著者
米田 聡
出版者
日経BP社 ; 1999-
雑誌
日経Linux : Nikkei Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.14, no.12, pp.66-72, 2012-12

PCを自分で組み立てるよりも、ネットワーク機器や家電などをサーバーとして改造した方が省電力で済むことが多い。今回はバッファローのNAS製品「LS-V1.0TLJ」をサーバー化し、音楽を高音質で再生できる"ジュークボックス"に仕立てよう。
著者
馬 子驥
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

本研究では圧縮センシングに基づく事前等化方式を用いて、無線携帯端末の消費電力を削減することである。アップリンクにおけるより少ないパイロットを用いて、受信側の伝搬路情報を送信側にフィードバックするという新たな方式を提案した。圧縮センシングのアルゴリズムを用いて、極少なパイロット信号に基づく伝搬路推定の手法を提案して、高精度な伝搬路推定を示した。圧縮センシング法はナイキスト定理より少ないサンプリング信号からオリジナル信号を復原する可能で、注目されている新技術である。元々画像処理などの領域に応用されている方法だが、今度無線通信に利用して伝搬路推定の精度を向上させることができるを示した。また、推定結果により線形事前等化方式を用いて、受信側の伝搬路推定や信号等化などの信号処理用の電子回路を省略可能である。だから、消費電力を大幅に削減する効果を達成することを目標とした。シミュレーションの結果においてこの性能はもう明らかにした。更に、ビット誤り率をはじめ、演算量や安定性などの高品質的な受信性能を維持することは示した。提案した方式をまとめて、論文を出したし、学会発表を通じて、国内外の研究者に周知した。これから、現状よりもっと改善して、特に演算量を少し削減して、特許の出願を目標とする。
著者
出雲井 亨
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.479, pp.113-116, 2005-04-11

PCが音楽の聞き方を変える!/iTunesで何ができる?/iTunesが使いやすい理由/WinとMacに対応/曲を取り込んでみよう
著者
Abe Katsuyuki Kanamori Hiroo
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.1011-1021, 1971-01-30

Group velocities of long-period Rayleigh and Love waves are measured, by band-pass filtering and group-delay time methods, to study regional differences in a deep island arc structure. The measurements are made, over a period range 20 to 80 sec, for propagation paths across the Japan Sea. At longer periods, the observed group velocities of Rayleigh and Love waves are lower by as much as 0.1 km/sec than those for normal oceanic paths. It is found that the ARC-1 model, which was previously introduced to explain the low group velocities of long-period surface waves travelling across the Philippine Sea, can also explain these low group velocities. The major feature of this model is a reduction of mantle shear-velocity by 0.3 to 0.4 km/sec, or 8%, over a depth range 30 to 60 km as compared with that for normal oceanic models. This low mantle velocity and the high heat flow which was previously reported for this region suggest common causes such as high temperature and partial melting. The velocity contrast found here can be explained in terms of a 500℃ temperature excess coupled with a 4% partial melting.|長周期表面波の群速度をもちいて,弧状列島の縁海である日本海のマントル構造を調べた.日本北部及び千島列島の5つの地震についてソウルにおける長周期地震計の記録から,バンド・パス・フィルターとグループ・ディレイ・タイム法を利用して周期20秒から80秒までの群速度を求めた.日本海を横切る表面波の群速度は標準的な海のものにくらべ長周期のところでレイレー波ラブ波ともに0.1km/secほど遅い.この遅い群速度は以前にフィリッピン海を横切る表面波の遅い群速度を説明するためにもちいたARC-1モデルで同じように良く説明される.このモデルの重要な特徴は標準的な海のモデルにくらべてマントルの横波の速度が深さ30~60kmにわたって0.3~0.4km/secまたは8%ほど遅くなっていることである.この浅い所における低速度層の存在と日本海での高熱流量とを考えあわせると.日本海の下のマントル内では他の地域にくらべて温度が高く,またそれによって部分溶融が生じていると考えられる.この考えにしたがうと8%の横波の速度差は4%程度の部分溶融をともなった500℃の温度差で説明される.

1 0 0 0 観世謡之抄

著者
檜常之助著
出版者
檜常之助, 大爪堂
巻号頁・発行日
1899
著者
平野 哲郎
出版者
立命館大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

実体法的側面としては,医療過誤訴訟において医師の過失と患者の損害の間の因果関係が証明されない場合に機会喪失論を適用することを否定したオーストラリア連邦最高裁判所判決を紹介した。同判決は,日本の最高裁判所が相当程度の可能性法理や期待権侵害論によって因果関係の困難を克服しようとしていることと対照的である。訴訟法的側面としては,オーストラリアで普及している専門家を同時的に尋問するコンカレント・エヴィデンスという新たな方式を,これと類似する面のある東京地方裁判所のカンファレンス鑑定と比較した。いずれも裁判官の心証形成を容易にし,より良い判断に資することを目的とする点で共通点がある。
著者
渡辺 邦夫
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

アリストテレスの倫理学と心の哲学が心身関係論を回避せず積極的に荷担したことを示した。かれは徳の説明において感情の状況に応じた「量」にかかわる主張を提出し、状況に応じた直観的認知としての実践的知性から行動が起こると説明したと解釈した。意志の弱さの問題をめぐってもかれは心身因果にかかわる解明を遂行した。心の哲学ではアリストテレスが、欲求を補佐して行動を生む認知の問題に取り組み、行動における人間の認知を、規範という視点から考察しつつ、心身一元論を守ったと解釈した。またかれはスキルや知識や道徳性の学習成果が付帯的知覚としても知性認識としても現れると考えており、知性主義的で一元論的であったと解釈した。
著者
高橋 一夫 喜連川 優 高木 幹雄
出版者
情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.119-120, 1993-09-27
被引用文献数
2

地球環境問題の重要性が広く認識されつつある背景を鑑み、ペタバイト規模の莫大な地球環境データに対する大容量アーカイバ、階層記憶管理/制御系、データ処理系の研究を現在進めている。当研究室では、1980年以来気象衛星NOAAの受信を行なっており、現在では20,000シーンに近いデータを保有するに至っており、容量にして2テラバイトにもなる。このような、大容量リモートセンシング画像のオンラインアクセスを可能とすべく現在、テープ操作ロボティクス用いた超大規模アーカイブデータベースシステムの試作を行なっている。本報告では、8mmジュークボックス、高密度テープ、ならびにRAID-3型ディスクアレイを用いた試作システムの概要とその設計指針について報告する。
著者
山田 由香里
出版者
長崎総合科学大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

鉄川与助の大工道具の復原を通して、教会建築がどのように実現したのか検討した。次の4点が判明した。①鉄川与助の時代の技術に通じる人は今やごく限られた人である。②復原鉋の削り形状を青砂ヶ浦天主堂(1910)と頭ヶ島天主堂(1919)で対照させた。聖体拝領台手摺り、階段手摺、窓枠などに合致した。③鉋のひとつはフランス・サンテチエンヌのMANUFACTURE FRANCAISE社製(期間は1902~1910)で、日本でもカタログを通じて購入可能であった。④③の溝鉋はド・ロ神父がもたらした可能性が高い。これは、パリ外国宣教会の宣教師の各地での活躍をカタログ通販が下支えした可能性を示唆する。
著者
甲斐 知恵子 落久保 文子 沖田 賢冶 飯沼 哲夫 見上 彪 小船 富美夫 山内 一世
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.1067-1070, 1993-12-15
被引用文献数
16

臨床的にイヌジステンパーウイルス(CDV)感染症と診断された犬の脳, 脳脊髄液細胞, 脾臓, 末梢血細胞から, マーモセットBリンパ球由来のB95a細胞株を用いてウイルス分離を試みた. ウイルスは高率に分離され, また分離ウイルスのCPEの型や大きさに違いがあり, 野外流行株に異なる性状のウイルス群が存在することが示唆された. このようにB95a細胞株による分離は, 野外CDVの生態学的研究に有用と考えられた.
著者
渡邉 修 山口 武兼 橋本 圭司 猪口 雄二 菅原 誠
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.118-125, 2009-02-18
被引用文献数
1 11

厚生労働省は,2001年から2005年まで高次脳機能障害支次援モデル事業を実施した.そのなかで,都道府県の実態調査をもとに全国の高次脳機能障害者数をおよそ30万人と推定した.しかし,以後,高次脳機能障害者数を推計する報告は極めて少ない.そこで,東京都は,高次脳機能障害者支援施策を展開するうえで対象となる高次脳機能障害総数を把握する必要から,脳損傷者の発生数に関する調査および通院患者に関する調査を行った.方法:(1)年間の高次脳機能障害者発生数の推定:都内全病院(651病院)に対し調査票を配布し,調査期間(2008年1月7日〜20日)中に退院した都内在住の脳損傷者を調査し,性別年齢別に年間の高次脳機能障害者の発生数を推計した.(2)高次脳機能障害者総数推計:高次脳機能障害有病者数は,性別年齢別に平均余命に当該年齢の発生数を乗じ,これの合計を求めて都内の総数を算出した.結果:回収病院数は419で回収率は64.4%であった.東京都内の1年間の高次脳機能障害者の推計発生数は3,010人,都内の推定高次脳機能障害者総数は49,508人(男性33,936人,女性15,572人)であった.高次脳機能障害を引き起こす主な原因疾患は脳血管障害および頭部外傷であった.これらの疾患による高次脳機能障害の発生頻度を文献的に考察すると,本調査の結果は妥当な数値と考えられた.
著者
駒澤 敦子 鈴木 伸一 久保 義郎 丸石 正治
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.20-29, 2008-03-31 (Released:2009-04-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

本研究の目的は,社会的行動障害が生活の中でどのような情緒・行動面の問題として現れているかを明らかにする「社会適応障害調査票」を作成し,信頼性と妥当性を検討することであった。外傷性脳損傷者451 名を対象に,その家族に回答を求めた。因子分析および確認的因子分析の結果,本調査票は,自己中心性・感情のコントロール低下,自立性の低下,意思疎通の困難さ,記憶力の低下,抑うつ,状況把握の困難さの6 因子,36 項目からなることが明らかにされた。信頼性はCronbach のα係数によって,妥当性は内容的妥当性,FIM ・FAM との相関によって検討した。その結果,高い信頼性と妥当性を有することが示された。
著者
福居 亜耶 フクイ アヤ Fukuii Aya
出版者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
雑誌
阪大社会言語学研究ノート
巻号頁・発行日
vol.12, pp.51-70, 2014-03

本稿では、筆者の内省と自然談話での使用例をもとに京都府福知山市方言における命令表現について記述を行い、以下のことを指摘した。 (a) 命令表現として主に、命令形命令、連用形命令、テ形命令、ナル系命令(ナイナ形命令、ナン形命令、ナ形命令)が用いられる。 (b) 《命令》の発話機能においては、命令形命令、連用形命令、ナイナ形容令、ナ形命令が用いられる。命令形命令、ナイナ形命令は緊急性が高い場合、または、〈違反矯正〉やく非難〉の場面で用いられる。連用形命令とナ形命令はやややさしいニュアンスとなる。 (c) 《依頼》の発話機能においては、もっぱらテ形命令が用いられる。 (d) 《聞き手利益命令》の発話機能においては、命令形命令、連用形命令、ナ形命令が用いられる。命令形命令と連用形命令は単にその行為の実行を要求しているが、ナ形命令が用いられる場面は〈確認的指示〉のニュアンスが強い。 (e) 《勧め》の発話機能においては、連用形命令、ナイナ形命令、ナン形命令が用いられる。ナイナ形命令は特に《勧め》が断られることが考えにくい場面で用いられる。また、連用形命令とナン形命令が用いられる場面を比べると、連用形命令の方が《勧め》のうちでは緊急性が高い。