著者
松浦 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.299, pp.25-30, 2014-11-06

ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)が多くの分野で利用されている.WSNの特徴は,多くのセンサーが電池稼働であることである.そのため,各ツリークラスタを構成するセンサーの電力消費を最小限に抑える省電力ルーティングが求められる.また,複数ツリークラスタ間の負荷バランスをとることも重要になる.本稿では,クラスタヘッドとクラスタヘッドから情報を収集するベースステーション(BS)単位に階層的にWSN管理システムを配置し,BSと複数のクラスタヘッドを連携させた効率のよいルーティングとWSN管理手法を提案する.
著者
松浦 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.303, pp.47-52, 2013-11-14

RPL(IPv6 routing protocol fbr low-power and lossy networks)はDODAG(destination-oriented directed acyclic graph)と呼ばれる複数センサーから構成されるツリーで,DODAGのルートノード(DODAG root)までデータを転送し,そのデータをベースステーションに送付することによってセンサー情報を収集する形態をとる.各センサーは電池稼働であることが想定されるので,各センサーの電力消費を抑えることは最も重要な課題である.ひとつのWSN(wireless sensor network)上で一つまたは複数のDODAGをどのように構成するかは,RPLのOF(objective function)に依存するが,いままでに提案されているOFでは必ずしもDODAG上のセンサーの電力消費の最適化がおこなわれているとは言えない.本稿では各DODAG上のセンサーの電力消費を大幅に削減することを可能とするルーティングフレームワークを提案するとともに,一つのWSN上での複数DODAG構成法についても議論する.
著者
加藤 俊一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.611-621, 1993-07-01
被引用文献数
1

本稿では,画像の内容検索を実現する視覚的対話機能の一般的な枠組みを紹介する。具体例として絵画を対象に,画像・画像型の客観的規準による例示画検索,文字・画像型の主観的規準による感性検索のアルゴリズム等を紹介する。例示画検索では,絵画の構図に相当する概略画を,人間の視覚特性を考慮した画像処理により作成し,概略画索引とした。利用者が提示するラフスケッチとの柔らかなマッチングにより,オリジナルの絵画や類似の構図の絵画を検索する。感性検索では,利用者の感性モデルを,印象語間の相対的関係,印象語と絵画の色彩特徴の相関等を多変量解析を用いた統計学習で構築する。利用者が,主観的な印象語を提示すると,それに相応しい色彩の絵画を推定して検索する。
著者
今村 薫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 人文・自然科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; HUMANITIES and NATURAL SCIENCES (ISSN:03850056)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.31-42, 2014-07-31

旧人と新人が交替するにあたり,狩猟方法がどのように変わったかを推測するために,現代の狩猟採集民サンの狩猟方法を詳細に調査した。その結果,サンの狩猟方法は大型獣を狙った弓矢猟や槍猟だけでなく,小型の哺乳類や鳥類を対象に多種多様な猟法があること,狩猟を行う者は成人男性だけでなく,成人女性や少年たちも行ってきたことが明らかになった。とくに少年は,4~5歳のころから『自然の読み取り方』を学んでいく。動物に関心を持ち深く観察してその心を読むというヒトに特有な能力は,ホモ・サピエンスの起源にまで遡ることができる。人と動物の関係は,人間の認識能力そのものの変革を促したという点で,人の進化と深く絡んでいると考えられる。

1 0 0 0 日本結髪史

著者
稲葉小千 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1918
著者
小野 浩 中山 二郎
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.3-12, 2014-03-17 (Released:2015-07-02)
参考文献数
30

発酵食品中には乳酸菌をはじめとする様々な細菌類が存在していることが知られている。近年、次世代シーケンサーを用いた菌叢解析法が発酵食品の細菌叢解析にも利用されるようになり、これまで見ることができなかったフローラの深部に焦点を当てることが可能となってきた。本稿では著者らの糠床の菌叢解析の研究を中心にピロタグ法を用いた発酵食品の細菌叢解析の有効性について述べる。
著者
深井 洋一 塚田 清秀
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.22-26, 2007-02-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
9

一夜漬タイプの糠床を調製して,野菜類を原料に糠漬け試験を行なった。その結果,糠漬けは甘味系遊離アミノ酸組成含量やGABA等の増加で総遊離アミノ酸含量が約3倍に増加することが分かった。におい識別値ではにおいの質において,新米糠床と古米糠床で差異を認め,糠床および糠漬けのフレーバーへの影響が示唆された。遊離アミノ酸組成含量とにおい識別値の関係を,相関行列と主成分分析により明らかにした。官能検査では,新米糠漬けは,味および香気で有意に優れることが示された。特に遊離アミノ酸は増加が顕著であることから,その効能が期待される。
著者
八並 一寿 越後 多嘉志
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.310-313_1, 1992-06-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
21
被引用文献数
3 8

市販いわし糠漬け20試料について, 不揮発性アミン含量の実態を明らかにし, さらに水分, pH, NaCl, VBNについても同時に測定した. 水分, pH, NaCl, VBNの平均値及び標準偏差値は, それぞれ43.9±4.3%, 5.28±0.13, 12.2±2.4%, 57.4±25.1mg/100gであった. 糠漬け中の不揮発性アミン量の平均値及び標準偏差値は, プトレシン (Put) 74.3±121.0μg/g, カダベリン (Cad) 7.8±7.5μg/g, ヒスタミン (Hm) 368.3±421.6μg/g, チラミン (Tym) 213.3±271.1μg/g, スペルミジン (Spd) 4.3±6.5μg/gであり, HmとTymの含量の高い試料が多かった. VBNが80mg/100g以上の試料では, Putを100μg/g以上, Hmを500μg/g以上, Tymを400μg/g以上含むものが多く, VBNが40mg/100g以下の試料では, 不揮発性アミン含量の低いものが多かった.
著者
久田 孝 宮本 浩衣 坂尻 誠 安藤 琴美 矢野 俊博
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.296-301, 2001-03-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
13
被引用文献数
8 11

13の製造元で製造されている魚介糠漬け36製品について調べたところ, 全体的に最優勢菌群は好塩性の乳酸球菌であった。しかし, その菌数は製造元あるいは製品によって大きく異なり, 検出限界以下(<(10)2/g)&acd;(10)7/gであった。好塩性あるいは耐浸透圧性の酵母菌数も製造元あるいは製品によって異なり, 検出限界以下&acd;(10)6/gであった。これら糠漬け試料のうち3製品のみで, 好気性球菌や酵母が乳酸球菌よりも優勢となっていた。糠漬け中の主な有機酸は乳酸であったが, その濃度も0.1&acd;1.7g/100gと製造元や製品によって異なった。揮発性塩基窒素(VBN)は糠漬け中に50&acd;230mg/100gであった。

1 0 0 0 週刊東京

出版者
東京新聞社
巻号頁・発行日
vol.4(4), no.123, 1958-01
著者
平重道著
出版者
宝文堂出版販売
巻号頁・発行日
1977
著者
高橋庄五郎著
出版者
青年出版社
巻号頁・発行日
1979
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.291, pp.17-24, 1999-09-13
被引用文献数
13

本研究では,視線を利用してウインドウを操作する環境Ewmを提案する.これまでマルチウインドウシステムにおいてウインドウの操作にはマウスなどのポインティングデバイスが一般的に利用されてきた.そのため操作のたびにポインティングデバイスを操作する必要があり,また操作をおこなうための特別な知識を必要とした.我々の提案するシステムはユーザの視線を観察することでウインドウの操作を自動的におこない,またユーザがウインドウを操作する場合はコマンドを視線によって実行することが可能であるという特徴を持つことで,手を用いることなくわずかな知識で操作可能なウインドウ操作環境を実現している.