著者
富塚 文太郎
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.783, pp.3-5, 2014-06
著者
木原 誠 朱雀 成子 早瀬 博範 吉岡 剛彦 相澤 照明 相野 毅 田村 栄子
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

三年間に亘る本研究の目的は、「国際文化学」の理念構築、及びその建築された理念を速やかに教育現場で実践していくための教育図書を備えた研究の出版にあった。この目的は、一昨年の『ヨーロッパ文化と日本』、昨年度の『歴史と虚構のなかの<ヨーロッパ>-国際文化学のドラマツルギー』(共に昭和堂)の出版において一つの結実をみた(さらに、今年度は『国際文化学と<旅・移動>』という表題で出版を予定)。研究に関してはすでに二冊の教育研究図書刊行により、すでに十分、企図を達成していたことから、最終年度にあたる平成19年度は、やや不十分であった実践的側面に重点をあてることを最大の課題に掲げた。その具体的成果は、佐賀大学文化教育学部に一昨年より新しく開講された「国際文化学概論」での教育の実践、具体的には、本研究により出版された二冊の図書を教科書に用いて、本研究の研究者全員がオムニバス形式で授業を行ない、その後、改善の検討会議を行なうことにより遂行された。また、本年度は、これまでの本研究成果を踏まえて、国際文化学会の研究会を「B面の国際文化学」という表題のもとで、佐賀大学で開催したことも特記しておきたい(尚、本研究の成果のあらましは、国際文化学誌、平成20年度『インターカルチュラル』で、「佐賀大学における国際文化学の歩み」という表題で掲載予定)。
著者
安岡 孝一 安岡 素子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.80, pp.49-54, 1997-08-29
被引用文献数
1

JIS X 0221 の漢字は、中国・台湾・日本・韓国の漢字コード規格から集められたものである。このうち、中国の GB 8565 からの採録とされている漢字は290字ある。しかし調査の結果、これら290字のうち87字は、実際には GB 8565 には含まれていないことがわかった。本稿では、これらの漢字が一体どのような経緯で JIS X 0221 に採録されることになったのかを、さまざまな漢字表を歴史順に追うことによって明らかにする。CJK characters of JIS X 0221 are gathered from domestic standards of China, Taiwan, Japan, and Korea. And JIS X 0221 insists that 290 characters are from GB 8565 of China. However, in fact, 87 characters of the 290 are not included in GB 8565. In this paper, we reveal why and how these 87 characters are stuffed into JIS X 0221.
著者
岡本 洋輔
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

日中における暴露光の波長(色)が覚醒・認知に与える影響について検討した.異なる波長の光に暴露した条件下で認知課題を遂行しているときの脳波・脳磁界を解析した結果,短波長(青色)の光に暴露されているときには,他の波長の光に暴露されているときよりも認知処理に係る大脳活動が大きく変化した.これは,日中における青色光への暴露は認知処理機構に影響を与えることを示している.
著者
三好 さち子 大津 廣子 望月 章子 浅井 優子 南 美智子 今西 芳子 大平 政子
出版者
県立広島大学
雑誌
広島県立保健福祉大学誌人間と科学 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.27-35, 2003-03
被引用文献数
2

本研究の目的は,ある看護行為の実施過程における意思決定プロセスを明らかにすることである。同意の得られた34名の病院勤務看護師が,模擬患者(65歳,女性,脳梗塞・左片麻痺,仰臥位で寝ている,背部痛を訴えている。)への看護行為の実施過程での意思決定プロセスを分析した。データ収集は,半構成的面接法と看護行為のVTR撮影,自記式質問紙を用いて行った。分析は質的,帰納的な分析方法を用いた。その結果,次のことが明らかになった。(1)看護行為の選定過程では,患者の主観的な訴えを重視して看護行為を選定している。(2)必要な観察項目では,身体状況に視点をあてた観察を重要視している。(3)看護行為実施時の看護師の問題認知と仮説設定の思考プロセスは,症状などの現象を問題と認知し,身体内部の変化に着眼しており,心理的側面までを読み取った対応をしていない。
著者
李 豪潤
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究17-19世紀の日中韓の儒学思想の展開を中心に、東アジア知識人の対外観および交流史を明らかにした研究である。殊に17-19世紀の日本・中国・韓国の知識人・民衆の交流および、書籍の移動に伴う知の連鎖・知のネットワークを通じて東アジア思想空間を総合的に研究するきわめて重要な位置を占めている。そして、本研究で試みた17-19世紀の中国の思想展開と朝鮮王朝・徳川思想の比較研究は、近代以降のそれぞれの歴史展開の分岐をより明確に理解する上でも重要な課題であろう。
著者
岡本 悦司 神谷 達夫
出版者
福知山公立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

特定健康診査・保健指導によるメタボ医療費の抑制効果を評価するため,医療給付実態調査のレセプトデータより,2010~13年度の4年間に継続して被保険者であった者について,メタボ疾患を主傷病とするレセプトの医療費の伸びを追跡した。突合人数100人以上の1038組合484万6222人を対象とした。4年間のメタボ医療費の平均伸び率の分布は,1.05~1.1に最多の330組合が分布しており,歪度1.81と右側(=医療費増加)に偏っていた。若干の加齢による影響も加味しなければならないが,各保険者がメタボ対策にとりくんだ4年間においても明確なメタボ医療費削減効果は観察されなかった。
著者
重田 謙
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

後期ウィトゲンシュタイン(Ludwig Wittgenstein, 1889-1951)の言語の意味に関する洞察に基づいて,「意味のデフレーショナリー理論 (DMLW)」という意味に関する独自の理論を提唱し,①解釈の観点から,DMLWが後期ウィトゲンシュタインの意味をめぐる議論と整合的であるかどうかを検証し,②解釈とは独立した観点から,DMLWが意味の理論として妥当であるかどうかを検証し,それによって③DMLWがこれまで提唱されてきている意味論とどのような関係に立つのか,その位置づけを解明してきた.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1943年06月07日, 1943-06-07

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1945年01月06日, 1945-01-06
著者
葉山 大地 櫻井 茂男
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.523-533, 2008-12

本研究は,冗談に対して親和的意図を知覚せずに,聞き手に怒りを感じさせる冗談を過激な冗談として取り上げ,こうした過激な冗談の話し手が,親和的意図が聞き手に伝わるという期待を形成する過程を関係スキーマの観点から検討した。大学生159名を対象とした予備調査から,過激な冗談として,"倫理的・性的タブーに関する冗談","聞き手の悩みに関する冗談","聞き手の外見や行動に関する冗談","聞き手の好きな人や物に関する冗談"が同定された。次に大学生 251名を対象とした本調査を行い,これらの過激な冗談の親和的な意図が聞き手に伝わるという期待は,冗談関係の認知("冗談に対する肯定的反応に基づく他者理解感"と"冗談に対する被受容感")に基づいていることが明らかとなった。特に,"冗談に対する被受容感"は全ての冗談において親和的意図が伝わるという期待に正のパスが見られた。"冗談に対する肯定的反応に基づく他者理解感"は性的タブーに関する冗談と聞き手の友人や恋人に関する冗談にのみ正のパスが見られた。また,本研究から,冗談関係の認知は,冗談行動に相手が笑った頻度を背景として形成されることが示唆された。The purpose of the present study was to examine the process that speakers follow when forming expectations of communicating to listeners that an extreme joke has benign intentions. "Extreme jokes" are defined as jokes that make a listener angry. A pilot study with university students (87 men, 72 women) indicated that extreme jokes could be classified into 4 categories: jokes about ethical or sexual taboos, jokes about the listener's distress, jokes about the listener's appearance or behavior, and jokes about people or objects that the listener likes. University students (106 men, 145 women) were asked to imagine an actual friend when completing a questionnaire about that friend. In relation to the formation process of the speaker's expectations, structural equation modeling (SEM) revealed that the "sense of being accepted by one's friend about the joke" positively influenced the speaker's expectations of communicating the benign intentions of all extreme jokes. The "sense of understanding one's friend's preference for jokes based on positive reactions" only influenced "jokes about sexual taboos" and "jokes about one's friend's friends or lover." Structural equation modeling also indicated that the cognitions of joking relationships were formed through experience with the listener's laughter following joking behavior.
著者
鈴木 秀和
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.444-450, 2014 (Released:2014-07-01)
参考文献数
29

オーストラリアのWarrenとMarshallによるH. pylori(ピロリ菌)の発見で、胃・十二指腸疾患の自然史上、極めて大きなブレークスルーが起こった。今や、ピロリ菌除菌で慢性胃炎や消化性潰瘍を治療するだけでなく、胃がんの予防にまで言及されるようになった。過去40年以上にわたり、我が国では国民病ともいわれる「胃がん」に対する検診が行われてきたが、この「胃がん検診」についてもピロリ菌を制御するという局面からの新規アプローチの必要に迫られている。ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対する除菌療法が、2013年2月から健康保険の適用となり、まさに国民総除菌時代を迎え、年間100万人規模の除菌療法が開始されており、数十年後に、胃がんを撲滅するために、よりきめ細かい診療がもとめられている。本稿では、ピロリ菌感染症の病態、胃がん検診、除菌療法について最新の知見をまとめたい。
著者
河合 めぐみ 佐藤 恵 川嶋 修司 大城 宏之 臼田 多佳夫 吉川 裕之 大篠 浩
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.66-70, 2004-06-25 (Released:2012-08-27)
参考文献数
12

聖隷予防検診センターにおけるヘリコバクターピロリ(H.pylori)除菌治療の現状と今後の展望について報告する。まず上部消化管内視鏡検査にて潰瘍の診断と,迅速ウレアーゼテストを行った。除菌治療を先行させた後,潰瘍の深さ,大きさに応じて抗潰瘍薬を投与した。そして再度内視鏡検査を施行し潰瘍治癒を確認した後,尿素呼気試験を施行した。2000年11月より,2003年10月までに尿素呼気試験を終了した症例は計193例,平均年齢54.0歳,男性158例,女性35例で,症例のうちわけは胃潰瘍73例,十二指腸潰瘍91例,両潰瘍合併29例であった。除菌成功率は85.5%で,副作用は下痢が最も多かったが,いずれも軽度であった。アルコールや喫煙の生活習慣と,除菌治療の成功率とは相関を認めなかった。除菌成功後の潰瘍再発率は3.2%と非常に低率であったが,除菌失敗後の潰瘍再発率は47.4%と高率であった。除菌治療は,成功すると潰瘍再発が少ないため,有効な治療法である。しかし,失敗すると再発率が47.4%と高率であった。潰瘍はストレスやアルコール,喫煙などの因子も関与するが,基本的に主因はH.pyloriであることを再認識した。1日も早い2次除菌治療法が確立され,保険適応になることが望まれる。
著者
久光 彩子 曽我部 陽子 寺田 剛 大隅 有理子 寺田 早百合 平野 綾香 杉田 麻衣 松尾 扶美 片山 涼子 荻野 直人 高見 晋一 桜谷 保之
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.43, pp.91-104, 2010-03

2009年7月22日、日本各地で部分日食が観測され、南西諸島においては皆既日食が観測された。近畿大学奈良キャンパスの位置する奈良県では9時46分に日食が開始し、11時05分に太陽の82%が欠ける最大食に達した後、12時25分に終了した。当日の天気は曇りで、時々太陽が雲越しに見え隠れしていた。最大食時には、鳴き声を出す昆虫類ではニイニイゼミ、キリギリスが減少し、ヒグラシが増加した。鳥類ではヒヨドリの鳴き声、ウグイスのさえずりの聞こえる数が少なくなった。チョウは全体的に活動する種数、個体数が減少し、ネムノキの葉は就眠運動により閉じる傾向が見られた。気象観測データは日射量や気温が低下しており、生物の行動はこれらの影響を受けたものと考えられた。