著者
呉 宣児 高木 光太郎 榊原 知美 余語 琢磨 伊藤 哲司 奥田 雄一郎 竹尾 和子 砂川 裕一 崔 順子 片 成男 姜 英敏 周 念麗 渡辺 忠温
出版者
共愛学園前橋国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

日本の大学と中国、韓国、ベトナムの大学がペアになり交流授業を行い、集団間の異文化理解が起こりやすい授業の方式や素材の検討を行った。授業の素材としては、映画、イラスト-によるストーリ、公的な場所での規範・ルールなどが有用であることを確認した。また異文化理解へのプロセスを検討する分析概念として 「歪んだ合わせ鏡」「対の構造」「対話の接続と遮断」「情動反応」などの用語が有効であることが示された。
著者
坂本 道生
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.173-176, 2007

中国仏教の儀礼研究の一端として、北宋代の遵式(九六〇-一〇三二)を取り上げる。彼の遺文を集めた『金園集』には、いくつかの施食・放生に関する資料が収められており、放生会・施食会の流行した当時の状況や遵式の思想が把握できよう。本稿では、犠牲を供物にする中国在来の祭祀を改めて、仏教的な祭祀のあり方を説いた「改祭修斎決疑頒井序」(以下「決疑頒」と略す)というテキストを中心に、遵式の「改祭」についての考えと、改祭後の具体的実践を明らかにしたい。
著者
若宮 香理 小林 芳彦 Acosta Tomas J. 高橋 昌志 奥田 潔
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集 第103回日本繁殖生物学会大会
巻号頁・発行日
pp.69, 2010 (Released:2010-08-25)

【目的】Prostaglandins(PGs) は,生殖機能の調節に重要な役割を果たしている生理活性物質であり,多岐の作用が知られている。なかでも,PGE2は初期胚の発育環境を最適に保つ因子であることが報告されている一方で,子宮内膜から分泌される PGF2α(PGF) は胚の生存および発育を抑制し,妊娠率を低下させることが知られている。また,PGE2およびPGFはともに,受精卵の移送に重要な卵管の収縮運動に関係していると考えられている。ウシにおいて,夏期の気温上昇による暑熱ストレス (heat stress; HS) は,卵胞の発育異常による排卵障害,初期胚の死滅などを引き起こし,妊娠率を低下させることが報告されている。さらに,HSは初期胚の発育の場である卵管に影響を与え,初期胚の生存性に影響を与える可能性も考えられる。本研究では,卵管の機能に及ぼすHSの影響を明らかにするために,培養ウシ卵管上皮細胞を用いて以下の検討を行った。【方法】排卵後 0-5 日の卵管から単離した卵管上皮細胞を播種し,1)細胞接着後,培養液を交換した時間を 0 日とし,通常の培養温度(37.5℃)を control 区,39℃ (HS39) および 41℃ (HS41) をHS 処理区とした。HS 処理 1-4 日後に細胞を採取し,DNA assay により卵管上皮細胞の増殖を検討した。2) コンフルエントに達した卵管上皮細胞を control 区,HS39およびHS41で培養した。HS 処理 4,24,48 時間後の培養上清中PGE2およびPGF濃度をEIAにより測定した。なお,PGs 濃度は DNA (µg) あたりに換算した。【結果】1) Control 区と比較して HS41 で細胞増殖率が有意に低下した (P<0.05)。2) PGE2濃度は HS 処理 4 時間後に control 区と比較してHS41 で有意に減少し,PGF濃度は HS 処理 24 時間後に control 区と比較して HS39 で増加した(P<0.05)。本研究において,HS は卵管上皮細胞の増殖率を低下させ,卵管内における受精卵移送を困難にするとともに,PGE2 濃度の減少および PGF 濃度を増加することにより,初期胚の発達に悪影響を与え,繁殖率を低下させている可能性が示された。
著者
皆川 至 高力 宙 佐方 醍 柴田 昌利 与語 圭一郎 河原崎 達雄 高坂 哲也
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集 第103回日本繁殖生物学会大会
巻号頁・発行日
pp.81, 2010 (Released:2010-08-25)

【目的】リラキシン関連因子(RLF)はブタで発見されたinsulin-relaxin gene familyの一つで,マウスでは精巣下降に必須である。多くの動物でcDNAのクローニングがなされ,RLFはA-B-C鎖からなる前駆体(プロRLF)として生合成された後,A-B鎖ヘテロダイマーとして機能すると推測されてきた。しかし,native RLFがダイマーとして精巣に存在するか不明である。加えて,本遺伝子の発現は成熟精巣でも認められているものの,その機能は定かでない。本研究ではブタ精巣よりnative RLFを単離してその構造と特性を明らかにすると共に,分泌後の行方や受容体の分布から作用発現の可能性を究明した。【方法】デュロック種の雄ブタを用いた。各種クロマトを組み合わせ精巣よりRLFを単離した。構造解析はMaldi Tof/Tof MSで行い,生物活性は受容体LGR8を導入したHEK293細胞におけるcAMP産生能で評価した。血中および体液中RLF濃度は時間分解蛍光免疫測定法で,受容体の局在は免疫染色で調べた。【結果】In situ hybridizationと免疫染色よりライディッヒ細胞でRLFの産生を確認した。精巣をゲル濾過,イオン交換FPLCおよび逆相HPLCに供し,RLFを約12kDaの単一ピークとして単離することに成功した。MSMS解析の結果,60%のプロテインカバレッジでA-B-C鎖ドメインが同定され,RLFは前駆体の構造をとることが判明した。単離したRLFはnMオーダーでcAMP産生を刺激し,十分な生物活性を有していることが分かった。一方,産生源のライディッヒ細胞から分泌されたRLFは精巣静脈のほか,精巣間隙,精細管内液および精巣網液で高濃度で検出された。さらに,精細管内上皮細胞とライディッヒ細胞では受容体の免疫局在が観察された。【結論】ブタでは,RLFは生物活性を持った前駆体としてライディッヒ細胞より分泌され,内分泌,傍分泌または自己分泌因子として機能することが示唆された。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1906年02月01日, 1906-02-01

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1905年12月16日, 1905-12-16
著者
森勢将雅 中野 皓太 西浦 敬信
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.5, pp.1-8, 2010-07-21
被引用文献数
2

我々は,実時間で歌唱力を補正することにより「誰が」「どんな曲でも」「簡単に」歌える新たなエンタテインメントについて研究を進めている.これまで使われてきたカラオケは,歌唱力の高い使用者は楽しめるが,歌唱力の低い使用者が楽しめるものでは無い.本稿では,事前に収録されたプロ歌手の歌声から歌唱力に相当するデータを抽出し,使用者の歌唱にリアルタイムで転写することにより,実時間歌唱力補正を実現するシステムについて述べる.本システムにより,歌唱力の低い使用者は歌唱力補正機能により楽しむことができ,歌唱力の高い使用者にとっても,他者に自らの歌唱力を提供するという新たな楽しみを与える利点がある.ここでは,実時間歌唱力補正を実現するための基盤技術,および計算速度を指標とした客観評価により有効性について論じる.A new Karaoke entertainment to happily sing any music is proposed based on the real-time singing style correction. Although the conventional Karaoke application has entertained the skilled user, the unskilled user cannot enjoy it. The proposed system can solve the problem by the real-time singing style correction based on a professional singer's singing. In this paper, the method to extract the parameter about singing style is proposed to correct the singing style of the user. The entertainment for both the skilled users and unskilled users is also discussed.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1903年01月20日, 1903-01-20

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1902年05月15日, 1902-05-15

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1901年08月09日, 1901-08-09
著者
寺井 康浩 荒井 俊明 諸沢 成浩 徳永 和彦 福本 絵理 木下 智豊 藤森 隆成 笹岡 龍哉
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.J339-J345, 2012
被引用文献数
1

We developed a high mobility polycrystalline oxide semiconductor, IGO (Indium Gallium Oxide), which is the crystalline In<sub>2</sub>O<sub>3</sub> based random orientation polycrystalline material. The polycrystalline IGO has two unique characteristics. One is the high mobility with a wide window for fabrication process and the property is much stable. The other is the wet etching tolerance which enables the merged photolithography process. In spite of the low temperature process below 300°C, the mobility of polycrystalline IGO TFT was over 20cm<sup>2</sup>/Vs with the standard deviation smaller than 1cm2/Vs and the shift of the threshold voltage after positive bias temperature stress (Vg=Vd=15V, 10, 000s) was smaller than 0.3V. These results imply that the interruption of carrier conductivity at the grain boundaries of polycrystalline structure can be neglected with respect to the TFT characteristics and the reliability. From these properties, we concluded that the polycrystalline IGO is one of the promising channel materials for the backplane TFT of future OLED displays.
著者
西浦 功
出版者
北翔大学
雑誌
人間福祉研究 (ISSN:13440039)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.99-110, 2010

In this text, the social background of the system introduction and the problem of thehome help system within the enterprise that the former Ministry of Labor had startedin 1960 in the management were taken up.During the period of higheconomic growth in Japan, the worker family increased rapidlyto the urban area. the problem that the housework proxy was not able to be securedwas coming to light when housewife held the trouble such as the sicknesses.There was an aim of securing finding employment ahead of a middleaged woman bymodernizing the domestic service industry while"Home Help System within the Enterprise"that was the system that the enterprise was always employed the home helper,and sent to the employee home relieved such a worker family.The number of enterprises that adopted the new home help system increased well. Onthe other hand, the voice of unable to move upward of the number of users and interferingto management came to be pointed out. The cause was considered from the pointunder discussion of socialization of housework.Usually, privatization in family is often pointed out as an obstruction factor of the externalservice use. But the author pointed out that the user's social hierarchy was importantas one of the causes.
著者
安藤 潤
出版者
新潟国際情報大学
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.21-32, 2013-04

本論文は、共稼ぎ夫婦の間で家事労働時間分担に関するジェンダー・ディスプレイが発生しているのかを実証的に検証した。通常、このジェンダー・ディスプレイの実証分析は個票データを用いた多変量解析によって行われるのに対し、本論文は、まずジェンダー・ディスプレイを家事生産アプローチから理論的に説明し、かつ、2006 年1月に実施したアンケート調査の結果から得られた理想と現実の家事労働時間分担比率に関するデータを用いた平均値の差の検定によってジェンダー・ディスプレイを実証的に検証したという点で、この分野における分析手法上の貢献が見られる。その実証分析の結果から、夫と妻の間で家事労働時間分担に関してはジェンダー・ディスプレイが発生し、夫が理想の家事労働時間分担比率よりも小さな比率しか担っていないのに対し、妻の家事労働時間分担比率は合理的な時間配分を行った場合よりもはるかに大きくなっており、したがってその効用が大きく低下しているものと考えられる。
著者
林 直樹
出版者
流通経済大学
雑誌
流通経済大学スポーツ健康科学部紀要 (ISSN:18829759)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.123-129, 2008-03
被引用文献数
2

近年,コンピュータを用いた動作分析やゲーム分析が多くの競技で導入され,戦術構成やフォーム矯正に役立っている。バドミントン競技においても,ゲーム分析の有効性を探し求め,競技の中で有効な戦術構築の手段を得ることを目的とした。大学のリーグ戦において,(1)配球,(2)エース・エラーという観点で分析を行い,得られたデータを選手に伝達し試合にのぞんだ。全体の勝敗は昨年と比べ,10勝12敗から16勝14敗と向上した。対戦組合せや選手の競技力向上は大きな要因であるが,分析をし,作戦をたてて試合にのぞむことは,試合前の姿勢としてはとても有効であると考えられる。そして,よりリアルタイムな情報が有効になる。しかし,バドミントン競技においては,シャトルのスピードが速く,リアルタイムな分析は適さず,観察に依るところが大きくなってしまっているのが現状である。リアルタイムな情報を獲得する為には,組織的に分析を行っていることが必要であると思われる。バレーボール競技では定着している「アナリスト」の存在が必要不可欠となるであろう。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年04月07日, 1900-04-07
著者
伊沢 紘生 小林 幹夫 木村 光伸 西邨 顕達 土谷 彰男 竹原 明秀 CESAR Barbos CARLOS Mejia
出版者
宮城教育大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

離合集散型で父系という、サル類では他にアフリカの類人猿チンパンジーとボノボでしか見られないユニークな杜会構造をもつクモザルについて、南米コロンビア国マカレナ地域の熱帯雨林に設営した調査地で、3年間継続調査を行った。その調査は、隣接する4群のサルをハビチュエーションし、完壁に個体識別した上で、複数の研究者による4群の同時観察と、各群について複数のパーティを対象とした複数の研究者による同時観察という画期的な方法を用いて行われ、離合集散の実態が把握された。同時に、その適応的意味を問う上で重要な、主要食物であるクワ科イチヂク属、ヤシ科オエノカルプス属の植物のフェノロジー調査も3年間継続した。また、クモザルの全食物リストを完成、それらの植物を中心とした森林の構造や動態、クモザルの種子散布についても継続調査を行った。その結果、1.森林の果実生産量の季節変化と離合集散するパーティのあり方、2.そのべースになる個体関係とは、3.群れの行動域内でのオスとメスの利用地域の差異とその意味、4.行動域の境界域におけるオスのパトロール行動とオス間の特異的親和性、5.離合集散に介在するロング・コールの頻度と機能、6.群間の抗争的関係、7.父系構造を支える群間でのメスの移出入とメスの性成熟や出産との関係、8.サラオ(塩場)利用の季節性とそこでの特異なグルーピングの意味など、これまで未知だった多大な成果を上げることができた。また、9.クモザルが上記ヤシ科やイチヂク属の植物の種子散布に功罪両面で決定的に関わっている実態、10.新しく形成された砂州の森林生成メカニズムとクモザルの行動域拡張、1l.優占樹種のパッチ構造とパーティのあり方の関係、12.森林構造とパーティの移動ルートや泊り場の関係なども解明され、離合集散性の適応的意味を正面から問える豊富なデータを収集することができた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年12月12日, 1899-12-12

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年07月28日, 1899-07-28
著者
苅野 仁 田村 健治
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会大会講演要旨集 (ISSN:24238317)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.244-245, 2013

The Ionic Semiconductor has been a polymeric semiconductor that contained with some rate earth metal oxides. This semiconductor was an equipment of environment conformity type, since the environmental loading such as power consumption was remarkably small, and it was man and beast harmless. Various solvents and/or atmosphere wre given powerful reduction effect (antioxidative effect) by the convenient and safety method with the semiconductor. In the solvent and/or atmosphere the new active species were generated with the action of this semiconductor. These active species were applied in following field; (1) the battery active reinforcement agents toward various secondary batteries, (2) the power storage system based on the regeneration secondary battery, (3) the cooking oil degradation prevention system toward deep fling manufacturing process, (4) refrigeration and/or thawing system toward keep of freshness of the food and/or selective accelerated ripening, and so on. The authors report the outline of practical application examples of environmental conformity type our products and/or our systems. In addition, it is reported in this lecture that heat exchange efficiency of refrigerant are able to be improved with this semiconductor and relation technologies. The improvement effect of heat exchange efficiency is applied to air-conditioner, refrigerator, and freezing chamber. As the result, large reduction of power consumption is manifested. The obtained practical field data that these reduction effect of power consumption and development of these power consumption reduction systems are reported in detail.