著者
伊東 範尚 樂木 宏実 大石 充
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の結果により閉塞性睡眠時無呼吸を有する高齢患者において、その重症度が筋力や身体能力に関連することが示された。左室拡張能低下などとも相関を認めた。認知機能に関しては横断研究では強い相関を認めなかった。認知機能は個人差が大きいため横断研究では結果が出にくかったと考え、各患者の認知機能を経時的に評価している。また、持続陽圧呼吸(CPAP)療法により、筋力や身体機能、左室拡張能の進行を抑制・改善できるかを前向きに観察している。さらにこの機序についてDNAメチル化などの情報などから検討を続けていく。
著者
三淵 啓自
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.287, pp.1-6, 2008-11-06
被引用文献数
1

セカンドライフの事例を、三次元仮想世界(メタバース)の新しいメディア(メタメディア)としての特徴や、感性的・感覚的な情報メディアとしての可能性をまとめた。

1 0 0 0 OA 諸艶大鑑 8巻

著者
井原西鶴
出版者
池田屋三良右衛門
巻号頁・発行日
vol.[4], 1684
著者
木村 力央
出版者
立命館アジア太平洋大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

本研究は、カンボジアのNGOリーダーはフォロワーによりよく仕えるために、どのようにリーダーシップを変革するかを考察し、以下のような発見があった。リーダーは、危機的な出来事やその他の経験を受け入れる用意があり、またそのような経験を進んで省察する態度が必要である。特に、これまで当然と考えてきた仮定や前提を吟味することが要求される。そのような振り返りから生まれた新しいリーダーシップのモデルを、自分が置かれている状況のなかで実験的に試みることにより、どのモデルがフォロワーに仕えるのに適しているかを判断することができる。

1 0 0 0 OA 陳羣傳試論

著者
狩野 直禎
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.461-481, 1967-03-31
著者
小高 良友
出版者
東海学院大学
雑誌
東海学院大学紀要 (ISSN:18827608)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.53-59, 2011-03-20
著者
森脇 健夫
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

日本では、学校の教師が参加し、研修を積む場として校内の研究会がある。筆者は、ある中学校において校内研究がどう組織され、そこにそれぞれの役割を担った管理職、研究主任、教員がどのようにかかわっているか、また教員がそこでどんな学びをしているか明らかにした。まず、校長がどのようなビジョンのもとに専門家共同体を作っていくかが重要である。教師たちは自らの来歴の中で授業スタイルを形成しているが、校内研究によって、自らの授業スタイルを自覚し、必要ならば自己変革をする。自己変革の一つの契機が子どもたちの声である。校内研究は教師たちに研鑽と自己変革の場を与えるが、それを実質化するのが、同僚性の構築である。
著者
Satoru Ito Satoru Hiroto Hiroshi Shinokubo
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.1309-1311, 2014-08-05 (Released:2014-08-05)
参考文献数
33
被引用文献数
4

We have developed a facile procedure for the synthesis of π-extended fluorubins from perylene bisimides. Iridium-catalyzed direct borylation, the Suzuki–Miyaura cross-coupling, and an acid-condensation sequence afforded π-extended fluorubins 1 in moderate yields. X-ray diffraction analysis revealed a planar structure of 1. In addition, optical analysis and DFT calculations indicated the presence of intramolecular charge-transfer interactions in 1c.
著者
松本 健一 中村 匡秀 水野 修 森崎 修司 大平 雅雄 門田 暁人
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では,高い専門性を要するソフトウェア開発作業を,不特定多数の個人にインターネット技術を使って外注する「クラウドソーシング」と,それら個人間での「群集知形成」を支援する超分散開発基盤技術を開発した.具体的には,「多言語対応コミュニケーション・知識形成基盤」と「Lightweight & Massive PDCAサイクル基盤」の2つを開発し,実証実験によってその妥当性,有用性を評価した.個人を単位とした新たな超分散開発形態は,ソフトウェア開発における多重請負構造を解消し,開発リスク低減とソフトウェア品質向上をもたらす.
著者
Hiroaki Ozoe Chitoshi Kitamura Hiroyuki Kurata Jun-ich Nishida Takeshi Kawase
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.1467-1469, 2014-09-05 (Released:2014-09-05)
参考文献数
32
被引用文献数
5

The title imides possessing a planar acenaphthofluoranthene moiety were prepared by the Diels–Alder reaction of diacenaphtho[1,2-b:1′,2′-d]thiophene and maleic anhydride and subsequent treatment with amines. The reaction with maleimide afforded the corresponding 1:2 adduct displaying intense blue fluorescence in solution. Although the imides crystallize yellow needles, their amorphous solids are red. Concentration-dependent 1H NMR spectra of a N-octyl derivative reveal self-aggregation behavior in CDCl3.
著者
Takashi Harada Ryo Hasegawa Katsura Nishiyama
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.1496-1498, 2014-09-05 (Released:2014-09-05)
参考文献数
23
被引用文献数
6

A Ce3+ complex with tetradentate ligands based on benzimidazole moieties was synthesized. The photochemical properties of the Ce3+ complex were studied via absorption and emission spectra and emission quantum yield measurements. The effective values of the molar absorption coefficient and the emission quantum yield were estimated to be 890 dm3 mol−1 cm−1 and 0.58, respectively; these values are relatively large compared to those of common rare-earth metal complexes that exhibit 4f–4f emissions.
著者
長嶋 洋治 秋本 和憲 石黒 斉 青木 一郎 稲山 嘉明 上村 博司 佐藤 美紀子 谷口 多美代 水島 大一 泉澤 裕介 加藤 真吾
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

細胞極性の異常はがん細胞の主要な性質の一つである。本研究では細胞極性制御因子細胞極性制御因子atypicalprotein kinaseλ/ι(aPKCλ/ι)の各種癌組織、がん細胞における発現と局在を免疫組織化学的に検討した。また、前立腺癌においてaPKCλ/ιの下流に存在し、再発に促進的に働くことが細胞レベルで確認されたインターロイキン6(IL6)の発現についても検討した。これにより、胃癌、メラノーマ,膵臓癌,口腔癌,子宮頸癌についてもaPKCの過剰発現と転移や前癌状態からの進行との臨床的な相関を認めている。我々は前立腺癌ではaPKCとIL6の過剰発現との相関性を臨床検体で証明した。
著者
福ヶ迫 善彦
出版者
流通経済大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

2012年から2014年にかけて,大学院課程における体育教師養成プログラムの開発を行った。プログラムの目的は,教師の意図した学習成果を保証するための実践力と知識の獲得である。プログラムは3種類ある。1つ目のプログラムは,1年間を通じて,理論と実践を行う。2つ目は,映像コンテンツを活用して行う。3つ目は,反転授業である。すべてのプログラムは,実践的知識と実践的思考を育成することができた。1年間をかけて行うプログラムは,より実践力を育成することができた。半年間かけて行うプログラムは,知識の獲得に大きな影響を及ぼした。3年間の研究によって,対象と期間に応じた効果的なプログラムを示すことができた。
著者
高橋 克 清水 章 菅井 学
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

我々は、新規BMP拮抗分子USAG-1欠損マウスにおいて、歯数が増加するphenotypeを見出した。歯数増加は上顎切歯において解析したUSAG-1欠損マウス25例中全例で認められたため、以下の解析は、上顎切歯部において行った。胎生13週から生後3日まで、同部位をHE標本を用いて、組織学的評価を行った。野生型では、痕跡的な乳切歯が胎生15週まで発生が進むが、以後縮小、消失して行くのに対し、USAG-1欠損マウスでは、胎生15週以降も発生が進み、一部エナメル質形成を伴った歯牙の形成を認めた。胎生15週でTUNEL法にてApoptosisを比較したところ歯間葉細胞おいて多く認められ、過剰歯は、同部でUSAG-1欠損によりBMPの機能が亢進されたため歯間葉細胞のApoptosisが抑制されたためと考えられた。痕跡的な乳切歯の歯上皮細胞ではBMP2,BMP4,BMP6、また歯間葉細胞ではBMP4,BMP6の発現が認められた。また同部の歯間葉細胞ではリン酸化smad1/5/8抗体陽性細胞数がUSAG-1欠損マウスで有意に多く、whole mount in situ hybridization法ではBMPシグナリングの下流の分子であるMsx1とDlx2の発現の充進が認められた。USAG-1欠損マウスの上顎切歯部の器官培養において歯数増加を認めたが、BMP拮抗分子の一つであるnogginを添加したところ、歯数増加のphenotypeはrescueされ正常な歯数となった。以上の結果より過剰歯の形成は、同部でUSAG-1欠損によりBMPの機能が亢進されたためと考えられた。ヒトにおいても痕跡的な第3歯堤の存在が報告されており、USAG-1を標的分子として歯牙再生を目指す新しいアプローチとなる可能性を示唆した。