著者
室田 一雄
出版者
特定非営利活動法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
雑誌
横幹 (ISSN:18817610)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.36-42, 2007 (Released:2016-04-14)
参考文献数
22
被引用文献数
1

Duality plays a pivotal role in every field of science and engineering, but its concrete meaning is diverse. In search of duality-based technology duality concepts are classified and the role of duality in optimization and control is discussed. As fundamental duality phenomena in mathematics, emphasis is laid on the dual space in linear algebra and the Legendre transformation for convex functions. Duality between connotation and denotation is also explained. Two specific examples indicate recent fruitful interactions between different areas through duality.
著者
三浦 伸也 千葉 洋平 佐野 浩彬 前田 佐知子 池田 千春 田中 亜紀子 高橋 美佐 半田 信之 臼田 裕一郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.s1, pp.s23-s26, 2020 (Released:2020-10-09)
参考文献数
2

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)下では密閉空間・密集場所・密接場面の3つの密を避けることが推奨されている。発表者らは出水期や風水害等に向けて、都道府県や市区町村といった自治体が COVID-19下において、内閣府防災等が提示した通達をどのように活かし、自然災害への備えを行っているかを網羅的かつ俯瞰的に把握するため、日本全国の都道府県および自治体のWebサイトを検索し、COVID-19下における「避難」もしくは「避難所」等に関する情報(以下、「COVID-19×災害時避難に関する情報」)の発信を行っている事例を網羅的に収集した。この情報収集の過程で、ツイッター、ネットニュース、新聞などのメディアが情報収集をどのように促進し、情報を「集める」から情報が「集まる」兆しを感じさせたのか。情報収集、ひいてはアーカイブ構築と本来の目的以外のメディアでの情報発信などをどのように捉え、メディアと協働し、アーカイブを構築していくのが望ましいのかについて議論したい。
著者
西谷 善子 川原 貴 山本 正嘉
出版者
The Japan Journal of Coaching Studies
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.53-64, 2014-11-20 (Released:2019-09-02)
参考文献数
26
被引用文献数
1

This study aimed to develop the assessment of muscle strength and endurance in climbers, and clarify the profiles of muscle strength and endurance in Lead climbers, in relation to performance levels. Muscular strength and endurance, using a traditional hand grip strength dynamometer and an original new climbing-specific grip strength and endurance test, were determined in 12 male non-climbers and 40 male Lead climbers who were categorized into four groups (control, beginner, intermediate and expert). All muscular strength and endurance test were significantly associated with climbing performances (ρ=0.674 -0.747, p<0.05). Differences among the four groups were more marked in climbingspecific strength and endurance than in traditional hand grip strength. Traditional hand grip strength was significantly higher for control group than for beginner and intermediate group. Therefore it is insufficient to evaluate muscle strength of Lead climbers only by traditional hand grip strength, whereas the climbing-specific strength tests used here can be used to evaluate the muscle strength and endurance profiles of Lead climbers in relation to climbing performance.
著者
田村 百代
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.730-752, 1998-10-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
56
被引用文献数
1 1

『コスモス』において具体的に論じられた「地球の物理学」という自然地理学思想を対象とし,その形成過程,コスモス論および「自然画」との関係を取り上げる中で,Humboldtが主張する自然地理学の本質とその思想的背景を考察した.その結果,Humboldtの自然地理学の本質は,ニュートン主義の物質理論を基盤とした空間内の自然諸現象の力動論的考察にあることが明らかとなった。Humboldtの自然地理学は,基本力(引力・斥力)を持つ物質微粒子(原子)の運動を前提とし,空間内に共存する自然諸現象を物質のレベルでとらえ,数量化に基づきながら自然諸力(重力・熱・光・電気・磁気・化学親和力)の作用に還元するという力動的機械論の地理学であった.Humboldtが主張する力動論の地理学思想の背景には,宇宙はすべて力学の諸法則に従って運動する物質から成り,自然界のすべての結果は物質上の原因によるというニュートン力学影響下の物理学思想が存在している.
著者
松尾 庸平
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.770-773, 2016-10-18 (Released:2016-11-17)
参考文献数
7
被引用文献数
1

腰椎のキネマティクスは胸椎とは異なり,胸郭,肋骨による支持がないために大きな運動性と可動域を有する.また腰部脊柱管狭窄症・腰椎変性すべり症・腰椎変性側弯症などの変性疾患や腰椎圧迫骨折・腰椎破裂骨折などの外傷の好発部位となる.その理由としては,上位脊柱からの荷重や運動負荷が腰椎に集中するからであると考えられている.こういった疾患を治療するうえで,腰椎の解剖とキネマティクスへの理解は大変重要である.本稿では腰椎の解剖と疾患との関係性,キネマティクス研究の歴史について述べる.
著者
館岡 孝
出版者
公益社団法人 日本植物学会
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.905, pp.391-394, 1963 (Released:2006-12-05)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

高等植物のシキミ酸生成に関して, 特に暗条件下の葉での生成を中心にしらべた.イチョウの成葉のシキミ酸含有量は野外のもので大きな日変化を示し, 夜間いちじるしく増加する. 葉を暗条件下においた場合も同様にその初期にいちじるしく減少し, その後で元の含有量に復し, さらに相当長時間, 比較的高い含有量が保持される. 微生物で明らかにされたと同様に緑葉においてもエノールピルビン酸リン酸やエリスロース-4-リン酸がシキミ酸生成の素材になっているならば, 暗くした葉でみられた一度低下した後の含有量の回復や, その後の長時間にわたるその保持は, すでに貯えられた糖類が解糖やペントースリン酸回路などを経て記の素材に変換し, これらからシキミ酸が生成されることを推測させる. そこでイチョウとユーカリの葉に種々の呼吸阻害剤を吸収させ, 暗所でシキミ酸生成におよぼす影響をみた. その結果2,4-ジニトロフェノールの阻害は最小で, NaN3, フロリジン, モノヨード酢酸,NaFではその生成がかなり抑制された.これらの結果から解糖が少なくとも暗所でのシキミ酸の生成にあずかっていると推定できる.
著者
広瀬 義成
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.7, pp.454-456, 1986-07-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1

しょうゆにJASができたのは, 加工調味料としては比較的に早期の部類で昭和38年である。それから現在に至るまで, 6回の規格改正があり, なかでも, 昭和48年の改正で現在の形態である6品種, 3方式. 3等級の規格で揃い, 翌昭和49年に第3者格付機関である (財) 日本醤油検査協会に検査が移譲された。その後順調に運営され一括できる程度のデータが揃ったとのことなので, 受検内容の傾向をまとめていただいた。
著者
Fumiaki Fujibe Nobuo Yamazaki Mitsugi Katsuyama Kenji Kobayashi
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.41-44, 2005 (Released:2005-04-21)
参考文献数
14
被引用文献数
78 86

Long-term changes of precipitation intensity were analyzed using a dataset which was recently compiled by the Japan Meteorological Agency (JMA). After some quality check, data of four-hourly, daily, and hourly precipitation at 46, 61, and 8 stations, respectively, were used for the period 1898-2003 on the condition that data for at least 80 years were usable in each month. As the measure of precipitation intensity, ten categories were defined so as to equate the total precipitation amount in each month at each station. The result is characterized by increase of precipitation in high categories, namely intense precipitation, and decrease in low categories. The linear trend for the highest and lowest categories is ±20-30% per century. This feature is found invariably for four-hourly, daily, and hourly precipitation, and qualitatively for all the seasons and regions.
著者
兼井 典子 児玉 達哉 張谷 友義
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.311-316, 2017-12-20 (Released:2017-12-27)
参考文献数
5
被引用文献数
1

シャンプーの主成分であるアニオン界面活性剤はカチオン性高分子との相互作用により,シャンプー希釈時のある濃度領域において,コアセルベートと呼ばれる水に不溶の複合体を形成する。コアセルベートは毛髪に付着してコンディショニング効果を付与することが知られており,コアセルベートの性質がシャンプーの使用感に影響を及ぼすことが報告されている。一方,香料はシャンプーに配合されており,香り立ちや残香は重要である。コアセルベートは毛髪に付着することから,香料の香り立ちや残香はコアセルベートの影響を受けるものと考えられる。そこで,本研究では毛髪への香料の付着に及ぼすコアセルベートの影響について検討した。コアセルベート有/無シャンプー水溶液の上澄み液中の香料量を比較した結果,香料はコアセルベート中に取り込まれる傾向にあることが明らかとなった。さらに,コアセルベート有/無のシャンプーを用いて洗髪した毛髪への香料の付着量をガスクロマトグラフィーにより定量した結果,コアセルベート有の方が無よりも香料の付着量は増加することが確認された。これは,コアセルベート形成時に香料が取り込まれて毛髪へ付着するためと考えられる。
著者
小針 健大 鹿野 真人 佐藤 廣仁 髙取 隆
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.227-233, 2016-10-30 (Released:2016-11-17)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

輪状軟骨切開術は,輪状軟骨前方部分の鉗除を行う気道確保術であり,皮膚から気管までの距離が短く甲状腺の操作も必要としないため,安全性の高い術式である。われわれは,前頸部膿瘍,出血傾向,短頸および上気道狭窄の緊急度が高く通常の気管切開術が困難な4症例に対し輪状軟骨切開術を施行し,術後に切開孔を閉鎖しえた。これまで輪状軟骨の損傷は肉芽形成の可能性があり推奨されていなかったが,全例で声門下の肉芽増生はなく経過している。輪状軟骨切開術は,手術リスクの高い症例に対しても安全に行える術式であり,また術後に切開孔を閉鎖する場合でも必ずしも肉芽形成による気道狭窄などの理由とはならず,有効な術式であると考えられた。