著者
浜崎 活幸 竹内 俊郎 関谷 幸生
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.841-846, 1998-09-15
被引用文献数
19 27

Larvae of swimming crab were reared in 1-2 l tanks, supplied with marine rotifers cultured with several feeds: baker's yeast, baker's yeast fortified with cuttlefish liver oil, freshwater <i>Chlorella</i>, and marine micro algae <i>Nannochloropsis</i>. The fatty acid compositions of the rotifers were analyzed to evaluate their dietary value. Larval survival, growth and velocity of development were improved according to the amount of n-3 highly unsaturated fatty acids (n-3HUFA) contained in rotifers. Consequently, it was considered that the larval swimming crab demanded the n-3HUFA in feeds as essential fatty acid and enrichment of feed rotifers should be a routine technique in the seed production process of the swimming crab.
著者
脇田 建 佐々木 晃
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

マクロシステムはさまざまなプログラミング言語で使用されているが,多くの問題の原因となることも指摘されている.この点を改善するHygienic構文マクロシステムはLISPについて研究されてきたが,一般のプログラミング言語への応用は限定的であるため,われわれはこの系統的な実装方式にうちて研究し,その技術を応用してJavaScriput,およびScalaのためのHygienic構文マクロシステムを完成させた.研究成果として拡張可能な構文解析器の実装,および,汎用マクロ展開器の実装という二つの主要な困難を解決した.研究成果としてWebで実装を公開している.
著者
久野 純治 前川 展祐 進藤 哲央 棚橋 誠治 戸部 和弘 津村 浩二 大村 裕司 阿部 智広 Beye F. 永田 夏海 村松 祐 榎本 成志 冬頭 かおり
出版者
名古屋大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

テラスケール新物理のフレーバーの物理を行った。標準模型を超える理論に電気双極子能率やレプトンフレーバーを破る過程などの希過程は感度があり、観測量と理論のパラメータの関係を整理し、超対称模型や拡張ヒッグス模型など様々なテラスケールの模型に対して制限を与えるとともに、観測されたヒッグス粒子やLHC実験での新粒子探索の結果との整合性を明らかにした。拡張ヒッグス模型において電弱バリオン数生成の可能性を明らかにした。LHC実験の結果をもとに現実的な大統一模型を明らかにし、陽子崩壊について将来探索との関係を行った。現実的なフェルミオン質量を予言する模型の構築も行い、宇宙レプトン数生成の可能性を示した。
著者
稙田 太郎 江口 洋子
出版者
東京女子医科大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1988

インスリン自己免疫症候群におけるインスリン自己抗体の産生機序は現在なお不明である。我々はこの一端を明らかにするために、先ず本症候群の患者血中に抗原となりうる異常インスリンが存在するか否かについて、高速液体クロマトグラフィ-(HPLC)を用いて分析した。本症候群6人と対照としてインスリン治療により高抗体を獲得した糖尿病患者4人および高インスリン血症患者2人の各血中インスリンを分析した結果、インスリン自己免疫症候群に特異的といえる異常インスリンの存在は証明しえなかった。ただし、この研究の副所見として検出されたインスリン様免疫活性物質の同定が新たな課題となった。次に、本症候群の発症誘因として注目されるSH基薬剤のインスリンに対する影響を検討した。高濃度(88×10^<-3>M)methimazoleとヒトインスリンを孵置した後HPLCにて検討すると、インスリンの溶出特性には全く変化を認めなかった。またSH化合物(methimazole,D-penicillamine,tiopron:n,capto-pril--各1mM)中D-penicillamineを除いては^<125>I-insulinの受容体結合能に障害を与えなかった。一方、治療レベルの上記SH化合物はインスリン受容体の側に対しても明らかな影響を与えなかった。したがって従来推論された如く、SH基薬剤によるインスリン構造の変化に基づく抗体産生機序は否定的であると考えられる。さらに、患者個体の疾患感受性素因に関して、HLA抗原タイプを分析した。これまでHLAタイプが判明している本邦本症候群26症例において、A_<11>、Bw62、Cw4、DR4の出現頻度が一般人口のそれより有意に高率であることが明らかになった。したがって、本邦におけるインスリン自己免疫症候群は特定の疾患感受性を有する個体に発症することが強く示唆される。
著者
森妹子
雑誌
日本消化器病学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.106, 2009
被引用文献数
1
著者
岩元 祐輝 菅谷 保之 金谷健一
出版者
情報処理学会
雑誌
コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.19, pp.1-8, 2011-01-13
被引用文献数
1

多画像から3次元形状復元を行うバンドル調整のアルゴリズムを最新の研究に基づいて詳細に記述する.本論文で着目するのはカメラ回転の適切な取扱い方,および特徴点と画像数が多いときの計算とメモリの効率化であり,これらがバンドル調整実装の骨子となる.そして,2画像からの基礎行列の計算,および多画像からの3次元復元に対する実験行い,その性能を評価する.We describe in detail the algorithm of bundle adjustment for 3-D reconstruction from multiple images based on our latest research results. The main focus of this paper is the handling of camera rotations and the efficiency of computation and memory space usage when the number of feature points and the number of frames are large. An appropriate consideration of these is the core of the implementation of bundle adjustment. Doing experiments of fundamental matrix computation from two images and 3-D reconstruction from multiple images, we evaluate the performance of bundle adjustment.
著者
丸山 華
出版者
神戸大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

1. 研究目的(1) 子どもたちの生活の中で使われる語彙の頻度について明らかにする。(2) 使用頻度の高い語彙から単元のテーマを決定し、年間カリキュラムを開発・提案する。2. 研究方法上記の目的達成のために、具体的に次の4点を行った。・ 外国語活動の授業において各学年約6個の活動を子どもたちに投げかけ、活動に必要な単語を子どもたちに挙げさせるなどして、子どもたちの生活に身近な語彙を集積した。・ 上記で集積した語彙を学年別・カテゴリー別にコンピュータに入力した。その結果をもとに単元を構成し、各学年の年間カリキュラムを作成した。・ 各単元の最後に使用語彙の数や種類について、テストとアンケートを行い、作成したカリキュラムの加除修正を行った。3. 研究成果(1) 高頻度語彙のリスト化児童から挙がった語彙の中で頻度の高かったものをカテゴリーに分けてリスト化した。その結果分かったことは、児童の使用する語彙は教科用図書や児童書で扱われている語彙、そのときに放映されているテレビ番組やニュース、流行に大きく影響を受けているということである。現在、小学校に外国語活動が必修化されるにあたり、教師用の参考資料が多く出版されているが、それらは一般的な語彙であり、実際の子どもの興味関心に当てはまると言い難いことが分かった。例えば、A出版社の「職業」のカテゴリーでは、野球選手、歌手、小説家、アナウンサー、ゲームプログラマーなどが挙がっているが、実際に子どもたちから挙がった職業の中で頻度の高かったものは、サッカー選手、考古学者、弁護士、幼稚園の先生などであった。高学年児童の興味関心は、予想以上に広範囲であり、さらに日本語としても高度な語彙を含んでいる。これらの差異は、地域性・時代性が大きく影響するものであるが、だからこそ目の前の児童の生活語彙を調査し、使用する必要がある。(2) 年間カリキュラムの開発使用頻度の高かった語彙をもとに、1~6年生の年間カリキュラムを作成した。低学年では主にゲームや歌を使いながらの活動、中学年ではごっこ遊び(病院・お店)を中心にした活動、高学年では実際の場面(日本文化の紹介・学校案内)を中心にした活動を配列し、同じカテゴリーの単語をくり返し使うことで英語に親しむことができるようにした。
著者
田中 博明
出版者
京都大学西洋古典研究会
雑誌
西洋古典論集 (ISSN:02897113)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.104-117, 1994-03-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
森山 慶太 石黒 匡史
雑誌
日本美容外科学会会報 (ISSN:02882027)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.29-34, 2012-03-25

1 0 0 0 IR 竹山の植物

著者
木戸 伸栄 キド ノブヨシ Kido Nobuyoshi
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.59-66, 2012-02-29

竹山は山川町に位置し、標高202mの突きだした玄武岩の山である。岩肌にソテツが自生し、国の天然記念物となっている。3回の調査結果、シダ植物7科17種、裸子植物3科3種、被子植物双子葉50科122種、単子葉8科28種、総数68科170種が観察できた。Plants of Takeyama are 68family 170species (Pteridophyta 7 family17species , Gymnospermae3 family 3species , Dicotyledoneae50 family122species , Monocotyledoneae7 family 17species)Special plant is Cycas revolute (a natural monument)
著者
山本 昌 草森 浩輔
出版者
京都薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、新規骨粗鬆症治療薬であるテリパラチド(hPTH) をマイクロニードル (MN)に封入した hPTH 封入 MN (hPTH-MN) を作製し、その皮膚透過性の改善を試みた。放出試験において、MN に含有された hPTH は、試験開始後5分までにほぼ全量が速やかに放出された。また、hPTH-MN 皮膚適用後の血清中 hPTH 濃度は速やかに上昇し、高い吸収性を示した。さらに、骨粗鬆症モデルに hPTH-MN を適用後、薬理効果を示すことが明らかとなった。最後に、hPTH-MN 適用後、水分蒸散量の上昇が一時的であったことから、皮膚への障害性はほとんどみられないことが認められた。
著者
浅野 俊和
出版者
中部学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、「総力戦体制」下にあった末期「保育問題研究会」の活動へと焦点を当て、そこで主張された「国民保育」論を主軸としながら、当時の保育研究運動における国策への〈抵抗〉と〈協力〉の問題を検証したものである。具体的には、会長の城戸幡太郎とともに、末期の活動を支えていた部会チューターである浦辺史や三木安正、代表的会員の川崎大治らの保育思想・保育理論を整理し、そこに見られる「変質」過程の分析を行った。
著者
荒川 正幹 船津 公人
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
Journal of Computer Aided Chemistry (ISSN:13458647)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.20-28, 2012 (Released:2012-05-19)
参考文献数
16

我々は、有機化合物の変異原性を予測するためのクラス分類モデルの構築を進めている。複数のSupport Vector Machine(SVM)モデルをサブモデルとして構築し、それらを組み合わせることで予測を行うアンサンブル手法を提案することで、これまでに予測正解率79.6%のモデルを構築することに成功している。しかし一方で、データベースに登録されているデータの一部に誤りが存在することを示唆する結果が得られた。そこで本研究では、誤りが疑われる化合物についてAmes試験を実施することでデータの検証を行った。Hansenらが収集・整理した、6,512化合物からなる復帰突然変異試験のデータセットを用い、アンサンブル手法によって変異原性予測モデルを構築した。そして、データベースに陰性として登録されているにも関わらず、多くのサブモデルによって陽性と判定される化合物を選択し、Ames試験を実施した。その結果、5化合物中の3化合物が陽性であることが判明した。
著者
神田 良 高井 透 キャロライン ベントン 清水 さゆり
出版者
明治学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

最近、老舗を研究対象とした経営に関する研究が頓に増えている。長引く不況による倒産企業の増大を背景として、長期的な存続ないしは永続を可能とさせる経営の在り方に関心が高まっているからである。とはいえ老舗研究の多くは、老舗だけを研究対象とした事例研究に基づいて、そこから経営のエッセンを導き出している。そのため、導き出された仮説が老舗全般に妥当する一般的なものなのであるのか、また老舗に特有の特質を示しているのか、それとも老舗以外の企業にも妥当するのかを判定できないものとなっている。本稿は、こうした研究方法論上の限界を克服することを目的として、老舗経営の特質の一般理論化を試みる。事例研究に基づいて導き出された仮説を、老舗と非老舗の両者を対象とした質問票調査を実施することにより検証することで、老舗経営全般に妥当する永続経営の理論を構築することを試みている。
著者
陣内 浩 黒羽 健嗣 並木 哲 黒岩 秀介 川端 一三 原 孝文 稲津 秀明 後藤 和正
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.5, no.9, pp.7-12, 1999
被引用文献数
23 14

Recently, high-rise reinforced concrete buildings 145 and 112 meter in height were constructed using high strength concrete with specified design strength of 100MPa. This paper deals with scheme of work execution and the results of quality control tests used in the construction of these buildings. In addition to the conventional quality control tests such as flow and air content measurements, a newly developed method of measuring the unit water content on flesh concrete was employed. As a result, high strength concrete with stable quality satisfying the design strength requirement was obtained.
著者
香川 文庸 小田 滋晃 桂 明宏 伊庭 治彦
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、(1)非農家子弟の農業参入や定年退職者に代表される高齢者の帰農、Uターン、Iターン就農、(2)既に農業に従事している者による関連事業(農産物加工や販売など)への事業展開、(3)農村女性の活動範囲の拡大、などに着目し、その行動原理を解明するための理論的枠組みを「キャリア・サイクル」、「ライフ・サイクル」という観点から構築した。また、その成果を活用して、多様な農業者の多様な取り組みに対する支援のあり方について論じた。