. HIV patients are generally first treated for HIV associated benign diseases or infectious diseases, including Cryptococcus infections, fungal infections, and so on. When these treatments are not effective, a differential diagnosis for malignant lymphoma is required before considering radiation therapy and chemotherapy. We performed open biopsies on all cases, and used a computer aided navigation system to assist in our minimal invasive surgery. The average total volume of specimens attained by biopsy was about 1cm3 and enough to undertake an immunohistochemical study, a flow cytometric study, and a gene translication study of gamma immunoglobulin genes. The final diagnosis of the 7 cases were diffuse large B cell lymphoma, adult T cell lymphoma, toxoplasmosis, a lymphoproliferative state due to an EB virus infection, and immuno-reconstruction syndrome after treatments for HIV. Despite the fact that CT and MRI image studies were similar between patients, final diagnosis differed and included malignant diseases. In conclusion, we consider it difficult to make an accurate diagnosis of CT and MRI enhancing intracerebral lesions in immunosuppressed patients, and regard it as very important to undertake open biopsies to make a final diagnosis and to differentiate between a variety of disorders in such patients.
著者
高田 勝裕 小松 亮介
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.523-529, 2014-09-01

アドテクノロジーと呼ばれるインターネット広告の配信技術分野への注目が高まっている.特に近年のイノベーションであるリアルタイムビッディングと呼ばれる広告取引では,広告主側においては広告成果を追及するために,また,広告掲載側においては広告表示を高く販売することを追及するためにデータサイエンティストが活躍している.本稿では,アドテクノロジーの最前線であるリアルタイムビッディングに関わるデータサイエンティストたちの具体的な業務の事例を紹介する.
著者
左地 亮子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.470-491, 2014-03-31

近年、人文社会科学の諸領域において、「語り」が意味生成に関与し、個人と他者や共同体との関係を架橋する社会的行為として注目されてきたのに対して、「語らないこと」や「沈黙」は、共同性に対立する孤立や孤独と結びつけられ中心的に扱われてこなかった。本論文は、こうした研究動向に新たな視座を提示すべく、フランスに暮らすマヌーシュの死者をとりまく「沈黙の敬意」を事例に、沈黙の共同性を明らかにすることを試みた。その際に注目したのは、服喪のあいだに死者をめぐって生じるマヌーシュの沈黙が、これまでの「死の人類学」において指摘されてきた、「個別特異な死者から集合匿名的な祖先への移行」を妨げる側面である。マヌーシュは死者の名前や記憶を口にすることを避け、遺品を廃棄する。先行研究は、この死者に属し死者を喚起するあらゆる有形無形の事物を共同体から排除するマヌーシュの態度を、死者の「忘却」を導き、死者を「集団の永続性」を保障する「匿名の祖先」に変換する手続きとみなしていた。しかし本論文では、マヌーシュの沈黙が、むしろ死者や遺族という共同体内部の個人の存在や体験の「特異性=単独性」を保護するために「敬意」という価値を与えられること、そしてそれがゆえに、個の体験を全体性の中に解消することを阻み、死者から祖先への移行が果たされる服喪の終了を先延ばしにすることを指摘した。マヌーシュの沈黙は、「個の全体への統合」を志向する調和的な儀礼モデルに抗いながら、差異の「分有」としての共同性を開示するのだ。
著者
及川 真平
出版者
北海道大学低温科学研究所 = Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.103-112, 2009-03-31

群落の構造(器官のサイズや位置)は群落内の環境(特に光強度)に強い影響を及ぼし,よって群落の生産を規定している.一方で,群落の構造は生産の影響を受ける.本稿では,こうした植物群落の構造と群落内部の光環境の関係を解析する手法を概説する.
著者
田村 直之 丹生 智也 番原 睦則
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.4_183-4_196, 2010-10-26 (Released:2010-12-26)

本論文では,SAT変換に基づく制約ソルバーであるSugarの概要とその性能評価結果について述べる.Sugarは,制約充足問題(CSP),制約最適化問題(COP)および最大制約充足問題(Max-CSP)を,命題論理の充足可能性判定問題(SAT問題) に変換し,MiniSat等の高速なSATソルバーを用いて求解を行うシステムである.SAT変換には,order encodingと名付けた新しい方法を用いており,従来広く用いられているdirect encodingやsupport encodingよりも,多くの問題に対して高速な求解が可能である.本論文では,order encodingの説明を含めたSugarの概要について述べた後,2008年に開催された第3回国際CSPソルバー競技会およびMax-CSPソルバー競技会での結果を基にSugarの性能評価結果を報告する.なお,Sugarは同競技会の10部門のうち4部門で第1位となった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.612, 2015-03-23

今年4月に入庁する土木職員を予定どおり確保できず、年が明けてからも追加で募集を掛ける自治体が相次いでいる。民間企業やほかの自治体との人材の取り合いは激しく、なかには定期採用試験の受験者さえゼロだった自治体もある。 受験者がいなかったのは北…
著者
須藤 陽子
出版者
有斐閣
雑誌
法学教室 (ISSN:03892220)
巻号頁・発行日
no.426, pp.54-61, 2016-03
著者
宮島 敏明 トーマス デビッド 天野 英晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.70, pp.125-130, 2012-05-22

計算集約的なアプリケーションは、該当部分をFPGAやGPUへ処理をオフロードすることで実行時間を劇的に短縮することができる。しかし、どのアクセラレータを選ぶか、アプリケーションの解析、実行時間の見積もり、コーディングなどをそれぞれ専用のツールを用いて繰り返すような既存の実装サイクルは時間がかかるだけでなく、高度な専門知識を必要とする作業である。加えて、このサイクルのどこかで高速化に最も重要な低位の並列化だけでなく、タスクレベル並列性を取り出す必要がある。本論文では、Courierと呼ぶバイナリアクセラレーションのためのツールチェインとドメイン固有言語を提案する。Courierは、実行中のソフトウェアバイナリファイルからのデータフローの抜き出し、処理をオフロードした際の実行時間の見積もりなどを行い、元のバイナリを高速化する。Courierを用いることで、元のソースコードや専門的な知識がなくとも、容易にタスクレベル並列性を取り出すことが可能となる。また、ソフトウェア/ハードウェア協調設計環境でどの部分をオフロードするのが最適かの決定も容易になる。
著者
久保 喜平 松山 聡 片山 久美子 堤 千津 米澤 久美子 嶋田 照雅 小谷 猛夫 佐久間 貞重 大橋 文人 高森 康彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1335-1340, s・iii, 1998-12
被引用文献数
1

乳腺腫瘍は雌イヌにおいて高頻度に発生する腫瘍のひとつである.本研究では, 腫瘍マーカーとしての有用性を検討するためにイヌ乳腺腫瘍材料におけるc-kit遺伝子の発現を調べた.4種の哺乳動物のc-kit cDNAの塩基配列を参考にRT-PCR法のためのプライマーセットを合成し, イヌc-kit遺伝子を増幅した.正常イヌ脾臓の全RNAからのRT-PCR法により増幅したイヌc-kit遺伝子の大きさは756bpであり, 哺乳動物のcDNAの該当部分と高い相同性を示した.11例のイヌ乳腺腫瘍(腺癌, 良性混合腫および悪性混合腫)すべてにおいてc-kit mRNAの発現が検出された.イヌ乳腺腫瘍のうち, 腺癌におけるc-kit遺伝子の発現は, 悪性混合腫瘍に比べて有意に高かった.さらに, 15例の乳腺腫瘍以外の各種イヌ腫瘍組織標本におけるc-kitの発現も同様に検討した.肥満細胞腫の全例において, 高いmRNAの発現が認められたが, 残りの12例の腫瘍では, 5例で低レベルのRT-PCR産物が検出されたのをのぞいて, c-kit遺伝子の明らかな発現は見られなかった.以上の結果より, イヌ乳腺腫瘍では, c-kit遺伝子mRNAの発現が有意に高く, その診断上有用であると思われる.
著者
清原 良三 栗原 まり子 古宮 章裕 高橋 清 橘高 大造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.1492-1500, 2005-06-15
被引用文献数
10

近年のi-modeをはじめとする携帯電話のネットワーク接続サービスの開始により,携帯電話上に搭載するソフトウェアの規模は急激に拡大している.そのため障害のない状態で携帯電話を市場に出すことが困難な状態になりつつある.そこで,ソフトウェア更新を短時間で実施するための方式を提案する.携帯電話のソフトウェアの更新時間は,無線網を転送するデータ量に依存する転送時間とフラッシュメモリを更新する書き換え時間とからなる.データ転送量を小さくするために,新版と旧版の差分データの転送量を小さくする必要がある.またフラッシュメモリの該当部分だけを書き換えればよい仕組みにする一方で,開発環境の複雑化を防止する必要がある.本論文ではソフトウェアの更新を前提とした携帯電話ソフトウェアの構造に関してメモリ上に空き領域を設けることとベクターテーブルを利用することを提案する.携帯電話のバージョン間の差分データを小さくするとともに,バージョン間でのフラッシュメモリの書き換えを小さくするにあたり,最適な分割方法を理論上で検証したうえで,実際の携帯電話のソフトウェアを利用して評価した.Due to increasing services installed in cellular phones (e. g. i-mode), it is difficult to release bug-free cellular phones. We have proposed a technology for updating cellular phones' software in a shorter period. The time required for software update consists of time for data transmission and time for rewriting data in Flash ROM. Data size should be small. In order to reduce the data size, differences between old version and new one should be as few as possible. It is required to update only the needed area as well as to keep the development environment simple. In this paper, we investigated module fragment method to minimize the updating time and evaluated our updating software in optimized method.
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.54-57, 2014-11

スマートフォンがこれだけ普及してくると、「スマホを手帳代わりにしたい!」というニーズも自然と増えてくる。そんな願望を持っている人は、すぐにでも無料のスケジュール管理サービス「Googleカレンダー」を使ってみよう。スマホとの連携もばっちり。
著者
関口宰 中村亮太 上林憲行
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.561-562, 2011-03-02

大学生活において基本的な行動様式を修得することは、社会に出て高い評価を得ることに繋がる。本研究では社会人の行動様式の基礎であるタイムマネージメントを、大学生活に沿う形で身につけることを目的とし、既存のWebカレンダーサービスと連携した学生生活支援サービスを構築した。本サービスにおいて、スケジュール登録フォームでは履修した講義を選択することでWebカレンダーに講義スケジュールや担当講師、場所等の情報を自動的に登録することが可能である。そのほかにも、1週間の予定・計画と実際の活動結果をグラフ化することで、視覚的な対比が可能となり、タイムマネージメントの評価機能を有する。
著者
小倉 孝夫 雨宮 宏一郎 千草 かおり 濱田 圭 黒川 康司 阿比留 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.134, pp.61-66, 2012-07-12

これまでマッシュアップ等のWebサービス間を連携する環境が普及しており,今後,クラウドサービス利用により,より増加していくことが予想される.サービス間において安全なデータ連携を実現するために,我々は,Webサービスの連携技術であるOAuthを拡張して,ユーザ環境に応じた秘匿制御により機密データの保護が可能となる,クラウド間データ・サービス連携方式を提案した.こうしたサービスでは,smallスタートで安価にシステムを構築する一方,複数企業によるユーザ数の増大(100万ID規模)やサービス増加による大規模化に対応できる必要がある.そこで,安価なL4ロードバランサ(LB)を用いてアクセスGWを並列化するアプローチとした.L4 LBでは,ユーザからのサービス要求をラウンドロビンに振り分けるため,ユーザのログインセッションを維持できないという問題が生じる.そのため,どのアクセスGWからでも,ユーザのセッション情報を一意に取得できるようにKVS(Key-Value Store)技術を適用した.さらに,実サービス(Googleカレンダ-,Facebook)の計測値を用いて,スケーラビリティ評価を行ったので報告する.その結果,安価なL4 LBと複数のGWを組み合わせ.KVSを適用したアーキテクチャで十分にスケールできることがわかった.